※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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合流

単機で進むユウヤは、唯依達との合流を急ぎながら道中で見つけたBETAは全て撃破していた。しかし、レーダーを見ると一ヶ所にBETAが異様に集中していることに気付き

 

「くそっ! 間に合えよ……!」

 

と焦る気持ちを押さえながら、速度を上げた。その時、ノイズ混じりだが

 

『ブリッジス少尉か……こちらに、来るな……』

 

と唯依と通信が繋がったが、信じ難いことを告げた。

 

「なに!? どういう事だ!!」

 

ユウヤは問い返すが、RLFがジャミングの強度を上げたのか、ノイズが酷くてよく聞こえなかった。

何回か呼び掛けたが、一切聞こえない。

 

「くそっ! 何が起きてるんだ!?」

 

ユウヤは苛立ちながら、進んでいた。その時、レーダーが僅かだが、後方に反応を示した。

 

「テロリストか!?」

 

アンノウンと表示された|光点の方角を見て、ユウヤはロックオンマーカーを表示させ、照準しようとした。その時

 

『っと、俺だ! ユウヤ!』

 

『私も居るわ!!』

 

久しぶりに聞いた、仲間の声。

 

「VGにステラか!」

 

しかもその後ろには、大隊規模のFー15型が見える。どうやら、アメリカ軍フェアバンクス基地の部隊を引き連れて戻ってきたようだ。

 

『何とかフェアバンクスの部隊を連れてきたぜ!』

 

『状況は?』

 

「一応、RLF側の戦術機はほとんど撃破した。残ってるのは、BETA共と歩兵位の筈なんだが……ジャミング強度が上がったらしく、中尉達と連絡が出来ない」

 

『だったら、急がないとまずいな』

 

『行きましょう!』

 

「ああ!」

 

ユウヤはVG達やアメリカ軍を先導する形で、BETAが集まっていく場所に向かった。だがその時、不用意に高度を上げた一機のFー15が閃光に貫かれて爆散した。

 

「光線種か!」

 

『バカ野郎! 高度制限があるって言っただろうが!』

 

『つっ……BETA戦の経験が無いから……!』

 

一応広域データリンクでは対光線警戒が表示されていて、高度制限が表示されていた。しかしアメリカ軍戦術機部隊の一部は、テロリストが支配しているために信用しておらず、更には部隊の過半数以上が対BETA戦の実戦経験など無かった。

その為に不用意に高度を取り、光線に撃ち抜かれたのだ。

 

『こうなったら仕方ない……ステラ!』

 

『ええ……イーグル1、私達は光線吶貫(レーザーヤークト)を行います。そちらはユウヤに同行し、他BETA群の対処を』

 

『……幾ら貴様らテストパイロットとはいえ、二機では分が悪い筈だ……第二小隊は彼らに同行し、光線吶貫(レーザーヤークト)を行え。いいな?』

 

『了解です、大尉!』

 

指揮官の指示を受けて、四機のFー15がVG達の後に続いて別れた。その動きから察するに、どうやら腕利き揃いらしい。すると、指揮官機がユウヤ機の真後ろに付いて

 

『そちらの後を追う。先導を頼む』

 

「わかった、付いてきてくれ!」

 

ユウヤは逸る気持ちを抑えながら、部隊の先導を始めた。暫くすると、目前にBETA群の最後尾が見えてきた。要塞級と要撃級の混成群のようだ。

 

「くそがっ! なんつぅ数が居やがるんだ!?」

 

ユウヤは悪態を吐きながら、BETA群に対して砲撃を開始した。次々と蜂の巣になる要撃級や要塞級。しかし、余りに数が多すぎる為に焼け石に水だった。

だが、気付いたことがある。それは

 

『どうなっている……BETA共が、こちらを無視して進んでいるだと……?』

 

そのBETA群が、ユウヤ機だけでなくアメリカ軍部隊すらも無視して突き進んでいるのだ。明らかに、通常とは違う行動にユウヤだけでなく指揮官ですら困惑していた。

だがユウヤ達は、止まることなくそのまま進んだ。すると、要塞級の姿が無くなって、要撃級と戦車級の混成群に切り替わった。どうやら、主力混成に当たったらしい。すると、指揮官が

 

『アルゴス1、我々はここらでBETA群と交戦を開始し、出来る限り数を減らす……最前線は任せたぞ』

 

「了解!」

 

指揮官の提案をユウヤは受け入れ、そこでアメリカ軍部隊と別れ、ユウヤは速度を上げた。目指すは、アンノウン表示になっている戦術機部隊の場所。

 

「間に合えよ……!」

 

ユウヤは道中に居たBETAを攻撃しながら、唯依達との合流を目指した。そして主戦域に到着したのだが、ユウヤは驚きで固まった。

 

「な、何が起きてる……?」

 

まず、夥しい数のBETA群の残骸。それ自体はいい。順調に撃破している証左だ。だが、今戦っているのがたった一機のみ。それも、チェルミナートルだけなのだが、その近くには中破状態のタリサ機が確認出来た。

今そこでは、ユウヤの予想外の事態が起きていた。

だが、チェルミナートルから尋常じゃない気配だけは感じ取っていて、嫌な予感がしていた。

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