ボロンッ
リナリーの眼前に現れたのは支部長の彼女に対する熱く滾った想い。
限界までそそり勃った男性器と、ぶらんと垂れ下がったキンタマであった。
「…きゃあああああああああっっっ!!!」
一瞬まじまじと見てしまい、顔を真っ赤に染めて顔を背けるリナリー。
男性器をこれだけ間近で見るのは初めて、いや二回目であった。
驚きと恐怖の狭間で疑問が生まれる。
どうしてこの支部の男の人たちは自分に性器を見せたがるのだろう?
本部にいた頃は当然そんな事などありえなかった。
周囲の異性からは、自信過剰ではないが"好意"を持たれていたと胸を張って言える。
この支部の男性達も自分に対して"好意"を持っているのは十分分かる。
だが、なぜそういった形でしかアプローチできないのか。
もっと普通に、会話するとかデートに誘うとかそういう方法があるじゃないか。
なぜ、真っ当な方法で近づきもせずにすぐ性交渉したがるのだろう。
「ハァハァ…良いよぉ、そのウブな反応…たまらないよぉ」
興奮に声を震わせて、背けたリナリーの顔にさらに自らの股間を近付ける。
はち切れんばかりに膨れ上がった男性器は異臭を放ちながらリナリーの顔へと迫る。
(うっ…臭い…)
あまりの気持ち悪さに目をつむって、眉をしかめるリナリー。
相反するように支部長の肥えた顔はおかしいくらい喜びに満ちている。
自分のようなしがないオヤジが17歳の少女に「好き」などと言ってもまともに取り合ってもらえないだろう。
だが、好きだという愛情には嘘はない。
その想いを伝えたくて伝えたくてしょうがないくらい、彼女の事が「好き」だ。
だから、"形"にして見せつけるのだ、性的に興奮して勃起した男性器という"形"で。
ふいに、支部長がリナリーの小さい頭を掴む。
ぐいと無理やり自分の方へ向かせるようにさせると、呆気にとられて半開きになっていた口にその"形"を突っ込まれる。
「んぶっっ??!」
口にじんわりと広がる異様な味覚に、目の前を塗り潰す肌色の世界。
自分が何をされているのか本当の意味で理解できていなかった。
「どうだリナリー?パパのアレは太いだろう?」
意味不明な事を頭上で支部長が口走っているのが聞こえる。
口に何を突っ込まれているのか、それは理解できた。
だが、その行為の目的を理解できなかったのだ。
支部長は自分の事を慈しむような事を言ってくれるが、やってる事は自分に対して負担にしかなっていない。
彼の言葉には嘘偽りは確かに無かったと思う。
だが、それは行き過ぎた一方的な慈愛でしかなかったのだ。
結局、自分の快楽のためにしか動いていない。
今まで同じ教団の仲間として心の底まではそんな下卑た思想には染まっていないのだろうと、必ず自分が拒否すれば目を覚ましてくれるのだろうと、一抹の信頼はあったが、それがこの瞬間瓦解してしまった。
しかし、噛みつこうにも言っている通りアレが太すぎて、リナリーの顎は限界まで開ききった状態になっていた。
とても噛みつく事など叶わない。
「ん゛ん゛~~っ!!」
目の前のふとももや腹を叩いたり押したりして、なんとか離れようともがくも、体にうまく力が入らなくてそれも叶わない。
支部長はそんな抵抗さえも心地よいものだと感じているかのように、腰を動かし始める。
「あぁ…いいよお。舌を使ってくれたら嬉しいなぁ~」
そんな事する訳ない。
今にも気持ち悪くて吐きたいくらいなのに、全くそれを理解していないかのような支部長の発言が怒りを誘う。
一方的な愛情。
まるで、自分の事を玩具として扱っているみたいだ。
いや、このまま抵抗できなければ本当に玩具になってしまうかもしれない。
もがく手を握手させられるような形で封じられるリナリー。
その手のつなぎ方がまるで恋人同士のようで、それもまた気持ち悪かった。
「ハァハァ…気持ちいいよお、リナリー。口に入れてるだけで感無量だぁ」
愛しの女性の口の中に性器を突っ込んでいる、というだけで快感に酔い痴れる支部長。
見下ろした時のリナリーの口いっぱいに自らの性器をしゃぶる情けない顔も素晴らしかった。
戦う時は勇ましくも凛々しいエクソシストが自分の前だけで無様な顔を晒していると思うと、より興奮してしまう。
「そろそろ一発目を出しちゃおうかな…」
「!?」
呟いたその言葉の意味はリナリーにも理解できた。
だが、このまま例の"一発目"を出してしまえば自分の口の中に出てしまうではないか。
それは、それは絶対に許されざる行為であった。
「良い?リナリー良い?パパのあったかいの口に出しちゃうけど良い!?」
興奮して頭のネジが吹っ飛んでいるのか、狂ったように大声で問いかける支部長。
当のリナリーは言葉さえ発せない状況だというのに。
「ああああああああ!!もうガマンできないっ!イくっ!イくうううっううううううう!!!」
歓喜のあまり、支部全体に響いてしまうのではないかというくらい大きな声で叫び出す支部長。
しかし無理もない、恋い焦がれていた美少女に自身の精液を飲ませられるのだから。
「ん゛ん゛っ!!ん゛ーっ!!」
リナリーも力の限り暴れてもがくも、片腕と頭を押さえられてどうしても逃げられない。
口の中でピクピク"アレ"が脈動しているのが分かった。
嫌だ、そんなの絶対に嫌だ。
硬くつむった双眸からは涙が流れ落ちていた。
ンピュウウウウウウッ…!!ビュッ…!ビュッ…!
限界まで膨れ上がっていた男性器が一瞬だけ一段と大きくなったかと思えば、溜め続けていた"想い"を大量に吐き出す。
その"想い"を無理やり相手に認めさせるかのように、喉奥に発射して飲ませて。
「…」
目を見開いたまま、呻き声も発さないリナリー。
彼女の意識は今、明滅していた。
口いっぱいに広がる汚い濁流の感覚と、口いっぱいに広がる独特の苦味を持ったソレの味覚。
その二つが彼女に今何をされたのかを分からせしめた。
「…うぐッ、ごほっ!うっ…」
余韻に浸っていた支部長を突き飛ばした瞬間、口を押さえて蹲るリナリー。
身体が拒絶反応を示し、臓腑の底から沸き上がるような感覚がリナリーの喉へと込み上げる。
「お゛ええっ!ぶふっ…!うぶっ…」
ベッドのシーツに、支部長の精液を吐き出す。
「こんな臭くて汚くて気持ち悪いものは生理的に受け付けられない」と、もちろんリナリーは相手がどれだけ忌み嫌うべき存在であってもそんな毒舌は吐かない性格だが、身体的にそれを支部長へ伝えた。
「…ダメじゃないかあ、リナリー。パパの愛をそんな風にするなんて」
本当に悲しそうな表情をしてみせる支部長。
本当に彼がリナリーの父親であるなら嘔吐した娘をまずは気遣うはずであるが…
悲しそうな顔をしながらも、股間は全く衰えていない。
むしろまだまだと言わんばかりにピクピクと律動している。
「反抗期なのかな?パパの想いを踏みにじるなんて、躾が必要みたいだね…」
悲しんでいたはずの顔が一瞬でニタニタとした気味悪い笑顔に代わり、蹲るリナリーへと迫る。
「はぁ…っ、はぁ…っ」
自身へ背中を向けて苦しそうにしている"娘"に腕を伸ばした。