シャアアアアア…
例の組手事件から数分後。
リナリーはシャワーを浴びていた。
30分近くもサンドバッグを蹴り続けた上にいきなり組手を申し込んできた男に付き合っていたのだ。
当然、汗はかいていた。
(はぁ~、大丈夫かなあの人?思いっきり男の人の大事な所蹴っちゃった…)
仕方なく付き合った組手にせよ、相手の急所を思いっきり蹴ってしまった。
エクソシストとして対アクマ用に毎日鍛えてる自分が相手にするような人ではなかったのだ。
(後で謝りに行こ)
いらぬ心配をさせられるリナリー。
しかし、次なる危機はすぐそばに迫っていた。
シャアアアアア…
「ぐふふふふ…」
不気味に笑みを浮かべそこに現れたのは支部長の中年男。
薄いガラスのドア越しにリナリーが身体を洗う音が聞こえる。
「ハァハァ…これがリナリーちゃんの服…下着…!」
さっきの談話室での様子とは打って変わって、その顔は情けなくも劣情で歪んでいた。
リナリーが脱いだばかりの教団服をおもむろに手にとるとそれを鼻に押し当てる。
「くんくんくん…はぁ~、良い匂いだ…」
リナリーが自身が脱いだ衣服を、支部長の中年男に匂いを嗅がれているなど思いもよらぬだろう。
彼女が気付かない内に男の変態行為はエスカレートしていく。
「くんくん…たまらん…たまらんぞぉ…!リナリーたんの甘い匂いと汗の匂いが程良く合わさって…くんくんくんくん、たまらんぅ…」
この支部長の男、外面だけは紳士然としているが、中身はただの変態オヤジだ。
以前も別の支部で女性教団員に淫行をした疑いで処罰されそうになった事があった。
その時は何故か処罰を免れているのだが、変な噂は絶えず、結局この僻地の支部に飛ばされてきた訳だ。
53歳という歳で、10代の少女に淫行するのが好きらしい。
そんな変態オヤジの元に16歳の美少女リナリーなど来ようものなら、何が起こるかは自明だ。
「…フヒッ、ふひひひひひい!リナリーのパンティーの匂いも嗅いじゃおうかなあ?」
手に純白の下着をとると、宙にかざしてゆっくりと鼻に付ける。
「すんすんすん…はぁ~、はぁはぁ、はぁはぁはぁ~!すんすんすん…」
天を仰ぐような姿勢でリナリーのパンツの匂いを嗅ぐ男の口からヨダレが垂れる。
「すんすんすん、はふぅ…はぁっはぁ~…すんすんっ、ぶひゅっ!たまらん…っ、たまらんぞおぉ…」
時折、パンツの一部を口に咥えたりしながらリナリーの脱ぎたてのパンツを堪能する男。
当のリナリーはそんな事をされているとはつゆ知らず、シャワーを浴び続けている。
「はぁはぁはぁっ、いつからっ…いつからそんないやらしいオンナになったんだい?ねえ?はぁ~はぁ~…」
あまりに興奮しすぎているせいで言ってる事が訳分からなくなっている。
リナリーのパンツは男にとってはコカインよりも、覚醒剤よりも強い快楽をもたらし、彼を理想の世界へとトリップさせた。
「パパは知らないぞぉ~、お前がそんないやらしいオンナだったなんてえ」
パンツを被りながら、今度はブラジャーを堪能する男。
純白のブラを手にとり、舐め回しながら匂いを嗅ぐ。
「はぁはぁ、れろお…んちゅ…っ、ぺろぺろ…んひいっ!良い匂いだぁあ…」
はち切れんばかりに大きくなった股間を触りながら、ブラを唾液で汚す。
「いつからこんなに大きくなったんだい?んん?バストサイズくらいパパに教えてくれたって良いじゃないかぁ~」
どうやら男は妄想の中で、完全にリナリーの父親になりきっているらしい。
10代の少女が好きだというのは、そういう性癖なのだろう。
妻も娘も恋人もおらず、滾った性欲があらぬ方向へねじ曲がっていった結果であった。
「はぁ~!はぁ~!」
まるで100mを全力で走った後のような、そんな荒々しい息を吐きながら、男はついにリナリーのいるシャワールームへ近付く。
シャアアアアアアア…
依然として体を洗う音が聞こえる。
薄いガラス越しにリナリーのシルエットがぼやっと見えていた。
そこに全裸で向かっていく男。
もう既に股間は限界まで大きくなっていた。
「はぁ~!はぁ~!…でも待てよぉ…今リナリーに襲い掛かっても返り討ちに遭うだけじゃないか?」
少し冷静になって考える。
相手は丸腰とはいえ、対アクマ用に鍛えたエクソシストだ。
この支部長の男は知る由もないが、つい先程それを鑑みずに犯そうとした男が無様にも返り討ちに遭ったほどリナリーは強い。
この支部長の男は教団にいた歴が長いせいでエクソシストの強力さをよく知っている。
あの残酷無慈悲なアクマを相手に渡り合い、撃破する連中。
その姿が脳裏に焼き付いているからこそ、今襲い掛かるのは無策だと気付けた。
ましてや碌に体を動かさずにもうすぐ体重が3桁に乗りそうな自分では到底勝ち目はない。
「ぶふふふぅ、でもぉ~…」
がしっとガラス張りのドアにしがみつく男。
すぐ向こうには自分と同じく全裸のリナリーがいる。
「この抑えきれない衝動をどうすればいいんだぁ…?」
53歳のモノとは思えないほど、ソレは大きくなっていた。
そしてソレをガラスに映ったリナリーのシルエットに擦り付けるように、腰を上下動させる。
「はぁはぁ…リナリー…リナリー…!パパはお前の事が好きだぞぉ…んうぅ~」
気持ち悪い呻き声をあげながらオナニーをし始める男。
幸か不幸か、その様子はすぐそこにいるリナリーには分かっていないようだった。
男もバレないように声を潜めながら思いを吐露する。
(今すぐこのドアをぶち破りたいっ!全裸で乱入して、想いを告げて…そして一つになって、ぶちまけたいっ!!この変態オヤジの精子をリナリーたんの子宮に注入したいっっっ!!!)
興奮しすぎて今にも心臓と股間が弾けそうだ。
今まで53年間、こんなにも興奮した事があっただろうか?
こんなにもワクワクした瞬間が、果たしてあっただろうか?
いや、ないはずだ。
あったなら男は既に監獄送りかこの世にもういないだろうから。
「はぁ~…はぁ~…」
もう既に限界に達しかけていた。
目の前が白くなって、ペニスがぴくぴくと今にも射精したそうに脈動している。
(どうしよう…このまま乱入してリナリーの裸にぶっかけるか…いやそれはダメだ、それをやったら簡単に撃退されて俺の想いが潰えてしまう…ならば)
目に映ったのはリナリーの着替え。
(そうだ、リナリーの服にぶっかけてやろう…俺がお前でオナニーをしていたんだという痕跡を色濃く残してやるんだ…っ)
生き生きとした様子でガラス戸を離れる男。
着替えの中から脱ぎたてのショートスパッツを見つけるとそれを顔に押しつける。
「うほ…っ、汗の匂いがむわーっとして…たまらんっ!!」
すぐさまショートスパッツを股間に押し付けて”その時”を迎える。
ビュビューッ!!!ビュクッ!ビュクッ!ビュクッ!!
「おおぉ…」
腰をがくがくと震わせながら、リナリーへの想いを彼女のショートスパッツへ吐き出す。
汗で濡れたそれが精子まみれになって、臭いはとんでもない事になりそうだ。
「うっ…ふぅ…」
男が息をつき、徐々に射精の勢いも収まっていく。
ショートスパッツが吸収しきれなかった精子がぼとぼとと床へ垂れ落ちる。
こんな様子を見られたら何があったのか一目瞭然ではないか?
「はぁ~、はぁ~」
自分でも凄い量を射精したと思う。
我ながら人生で最も射精したのではないかと思うほどに。
しかし、心も体も、当然満足などしていなかった。
男はこの場からそそくさと逃げるつもりもなかったし、股間も依然として限界まで大きくなったまま、さらにその限界を超えようとぴくぴくと震えていた。
(当然収まらんなぁ~、くっくっく…)
一度射精してもなお勃起し続けるペニスを見て、内心笑ってしまう男。
本当だったらリナリーを襲って、彼女の中で精巣が空になるまで射精してやりたいのだが、何か策を練らないとそこまで達する事はできないだろう。
だからこそ犯し甲斐があるというか、金を払ってすぐ抱ける娼婦のような存在でないからこそ良い。
彼女のガードの堅さが却って周りの男達をイケナイ気分にさせていた。
(とはいえ、もうじきいいところで退散せんとなぁ)
やはり一度射精してより冷静になっていたか、退く事を考え出す男。
しかし、股間が限界まで膨れ上がったままではとても帰れない。
また彼女の着替えを漁り出す。
幸いにもリナリーのシャワーは長かった。
「…ぐふふふふっ、これならぁ」
男が取り出したのはリナリーの履いた黒いニーソックスだった。
汗のよくしみた、リナリーのチャームポイントとも言うべきニーソックス。
その先端の匂いを嗅ぐ男。
「…おぉっ、臭っ!」
意外な臭さに男は驚き、そして興奮する。
あんなに可憐で美しい少女でも、脱ぎたての靴下は臭いのだ。
どれだけ見た目が綺麗だろうが汗をかいた後の靴下が臭いのは当然の事だが、男はそれが凄く嬉しかったようだ。
「はぁはぁ…リナリーの靴下でも臭いんだなぁ…あんなに可愛いのに…ぐふふっ!」
ニーソのざらついた部分を剥き出しの亀頭に擦り付ける。
「おぉ…っ、これは良いぞぉ…!」
靴下の先端、つまりリナリーの爪先を意識して亀頭にくりくりと押し付ける。
あのリナリーが脚で奉仕してくれている、そんな妄想を思い浮かべながら自慰行為に耽る男。
再び絶頂を迎えるのは時間の問題だった。
「はぁはぁ…いつの間にか脚もあんなにえっちになっちゃって…パパ感激だなぁ…」
すらりと伸びたあの脚。
談話室で並んだ時は自分よりもリナリーの方が高かったのを思い出す。
まるでバレリーナのような美しい脚に今、不浄な物を擦り付けている。
黒いニーソに黄ばんだチンカスがへばりついていく様は見ていて快感だった。
綺麗な物を汚しているんだという気持ちになって。
「もう出しちゃおうかなぁ…くっ、うぅ…っ」
ビュウウウウウウッ!!ビュッビュッビュッビュッ…
気を緩めた一瞬。
その一瞬でもう我慢できずに男は射精してしまっていた。
最初の一発目よりも量は多かったのではないか。
色を見る限り一発目よりかは薄めの精子だったのだろうが、それは作られたばかりの新鮮な精子が出たという証左だ。
一発目に出した精子よりも二発目に出した精子の方が妊娠させやすいという話を聞いた事がある。
男は心の底からこの新鮮な精子をリナリーの子宮へ向けて発射したいと思うのであった。
「ふぅ…」
迸る精子はリナリーの黒ニーソへとぶちまけられ、黒い生地に黄ばんだ精子が滲む様子はとても淫靡だった。
もう一発イこうと思えばイけたが、流石にこれ以上ここにいればリナリーにバレてしまう。
「もう行くか…」
ちょうどシャワールームの方でも『キュッ』と栓が閉められた音がした。
そそくさとその場を去る男。
彼女への想いはそこにぶちまけたままに…
「…な、何これ!?」
開口一番、シャワーを終えたリナリーが自身の着替えを見て言い放つ。
元々今から洗うつもりの物だったが、それが訳の分からない白っぽい液体で汚されていたのだ。
粘り気があって、なんだか臭い。
「…イカ?なんか変な臭いがする…」
海産物のような異臭とあまりにも不快な粘付いた感触に眉間を寄せながら衣服をもう一度シャワールームへ運ぶ。
「とりあえず洗い流そ…」
シャアアアアアアア…
温かい水流に打たれてもへばり付いてなかなか落ちない男の精子。
リナリーへの想いは確かに色濃くそこに残っていた。