※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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横浜基地攻防戦2

 

 

 

『バカな!? BETAが、陽動を仕掛けたってのか!? そんな、そんなバカな!?』

 

『アコード1より、第二防衛線の全機! 二機連携(エレメント)を維持しつつ、後退!』

 

地中侵攻を受けた第二防衛線は、阿鼻叫喚の地獄と化していた。

後退し合流した第一と第二大隊は比較的冷静だが、後退途中で地中侵攻を受けた第三、第四大隊は混乱し、続々と数を減らしていた。

 

『ビクター2よりアコード1! ビクター1以下、他の隊長機全機ロスト! 指示を、指示を乞う!!』

 

『クソッ! ビクター残存機は第一大隊に臨時編入! 第四大隊はどうなってる!?』

 

『こちらイーター3! 大隊隊長、第二中隊隊長戦死! 指示を!!』

 

『アコード1よりイーター全機は第二大隊の指揮下に! アコード1よりHQ! 第三、第四大隊は混乱状態につき、臨時に指揮を執る! 地中侵攻してきたBETAに、レーザー種は認めず! 繰り返す! 地中侵攻してきたBETAにレーザー種は認めず! 空爆を乞う!』

 

第二防衛線を担っていた第三、第四大隊は指揮官機が相次いで戦死した事で、部隊は混乱。第一、第二大隊が間に合った事で壊滅は免れたが、立て直しの時間が欲しかった。

レーザー種が居ないなら、空爆が出来ると判断し、第一大隊隊長は空爆を要請した。

しかし

 

『HQよりアコード1! 今現在横浜基地は、BETAと交戦中! 以後支援は、帝国軍に要請されたし! 繰り返す、以後の支援は、帝国軍に要請されたし!』

 

『バカな!? 横浜基地が、BETAに襲撃されてるってのか!?』

 

通信で伝えられた内容に、第一大隊隊長は驚愕していた。

少しばかり時は遡り、数分前。

 

『こちらスネーク1! コード991発生! 繰り返す、コード991発生!』

 

『アーチャー1からスネーク! 支援する! 至急後退しろ! 巻き込むぞ!!』

 

ラダビノットの指示から僅か数十秒後、大量のBETA群が現れ、第二演習場の戦車隊は混乱に陥り、展開していたアパッチ・ロングボウ対戦車ヘリ部隊が即座に支援に入った。

しかし、今の人類の対BETA装備は、攻擊重視になっており、防衛・迎撃に不向きな装備だった。

今もアパッチ隊は、後退を開始した戦車隊を巻き込まないように細心の注意をしながら攻擊しており、効果が高いとは言い難い。

武が助言したが、対処が間に合わない。

その時

 

『スネーク、アーチャー! レイピア隊がカバーに入る! 誤射に注意し、態勢を立て直せ!』

 

とまりもから通信が入り、その直後に撃震・改が接近してきていたBETAを掃射した。

1両の戦車には戦車級が取り付いていたが、それは素早く短刀で排除された。

 

『第七大隊、演習場のBETAを排除せよ! 第五、第六大隊はメインゲートを中心に、AゲートとBゲートを死守! AゲートとBゲートは充填封鎖する! 完全硬化までの、二十数分間が勝負だ!』

 

『了解!!』

 

まりもの号令に従い、3個大隊は行動を開始した。

充填封鎖

これは、ある意味基地防衛の最終策だろう。

3重に降りる隔壁の間の2つの空間に、20分で完全に硬化する充填材を注入することで、打撃と熱に強い分厚い壁を即席で造るのだ。

ではなぜ、メインゲートは残すのか。

それは、桜花作戦で出撃するスサノヲシリーズが出撃する為に残してある。

 

『セントリー砲台の起動はまだか!?』

 

『後30秒お待ちを!』

 

セントリー砲台

それが、夕呼がスピリッツと共同で用意した防衛装置の一つだ。

AゲートとBゲートの真上、左右の壁の中から、120mm砲口径の砲台がそれぞれ出現し、BETAを砲撃し始めた。

 

『短距離MLRS、一斉射!』

 

そこに、ラダビノットの指示で新しく設置されていた多目的ミサイルランチャーから一斉にミサイルが発射され、BETA群に降り注いだ。

 

『いいか、射線を被らせるな! 無駄無く殺せ!!』

 

『了解!!』

 

例え生き残った個体が居ても、ゲート前に布陣していた戦術機部隊が濃密な弾幕で撃破していく。

しかし、BETAの利点はその数にある。

 

『2時の方向の穴から、要塞級! 真っ直ぐにゲートに向かってきます!』

 

『ストーム小隊、私に続け!』

 

『了解!』

 

蜃気楼を駆るまりもに続き、蜃気楼で編成された小隊が突撃した。

まだレーザー種が確認されてない為、高さを上げてBETAに砲弾の雨を降らせていく。

その時、開いたメインゲートから一機のMSがまるで閃光のようにBETA群に突撃。次々とBETAを惨殺していった。

 

『少佐!』

 

『あれが、MSだ……』

 

武の乗機、テスタメント・パニッシュメントは戦術機を超える機動と軌道で舞い、両手に持ったバヨネットライフルで次々とBETAを残骸に変えていく。

しかも武は要塞級に突撃し、徹底的に攻擊して撃破した。

 

『要塞級がレーザー級を運んでくる! 中に居るぞ!』

 

武が注意喚起した時、穴から出てきたばかりの要塞級が6体のレーザー級を体の中から出した。

 

『視認した! 確かに、要塞級が運んでいるぞ! これより、光線吶喊を行う! ストーム、続けぇ!!』

 

『了解!!』

 

『ストーム小隊を援護! 支援砲撃!』

 

まりもは部隊を率いて、要塞級とレーザー級を狩るために突撃し、他の部隊も基地を守るために更に砲撃の密度を上げた。

 

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