※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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これもまた、ガンダムの伝統と呼べる


神罰

「民間人の方は、奥に進んでください!」

 

エウクレイデス艦内では、避難してきた民間人を整備士

薫子や虚が、奥に誘導していた

その中で武は、一機の機体に気付いた

寝かせられている一機のガンダム

それを見た武は、その機体に駆け寄り

 

「この機体、使えるんですか!?」

 

と近くに居たつかさに問い掛けた

すると、つかさは

 

「つ、使えるけど……君!」

 

と答えた

それを聞いた武は、コクピットの中に入り

 

「使えるのなら、遊ばせておく必要は無いでしょ!?」

 

と言って、HUDのスイッチを押した

すると、HUDに手形の枠線が表示された

それを見た武は

 

「こうか!?」

 

とその中に、手を当てた

その直後HUDが光り、OS起動シークエンスに入った

そして武は、HUDに表示された文字を読み上げた

その名前は

 

「テスタメント……この機体の名前か!?」

 

今ここに、不躾な化物に神罰を下す者が現れた

 

「つっ!? なんで、テスタメントが!?」

 

「誰が乗ってるの!?」

 

テスタメントが立ち上がったことに驚き、薫子と虚が声を上げた

すると、つかさが

 

「それが、保護した民間人の少年が!?」

 

と言った

この時点で既に、テスタメントはカタパルトの方に向かっていた

それを見た祐輔が

 

「ハッチ開放!! ディバインを装着させるんだ!」

 

と指示を下した

それを受けてか、カタパルトに繋がるハッチが開き、テスタメントはそこに入った

すると、足がリニアカタパルトに固定され、上部と左右のシャッターが開き、機体に武装が装着された

 

「すげぇ……戦術機とは全然違うのに、使いやすい!」

 

武がそう言うと、通信で

 

『今から射出するけど、無理はしないでね!?』

 

と言われた

それを聞いた武は、操縦捍を握り

 

「了解!」

 

と答えた

そして、目前のハッチが開くと

 

「白銀武……テスタメント、行きます!!」

 

と言い、戦場に舞い戻った

この時、格納庫内では

 

「近くの部隊は!?」

 

と祐輔が、部下になった和泉に確認していた

すると和泉は、端末を見て

 

「トライアド中隊です!」

 

と返答

それを聞いた祐輔は、和泉に

 

「トライアド中隊に伝達! 今出撃したのは、民間人! 最優先で援護要請!」

 

と言った

そして、つかさに

 

「補給は?」

 

と問い掛けた

すると、つかさは

 

「あと、120秒で終わります!」

 

と伝えた

それを聞いた祐輔は

 

「今は、待つしかないか……」

 

と悔しそうに呟いた

 

「武ちゃん……」

 

そして出撃した武を、純夏は心配そうに見ていた

その頃、出撃した武は

 

「本当にすげぇ……! 思った通りに動く!」

 

自分が駆るテスタメントの性能に、驚愕していた

ZGMFーX12Aテスタメント

以前の弾の機体の原型機体、フリーダムの兄弟機である

そしてその性能は、拡張版ストライクとでも言うべきもの

換装機能を有し、更には核駆動による膨大なエネルギー

まさに、最高峰の一機だろう

武は地を這わせる機動

匍匐飛行で、テスタメントを進ませていた

そこに、半ば倒壊したビルから戦車級がテスタメントに飛びかかった

だが

 

「見えてるんだよぉ!!」

 

武は、ビームサーベルを一閃

戦車級を、両断した

 

「ビーム兵器……すげぇ、あの戦車級の歯がまるで紙みたいに切れた!!」

 

武がそう驚いていると

 

『そこのテスタメント! 君が民間人だな!!』

 

と通信が届いた

気づけば、武機の真後ろに9機の反応があった

 

「貴方方は……」

 

『傭兵部隊スピリッツ、トライアド中隊だ! まったく、無茶をする! しばらく、こちらと行動を共にしてもらうぞ! いいな!?』

 

「了解!!」

 

武が返答すると、先頭の機体

一夏機が武機の前に布陣し、武機の左右に箒機と鈴機が布陣

その真後ろに、直哉、シャルロット、ラウラ

最後尾に、弾、簪、セシリア機が布陣した

その動きを見て、武は

 

「この人達、ベテランだ……今の動きに、無駄が全く無かった……」

 

と感嘆していた

 

 

「だけど、傭兵部隊スピリッツなんて、俺は知らない……」

 

彼、武にはある秘密があるが、今は語らないでおく

そんな武でも、スピリッツのことは知らなかった

しかし、それも無理らしからぬこと

なにせスピリッツは、異世界から来た最強の傭兵なのだから

 

『前方、デカブツの団体さんだ!』

 

一夏の言葉に、武は前を見た

その先には、要塞級が数体居た

要塞級

全長66mという巨体で、尻尾の衝殻鞭を使った攻撃をしてくる

しかも、その鞭が直撃すれば濃硫酸を放ってくる

そして、巨体に見あった防御力も備えた強敵である

しかも、内部に小型種を数体入れられることも出来る、まさに移動要塞なのだ

しかも、確認した要塞級の群れの真ん中には、巨大な一つ目の化物

重光線級が居た

 

「重光線級を守ってるのか!?」

 

と武が言った直後

 

『お前ら、派手に踊れ!!』

 

と直哉が指示を下した

その直後、トライアド中隊は大きく動いた

しかも、そのうちの一機

一夏機は、高度を上げた

それを見た武は

 

「待て! 高度を上げたら!?」

 

と声を上げた

だが次の瞬間

 

『遅ぇ!!』

 

一夏機は、容易くレーザーを回避

しかも、立て続けにビームを撃った

そのビームは、要塞級を容易く貫通

重光線級を、撃破した

 

「す、すげぇ……レーザーを、完全に……」

 

『ボーっとするな! 新手が来るぞ!?』

 

「り、了解!!」

 

呆然としていた武を、弾が叱責

しかも、残っていた要塞級に一斉砲撃を放って、全て吹き飛ばした

こうして、スピリッツと帝国軍は避難時間を稼ぐことに成功

横浜から、離脱した

 

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