それでは、ここまで本作にお付き合いいただきありがとうございました。機会があればいずれまたお会いしましょう。
「まさか……新しく女子部員が入って来るとはな。それも1人や2人じゃなくて、5人もだ。」
「私も驚きましたよ。特別なことをしたわけじゃないのに、こんなたくさんの女の子が入って来るなんて……」
春。新年度を迎え、未希はグラウンドの片隅、用具倉庫の前で顧問と話をしていた。
「特別なこと……か。お前は何とも思っていないかもしれないが、結果が認められた……ということはあるのかもしれないぞ。」
「結果……ですか?」
「2年連続で都大会入賞をした実力を持っているんだ。坂下、お前は自分が思っている以上に他人から見られ、評価をされていたんだぞ。」
「は、はい……」
事実として、未希の高跳び選手としての評判は新入生の中でも知られる程度には広まりを見せており、それが新入部員を増やす要因を大きく占めてもいるのであった。
「オリエンテーションの冊子に私の写真が乗っていたのもビックリしちゃいましたよ。いつの間にあんな写真が……恥ずかしいです……!」
「恥ずかしい?お前がそんなことを言える立場だったりするかね。」
「せ、先生……?」
彼の含みを持った言葉に、未希は僅かながらに表情を曇らせる。
「『上手くやっている以上』は、俺が余計な口出しをすることはない。良好な生徒同士の関係を、教師が壊す必要もないだろう。」
「も、もしかして……バレてます?」
「ん……?さぁ……なんのことだろうな。だが、俺は面倒が嫌いなんだ。問題とならない問題を掘り起こすほど、愚かでも実直でもないんでな。」
「……ヒドい先生、ですね。」
冷や汗を掻きながらも、未希は顧問の事なかれ主義的な発言に笑みを浮かべる。
「それもお前が言えることじゃないだろ。まったく……とんでもない生徒を抱えることになったものだ。」
「すいません……心配をさせたみたいで……」
「誰が心配などしているものか。まぁ、これからも『上手くやれ』よ。坂下、お前には教師として期待もしている。陸上部のエースとして、な。」
「はい、がんばります。」
その場から立ち去りながら言葉を残す顧問に、未希は応える。2人はあくまでも教師と生徒、顧問と部員という関係を貫くことをお互いに了解するのであった。
「という感じで、一日の練習は終了だ。体験入部の時で分かってもらえたとは思うが、基礎体力の向上させるための練習のほうが最初はキツいかもしれない。まぁ……今日のメニューに着いてこれたのを見ると、案外大丈夫かもしれないな。」
「一応男子と女子で練習メニューを分けることも考えてはいる。そこら辺は……坂下、お前に全部任せた。」
「うん……って、ええっ!?私が……練習の内容を考えないといけないの?」
新入生を迎えての部活初日が終わり、部員たちは部室へと戻って今後の方針を相談していた。女子部員の後輩が出来たことで、未希にもこれまでになかった役割が与えられようとしていた。
「先生と相談をしても構いはしないさ。だが、基本練習のメニューは上級生のお前がある程度作ってもいいだろう。」
「うん、わかった。」
未希は部長と副部長の提案を承諾し、後輩女子たちに声を掛ける。
「最初は軽いメニューにしたほうがいいよね?みんな運動神経は良さそうだけど、疲れて怪我をしたら大変だし、少しずつ練習量を増やしていこうか。」
「は、はいっ!」
「すいません。なんだか、坂下先輩に気を使わせてしまうみたいで……」
「大丈夫だよ。私はもう3年生だから、みんなと一緒に部活にいられる時間は短いし、出来るだけのことはしてあげたいと思うんだ。」
「あ、ありがとうございますっ!」
「うんっ……これからみんなで、一緒にがんばろうね。」
未希の活躍を知って入部してきた女子が多いため、彼女の言うことはいずれの女子部員も概ね素直に聞くのであった。
「……」
「……ん?何か気になることでもあったのかな?」
「……いえ、別に。大丈夫……です。」
「そ、そう……だったら、いいんだけど。」
そう、概ね素直に聞くのであった。
「それと現在は複数の女子が着替えるスペースはないから、悪いが即席の衝立で出来たものしかないんだ。今までは女子が坂下1人だったからそれでよかったものの、今後はそれなりにしっかりした場所を作れれば思う。」
「これでようやくあの狭い場所から解放される……のね。」
「そう……だな。」
「あとは練習後のシャワー室の使用についてだが……」
「私たち女子部員が先。あんたたち男子は後から。ま、女の子を先に使わせるのは当たり前よね。」
「お、おう……そうだな。」
部長の説明に対する未希のわずかに棘があるような言動に、副部長が苦笑いを浮かべながら相槌を打つ。
「他にも要望があったら言ってくれ。何せ……女子部員が入ってくるのは俺たちの代ではほぼ初めてだからな。」
「そこにいるそいつは、ほとんど男と大差ない扱いを受けてきたからな。」
「なっ……なによその言い方!まるで私が女の子じゃないみたいに……!」
「まぁ、実際に女子を扱うと思ったことはなかったな。」
「……っ!も、もう……最低っ!」
わずかに頬を赤らめて不機嫌となる未希。その姿と彼女たちのやりとりに、男女の新入部員たちは困惑している様子であった。
1学期が始まり数週間。新入部員たちは部活に慣れ始め、暖かとなった陽気の中で汗を流していた。
「よーし!今日はここまで」
放課後のグラウンド。顧問の一声で部員たちは部室へと戻る。
「おつかれさまでーす!」
部員たちの中でも、今日の彼女は一際張り上げた声を出すのであった。
「坂下先輩って、いっつも元気だよなぁ。」
「ああ、結局1年女子の練習メニューじゃ物足りないって言って、俺たちや他の先輩たちと同じくくらい走り込んでいるしよ……」
練習後のシャワー室。今日の最後に使っていた彼ら1年生部員たちは、温水で汗を流しながら女子部員の先輩の話をしていた。
「学内でも体育の成績はトップらしいぞ。下手な男子よりも体力は全然あるんだろうな。」
「でもなんか本人はのんびりしているっていうか、呑気そうっていうか……」
「そこが良かったりするんだよな。それによ……なんか、結構……」
渇望の的であったはずの彼女は、若く盛んな彼らの下世話な話の種となり始める。
「エロい……よな。」
「しかも胸もデカいほうだよな。」
「ダッシュの時なんて微妙に揺れてたりするし、目のやり場に困るよな。」
「なんだよお前、ガン見してんじゃねーの?」
「ばっ……そんなわけねーだろっ!あ、でも思い出したらチンコ固くなってきたかも……」
下品な会話で盛り上がる中、突然シャワー室のドアが開く。そこには一糸纏わぬ姿の少女が、自らの裸体を隠すことなく立っていた。
「あっ……まだ、使っていたんだ。みんな、今日もおつかれさま。」
「……ちょ、ちょっと!?坂下先輩……!?」
「あ、あの……先輩、む、む、胸が……!」
「というか胸だけじゃなくて、その全部……見えてる……」
驚嘆、絶句、指摘、彼女の裸体を眼前に迎え、様々な反応を見せる新入部員たち。それを気にすることなく、彼らの先輩である彼女、坂下未希は何を隠すこともなくシャワー室へ入ってくる。
「やっぱりあったかくなると汗もいっぱいかいちゃうからねぇ。早くシャワーを浴びてさっぱりしなくちゃ。」
形の良い大きめの乳房、鍛えられて引き締まった腹部と割れた腹筋、肉付きの良い太股と尻、面積の狭い股間の茂み。彼女の全てが後輩部員たちの前へと晒されているのであった。
「……ん?どうしたのかな、ボーっとしちゃって。もしかして、練習で疲れていたのかな?」
「い、いや、そういうわけじゃなくて……」
「あ、あの……坂下先輩……は、裸が、見えてます……」
「えっ……?」
平然としている彼女に対して、狼狽える後輩部員たち。しかし彼らの下半身に生えたそれらは固さを得始めているのであった。
「も、もう……疲れているみんなには、先輩の私が優しく……やさしくしてあげないとダメみたいね。」
そう言いながら彼女は肉竿をいきり立たせる彼らを見渡しながら口にする。
「いいよ、私の身体……いっぱい見て。いっぱい見て、いっぱい興奮してくれたら、嬉しい……かな?」
全裸で頬を赤らめながらも彼女は、未希はその裸体を微笑ながら晒し続けるのであった。
この度は『陸上部のアイドル』をお読みいただきありがとうございました。筆者のレイヴンです。
本作は2015年から16年に執筆をした『陸上部のアイドル』に修正を加え、ハーメルンに投稿したものです。
Pixiv、及びノクターンノベルスへ投稿をしていましたが、少しでも読んで頂ける方がいればと本サイトにも投稿しました。
ご覧の通り輪姦、乱交がメインの18禁作品ですが、少しでも気に入って頂ければ幸いです。
本作の続編はすでに上記2サイトへは投稿をしております。続きを読みたいという方がいましたらそちらへのアクセスをよろしくお願いします。
また、Pixivのアカウントを持っていない、なろうが嫌い、といった方がおりましたら感想欄などに何かを書いていただけば投稿をします。なくても投稿する予定はあります。時期は未定です。
また、続編の続編も予定しておりますので、そちらを書き始めたらこちらに続編を投稿するかもしれません。
繰り返しとなりますが、少しでも本作に興味、関心を持って読んで頂けた方がいましたら幸いです。それでは、また本サイトでお目に掛かれることを願って締めとさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。