夏休み、飛鳥との出会いから、家に帰るまでの間、未だに感じ続ける謎の殺気に対して、苛立ちを隠せなかった。
蜘蛛の糸に絡まったように、飛鳥と別れてから、山に降りている間も感じ続け、電車での帰りはまずいと思い、現在は徒歩で家に向かっている。
「たくっ、アザゼルの頼みを聞くんじゃなかった」
そう言いながら、周りを探るが殺気の送り主は未だに見つからず、適当に暴れる訳にはいかないので、とりあえず俺はここから帰りの途中でとある場所へと向かっていた。
「さてっと、本当ならばバカンス気分で訪れたかったけど、そうも言っていられないな」
俺が辿り着いたのは海、それも人っ子一人いない海にたどり着くと、俺は海に向かって走り出し、飛び込む。
それと同時に俺に向かっていた殺気はまるで俺の行く手を妨害するように攻撃を仕掛けてきたので、俺はそれを掴む。
「糸?」
こちらに向かってきた物の正体が分かるのと同時に他に複数の糸が身体に巻き付いてきて来る。
好都合と考え、そのまま足に力を込めて糸の持ち主を引っ張ろうと力を籠めるが
「ぐぎぎぃ、思った以上にやばい!!」
どうやら糸の持ち主は俺と同等の怪力を持っているのか、なかなか引っ張れない。
もしかして別の場所に引っかけているのかと思っていたが、少し力を緩めると容易く俺を引っ張る。
「誰だか分からないが、そっちがその気だったら、こっちだって」
俺はそのまま踏ん張りながら足を前に出し、そのまま全力で走り、糸の主へとたどり着く。
「そこだぁ!!」
「ちっ馬鹿力が」
俺が辿り着くのと同時にこれまで戦ってきた人物の姿を見る。
服装は白い着物にスカートと変わった恰好をしており、、髪は後ろに結んでポニーテールにしているが、腕からは糸が生えており、俺を縛っている糸はそこに繋がっていた。
俺が来る事に対して、驚きの顔をしながら悪態をついており、同時に手に持っていた糸を手放し、俺に殴りかかる。
糸から感じていたが、思った以上に怪力で、俺よりも少しだけ力が足りない程度だが、普通にやばい相手だと判断する。
そして、俺が接近する事に気づくと、手に持っていた糸を周りに投げだし、木を切り落とし、次々とこちらに向けて投げてくる。
「うわっと、やべぇ!!」
相手は糸を使って、こちらに攻撃を仕掛けてくるが、少し油断すると首に向かう糸があり、ぎりぎり避けるの精いっぱいだ。
「これまでの奴らよりも厄介だな」
これまで戦ってきた奴らは能力頼りな奴や怪力頼りな奴らばかりで、直球勝負を仕掛けてくる奴らがほとんどだった。
それ以外には変な技術を使い追い込まれる事があったが、俺自身の力を使って無理矢理に叩き潰す事ができたのでなんとかなった。
目の前にいる奴は俺を苦戦させるだけの力だけではなく糸という応用力のある力を使っている。
これまでにない相手には見ない相手だった。
もう一度糸を捕まえても、おそらくだが今度は死ぬ。
だからと言って、近づく隙が今できるとは思えない。
「試してみるか」
そう言い、俺は服の下にあった契約書を取り出し、1ページを開く。
「契約書?」
「っ!!」
開いたページに手を叩くと、そこから溢れ出る魔力が俺の身に纏うと同時に、身体に変化が起きた。
これまで以上の筋力と共に、頭に何かが生えるような感覚、全身が燃えるように熱くなっていく。
「なっ鬼っ!?」
「巴先輩、力借りるぜ!!」
その言葉と共に、俺の身体は完全に変化するのと同時にミラの言葉を思い出す。
『契約書には契約した眷属の力を自在に使う事ができるの。
あなたはその力を使い、契約した眷属の力を体内に溢れさせる事によって戦う事ができた。
今は使っていないけど、これから使う機会があるから、気を付けなさい』
「まったく、忠告は聞くもんだな」
「ちっ、身体が変化したぐらいで」
そう言い糸を再びこちらに向けて放つが、今度は糸を掴むと糸はすぐに燃え始めた。
「なっ!?」
「今の俺は紅蓮の鬼だ。
どんな物だって、燃やしてやるよ」
「ちっ、相性が悪いね」
「形成逆転かな?」
「さぁ、まだまだ分からないでしょ!!」
そう言い、彼女は周りに糸を張り巡らせて、木をこちらに向けて降り注ぐ。
「あんたの火力は確かに凄いけど、それの持続時間はどれぐらいでしょうね?
これまで見た事ないから、どれぐらいできるか、試させてもらうわよ」
「確かに、これまで行っていないけど、意味はないぜ。
もう決めるつもりだから」
その言葉と共に、拳に魔力?を籠めて、地面を叩き殴る。
すると、地面から空まで届く炎の柱を作り出し、周りにある木や糸を燃やし尽くしていく。
「めっ滅茶苦茶なっ!!」
「それが今の俺のやり方だからな」
「しまっ」
糸の合間を抜けて、女に接近すると同時に腹を殴ると、女は目を見開きながら口から息を吐き出し、そのまま木にぶつかる。
「さて、気絶はしているか?」
確認するように俺は見ると、先程の一撃で気を失っている様子だった。
「さぁて、これからどうしようか」
ここら一帯は力を使った影響で焼野原になったので、これ以上いると危険なのは変わりない。
「・・・うん」
俺はすぐに考えを決めると、女性を抱えて、すぐにその場から逃げ出す。
抱えた後、近くの町に行くと、そこで安いホテルに入り、しばらく女が気絶から目を覚ますのを待つ事にした。
「んっ、ここはっ!!」
すぐに目を覚ます女はその場から飛び出し、手には糸を持って、こちらを睨む。
「どういうつもりだ?
お前を殺そうとした奴を、匿って」
「別にあの場にいたら危険そうだったし、俺としてはあんたを気に入っただけだ」
「気に入った?
どこに気に入る要素があるんだ?」
「俺をあそこまで追い詰めた。
正直言って、ここまでやられたのは初めてだから」
「へっターゲットから褒められるとはね。
だけど、気に入ったからって、私が殺さない理由にはならないよ」
「だよな、だから聞く。
俺の元へ来ないか?」
「はぁ、またなんでよ?」
「あそこまで盛り上がったのは久しぶりだからな。
もっと戦いたいと思っただけだ」
「あんたって、戦闘はあんまりやらないんじゃないの?」
「つまらん喧嘩はしない。
けど、面白い喧嘩だったらしたいだけだ」
「暴力的だね。
私は金さえもらえば、どんな奴だって殺すよ」
「あぁだよな。
まぁどうするか」
俺はそう言いながら座っていると、目の前にいる女性はため息を尽きながらこちらを見つめる。
「まぁ残念ながら、今の私ではあんたを殺せそうにないし、依頼達成は難しそうね。
それにあいつらが大人しく金を渡すとは今考えたらあり得なさそうね」
「あいつらって?」
「渦の団。
あんたを殺せば一億と言っていたけど、確かにこんだけ強ければ納得ね」
「いやぁ」
そう言われると照れるな。
「んっ?
一応聞くけど、あんたって裏の関係者とどれぐらい知り合い?」
「一応アザゼルにガブリエルとは交流が多いな。
悪魔の連中は正直皆無だな」
「へぇ、なるほど。
だったら、取引よ」
「取引?」
「あんたの眷属になる。
その代わり、そいつらから金になりそうな依頼を紹介してくれるか?」
「おぉ本当か!!
でもなんで?」
「お前の眷属になれば、安全保障ができるだろ。
それに裏の世界のトップの奴らから仕事を引き受ければ、金は幾らでも入るからね」
「気に入った」
「まっよろしくね」
それで話は決まり、互いに握手する。
「あんたの事は知っているから、私からね。
私はマチだ」
「苗字は?」
「ないよ、裏の世界だったら、これだけで十分だからね」
「はぁ」
裏の世界はあまり詳しくないが、どうも不安の残る答えだな。
「それで、確かあんたの契約方法はセックスだったよね」
「あっそこは知っているんだ」
「ターゲットの情報を知るのは当たり前よ」
すぐにベットへと座り、髪を纏めていた紐を解き、服を脱ぐ。
そして、マチはそのまま自身の両腕を上に上げて、手を背後に回して、こちらに胸を見せつける。
「まったく、どういう趣味をしているのか」
そう言いながら、マチは呆れた様子でおこちらを見せつけているが、マチの胸の大きさを見ると手の中に収まる程良い大きさだった。
「結構張っているな」
「さぁね」
戦っている時にも、俺と糸による綱引きを互角に張れる程の筋力があるのか、それと同じぐらいに胸は張っているのがよく分かる。
胸に張り付いている着物を少しだけ持ち上げると、汗の水滴によって、服は透けており、軽く触れるだけで、乳首が立っている事が分かる。
そうして、俺は軽く触れるだけで興奮しているのか、軽く叩いてみると、張り出した胸は音は簡単に跳ね返った。
「ぐっ、結構やるねぇ」
そう言いながら皮肉を言うように出た声には、僅かだが喜んでいる声が聞こえ、手を動かしていく。
「なんだかんだ、気持ちよさそうだな」
「さぁどうだろうねぇ?
にしても、この程度の強さなのか?」
「それじゃあ、少し強くしてみるか?」
その言葉と共に、俺はパシンッと言う音が出る程の平手を行ってみると、胸には俺の手の跡が出る程叩いた。
「くっ、まったく、これ程の力が出るとはね」
「その割には、結構気持ち良さそうな声を出しているが?」
「まぁそうだね。
だけど、もう少し力を出せるか?」
「まぁできるけど、大丈夫か?」
その言葉を出しており、俺はそのまま片手で乳首をこね回すように掴むと、もう片方の手で胸を叩くと、表情はさらに歓喜の声が出ていた。
「まったく、あんた、相当なSだねっ!!」
「マチはMなのか?」
「あたしはSだよ。
だけど、これをされたらっ!!」
そう言いながらマチは我慢ができないようで正直な事を言い始める。
既にこちらも我慢ができなくなっていたので、俺はすぐにマチのスカートを捲り、下着を脱がせる。
そこにあった秘部は既に我慢できなくなっていたのか、割れ目から愛液が出ており、準備ができているのが分かる。
「それじゃあ、入れるぞ」
「あぁ、さっさとしな」
そう言い、そっけない態度を取るが表情は緊張しているのか、こちらを余り見ないようにしているが、俺が肉棒を少しずつ入れていく。
「あっあぁ!!」
挿入と同時にマチは身体を震わせながら、小さな声を漏らしていく。
先程から経験豊富そうな事を言っていたが、そうとは思えないような膣内の狭さに驚きながら、少しずつ奥へと進めていく。
「ぐっあんた、結構でかいんだな」
「まぁね」
そう言いながら、俺は膣内の奥へと進めていくと、少しずつマチの甘い声が聞こえ、すぐにでも出そうになっている精液を我慢しながら、ゆっくりとだが動かしていく。
挿入する度に膣壁と擦れる快感が俺を覆っており、まるでマチが使っている糸で俺の肉棒を巻かれているような締め付けを感じる。
そしてマチもこちらを見つめながら、俺の腰の動きに合わせながら腰を振っており、真正面から向いているので、彼女の顔を改めて見る。
そこには、初めて戦闘を行った時のような冷たい目ではなく、こちらを求めるような目で見ているが
「なっそんなじろじろ見ないでよ」
恥ずかしいのか、髪で顔を覆わせて、照れ隠しをしていた。
「別に良いだろ、減る物じゃないし」
俺はそう伝えると、マチの髪をどかし顔を見てみると、唇を尖らせながら、眼を潤んでいた。
その時には不満そうな顔をしていたが、やがて俺の腰を振るのに合わせて表情は少しずつ赤くなりながら、ぐっと快楽に耐えるように見つめており
「出るぞっ!!」
「あっあぁ出しなっ!!
俺の声にすぐに答えるように大きな声で叫び、同時に俺はマチの腰を掴み思いっきり俺の方へと身体を引き寄せるのと同時に射精を行う。
「ううっ、これはっきついっけどっ!!
気持ち良いっ!!」
マチはそのまま快楽に身を任せるように俺に抱き着き、射精を行っている間、俺に抱き続けた。
やがて、全てを出し切るのと同時に俺から離れてベットへと倒れた。
同時に手には糸が生えており、俺の手首に繋がっていた糸はそのままマチに倒れるのに合わせるように俺も一緒に倒れる。
ベットへと倒れると同時にマチは糸を操作して、俺の腕を自分の腰の後ろへと回し、自身の手は俺の腰へと回した。
「これは?」
「こういう姿勢、やった事ないから。
口で説明するよりもてっとり早いからね」
「それは、どうだろうか?
別に糸で操らなくても」
「・・・だって、これ以外は全然知らないんだから、私は」
そう照れ臭そうに言うマチが微笑ましくなりながら、俺はマチに抱きしめる力を強くし、マチも一瞬目を見開き、同じく抱き返してくれた。
そうして、しばらくの間その体勢で過ごした。