※この作品はR-18です。

マブラヴ・オルタネイティヴ・OW   作:京勇樹

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すいません、12月は投稿出来ず


裏で

ユウヤがクリスカと戦っていた時、直哉の隊は合流したアメリカ軍の更に後方でBETAを駆逐。難民解放戦線が開けた地下施設に突入していた。

ISの方のガンダムを身に纏い、次々と現れる敵を撃破していた。

 

「なんなんだ、アレは!? あんな強化外骨格見たことないぞ!!」

 

「構わずに撃て! 我らの戦いを、神は見てくださっている!!」

 

国連軍の歩兵装備を身に纏っているが、その動きはお世辞にも良いとは言えない。しかし、人数は居る為に倒しても倒しても次々と現れる。更には、どうやら地上から入ったらしい強化外骨格を装備した部隊も居る。

だが、性能は段違いだ。

 

『こちら09! 2時の方向から、強化外骨格が四機接近中!』

 

『そちらは任す! 撃滅しろ!』

 

『了解!』

 

直哉の指示を受けて、ラウラ機は両手に持ったビームライフルショーティーを次々と連射し、接近してきていた四機の強化外骨格を瞬く間に撃破。その直後、箒機が両手に持ったビームサーベルで相手の銃弾を弾きつつバリケードを破砕突破。後退しようとした敵を、頭部機銃で薙ぎ払い

 

『敵のバリケード、破砕突破! ん、この震動は……』

 

と頭部を通路の奥に向けた。すると、奥から小型のBETA。兵士級と闘士級の群れが現れた。

 

『なっ!?』

 

『下がれ!』

 

一夏からの指示に反射的に従い、箒機は一気に後退。それを確認した直哉は

 

『弾幕を張れ! ミサイルやグレネードは使うな!』

 

『了解!!』

 

直哉の指示に従い、集まったトライアド隊は濃密な弾幕を形成。迫り来るBETAを次々と蜂の巣にした。

だが、それでも構わずに突撃してくるBETAの群れ。止まる気配が無い。

 

『まさか、こんな小型種まで捕獲していたとは!』

 

『BETAの研究施設なんだから、居るのは予想してただろうが!』

 

箒のぼやきに、一夏がビームライフルを撃ちながら叱責し、気付いた。

 

『横の壁、突破しようとしてるのが居るぞ!』

 

『阻止しろ! 壁もろとも吹き飛ばせ!』

 

『……任せて!』

 

直哉の指示を受けて、簪機が両手のGNバズーカを向けて撃った。壁もろともBETAが蒸発し、その壁は轟音を立てながら崩落した。これで、暫くは通れないだろう。

 

『だが、何体居るんだろうな! 幾ら釣瓶打ちとは言っても、キリが無いぜ!』

 

『ぼやくな! 居なくなるまで撃ち続けるしかないだろ!!』

 

弾はぼやきながら、両手のビームライフルを撃ち続けた。大型のBETAですら、その総数は数万は居た。小型も同数は居ると考えていいだろう。

 

『……それに……スキャンして分かった……この先、広い空間なんだけど、そこにまだ結構居る……!』

 

『嫌な報告だ……!』

 

簪からの報告を聞いて、弾は思わず悪態を吐いた。しかし、無理ないだろう。既に数千体近く撃破しているのに、まだ居るというのだから。

しかし直哉は、部隊長として冷静に

 

(このままでも、殲滅は可能だが……だが、下手したら壁を突破して外に出る個体も出てしまう……アメリカ軍は対BETA戦に慣れてないパイロットばかりだった……最悪逃がして、レッドシフトが起きてしまう)

 

と考えていた。そして

 

『簪。光線級は居るか?』

 

『……ううん、そこまで熱量が高いのは確認出来ない』

 

『だったら……弾! 行け!!』

 

『あいよ!!』

 

直哉の意図を察して、弾は目の前のBETAを一度吹き飛ばしてから、スラスターを噴かして突撃。兵士級や闘士級の上を飛び過ぎていく。中には腕や鼻を伸ばす個体も居るが

 

『おい、BETA(バカ共)……俺達を無視するとは、いい度胸だな』

 

その個体は、放たれた閃光で消し飛ばされた。そうして弾機は、進んだ先の広い空間に出た。見た目から察するに、そこにBETAが捕獲されていたケースが置かれていたのだろう。通路やケースの隙間に、多数のBETAが蠢き、中には壁や天井に張り付いてる個体も見えた。

 

『逃がすかよ……吹き飛べや!!』

 

その位置を確認した弾は、ドラグーンを展開し、フルバーストで次々とBETAを吹き飛ばしていく。

そうして、突入してから約一時間後。地下のBETA研究施設に居た小型種は掃討出来た。

 

『さて、地上が気になるが……念のために、シャルロット、セシリア、着いてきてくれ。他は、残存個体が居ないか待機』

 

『了解!』

 

直哉はシャルロットとセシリアを連れて外に出て、ガンダムに搭乗。ユウヤ達の確認に向かった。

頭部カメラを向けると、アメリカ軍は中隊規模が犠牲になっていたが、撃滅出来たようだ。

その横を通り過ぎ、更に進んでいると

 

『この感覚は……!?』

 

『悲しみ……ううん、なに?』

 

直哉達は、今まで感じたことの無い感覚を感じた。そうして見えたのは、チェルミナートルと激しく交戦しているユウヤ機だった。

そのチェルミナートルから、凄まじい圧を感じたが、今まで経験したことの無い感覚だった。

しかも、チェルミナートルは通常では有り得ない機動をしていた。それは、先を読んでいるとしか言えない機動だった。

 

『なるほど……あれが、п3(ポールザイナトミィ)計画か……』

 

直哉は簪と束が見つけたという、ソ連軍の非人道的な計画を思い出した。その時、ユウヤ機が致命的な隙を晒してしまい、チェルミナートルはモーターブレードを突き出そうとしていた。

 

『ちいっ! 間に合うか!?』

 

それを見た直哉は、チェルミナートルに意識を集中させて

 

『起きろ!!』

 

と声を上げた。その時、三人の脳裏に

 

『クリスカ、ダメぇ!!』

 

と一人の少女の声が聞こえた。すると、チェルミナートルはユウヤ機にぶつかってから倒れた。どうやら、最悪の事態は避けられたらしい。

だが、直哉は

 

『セシリア』

 

『見つけてますわ』

 

セシリアを呼ぶと同時に、セシリアはライフルを構えて撃った。直哉とセシリアが見た先には、ユウヤ達の方に突撃砲を向けていたラーストチカが居た。どうやら有人機のようで、セシリアの撃った粒子ビームは見事にコクピットを貫通。ラーストチカは力無く膝を突いて倒れた後に爆発した。

こうして、ユーコン事件は一応の幕を下ろした。

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