あんまりにも更新しないのは駄目だと思ったので、とりあえず更新しました。
ちょっと、次どうしようか?っていう構想がイマイチ頭の中に思い浮かばなかったんですよね。
今も当面はこのシリーズどういう方向に話を転がそうかっていう構想は頭にあるんですけれども、終わりまでどういう展開にしようかっていうのは見えてないです。
まあ結末はちゃんと自分の中でこう〆ようっていうのがあるんですけれども、そこに行くまでの道が見えてないって感じです。
支部長とリナリーの二人きりの生活が始まってはや1週間。
リナリーは支部長の部屋を一度たりとも出る事なく生活していた。
支部長室は大きな空間なので、支部長の暮らすスペースとリナリーの暮らすスペースとで分かれている。
食事をする時などは同じテーブルでするのだが。
「どうだいリナリー、その後の調子は?」
「はぁ…大丈夫、ですけれども」
どことなくぎこちない会話。
満面の笑みをリナリーに向ける支部長に対して、リナリーは視線を合わせずに喋る。
二人の関係に齟齬があった。
「まぁ、あんな事があった後なんだ…気落ちせずに頑張ってくれよ。ほら食べて食べて」
「は、はい…」
もう大丈夫なので自室に戻ります、とは言い出せなかった。
リナリーもそこまで歯切れよく物事を言えるタイプではない。
嬉しそうに自分の食事を作る支部長に「ここを出ます」とは言いづらかった。
それに、何やら違和感を覚えるような事もある。
例えば、シャワーを浴びた後、着替えている時。
(…また変なの付いてる)
リナリーの着替えに付いた白くてどろどろとした妙な液体。
思えば支部長室に入る前からシャワー後にこれが付けられている事があった。
しかも、日に日に増えているような気がする。
(もしかして、これって…)
清純なリナリーでも薄々ソレが何か、分かってきてしまっていた。
でもそんなはずはないと頭が勝手に否定する。
同じ教団の仲間が、なんで自分にそんな事を…
支部長は食事を済ませるとどこかへ出て行った。
一人、食器を洗いながら思いに耽るリナリー。
こんな言い方はしたくないが、犯人がいるとしたら…一人だけである。
でもなんで自分にそんな事を。
相手の意図が分からなかった。
どういう感情を持って、自分に対してそんな事をしているのか、が。
「ククク…遅かったじゃないか、待ちわびていたよ」
医務室。
アフリカ支部は小さい支部のため、医務室は小さく、そこには医療班の男が一人いるだけだった。
健康診断などで本部の医療班が大勢来る事はあるが。
支部長に対して一つの包みを差し出す医療班の男。
「…用途はあえて聞きません。お代を頂けますかね?」
「あぁ…」
札束を握らせると、支部長は受け取った包みの中を確認する。
「要求した通り粉末状の物だな。よし」
中身はなにやら薬であるらしい。
満足そうな表情を見せるとすぐに医務室を去る支部長。
そろそろ頃合いだと思っていた。
日に日にリナリーが自分に対しての不信感を募らせているのは分かっていた。
まあ考えてみれば当然か。
父親ほどに、いやそれ以上に歳の離れた少女と二人きりで共同生活をするなど狂気の沙汰と言っても差し支えない。
本当の肉親でしか許されない事だ。
支部長はその"本当の肉親"になりたかったのである。
彼女の、リナリー・リーの"パパ"に彼はなりたかったのだ。
普通じゃない。
普通じゃないが、支部長は彼女のパパになるという夢を貫き通したかった。
そのための作戦第一号が今夜決行される。
「くくく…」
両手で大事そうに包みを抱えて、自身の部屋に戻る支部長。
その足取りはらんらんとしていた。
ガチャリ…
支部長室の扉を開ける。
人気はない。
おそらくリナリーは昼寝でもしているのであろう。
寝ているところを襲うのは支部長の趣味ではなかった。
「すぅ…すぅ…」
静かに寝息をたてる彼女の姿を確認すると、早速"仕込み"に取り掛かる。
今日の夕食にソレを入れる。
そして、その効果が見られた時に、支部長はリナリーのパパになるのである。
寸法はそうなっていた。
まあ、そう上手く行く訳がないが。
ただ薬の効き目は間違いないはずである。
彼女が薬を飲まされた時、どんな反応を見せてくれるか。
楽しみでしょうがない。
試しにソレを一つまみ口に含んでみる。
「ふむ…」
飲み込んでから少しすると、体の芯からじんわりと熱くなってくるのが分かる。
血管が拡張されているような、全身の血液の流れが急速に速くなっていくような感覚。
心臓が高鳴るのが分かる。
少量でこれならば効果は間違いないだろう。
「…良い買い物をした」
鍋の前でニヤリと微笑む支部長。
夕食はシチューにしよう。
それが一番気付かれにくいはず。
ムクムクと反り立つ股間。
彼女と"父娘"になる瞬間がもう目と鼻の先まで迫ってきていた。