※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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さあ、いよいよ佳境です


直前

 

 

 

蒼穹作戦前日

工兵部隊の奮戦により、ロケット発射台と送電線、給水ラインは無事に修復が完了し、スサノオシリーズへの電磁フィールド装置の組み込みと各戦術機への防御措置も完了した。

今はロケットに、戦術機を搬入している最中で、Aー01は最後の追い込みをしていた。

昨日時点で、Aー01大隊のみでの最下層到達率は約七割にまで至っており、碓氷少佐は約九割まで上げておきたいらしい。

因みに、元207B訓練小隊は小隊だけで九割強の確率で最下層に到達し、なんなら重頭脳級まで到達している。

碓氷少佐は不思議に思っていたが、今は放置し訓練に勤しんでいる。

 

「……後はオリジナルハイヴに突入しての出たとこ勝負になるな」

 

「そうね……それに、はっきり言ってシミュレーションは少ないルートを選んでたから、前より少ないわ」

 

「はいー……前は、補給コンテナを全部使い切ってしまいましたね……」

 

冥夜の言葉に、千鶴と壬姫は苦い表情を浮かべていた。

前の世界では、Aー01は元207B訓練小隊以外は軒並み戦死か戦闘不能状態になり、オリジナルハイヴには彼女達と霞しか突入出来なかった。

その時もなるべくBETAが少ないを進んだが、それでも圧倒的数に押されて、生き残ったのは武と霞の二人だけだった。

 

「ただ、今回は大隊規模突入で、全機が武御雷……それに、スサノオシリーズが三機も投入される……前の世界より到達出来る確率は高い……」

 

「うん。今度こそ、確実にオリジナルハイヴを攻略する!」

 

慧の言葉に、美琴も意気込んで同意した。

しかし、不安要素はある。

前の世界では居なかった(というより、知らなかった)新種。超重レーザー級を始めとした新種の出現。

まだ新しい個体が出てくる可能性は十二分にある。

 

「だから、新種を見つけたら何かされる前に撃破するしかない……」

 

「そうだね……それが一番確実だけど……」

 

「けど、下手に攻擊して逆効果になる場合があるわね」

 

千鶴の言葉に、元207Bの面子は思わず唸る。

そこに

 

「そこで唸っても、意味無いだろうが」

 

と声がした。

気付けば、武が壁に背中を預けていた。

 

「武……そなた、何時から」

 

「お前らがオリジナルハイヴに突入する、って話してた辺りだな」

 

「つまり、かなり最初って事ですね!」

 

「気づかなかった……」

 

気配に鋭い慧ですら、今の武には気づかなかったようだ。

 

(スピリッツの訓練のおかげかな)

 

武は内心そう思いながら

 

「今回、俺には自由行動が許された。だから、Aー01と行動を共にする」

 

「Aー01と?」

 

「ああ。他にもハイヴに突入するみたいだが、俺は確実に居る……だから、俺が眼前の敵を粉砕する……それが出来るのが、ガンダムだ」

 

武は自信満々に、断言した。

武は今までの周回で、様々な戦術機に乗り、その性能は把握している。だがガンダムは、それらを遥かに凌駕する性能を有していた。

 

「武が来るのなら、百人力だな」

 

冥夜は確信した様子で断言し、他のメンバーも同意するように頷いた。

前の世界よりも、帝国自体の戦力も増強され、武装も強化され、Aー01も戦力が増えて、スサノオシリーズが複数投入される。何よりもスピリッツも突入する。

負ける確率の方が低い筈である。

 

「だから、俺達に出来るのは、オリジナルハイヴを攻略する事だ」

 

「ええ」

 

「そうだな」

 

「……うん」

 

「そうだね!」

 

「はい!」

 

武の言葉に、彼女達は一斉に頷いた。

そして、世界中で戦力が動き始めた。

 

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