※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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お久しぶりです


佐渡島攻略作戦 2

佐渡島攻略作戦が始まって、約十数分後

 

「レーザー突貫は順調に推移……当初の確認から、約20%程にまで減少を確認」

 

「作戦を第三段階へ移項」

 

「作戦の第三段階への移項を宣言する!」

 

オペレーターからの報告を聞いて、悠陽が判断し、小沢提督は復唱した。それにより、戦術データリンクの作戦段階が変わった。

 

「小沢提督、スピリッツの方々に通信を」

 

「はっ! スピリッツに繋いでくれ」

 

小沢提督の要請に、オペレーターはスピリッツに対して直接通信を繋いだ。

 

『いよいよかな? 小沢提督』

 

「うむ……準備は?」

 

『問題ない……一応言っておくが、指定範囲には入らないように頼む……』

 

ゼノンがそう言うと、戦況マップのある場所に赤い円が上書き表示(オーバーラップ)された。

 

「うむ……該当区域及び付近の部隊には、最優先で離脱指示を出した……後30秒程で離脱出来る」

 

『承知した……では、予定通りに行動を開始する』

 

ゼノンのその言葉を最後に、通信は切れた。

そして小沢提督は

 

「改めて、全軍に伝えよ! 指定範囲と付近に展開中の部隊には至急離脱指示。それと、決して入るなと」

 

と指示した。

場所は変わり、一路佐渡島に接近を始めているある戦術機母艦。その母艦ともう二隻にAー01連隊の戦術機が収容されていた。

その内の一機のコクピット内に、彼女は居た。

Aー01連隊所属、御剣冥夜。

時々映る姉たる悠陽の姿に、冥夜は感慨深いものを感じていた。

記憶でだが、訓練生時代にクーデターから悠陽を助け、初めて直接話した。

悠陽の身代わりを買って出て、悠陽の変わりにクーデター部隊の隊長だった沙霧大尉と話した。

クーデター事件後にもう一度会えた時、回りに気付かれないように人形を手渡された。

そうして桜花作戦に参加し、オリジナルハイヴの中で死んだ。

 

「姉上……」

 

『御剣』

 

冥夜が小さく呟いた直後、視界内に同期の千鶴の姿が表示された。

 

「榊か」

 

『今白銀、何処に居ると思う?』

 

「ふむ……武か……」

 

千鶴からの問い掛けに、冥夜は僅かに考えて

 

「武の事だ……恐らく……」

 

と佐渡島を見た。

その時だった。

 

『全員、よく聞け』

 

と碓氷少佐の顔が表示された。

 

『作戦の第三段階への移項により、スピリッツが行動を開始する……よく見ておけ……あれが、世界最強の傭兵部隊の力だ』

 

碓氷少佐がそう言った直後、海中から白亜の巨艦が二隻現れ、まずは二隻から数えきれない程のミサイルが発射された。

二隻から放たれたミサイル群は一度上空に飛翔したかと思えば、空中で炸裂。その数瞬後、破壊の嵐がハイヴを中心に巻き起こった。

たった二隻とは思えない破壊の嵐に、Aー01連隊の誰もが驚いていた。

すると今度は、二隻から光の弾が連射され、射線上のBETAを跡形もなく消し飛ばす。

そこまでやると、二隻のハッチが開き、次々とMSが出撃を始めた。

数は、大隊規模。しかしその戦力は、この場に集まっている全ての戦術機を集めても敵わないだろう。

その牙が、BETAに向けられて蹂躙していく。

 

『これより我々は、彼らが敷いた赤い絨毯の上に優雅に向かう……しかし、我々が精鋭部隊だということを忘れるな!』

 

『了解!』

 

碓氷少佐の激励に、Aー01連隊の全員が斉唱で答える。

すると、視界に戦術機母艦の艦長の顔が映り

 

『此れより、我が大鯨は重レーザー級の照射圏内に入る。何時でも発進出来るように準備せよ』

 

と艦長が告げた。

基本的に、メガタンカーをベースにした戦術機母艦は大規模作戦になれば使い捨て同然だ。

恐らく、艦長や乗組員達は覚悟を決めているだろう。

だからか

 

『此処まで貴官らを運べた事を、誇りに思う』

 

艦長はそう言って、敬礼した。

その直後、開いていた通信越しに

 

『艦長! レーザー種と思われる初期照射検知!』

 

『緊急発進用意! すぐに全機上げろ!』

 

艦長がそう言った直後、戦術機母艦内に甲高い警報音が鳴り響き、発進の為にエレベーターが急速で上がっていく。

そして甲板に上がった直後、海中から何かが急に現れた。現れたのは、白銀色の装甲だが、赤い逆十字の意匠が入った人型の戦術機とは違う機体だった。

それを初めて見た冥夜だったが、思わず

 

「武……なのか……?」

 

と呟いた。

するとその機体。テスタメントガンダムは、佐渡島の方にライフルを構えた。

その瞬間、ライフルの銃身が上下に別れて間に紫電が走ったかと思えば、極太の閃光が放たれた。

 

「な……」

 

その光景に冥夜が驚いていると、テスタメントガンダムが振り向き、額部分が不規則に光り始めた。

 

『……光を使ったモールス信号か……?』

 

『そのようです。読みます……ここは、我々が引き受ける……発艦を全うされたし』

 

『我々だと?』

 

艦長がそう言った直後、海中から新たに四機のガンダムが現れた。

現れたのは、レイグ小隊の四機だった。

レイグ1、フィオ・クロフォード

機体はEX・S

レイグ2、ミオ・クロフォード

機体はΞガンダム

レイグ3、クロエ・クロニクル

機体はアクエリアス・ミラージュ

レイグ4、ファニール&オニールのコメット姉妹

機体はハルート・コメットだ。

 

「これが、MS……」

 

初めて見たMSに、冥夜は胸が高鳴った。

 

『よし、発艦を開始する!』

 

艦長のその言葉に、冥夜は意識を発艦に戻した。

そして、Aー01連隊は佐渡島に上陸を開始した。

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