※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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横浜基地攻防戦 3

 

 

 

新たにまりも用として配備された不知火に乗り、まりもは部下四人を率いてBETA群に突撃。

レーザー級を最優先目標にし、他のBETAは出来るだけ無視し、肉薄する。

しかしレーザー級の前に、要塞級が次々と立ちはだかる。

 

『くそっ! 要塞級が邪魔だ!!』

 

『少佐!』

 

まりもの後に突撃してきた蜃気楼は、無反動砲を次々と要塞級に叩き込んでいく。

無反動砲の直撃を受けて、要塞級は数を減らしていく。だが、元々BETAは無数に現れる。一体倒しても、その倍の数が現れて侵攻してくる。

 

『あの穴から、ドンドン出てきやがる!!』

 

『メインゲートに向かってる!?』

 

『阻止しろ!!』

 

要塞級だけでなく、要撃級や突撃級、戦車級もメインゲートに迫っていた。弾幕でBETAを釣瓶打ちにするが、ジリジリと迫ってくるBETA群。

そして、先頭の群が距離500まで迫った。まさにその時

 

『支援する!! そこから動くな!』

 

と新たな通信が繋がり、夥しい数のビームがBETA群を焼き払った。

 

『スピリッツか!!』

 

『神宮寺少佐か! 合わせる!!』

 

マークはまりもに気付くと、まりもの動きに合わせて攻擊を始めた。BETA群が出てくる穴に近づき、その中にコンテナを投入した。

その数秒後、穴から轟炎が上がり、天を突いた。

爆発で地面も陥没するが、それすら考慮済みだった。

むしろ崩落を起こし、一時的にでも穴を塞ぐのが目的だった。

 

『帝国からの要請により、横浜基地の救援に来た。間に合ったようで、何よりだ』

 

マークがそう言ってる間にも、スピリッツは凄まじい勢いでBETA群を駆逐していく。

そして、新たにBETA群が出てくる穴を発見し

 

『グランド隊!』

 

『潰します!!』

 

マークの短い指示から察して、グランド隊が一気に突撃を開始。道中邪魔なBETAを惨殺し、穴に近付くと

 

『邪魔だ!!』

 

『退きなさい!』

 

小隊であっという間に、穴から出てきたばかりのBETA群を撃破。そして

 

『投下!』

 

マークと同型のコンテナを穴に投下。数秒後、爆発が発生して、穴は崩落した。

これで、ゲート前に出来ていた穴は一時的にだが塞がった。それを受けてか

 

『HQ、工兵隊を出せ! 速乾性充填材で穴を塞ぐ!!』

 

『了解! 指定座標に工兵隊を派遣する!』

 

まりもは工兵隊の派遣を要請し、司令部は即座に受諾した。そしてまりもは、戦術機部隊の損耗を確認し

 

『……HQ、追加の補給物資を』

 

『了解、地上ハンガーと地下ハンガーの双方から、補給コンテナを出す!』

 

まりもに要請を受けて、無視されていた地上ハンガーの隔壁が開き、強化外骨格を装備した整備士達が補給コンテナを運んできた。

 

『残弾が多い機体から、補給を急げ! 突撃砲は交換しろ!』

 

無事な機体は、まりもの指示に従い補給を開始した。

そして視界の端で、整備士達により損壊した機体から運び出される衛士達を見た。

中には、予備機体の用意を整備士に要請している衛士も居る。この横浜基地には、多数の予備機体が用意されている。

動けるならば、再出撃してほしいところではある。

 

『1個小隊残す。他は演習場に行くぞ!』

 

『了解!』

 

『マーク殿!』

 

まりもも動きたいが、部隊の指揮と弾薬の補給中で動けない。するとマークが

 

『そちらは、部隊の指揮を……なに。演習場のAー01は必ず助ける』

 

とだけ言って、一気に機体を進ませた。

 

『……頼んだ、スピリッツ……』

 

ジェミニ隊が周囲を警戒するなか、まりもは演習場方面に向かっていくスピリッツを見送った。

その頃、BETAが地中侵攻してきた演習場は、阿鼻叫喚の地獄となっていた。

当初大隊規模は存在していた戦車隊は、その数を大きく減らしており、半分近くにまでなっていた。

それを当初から支援していた戦闘ヘリ部隊は、弾切れで後退し、代わりにAー01大隊が支援していた。

 

『クソが! 穴から、ドンドン出てきやがる!』

 

『何とかしたいが……手が足りない!!』

 

慎二と孝之の二人は、にじり寄ってくるBETAに砲撃を叩き込みながら、悪態を吐いた。

しかも二機の背後には、弾切れの戦車が居た。

支援砲撃していた最中に襲撃され、そこから直接戦闘に入った戦車隊の残存機は、大半が弾切れに陥っており、脱出する事も難しくなっていた。

Aー01大隊は戦車隊を逃がしたかったが、基地方面にBETAが出てくる穴があり、それすら叶わない。

 

『!? 高速で接近してくる反応!』

 

『この速度……まさか!?』

 

碓氷とみちるの二人が察した直後、侵攻してきていたBETA群に対し、閃光の雨が降り注ぎ、BETAを焼き尽くす。

 

『脱出路を確保する! その間に脱出しろ!!』

 

『Aー01はスピリッツに合わせて攻擊!』

 

2つの精鋭部隊の挟撃で、穴周辺のBETAは瞬く間に数を減らしていった。

そして、穴に近づいた直哉機が

 

『吹き飛べ!!』

 

と穴の中に、次々とグレネード弾を連射して、穴を崩落させた。

 

『今だ! 戦車隊、全速で進め!』

 

『振り向くな!』

 

碓氷とみちるの二人の言葉の直後、残存戦車隊は一気に基地方面に向かっていった。

 

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