3週間前のお話です\_(・ω・`)ココ重要!
ここは俺が入学する『獣帝都学園』。そして俺はその門の前にいる。なぜ門の前にいるかというと、待ち合わせをしてる。その相手はーー。
「よっ!密!」
「よっ!照!おせーよw」
「うるせい!これでも早いだろ!」
「それなww」
俺の幼馴染みの照。詰蛇照は俺の家の右隣に住んでる奴で、いつも遊んでた。そして俺にはもう1人幼馴染みがいる。
「待たせたな」
「おせーぞ!照よりもおせーよ、レオ!」
「支度に戸惑った」
「俺よりもやることあるって何してんだよ…」
「まあ、後でわかる」
「「????」」
こいつが2人目の幼馴染み、鬼樣レオ。左隣の家に住んでる。こいつともよく遊んだ。
てか、よく3人で遊ぶことが多かったな!
レオの支度は俺や照より早くて、いつも待たせることが多いんだけど、今回はなにか事情があるらしい。
教えてくれないけど…
とりあえず全員揃ったので俺達は門の中に入った。桜が舞うこの学園で俺達のストーリーが始まる。
………のはずだった。
「おい!詰蛇照ぅ!!今日こそお前に勝つからな!!」
入学する前から喧嘩を売られている。最初は無視するんだけど、いらない言葉を出すから今現在進行形で喧嘩勃発してる。ちなみに相手は上級生。
まあ、上級生にも負けない照って心強いよな?w
しかし、喧嘩勃発始まって間もないうちにレオの止めに入った。照の腕と上級生のせいの腕。上級生の腕を少し強く握っただけで、上級生は悲鳴をあげた。
「喧嘩をやめろ」
その時のレオの顔がまるで鬼のようだった。ーーそう、レオの生まれ変わる前は鬼なのだ。だから、たとえ上級生でも鬼より勝るものはなく怯えて動けなくなるんだ。それから手を離した隙に逃げていく上級生。
「負け犬のように逃げてったなぁ…」
と俺がポツリと呟いてると後ろで説教されるレオと照を見る。
「その短気、どうにかならないのか?」
「し、仕方ねぇだろ!アイツらが悪いんだっての!」
「それにしたって幼稚な挑発に乗せられて喧嘩を始めるお前も心の鍛錬が足りねぇよ」
「うぐっ…!うるせーな!俺だって好きでこんなことしてねえよ!」
「おい待て!話は終わってない」
照の腕を掴んで離さないレオ。振り払おうと必死でもがき睨む照。照の睨みは一般の奴とか見たら小動物を狩る蛇のように鋭い。ーーそう、照の生まれ変わる前は蛇。毒を持ってるのかといえば人間なので持ってるはずもないけど、噛む力は普通の人間よりは強い。噛む力を間違えれば血が出るほど食い込む。
普通の人間の歯でどんだけ怪力なんだよ、その歯は…。いや、顎の筋肉か?w
しかし、ここで攻防を繰り広げてると色々面倒なので俺が割って入ることした。
「まあまあ、2人とも?ここはとりあえず落ち着けってwてか、ここ!俺達入学する所でまだ入ってないだろ?ほら、さっさと先行こうぜ?」
と俺が言うと照もレオも血が上ってるせいか普段なら諦めて終わる所を今日は食いついた。
いやいや、遅刻する気?お前らww
「今日こそこいつに説教しないと気がすまん!」
「今日こそこいつに言わないと気がすまねぇ!」
はぁ…、俺だってあんまり怒りたくないんだぜ?てか、大事になったら俺のライフスタイルがバラバラになっちまう…。それは避けるために必要なことは……
とりあえず2人の頭と頭をゴツンとさせ腕を放させて俺の腕を取る方に集中させてから俺は2人の耳元でこう呟いた。
「あんまり聞き分けないなら後で俺がいくらでも付き合ってやる。だけどな、ここでぶっぱなすなら俺も容赦しねぇぞ?……俺を怒らせてくれるなよ?」
そう言って2人の耳から離れた俺は2人の頭を掴んで睨む。すると、2人は揃って謝ってきた。照は少し怯えた感じで。レオは目をそらして。
ちなみに俺の生まれ変わる前は獅子な☆鬼には負けるけど、怒らせたらいけないのは鬼だけじゃないんだぜ?確か獅子って百獣の王とも言うらしいしな?
そんな2人を見て満足したのかケロッと笑顔に戻って。
「ならそろそろ教室行こうぜ?結構すぎてるし、体育館に向かう方がいいかもしれないけどなw」
「「お、おぅ!」」
俺達は走って教室に向かう。
ギリギリセーフ!ってわけじゃねぇけどww
教室にカバンを置いてすぐに体育館に向かう。もう式は始まっていた。俺達はコソコソ入って列の1番後ろに経った。しかし、いつの間にかレオの姿が見えなくてキョロキョロしていると。式の終わりに何やら行事のようなものが始まる。出だしイベントかと思ってワクワクしてると見知った顔が出てきた。照と顔を見合わせてまたステージへと顔を向ける。
「次は生徒会からのお知らせです」
「はい。今年度の副会長を務める羽鳥(ハトリ)と言います。この度3年生が卒業し会長が不在なため、急遽新入生および入試トップの方を会長として任命しました。では、会長。挨拶を」
マイクを持った新生徒会長。俺達は知ってる。アイツはーー。
「俺の名は鬼樣レオだ。新生徒会の会長に任命された。最初に言っとくが文句は言わせねぇ。たとえ、上級生の先輩方にもだ。本当なら新入生で選ばれることはないと副会長も言ってる。ということは、先輩方の中には優秀な人材がおらず生徒会長としての器がなかったということになる。非常に残念だ」
罵倒を浴びされた上級生達は頭に血が上ってあれこれ文句を言い出す。中にはあの校門の前で喧嘩をふっかけた人も野次を飛ばしている。そんな中でもレオは眼光を飛ばして文句を言ってる奴らを睨む。すると、鬼よりも強い奴がいないのか、みんな萎縮してしまった。
「文句があるから成績で俺に勝ってからにしろ。勝てねぇ奴が何を言っても負け犬の遠吠えなんだよ。わかったか、お前ら?」
『………………………………』
「返事がねぇな。………わかったか?お前ら」
『…っ!!?……は、はいっ!!!』
レオの睨みの一言で上級生も新入生も一斉に返事をした。満足気にレオは自分の言葉が以上という感じで、頭を下げ副会長に渡した。
なんだか、副会長さんも萎縮してる気が…?
「そ、それではお知らせは終わりです…!か、解散!」
式が終わり各々で帰っていく生徒達。俺は隣にいる照を見る。照も少し怯えていた。俺が照の頭を撫でてやるとハッと気づいて俺の手を叩いた。
気がついたようでなによりだwまあ、俺も鬼には勝てないがそれなりの地位に立ってた獣だからな。ピリピリ感的なもんは少し感じてたけどな…
新生徒会長様であらせられるレオが帰ってきた。
「んだよー、支度が遅くなった理由ってこれの事かよ?」
「あぁ、びっくりさせようと思ってな」
「ケッ、まあ成績は俺たちよりも上だから間違ってないけどよ…。悔しいな、なんか…」
「悔しかったら猛勉強することだな」
「キーッ!!」
あはははっと笑いながら俺達も教室に戻った。教室は3人とも一緒で席も近い。窓際の1番後ろがレオ、窓際の真ん中が俺で俺の前の席が照。
スゲー偶然かつ運命を感じる…!ww
しかもまさか、生徒会長のレオがいるなんてみたいな感じの視線を周りがチラチラ見てきている。レオはそんな視線に気にせず照と話してる。照も気にせず話してる。
先生が来るまでの時間があるからって話すのはいいけど、なんつーか周りも気が気でないって感じだなぁ。とって食ったりしねぇのにww
しばらくして先生が開き戸を開けた。レオは席に戻って先生の方を見た。俺も照も他の奴らもみんな先生に注目した。
「はい、今日からここの担当になった猫澤和敏(ネコザワ カズトシ)だ。教科は数学と自習。趣味は昼寝とサボり。あと、注意事項が1つ。俺の服装を見てホストと思った奴、今から卒業まで俺の助手になってもらうからな?あと、口にした奴は容赦なく助手だ。逃げられると思うなよ?俺の紹介は以上だ。次に今後のことだがーーー」
………こんな典型的なホスト初めて見た。てか、猫の生まれ変わりってだけでもうその紹介ほぼ猫以外もありますよね?ナマケモノという名の性格も含まれますよね?wwwつーか、助手ってそれは単に自分仕事したくねぇだけじゃね?wwwまあ、自主的になりたくないんで言いませんけどwww
何かのフラグを立てたところで、長ーい話が終わった。この後新入生歓迎会的なのをやるらしい。プチイベントのあとは本番のイベントがあるとか、ハードスケジュールじゃないかと思った。
だって普通は日にち開いてからするもんだろ??早くね??てか、体育館で行うって何すんだろ?
レオを見ても何も知らないって顔をしてるし照を見てると面倒くさそうな顔をしてる。俺もどっちかというとめんどくさいと思ってるが、何があるかわからないしとりあえず照の腕とレオの腕を掴んで体育館にまた行くことにした。新入生は強制イベントらしいからもう集まってる人達もいた。人数は少ないけど。
「人数少ないな…」
「なー」
「これだけで新入生歓迎会とかなら出た意味よ…」
「それなー、他の奴らサボってることになるぜ?」
「俺達も帰るか?」
「けど、あの会長の前で逃げれると思うか?」
「俺達下等生物生まれはあの会長をひれ伏す材料がねぇ、ここは一旦機会を伺おうぜ…?」
「そうすっか」
等々、ここに集まったヤツらでグループになってる奴らの会話だった。あとはザワザワ加減が大きくてあまり聞き取れない。
てか、いつまでここにいるんだ??座ろっかな…
腰を下ろそうとした瞬間、高音域の音が体育館中に響き渡る。近くにいたら耳がやられてたかもしれない音。そして一斉に黙る。
「それではこれより新入生歓迎会を始める。俺は今年度からの風紀委員長になった、黒牙狼(クロキバ ロウ)だ。よろしく。さて、本題に入る。ここに集まったお前達は今から鬼だ」
へ?鬼ごっこをしろってことか?
「ここに来ていない新入生達を捕まえてもらう。各学年の組の新入生徒達をここに連れてきてもらう。この行事は強制だ。しかし、それを背く者には罰が与えられる。今後の活動にも影響が出るものだ。それから、ここに全員の新入生が集った時、立食パーティーを開催する。もちろん、捕まった者にはそれを指加えて見ててもらう。見せしめだ。これはそのための行事に過ぎない。ここに集まったお前達は褒美として高級料理を食わせてやる。ただし、捕まってる者達の前で食べるからと言って見せびらかすことは許さない。それをした者にはすぐ捕まった者達と同じことをさせる。異論は認めん。それから、より多くの新入生を捕まえた者にも褒美を下す。我こそはというやつはより多く捕まえてこい。合図をした瞬間動け、いいな?それじゃ、開始!!」
一瞬固まっていたが照に呼ばれて俺も動く。それに釣られて他の奴らも動く。みんな、褒美のことを考えたらすぐに散った。俺としては正直こういうイベントならやっても面倒なだけだが、レオと交流して俺の態度をレオの一言で火がついた。
「1番多くの新入生を捕まえた者にはなんでも聞いてくれるそうだ。もちろん、1年間の学費も免除にしてくれるそうだ。寮で暮らしてる人間はそこでのメニューランクが上がったりするらしい。いつも貧相な物がグレードアップした高級品になるみたいな感じらしいぞ」
そんなこと言われたら1位取らない訳にはいかねぇよな?(´。✪ω✪。`)
俺は照とレオを置いて一目散に走り出した。置いていった2人が「あ……、これはダメなやつだ」と言っていたなんて俺は知らない。俺はというと見つけた新入生を片っ端から捕まえては片手で持ちどんどんと捕まえる。
あとは、どこだ?おっ、いたいた!はっけーん☆
バババッと襟首を掴んで次々と捕まえる。目も当てられないくらい。しかし俺は、ここである重大なミス(1回目)をする。中には仲間の奴もいたことを。それに気づいたのは一通り見回った後だった。
さて、こんなもんだろ!んじゃあ向かうとしますか
体育館に向かおうとした瞬間、呻き声が聞こえた。ん?と思って後ろを振り向くと手をたしたしと叩いてくるやつが何人かいた。そいつらだけを器用に解放すると。
「お前なぁ!俺たちまで巻き込むなよ!俺たちの獲物まで取りやがって!」
「え?そうだったか?」
「そうだよ!俺達が持ってた3.4人分返して!」
「そうだ!」
「どれがあんたらのかわかんねぇけど、取り敢えずランダムで渡せばいいよな?ほらよ」
器用にポーンポーンと3人4人をそれぞれ分けた。それだけでも俺の捕まえた奴らは減らない。
「てか、お前の量多くね…?どんだけいるんだよ…」
「ん?他のクラスも含むと全員とは言わねぇけど、軽く片手で50人ずつだな。んで、今あんたらと何人かを抜かしてもそこまで減ってねえと思うし」
「「……………………」」
「ん?どうした?」
「な、なぁ…。お前にこいつら譲る代わりにお前の生まれる前の動物ってなにか教えてくれねぇか?」
「んー?それって名前を明かせってこと?」
「ま、まぁそうなるな…」
「えー?俺だけってのはフェアじゃないだろ?お前らも明かせよ?自分達の、生まれる前。てか、人の名前を聞く前に自分からって親に教わらなかったのかよ?」
「………っ、俺は虎島哲也(トラジマ テツヤ)」
「僕は兎山美咲(トヤマ ミサキ)…」
「んで、お前は…?」
「俺は腐獅密」
「「……え?」」
「俺の生まれる前は獅子だ。百獣の王とも言われてるけど、それがどうかしたか?」
今の俺がどんな顔をしてるかはわからない。ただ言えるのはこの2人が非常に怯えてる事だ。
鬼より怖いものってあるのかね〜?w
すると虎島と兎山はすぐさま俺にさっきの奴らを返してきた。理由は恐れ多いとのことだってよ、けど人の獲物を取る趣味はないので、そのまま返した。するとすごい感謝されてそのまま去っていった。
何だったのかね〜w
俺は何も無かったように体育館に向かっていた。この時俺は重大なミス(2回目)を犯した。俺のライフスタイルがある意味崩れ去る出来事だったということをこの時はまだ知らない。後に知るのは新入生歓迎会が終えての次の日からだった。
体育館に着いた。結構もう集まっていた。レオも照もいる。捕まえた新入生は牢屋の中にいた。鉄格子の牢屋、どっから持ってきて入れたんだか知らないが頑丈そうだった。とりあえず俺は中に入る、そして。
「遅くなりましたー。これ連れてきたんですけど、どうしたらいいですかねー?」
と体育館中に響く。そして大量の人間の襟首を掴んでる俺を見てみんなギョッとした。ステージ上にいる風紀委員の人達も生徒会の人達もレオも照もみんな驚いてる。そしてマイク前で風紀委員長は俺に話しかけた。
「それはお前が全部、捕まえたのか?」
「あー、はい。とりあえずあらかた見回ってきてこんだけですねー。2.3回してきたけど、いなかったので連れてきましたがこれで全員ですかねー?」
「………今すぐ数を数えろ。そして集計を開始しろ」
そう合図と同時に黒い服の人が俺からそいつらを取り上げて5.6人がかりで数えてる。俺はそのままレオと照の所に向かった。
「なんかスゲーな?」
「いや、お前の方がスゲーよ…」
「あぁ、言う人間を間違えたくらいにな…」
「え?なんで??」
「だってお前」
「ん〜?」
「抜けきれてねぇぞ?殺気」
「お前の獲物を必ず捕らえるマンが…」
「うへへ、貪欲なだけッスよー☆」
「「それが一番、タチが悪い……」」
そんなじゃれ合いをしていると、集計とやらが終わったみたいだった。ステージ上にいる人間全員が驚愕って顔をしている。レオの顔を見るとため息と苦い顔をして俺を見ていた。
「なんだよ?」
「お前に教えるんじゃなかったって思ってよ…」
「ありがとな、レオ♡」
「はぁぁぁ……」
大きなため息を吐かれた。失礼しちゃう。ま、それはそれとしてマイク前で風紀委員長が集計結果を発表する。
「あー…、本来ならトップ3をまでを発表して決めるつもりだったが、最後に来た奴が全部もって言った感があったので、2位と3位には無しだ。その理由もちゃんとある。2位と3位はそこまで差がなく数も同じくらいだったということだ。1位になった者の数は2位や3位と比べて30近く違いがある。いや、40か……??そこまでは把握出来ていないが、とにかくそいつが全部を持っていったので無しという判断になった。さて、トップの人間はここで願い事を言ってもらう。ステージに上がってくれ」
長ーい話が終わったと思ったらいきなり呼ばれた。照は置いてけぼりで、レオと俺がステージに上がる。
まあ、レオは生徒会長だからな。仕方ないw
「学年組と名前を言え。それからそこの新生徒会長と知り合いのようだから色々聞いてると思う。それは割愛するが、何をしてもらいたいか言ってくれ」
風紀委員長からマイクを渡された。レオは呆れた顔で頷く。俺はニヤリと笑うと嫌な予感というような顔をし始めたレオ。それは照にも分かったみたいでため息を吐いてる。俺はとりあえず前を向いて自己紹介をする。
「えーっと……、まずは学年組から。俺は1年猫組、腐獅密。俺の願いはうーん、そうだな〜。ここって確かバイト禁止とかあった気がするから、それをOKにしてもらいたいのと、BLが見たいっすね☆」
「……え…」
「…………………はぁぁ」
『『『ええええええええええええぇぇぇ!!』』
輝く笑顔で言ったらドン引きされた。
え?でもこれはご褒美だよね?(´>ω∂`)☆
説明をするにあたっては俺も敬語をしようと思い、慣れない敬語を使いながら話し始めた。ちなみにみんなはまだ固まってるか、呆然としてるか、ドン引いてる。
「でも、ここにいる人達はちゃんと歓迎会に集まった人達なので俺としては非常に残念だけど、その人達には影響は行きません。ただし、あそこの牢屋の人達はただ見てるだけで何もしないってのはやっぱり可哀想だと思うので、何かの演し物をしてもらおうかと思います!……なんてたって『見せしめ』ですから」
黒いオーラを纏った(本人は纏ってるつもりは無い)俺は牢屋の中にいる人達に向けてニッコリ笑った。すると捕食される動物のように怯え始めた。
「ただ1つ難点があるんですよね〜。そこにいる人達ってみんな、受け顔なんですよ…。だから、ここは提案なんですがこの中で俺は雄だと思う人は手を挙げてステージ上に来てください。男を口説く度胸のある男前でカッコイイ人を募集しまーす!あ、ちゃんと何をするかも言っとかないと挙げないですよね?俺としては今見たいのはシチュエーションにあった告白シーンなんですよ!すごく今ハマってまして、それをやってもらいたいんです!あ、もちろんキスは寸止めで構いません。なんなら、キスはしなくていいです。告白にあった行動をしてくれればそれで。もちろん、ここにいる生徒会長様と風紀委員長様にもやってもらいます」
「お、おい!ちょっと待て俺はやるとは一言も…」
レオが俺からマイクを取り焦ったような声で否定しようとした。俺は公衆の面前でレオが持ってる状態で、自分の方にマイクを向かせニヤリという笑顔(実際は黒いオーラを纏って眼光飛ばしてるコワーイ顔)を浮かべて言う。
「これは、ご褒美なんだよな?レオ。なんでも言うことを聞いてくれるっていう約束だったよな?……違ったか?」
ビクッと肩が震えて顔を逸らし後退りするレオに俺は譲らないって顔をして壁に追いやる。どんどん後ろに下がるレオは最終的に壁にぶつかり身動き取れない状態に。
あっ、ちなみに何故か俺達すでにセッティングされた舞台の上でやってます☆……あの、黒い服の人達の万能っぷりがヤバイヤバイwww
「なぁ、なんで逃げるんだよ。レオ」
「いや、俺は逃げてな」
「逃げてるだろ?なんだ?自分の方がいかにも雄って顔してるくせに俺に負けてていいのか?」
「だ、だからってこんな所で変な真似」
「変な真似?変な真似ってのはこういうことか?」
「……っ!?」
俺はマイクと一緒にレオの両手首を片手で掴みマイクを取り上げた。そして股ドンしながら俺はレオを見つめる。
「身長、俺お前より小さいと思うんだけど。そんな奴にこんなことされて恥ずかしくねぇの?てか、このまま負けたままでいいのかよ?」
「だったら放っ」
「放して欲しいなら自分の力で取ってみろよ?」
「っ!!」
マイクを通してレオの耳元で囁いた。それは体育館中に響いてる。そんな状態でするもんだから、レオも照れ始めてもがき始めた。俺はさらに掴む手を強めた。ギリッという音を立ててレオは痛いという顔をする。
「どうした?レオ、力が伝わらねぇよ?ほら、なんとかしないとお前がどうにかなるぞ?」
「こ、の、っ…!」
「………」
またギリッという音を立てて強く掴む。抵抗してたレオもだんだん痛みで抵抗できず、最後には顔を赤くし涙を浮かべて俺を見る。睨んだ顔のまま。
「……、俺さ?お前のそういう顔好きなんだけどさ?でもやっぱ、お前は笑ってる方が好きだわ。俺と付き合えよ、レオ」
俺は目をつぶって頬を手に当ててキスをしてるように装う。横目を見てみんなこっちに集中したのを見計らってニヤリと笑いマイクを持って。
「とまあ、こんな感じのことをしてもらいます☆」
ケロッとした笑顔でみんなに言う。また呆然とするみんな。コロコロ変わりすぎてどうしたらいいか分からないみたいだった。しかし、約数名があの演技に対して倒れていた。
そいつは多分ネコだな、タチじゃねぇw
レオが戻ってきた。手首を掴みながら俺を睨んだ。俺も睨み返すとスッと顔を逸らした。
「さて、今お手本を見せたんで自分は雄だと思う奴は手を挙げてくださーい」
シーーーーーーーーーーン……。
手を挙げない。俺よりも雄になれるという勇気ある勇者はいないようだ。