堕天使との遭遇してから数日後、現在俺は明日奈と雪泉など、現在集められる眷属で現在の駒王町に潜入している堕天使について話し合っていた。
「いーくん、これは本当に危機的状況なのよ。
悪魔の領地に堕天使がいたという事実が知れ渡ったら、戦争が起きる。
そうすれば、ここ一帯の人達も犠牲になってしまうわ」
「そうです、だから、せめて悪魔にバレる前に堕天使を始末すれば、戦争は回避できます」
「まぁ確かにそうなんだけどな、もう少し待って欲しい」
この状況は確かに放っておいたら危険な状況なのは変わりない。
だけど、実は堕天使の件については、少し解決策が出ている。
「何を待つの?
待っても状況は「終わったで」えっ?」
「んっ?」
俺達が話し合っている間に突然現れた人影に驚きながら、皆は見つめる。
そこに立っている緑色の髪に赤いジャージを着ている女性で、その特徴は眼はまるで蛇のように鋭く無表情であり、一瞬怯んでしまうような気配を出す。
その横に抱えられているシスターは何やら慌てた様子で周りを見ており、緊張した様子で見ていた。
「何者だ?」
「聞いていないのか?
うちはそこの主さんと契約した眷属、日影や。
こっちは友人のアーシア」
「契約、何時の間に」
「まぁな」
「それで聞くけど、日影、教会は?」
「悪魔共にはばれてしまったけど、まぁ戦争にならない程度には証拠は作っておいたで」
「えっと、日影さん。
この方達は?」
「あぁ安心して大丈夫や。
主の眷属で、わしのこれからの同僚や」
「・・・いーくん、一つ聞きたいけど、これはどういう状況なのかしら?」
「いや、実はフェルトと一緒に家に帰る途中で、この日影ちゃんに契約を迫られちゃったんだよ」
「契約?」
「主の事は前から噂に聞いていたからな。
それでわしと契約して、教会にいる奴らの問題を解決した訳や」
「なんで、そんな事を?」
「わしは恩人であるアーシアを助けたかった。
それで主と契約しただけや」
「・・・なんだか納得できないけどいいわ。
あなたとは後で話すとして」
そう言い、明日奈はそのままアーシアの方へと見つめる。
それに気づいて、ビクッと驚くのと同時に日影の後ろへと隠れる。
「アーシアは外国人で、日本語は喋れないんや。
だから、さっきから鋭い視線をしている姉さん達を怖がっているんや」
「えっ、それは、確かにそうだけど」
「まぁとにかく、日影の事については明日でも話そう。
今回の問題は解決したし」
「・・・まだ納得できないけど、私達も疲れたのも事実」
その一言が解散となり、俺達は用意された食事を食べ終わり、各々の個室へと入っていった。
そして誰もが寝静まった深夜。
ふと、眼を覚めると、俺の目の前には電気が消えており、周りが見えない状況で、蛇のような目がこちらを見つめていた。
「日影、アーシアは?」
「すっかり疲れて寝ている。
ここまで厳しい道のりやったからな、今はゆっくりと休ませてやりたい」
「日影が傍にいた方が良いんじゃないのか?」
「主との行為、中途半端やったからな。
それを済ませないと、身体の疼きが止まりそうにないからな」
その言葉の通り、実は日影から持ち出した契約はすぐに行動する為に、事務的な作業のようにすぐに終わらせてしまったが、その為、欲求不満な状況で終わってしまった。
そして、先程の会議、食事、寝るのを挟んでのこの行動。
先程から無表情で特に変わりない様子に見えるが、興奮しているのか、吐息は確かに激しく、今すぐにでも掴みかかりそうな勢いだ。
「主、わしは行為については全然素人やからな。
主がわしを導いてくれ」
「分かった、けど、一回だけだぞ。
アーシアが安心する為には傍にいた方が良いから」
「分かった」
その一言がきっかけで日影を強く抱き締め、その艶やかな唇を無理矢理に奪っていく。
初めての事で無表情ながらも悶えるように手の中で震える日影と共に長く唇を貪るようにキスを交わしていく。
「これがセックスか、これは本当に夢中になる気持ちが分からなくもないわ」
「それは良かった」
そう言うと、日影はよろよろとした動きでベットから出て行ったが、大丈夫だろうか?
そうして日影との行為を終えてから翌日。
俺達は堕天使の事件のその後について集め始めた。
堕天使達が行おうとした儀式に必要な存在が欠けていた為に、儀式を行う事ができない為、探索に出た所で、領地を管理している上級悪魔に見つかったらしく、日影が言っていたのはこれらしい。
そして日影とアーシアについてだが、ユウキ達と同じく駒王学園に通う事になり、二人共学園生活というのは初めてで戸惑っているらしいが、問題ない様子だ。
「あれから1年が経ったからな」
そう言いながら、感傷に浸りながら、俺はある場所へと歩いていた。