スピリッツが寄港して、数日後
帝国側から、会談の要請が来た
それを受けてゼノンは、マークや隊長格と共に、会談場所にMSで向かった
場所は、帝国軍立川基地
『こちらは、帝国軍立川基地。接近中の所属不明部隊に通達する。所属と管制名、目的を告げよ! さもなければ、攻撃する!』
ある程度近づくと、管制官らしい者から通信が来た
それを聞いたマークは
「こちらは、傭兵部隊スピリッツ。実働部隊隊長、マーク・ギルダー。そちらとの会談に来た」
と冷静に告げた
すると
『了解。少し待て』
と聞こえて、少しの間沈黙が続いた
そして
『確認出来た。貴官らは、第三滑走路に入れ』
と言ってきた
それを受けて、マーク達は指定された滑走路に進入
機体を着地させた
その周囲には、完全武装の戦術機部隊が展開していた
その数、約一個大隊
その戦術機部隊が、武装を保持した状態で立っていた
だが、マーク達は慌てていない
そもそも、戦術機の主武装たる複合突撃砲は36mmチェーンガンと120mm滑空砲だ
120mm滑空砲ならまだしも、36mm程度では大した損傷は与えられない
大打撃を受けそうなのは、スーパーカーボン製の長刀か短刀位だろう
勿論、直撃を受ける気は毛頭無い
「各機、誘導に従って、ハンガーに入るぞ」
『了解!』
地上にはグランドクルーが出ていて、両手で誘導灯を振っている
その誘導に従って、スピリッツのMS隊は端にあるハンガーに入って、機体を固定させた
そして、コクピットを開けると、キャットウォークに立った
それで全員が、機体から降りた
そこに、数人の士官が歩み寄り
「本日はご足労していただき、感謝します! 私は、案内を申し付けられました。濱谷権斗少尉ですあります!」
と自己紹介しながら、敬礼した
どうやら、彼が案内役のようだ
「こちらに。移動用に、車が用意してあります」
「分かった。ああ、機体に不用意には触れないように。下手に触れば、自爆装置が作動する。全機が一斉に起爆すれば、この基地は綺麗に消え去るからな」
マークがそう言うと、その濱谷少尉と近くに居た整備士達がざわめいた
「では、案内します」
「頼む」
濱谷少尉の後に、一同は続いた
そして、用意されていた車
バスに乗り込んだ
そのバスは、ゆっくりと出発
基地のある場所まで向かった
そこは、立川基地でも一番大きい建物
司令部棟だ
一同は濱谷少尉の案内で、あるドアの前に着いた
すると、濱谷少尉はドア横の端末を操作して
「失礼します! スピリッツの皆様を、ご案内致しました!!」
と中に居た人達に、そう告げた
中には、二十人程の男女が居た
スピリッツが入ると、白い着物を着た男性が
「どうぞ、お掛けくだされ」
と席に座るように、促した
それを受けて、スピリッツ一同は着席した
すると、一人立っていた女性士官が
「ではこれより、帝国とスピリッツによる会談を行います。私は、此度の司会を勤めさせていただきます、帝国陸軍富士駐屯地所属、富士教導団第一師団第一連隊第三大隊指揮官の神宮司まりも少佐であります」
と告げた
そして、帝国側に視線を向けて
「帝国代表から、お名前をお願いします!」
と言った
すると、先程の男性が
「私は、政威大将軍斎御司浩爾と申します。現天皇陛下より、全権代行を任されています」
と告げた
続いて
「そして私が、現斎御司家の当主を勤めます、斎御司絢架と申します」
とその隣に座っていた青い近衛の軍服を着た女性が、名乗った
すると、その後ろに立っていた赤い近衛軍服を着た目付きの鋭い男性が
「斎御司家の側役を勤めます、斎宮隆盛だ」
と名乗った
続いて、隣に立っていた眼鏡を掛けた女性が
「同じく、斎御司家が側役。齊藤一恵と申します」
と名乗った
そして、青い近衛軍服を着た細身の男性が
「私は、現斑鳩家当主。斑鳩崇継。京都以来だな、スピリッツよ」
と言った
そして、その後ろに居た赤い近衛軍服を着た男性が
「私は、斑鳩家側役。真壁介六郎」
と端的に名乗った
それに続き、長い黒髪の童顔の女性が
「同じく側役、風宮家当主代行の風宮風歌です」
と名乗った
童顔だが、その身からは歴戦の風格を感じる
すると今度は、紫色の髪を豪華な髪飾りで纏めた一人の少女が
「私は、現煌武院家当主。煌武院悠陽と申します」
と名乗った
それに続き、長い緑色の髪の赤い近衛軍服の女性が
「煌武院家側役、月詠家の月詠真那」
と名乗った
すると、その隣に立っていた大柄な男性が
「同じく側役。皇家当主代行。皇興平です」
と名乗った
代行というのは、本来の当主が動けない理由があるのだろう
そして次に
「崇宰家現当主。崇宰恭子です」
と青い近衛軍服を着た長髪の女性が名乗った
「その側役。悟堂京介」
と名乗ったのは、理知的な印象を受ける痩身の赤い近衛軍服を着た男性だった
そして最後の青い近衛軍服を着た女性が
「九條家次期当主。九條龍乃と申します」
と名乗った
「九條家側役、水無月空悟だ」
そう名乗ったのは、鋭利な印象の男性だった
そこで一拍置くと、多数の勲章を着けた歴戦の風格の男性軍人
巖谷が
「帝国陸軍技術研究厰第一研究所の巖谷榮二中佐だ」
と名乗った
そして、隣に居る山吹色の近衛軍服を着た細身の男性に、視線を向けて
「こちらに居るのは、技術研究厰の主査にして、近衛軍戦術機開発主任の」
「篁雅唯と申します。京都の折は、娘が大変世話になりました」
巖谷の後を継ぐ形で、男性
篁雅唯はそう名乗った
娘というのは、唯依のことだろう
そこまで確認したまりもは、顔をスピリッツの方に向けて
「続いては、スピリッツの方々、お願いします」
と言った
尚、スピリッツは以下が会談に来た
ゼノン・ティーゲル
マーク・ギルダー
フィオ・クロフォード
カムナ・タチバナ
シュン・タチバナ
織斑千冬
ケイ・ニムロッド
こうして、会談は始まった