※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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まだ引っ越しが片付いていませんが、投稿


佐渡島攻略作戦5

「重金属雲、濃度85%に到達。レーザー種、残存数8!」

 

「レーザー吶喊続行! それと、フォート級も狩らせろ! 奴らがレーザー級を運んでくる可能性があるからな!」

 

通信将校からの報告に、一人の参謀が指示を出した。

その時

 

「大気圏降下兵団(オービットダイバーズ)確認! 予想降下地点……出ました!」

 

という報告が入り、戦術マップに情報が上書き表示(オーバーラップ)された。それを見た小澤提督が

 

「確実に味方に報せよ! 口頭伝達、光信号、あらゆる伝達を駆使!」

 

「はっ!」

 

まだ重金属積乱雲がある為に、広域通信とデータリンクに通信障害が続いている。その為に、様々な方法で最前線に情報を共有していた。

オービットダイバーズは空飛ぶ棺桶(フライングコフィン)と揶揄される再突入殻(リエントリーシェル)で大気圏降下してくる。

この再突入殻は二重構造になっており、外殻は高度四万で外れ、そこからはマッハ25という驚異的な加速で先行降下する。

それにより大気との摩擦熱で半ば融解し、加速を殺すことなく地表に激突する。これが、第一段階。

次に戦術機が納められてる内殻。これは高度4000で戦術機を解放するが、先にレーザー照射されたら、その時点で戦術機を解放し、そこから一気に加速し、地表に激突する。これが、第二段階だ。

この二段階は味方にも当たる可能性があるために、注意が必要なのだ。

 

「前線戦術機部隊、後退を開始!」

 

「油断するな! レーザー種は生き残っている! レーザー迎撃で軌道が変わるぞ!」

 

レーザー照射により起きる爆発で、落ちてくる再突入殻の落下軌道は変わる。常に空に気を配り、回避する必要があった。

 

「第一段目……落着します!」

 

第一段階目の外殻が、多少のレーザー照射を受けながらも地表に落着した。

場所は変わり、最前線。

 

『くっ……凄い揺れ……!』

 

『やはり、再突入殻の落着は凄まじいな……』

 

最前線で戦っていたホワイトファング大隊は、試験機。不知火弐型と隼鷹で編成された混成部隊になっており、未だに損害は出していなかった。

 

「大尉……第二段階、来ます!」

 

『確認した! 全機警戒!』

 

尚人の報告の後、唯依は部隊に警告を促した。

すると、第一段目から数十秒遅れで内殻が落着し、再び大きく揺れた。

 

『損害は!?』

 

「……ありません! 全機健在!」

 

尚人は報告しながら、地面から現れたBETAに対して長刀を振り下ろして撃破した。

 

『よし、移動する! 現在地から東に2km先に間宮が来る予定だ! 補給する!』

 

「了解!」

 

近衛らしく近接格闘戦重視で戦ってきたが、弾薬と推進材が大分減ったから補給するようだ。

移動している最中、尚人機に唯依機から通信が入った。

 

『03、新任達の様子はどうだ?』

 

「多少緊張状態ですが、問題はないかと」

 

件の問題衛士達の代わりに配属された新任達だが、今回が初めての大規模作戦で、初実戦だった。

尚人はその新任達の部隊の中隊長だ。

 

『もし処置が必要になったら、判断は任せる』

 

「はっ! お任せください」

 

そうこうしている間に、ホワイトファング大隊は間宮隊と合流して、補給を開始した。

 

「しかし、佐渡島にこれだけのBETAが……」

 

『少し前のデータリンクでは、既に予想されている数を撃破していた……もしや、本土への侵攻が近かったかもしれんな……』

 

既に、佐渡島作戦が始まってから20万近く撃破している。予想されていたBETA群の総数を、既に超えているのだ。

それだというのに、未だにBETAの波が止まらない。

 

「オービットダイバーズのハイヴへの侵攻が開始……更に引き付けないといけませんね」

 

『ああ……今まで、幾多の衛士達が突入し、散っていった……その要因が、BETA共が予想外に多かったからだ……補給が済み次第、再度戦闘を行うぞ』

 

「了解です」

 

唯依に報告しながら尚人は、現在の補給状況を確認した。自機の推進材と弾薬の補給は既に終わり、短刀と長刀も交換した。

後は部下の補給待ちになる。

戦術機部隊の補給は、残弾と推進材が多い機体から順番にやる事になっている。

 

『第一中隊、補給完了』

 

『第二中隊、同じく完了しました』

 

「第三中隊……今完了しました」

 

そして、補給が始まって約6分。ようやくホワイトファング大隊は補給が終わった。

 

『よし……我々はこれより、旧八幡新町まで進軍する……殿下からの密命、Aー01大隊の支援に向かう!』

 

「了解!」

 

『了解!』

 

唯依の指示を受けて、ホワイトファング大隊は進軍を開始した。

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