それから今話は次回作とのリンクを想定した内容になっています。ラストに姉が登場するのはその名残です。
次回からは3章、最終部となります。イチャラブは終わりです。待ち受けるのは残酷な現実だけです。
「バスタオル置いておくから、上がったら使ってね。」
「あ……、はい、ありがとうございます。」
浴室の中から聞こえる男子の声。未希は激しい性行為よって汗だくとなった慧を見かねて、彼にシャワーを浴びるよう勧めていた。
「ねぇ、やっぱり私も一緒に入ろっか。」
「い、いや……1人で、大丈夫です……!」
「むぅ……。せっかく身体をキレイにしてあげようと思ったのに。」
浴室にいる慧には聞こえない程度の声で、未希は彼に対する不満を口にした。
「さてと、あとは慧くんの来ていた服を、洗っておいてあげたいけど……あ、ここに持ってきていたんだ。」
脱衣所には慧が来ていたTシャツやズボン、そして下着が綺麗に畳まれて置かれていた。
「本当に……マジメで、几帳面なんだよね。」
笑みを浮かべながら、畳まれた慧の衣服に見つめる未希。しかし、彼が先程まで身に着けていたそれらを、彼女はただ見ているだけで満足することは出来ずにいた。
「っ……だ、ダメだよ、そんなこと。私ってば……何考えちゃってるのよ……!」
魔が差しそうになる自らを懸命に律する未希。しかし、そんな心掛けとは裏腹に、彼女の手は目の前にあったトランクスへと手が伸びていた。
「ああ……さっき私が脱がしてあげた、慧くんの下着……。私が……洗ってあげないと……」
自らへの言い訳ともいえる言葉を口にしながら、未希は手に取った慧のパンツを顔に当てた。
「すぅー……っ!このニオイ、慧くんのニオイ……慧くんのオチンチンの匂い……。オチンポの匂い……臭くて、良い匂い……はぁ……!」
彼の下着を鼻に当てながら、未希は鼻から息を吸い込み、染み着いた匂いを堪能する。すでに彼女が自らを抑え込めるだけの理性を持つことは出来ずにいた。
「ダメッ……こんなの……こんなこと、絶対ダメなのに……わたし……!」
空いていた右手で自ら股間を弄り始める未希。穿き直していた下着の染みは面積を拡げ、先程膣内に放たれた慧の精液と共に愛液が彼女の秘部を汚し、濡らしていく。
「はぁ……はぁ……!せ、せめて……慧くんのいる時だけは、普通でいたかったのに……!」
悔やむような言葉を口にしながらも、未希は自らを慰める手を止めようとはしなかった。そんな彼女の耳に、彼が入っている浴室からシャワーの流れる音が聞こえる。
「んっ……はぁ、はぁ……こ、この音……シャワーの……音……」
シャワーから温水が流れ、地面へと叩きつけられる音。その音は、彼女を思い起こさせるには十分な音であった。
「足りない……足りないの……。匂いだけじゃ足りない。もっと……もっと欲しい……!もっと……欲しいの……!」
おもむろに持っていた慧の穿いていた下着を置き、未希は身に着けていたショーツを一気に降ろし、上に着けていたブラも乱暴に脱ぎ捨てると、彼が入っている浴室のドアを開けて、中へと入っていくのであった。
「えっ……ちょっ!せ、先輩っ!どうして……!」
「はぁ……はぁ……、えへへっ……やっぱり、入っちゃった。」
息を荒くしながら一糸纏わぬ姿で浴室のドアを開けて入ってきた未希に、慧は驚きの声を上げる。全てを隠さずに近寄ってくる彼女に対して、彼は背中を向けて自らの裸を隠そうとする。
「ダメですよ……今は俺がシャワーを使っている最中だったんですから。」
「ダメ、なんかじゃないよ。だって私、慧くんの裸が見たかったんだもん……」
「な、何を言っているんですか……って!」
己の欲望も隠すことなく口にする未希の言動へ困惑する慧。しかし、彼がそれらを深く考える間もなく、彼女の乳房が自身の背中へと押し付けられる。
「あんっ……!私のおっぱい……気持ちいい、かな?」
「んっ……くっ……う、ううっ……」
未希の問いかけに対して、慧は抵抗するかのように呻くだけで、快楽を得ていることを認めようとせずにいた。
「むむっ……どうして正直になってくれないのかなぁ……。そういう風に意地を張っちゃうんだったら……えいっ!」
「あがっ……!」
乳房を押し付けたまま、未希は自らの右手で慧の肉竿を握り、激しく扱き始める。
「ふふっ……慧くんのオチンチン、私が入ってくる前から固くなっていたのかな?もう、こんなビンビンになっちゃってる……」
未希は背後からの手淫で慧の身体を責め、耳元で囁き心を責めていく。
「私とエッチしたことを考えて、こんなに勃起しちゃったんだよね……」
「そ、それは……」
それでもはっきりと物を言おうとはしない慧に、未希は彼に理性を失わせるような言葉を囁き続ける。
「ねぇ……初めてのセックス、気持ちよかった?私の……オマンコ、気持ちよかった……かな?」
「っ!?」
彼女の口からはっきりと発せられた女性器の俗称に、慧は絶句する。しかし、その身体は彼女の言葉によって、はっきりとした悦びを表すのであった。
「あははっ……!私がオマンコって言ったら、慧くんのオチンチン、もっと固くなっちゃったよ……!」
「そ、そんなこと……未希先輩が言うなんて……!」
未希に言葉責めを受けながら肉竿を弄ばれる慧。すでに彼女の責めによって泣き声を含むような言葉を放つ。
「お、俺……もう……」
「うん、わかってるよ……んっ。」
慧が限界であることを察した未希は、彼の唇へ軽く口づけをすると、いったん押し付けていた身体を話す。
「慧くん、今度は私が上になってしてあげる。オチンチン、いっぱいオマンコで気持ちよくしてあげるからね。」
「は、はい……」
未希に促されて慧は浴室の床へ座り込み、仰向けで寝そべる。寝そべった彼の上に、彼女は跨る格好となり、いきり立っている肉棒へ手を添えて、挿入する体勢を整えた。
「ああ……慧くんの……熱くて、固いオチンチン。また、オマンコに入っちゃう……」
「せ、先輩……は、早く……!」
「うん、私もガマン出来ない……。んっ……!」
腰を沈めて自らの秘部へと慧の肉棒を挿入させていく未希。限界まで膨張している彼の剛直は、彼女の狭い膣道を押し広げて奥深くへと侵入していく。
「んんっ……あっ、あああっ……あっ、ああああんっ!……はぁ、はぁ、ぜ、全部入ったよ……」
「うっ……!は、はい……!」
お互いに感度が高まっていたためか、挿入だけで達しそうになるのを耐えながら、膣奥へと肉棒を押し入れているのであった。
「くっ……こ、これ……無理っ……」
「動かなくて、いいよ……。私が動いて、オチンチン……気持ちよくしてあげるから。」
苦悶の表情を浮かべる達すことを耐える慧に対して、未希は微笑みを浮かべながらゆっくりと腰を動かし始める。
「あんっ……ふぅ……んっ、んんっ……あっ、あっ、んっ……ふぅ、ふぅ、ふぅっ……ひうんっ……!」
目をつぶって丁寧に腰を動かし、彼の肉棒を膣肉で扱き上げることに集中する未希。彼女の口からは喘ぎ声が漏れ聞こえ、快感を耐えるのに必死であるようだった。
「くぅ……先輩の中……やっぱり、すごい締め付け……!」
「あっ、はぁ……はぁ……そうだよ。私のオマンコの中、すっごく狭いんだよ。ビンビンに勃起したオチンチンを入れちゃうと、お腹がパンパンになっちゃう……」
「んっ……!」
「ああんっ……!お、オチンチン、またオマンコの中で大きくしちゃうなんて……。慧くんってば、ヘンタイさんなんだから……」
膣中で肉棒を膨らませる慧に対して、未希は喜びの顔となりながら呆れの言葉を口する。そう言いつつ、彼女の腰を振る速度は次第に早まり、彼と自らを登り詰めさせていく。
「あんっ……あんっ……あっ、あっ……!い、いいっ……!気持ち……いいよっ!オチンチン……気持ちいいよっ……!」
「だ、ダメ……です、先輩。そんな……激しく、動いたら……!」
「はぁ、はぁ……!ごめんね……慧くん、私、もう……ガマン、出来なくなっちゃいそう……」
「えっ……我慢って……いったい……!?」
申し訳なさそうに言葉を口にする未希に、慧はその言葉の意味を問い質そうする。しかし、彼はその意味を言葉ではなく、快楽によって直に知ることとなる。
「あっ、あっ、あっ、あっ……!ああんっ、あんっ、あんっ!す、すごい……生のオチンチン!慧くんの生のオチンチン……気持ち……気持ち、いいよぉっ!あっ……あぁぁぁんっ!!!!」
「うぐっ……!せ、先輩……!?」
ゆっくりと丁寧であった彼女の腰つきが、目を見開いて慧と顔を合わせながら、激しくいやらしいものへと変わる。その表情はいつも彼が見ている未希とは思えないほどに、妖しい笑みを浮かべていた。
「あんっ、あんっ、ひぃんっ……!これっ……これがいいのっ!オマンコの中でオチンチンが擦れる……これがいいのぉ!あぁぁぁんっ!」
「未希先輩……どうしたんです……か?」
激しい快楽に襲われながら、慧は未希の下品に喘ぐ牝のような顔を目にして、訝しそうに言葉を掛ける。しかし、快楽を貪り、激しく腰を振る彼女に彼の言葉が届く気配はなかった。
「ごめんね……慧くん、ごめんね……私、本当にエッチな女の子で……ごめん……ね。」
激しい腰使いで喘ぐ合間に、未希は彼に対して侘びの言葉をつぶやく。その言葉の意味を慧も理解をすることは出来ず、彼女の淫らな姿と己の限界を迎えるのを前に、言葉を返すことが出来なかった。
「で、出ますっ……俺、また……先輩の中にっ……!」
「いいよっ……!オチンチンからいっぱい、精子……出してっ!私のオマンコの中、慧くんの精子で……いっぱいにしてぇぇ!!」
「あっ……あああっ、い、イクぅぅっ!!」
「きゃああああっ!で、出てる……熱いのが、いっぱい……出てる……。慧くんの精液……オマンコの中にいっぱい入ってきてる……!」
膣奥へと入り込んだ時に肉棒から精が解き放たれ、未希はのけ反る体勢となり、体の内側へと流れ込む子種を受け入れる。
「だ、だめっ!私、中出し……オマンコに中出しされると……ダメッ、ダメっ……だめぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
のけ反った体勢のまま、未希は慧の上で絶頂を迎えてしまう。恍惚の表情を浮かべる彼女の目からは、生気が失われ始めていることを、慧がまだ見ることは出来ていなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ……せ、先輩って、一体どれだけの経験をしてきて……うっ!?」
彼が彼女へ質問をぶつけようとしている最中、未希の膣肉が慧の果てたばかりの肉棒をさらに締め付け、彼女が顔を見下ろしてくる。
「ダメ……足りない、足りないの……。もっと、ちょうだい……精子、オチンチンから精子……もっと……ちょうだい……!」
「未希先輩も、もうこれ以上はやめ……んがぁっ!」
慧が発しようとした拒む言葉を遮るように、未希は再び腰を激しく振り始め、自らと彼を快楽へと閉じ込める。
「ああっ……これ、これ好き……萎えそうになってるオチンチンが、私の身体で勃起しちゃうの……オマンコでまた……勃起させちゃうんだから……!」
自らの欲求を隠すことなく、彼の肉棒を貪るように未希は快楽を与え、求め続ける。もはや生気を失っている彼女の目に、慧の快感を恐れる表情が入ることはなかった。
「あひぃっ!あっ、ふぅっ、あっ、あひっ!ああんっ!あぁぁぁぁんっ!好き……好きぃ!オチンチン……オチンポ……オチンポ、気持ちいいっ!私で気持ちよくなってくれちゃうオチンポ……気持ちいいよぉっ!!」
「せ、先輩……先輩、未希……先輩……!」
淫らな腰つきと卑猥な言葉を口にする未希に対し、慧は再び限界までいきり立っていた自らの肉棒を激しく突き上げていく。
「あああんっ!!すごっ……しゅごいっ!オチンポ……下からオマンコズボズボって犯しちゃってるよっ!こんなのダメッ……!わらひ……もうきもひよくれ……りゃめになひゃうよ……」
「せ、先輩……中に、また、中に出しますよ……!」
「うん……出して、らひてぇ。わらしのいやらしいオマンコの中に……オチンポ汁、ドピュドピュってしてほしいのぉ……!」
慧が行う精一杯の突き上げに対して、未希は自らも一層激しく腰を振ってお互いを高め合っていく。2人の理性はすでに消えてなくなり、ただひたすらに達することへ向かおうとしていた。
「くっ……で、出る、出る……!未希……先輩のマ、マンコで……イクッ!」
「い、いやぁぁぁぁぁっ!また来てるっ……オマンコの一番奥まで、また来ちゃってるよっ……!熱くて気持ちいい精子……オチンポ……チンポ汁、気持ちいいよぉ……」
肉棒が秘部を根元までされた瞬間、未希は膣内射精を受けて悲鳴を上げる。そして、彼の精を膣奥に浴び続けながら絶頂を迎えていく。
「イクッ!いく、イクッ、イクゥ、いくぅっ!チンポでオマンコイってるのぉっ!中出し大好きな変態マンコ……ずっとイキっぱなしになっちゃってるのぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
「せん……ぱい……声が大き過ぎ……!」
「ダメェッ!そんなの知らない……知らないもんっ!オマンコ気持ちいいの止まんないっ!チンポでオマンコ気持ちいいのやめられないよ!オチンポ好きっ……!私、オチンポ大好きなんだからぁぁぁぁ!!!!」
絶頂してもなお腰を振り続け、浴室の壁を突き抜けるような大声で、未希は下品極まりない言葉を叫んで果て続けるのであった。
「んちゅ……んんっ……じゅるるっ……!れろれろぉ……ずじゅるるるっ!」
「せ、先輩……そんな丁寧に舐めなくても、自分で洗えますから……」
「んぢゅうぅぅぅ……!そんなの……ダメだよ。慧くんのオチンチンは、私が最後まで面倒を見てあげるんだから。んっ……れろれろれろぉ……」
大きく足を開いてしゃがみ込みながら、未希は慧の肉棒に付いた淫汁を自らの口で綺麗に舐め取っていた。
「んぢゅ、んぢゅっ……ああんっ……!あんなにいっぱい出すから、オマンコから精子がお漏らししちゃってるよ……」
「あ、あの……本当に、その……中で出して大丈夫だったんですか……?」
恐る恐る質問をする慧に対して、未希は深く考えることなく言葉を返す。
「うーん……大丈夫だと思うよ。たぶん。最近はまだ月の物は来ていないし。」
「き、来てないって、いったいどういう……」
未希の適当な発言を慧が訝しく思う中、彼女は更に言葉を続ける。
「慧くんは……私に赤ちゃん、生んで欲しい……なんて、思ったりしなかったの……かな?」
「なっ……!?」
彼女の不用意ともいえる発言に、慧は言葉を失う。しかし、不敵な笑みを浮かべる彼女は彼をからかうように
「なーんてねっ。冗談だよ。私たち……まだ、高校生なんだからさ。でも、もし本当に出来ちゃっても、私……」
「せ、先輩?」
「なんでもないよっ!……ね、そろそろ上がろうか。あんまり裸でいると、風邪引いちゃうかもしれないよ。」
そう彼に促すと、未希は慧と共に汚れた身体をシャワーで洗い流し、風呂から上がってリビングへと戻った。
「すっかり遅くなっちゃたね……」
「はい……そうです、ね。」
「なんだか……今日は、家で1日中エッチしかしてなくて、デートって感じじゃなかったかも。」
「そ、それは……!」
苦笑いを浮かべながら言葉を口にする未希に、慧は申し訳なさそうに戸惑う。
「ふふっ……。ねぇ慧くん、慧くんのやりたいと思っていたこと、ちゃんと、出来た……かな?」
「ぐっ……は、はい……」
見透かされているような問いかけに対して、慧は正直に肯定の返事をする。それを聞く未希の表情は柔らかい笑みを浮かべているのであった。
「今度は外でデートしようか。いつになるか、まだ分からないけどね。」
「そ、外で……?」
「うん。……あっ、今エッチなことを考えていたでしょ?もうっ……そういう意味で言ったつもりはなかったのに……」
「そ、そんなことは……」
「ふふふっ……いいんだよ。私たち、恋人同士なんだから……ね。」
「えっ……あ、はい……」
彼女の言葉に、自分たちが結ばれたことを思い出すような返事を返す慧。彼はまだ、未希と自らが両思いであるという事に不安を抱いているような顔をしていた。
「慧くん……」
「な、なんですか?」
「んっ……ちゅっ……」
「っ!?」
ぼんやりとしていた彼の名前を呼んだ未希は、こちらを向いた彼の唇へ自らの唇を軽く重ねた。突然の出来事に慧は呆気に取られているようであった。
「……好き。」
「未希……先輩……」
ストレートな言葉を口にする未希に赤面をする慧。それでも彼らはお互いに、しばし顔を見つめ合っているのであった。
「それじゃあ、また明日。学校で会おうね。」
「はい、失礼します。」
日が落ちる頃となり、慧は未希の家を後にした。彼女は1人となり、玄関のドアを閉めると、今日の慧との行為を思い出す。
「私……絶対におかしいって思われちゃったよね。あんなに乱れて、エッチなことを大きな声で叫んで……」
苦々しい顔つきで後悔とも思える言葉をつぶやく未希。慧と恋仲になったというにも関わらず、彼女の心は暗いものとなっていた。
「はぁ……今日はもう何もしたくないかも……お姉ちゃん、いつ頃帰ってくるんだろう。」
自室へと戻り休息を取ろうとする未希。しかし、隣の部屋から物音と人の気配がしたため、彼女はその部屋をノックしてみる。
「はい。」
「あ、お姉ちゃん。」
部屋の内側から姉の声が聞こえ、ドアが開く。
「どうかしたの?未希。」
「帰っていたなら、すぐに言ってくれれば良かったのに。」
「お友達と2人きりでいるのを邪魔したら悪いと思っただけよ。」
「なっ……そんな気遣いなんて、いらないんだからっ……!」
「ふふっ……。夕飯、買ってきてあるから。もう少ししたら、一緒に食べましょ。」
「う、うん……分かった。」
そういうと姉は部屋のドアを閉じた。1人姉の部屋の前に立ち尽くす未希。そんな彼女の脳裏に凄まじい恐怖が襲い掛かろうとする。
「もしかして……全部聞かれていた……?見られていた……?私と、慧くんの……」
姉は既に慧の存在を知っていた。彼と自らがいかなる関係かを、彼女はすでに理解していると考えるのが妥当であった。
「やだっ……私、お姉ちゃんに……ぜんぶ……!」
姉に対しての恐怖と疑い。しかし、それらを塗りつぶすほどの別の感情が未希の身体を再び火照らせ、支配していくのであった。