※この作品はR-18です。

艦これ ある惑星の宇宙人な英雄   作:セビンリア

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あらすじ

 人間がこの惑星で生存する為に深海棲艦との戦争で奮闘した彼は、
今だに人間を襲う深海棲艦を打倒する為に、再び戦渦の中に身を置く事となる。
 妖精を引き連れ、戦争時の隊員だった、睦月と鳳翔が戻って来た。
響、タ級、ついでにロボット(?)の計5名と共にその生活が始まる。




戦後、提督として
提督としての着任、そして出会いと再会


 提督として初日。提督になったは良いが何をすれば良いのか全く分からない状態だ。

 

取り敢えず、睦月達が連れて来た妖精に挨拶をした。

 

「妖精の皆、よろしく」

『よろしくお願いしまーす』

私の挨拶の声に妖精達も挨拶を返してくる。

 

 

「およ?なんかおかしい様な気が・・・」

「そうですね。他の『鎮守府』と呼ばれる所だと明石さんと間宮さんが来て、

 明石さんが建造物や施設の説明をするのが一般的なんだそうですよ?」

睦月と鳳翔が言う。

 

{では、僭越ながら私が案内しましょう。この施設の情報は私が把握しています}

BYが言った。

 

 

 私達はBYからの説明を受けながら、工廠・資材置き場・入渠施設を見て回った。

 

 工廠で「建造カプセル」なる物で妖精に3回の建造を頼んでおいた。

 今ある資材が全て無くなるそうだが、妖精が資材生産設備を所持していて、

長期的に0になる事は今現在無いそうだ。

・・・1回当たりの建造に自身の9倍くらいの体積分の資材を使用するとは思わなかった。

 

 

 そして執務室に来た。

 

{電話については使えますが、書類印刷機が経年劣化で使えません。なので、

今は私が本部から受信した内容をお伝えします}

「ゆくゆくは目で見る媒体で欲しいな。買いに行かないとな」

「誰か内地から移動してもらうついでで、持って来てもらうのはどうかにゃ?」

「その案を採用しよう。誰に頼むか、が問題だな」

「睦月、知り合いの艦娘が居るからその娘に頼む?」

「そうしよう。睦月、連絡を頼んだぞ」

「りょうか~い」

 

 

 

 

 妖精が1回目の建造が出来たと言って来た。建造カプセルの前で扉が開くのを待つ。

 

 カプセル上部から蒸気の噴出と共に扉が開く。少女が出て来た。

 

「はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします、司令官!」

「吹雪、よろしく」

 

 私に悪感情は持っていないようだ。

 お互いに握手を交わす。

 

ん?握手したらそわそわし始めた。トイレだろうか?

 

「あっ!?・・・吹雪ちゃん、ちょ~っとお話があるから一緒に行こう?」

「え?あっ、む、睦月ちゃん、で良いんだよね?。ちょ、ちょっと如何したの~!?」

 

吹雪が睦月に手を引かれて行ってしまった。

 

 

 

 建造カプセルが不調で、もう2人の艦娘誕生まで時間が掛かるそうだ。

長い間手入れがされていなかったらしく、妖精たちが慣れない手つきで修復作業をしている。

明石が居ないと作業が難しいとの事だった。

 それでも明日の午前中にはもう1人以上は建造させると意気込んでいた。

 

 

 

 夕飯の準備になった。鳳翔が調理をしたいとの事で、任せることにした。

久々に鳳翔の料理を食した。

 食後、目が冴えてしまった様で寝付きが悪い。外で走り込みをした。

 

 ん?、私の寝室の明かりがついている。消した筈だが、はて?

 走っている途中で睦月が追いついて来て私を押し倒した。

寝てしまっている。・・・私は抱き枕か?

 執務室のソファに睦月を寝かせて私も反対側のソファで寝た。

 

 

 朝、食堂に行くと睦月が鳳翔を怒鳴り散らしていた。他の娘達も居る。

鳳翔は皆に対して土下座をしていた。頭を深々と下げ、そのままなかなか上げなかった。

 

 私が何事か問うと、昨日食事をした全員寝付きが遅くなったそうだ。

理由は教えてくれなかった。

 

 

 

 

午前中に妖精が艦娘の建造が出来たと言って来た。

前回と同じく、建造カプセルの前で扉が開くのを待つ。

あの時の面影が2人見えた。

 

「・・・」

 

私は声が出なかった。2人一緒に私に抱きついてくる。

 

「敷波、戻ったよ」

「木曽、隊長の元へ帰還したぞ」

あの戦友2人の声を振り絞った言葉だった。

 

2人の声と共に意識が遠のいてしまった。

 

 

 

「・・・ハッ!?」

目が覚めた。敷波と木曽は・・・

 

「あっ、目が覚めたよ」

「提督、失礼だぞあんなことは。・・・でも、嬉しかった」

「・・・夢じゃなかったんだな。敷波、大きくなったな」

「あたし、ホントはこの身長だったんだよ」

「そうか?」

そう言いながら敷波を撫でてみる。嬉しそうだ。涙まで流し始めた。

 

「ホントに隊長でいいんだよね?」

「勿論だ。と言っても今は提督になった身だ」

「提督になったか。俺達を見た様子だとあれを言われてなかった様だな」

木曽が頭を掻きながら言う。

 

「何がだ?」

「そんな事よりもだ」

 

 木曽が顔を近づけてくる。頬を赤くし、少しむっとした顔だ。

木曽が私の手を両手で握り、自らの頬に近づける。

 

「もう俺は、貴様を離さないからな」

「あ、あたしだって負けないから」

敷波が私のもう片手を握る。

 

「・・・いい度胸だ」

「む~・・・」

2人の小競り合いが始まる。私が仲裁しようとする前に、

 

「ふ・た・り・と・も~・・・」

いつの間にか居た睦月が眉間に皺を寄せながら敷波と木曽に声をかける。

 

 途端、2人の顔が青くなっていく。ゆっくり睦月の方へ顔を向ける。

 

「ふ、副隊長!?」

「む、睦月副隊長殿!、ご健勝のようで何よりであります!」

「お世辞はいいから、ちょ~っと一緒に向こうへ行くにゃし~」

「あの、ご遠慮を・・・」

「あぁっ!?」

睦月が凄みを利かせる。

 

『ヒェ~!』

敷波と木曽が抱き合って涙ぐんでいる。・・・あ、無理やり連れて行かれた。

 

 

 

 妖精が小型艦は1回で2人建造される可能性が、今後もあると話してきた。

そして、2人一緒に建造できて資材が浮いたとも言ってきた。

 もう1回建造するか?と問われたので、する、と答えた。

 

『腕が鳴るぜ』

妖精が力こぶを見せながらそう言った。その腕は筋肉モリモリには程遠いようだった。

 

 

 

 

 BYが深海棲艦の発見報告をしてきた。

数は少ないとの報告ではあるが、気を引き締めていこう。

 

 吹雪が歩兵装備をつけた私を見て驚いていた。

 

 

 

 吹雪が敵の雷撃を受けた。

 

「まだ大丈夫です。行けます!」

私はその言葉を信じた。

 

 BYが大量の深海棲艦を発見をした。今の家に近い場所に出現した。

このままでは帰る場所がなくなってしまう。待機させていた全員含めて迎撃に当たる。

 

 

 

 

「あっ!そんな、嫌、イヤだよぉ。提督・・・ごめんなさい・・・」

 

吹雪が初めて連れてきた戦場で沈んでいった。敵は多い。救助をしている暇は無い。

 

 

 

 

 敵の殲滅が完了した時、皆あちこちに怪我をしていた。

戦死者が1人だったのが奇跡のようだった。

 

・・・戦死・・・。吹雪の報に妖精達が泣いていた。

 

 全員に治療をしてくるよう指示を出す。

 

「・・・提督、吹雪の件は吹雪自身の所為でもあります。なので・・・」

「・・・1人にしてくれないか」

「・・・」

 

 私は1人、皆から遠ざかる。

 

 

 この惑星はまだ、艦娘達が危険に晒されている状態を実感した日だった。

 

 吹雪の件は、私の体が鈍っていたのかもしれない。

さらに自分を磨き上げる必要がある。体が悲鳴を上げるが知った事ではない。

 

 

 

 目が覚めると、敷波が私の寝具の傍で椅子に座って寝ていた。

 

「敷波?」

起き上がって敷波に話しかける。

 

「!?」

起きた敷波が急に立ち上がって部屋を出て行く。

 

『皆!、提督が起きたー!』

敷波が大声で叫んでいた。

 

 

 暫くして皆が入って来た。

 

「提督、無茶は止めてください!。丸3日寝てたんですよ!」

「3日!?、そんなに寝たつもりは・・・」

{そんなに寝てました}

・・・BYに言われてしまった。

 

「今、艦娘の私達が居るんですから、提督はもっと気を楽にして良いんです!」

「そうは言っても・・・」

「今後の第3次艦娘の増員次第で、あんな事は起こらなくなりますから、大丈夫です!」

「・・・信じて良いんだな?」

「提督の、運が必要ですけど・・・ね」

「・・・不確定要素が過ぎやしないか?」

「提督なら大丈夫ですよ」

 

・・・本当だろうか?

 

 

 

 深海棲艦を大量討伐したあの翌日、

睦月たちが海に浮かんでいた艦娘の素体を発見・確保していたそうだ。

 私は稼動させる為にその素体を見に行った。

提督が近寄らないと素体を起動できないそうで、私一人で行く。

 

 

北上の素体だった。

 

「あれ~?、隊長~。何で泣いてるのかな~?」

北上が目を覚まし、初めに言った言葉がこれだ。私は北上を抱きかかえる。

 

「え?あれ?夢じゃないのかな?」

「・・・」

「隊長・・・、私、今生きてるの?」

「・・・勿論だ」

「・・・」

 

 北上が私を抱きしめた、痛い。声を上げ泣き始めた、五月蝿い。

それが、今、心地良かった。

 

 

 

 落ち着いたところで、北上に現状を話す。

 

「あたし以外にここに居るのは誰になるの?」

ひと段落ついたところで北上が言う。

 

 今この建物で生活して居る者達の名前を挙げる。

 

「げっ、睦月って副隊長の睦月?」

「勿論だ。何か問題があるか?」

「ん~ん、あたし個人の話だから気にしないで~」

 

敷波が入ってきた。

 

「提督、睦月に頼んでいた荷物が来たから確認よろしくだって。

あと、荷物を運んで来た艦娘が会いたがってるから早く外に行ってあげなよ?」

「そうか。敷波、ここは頼んだ。北上、またこれからもよろしく」

「アイ、アイ」

 

北上が笑顔で手を振っていた。

 

 

 

 外に出ると睦月と他4名で話をしていた。

 

「あっ、提督~!、頼んでいた物を持って来てくれましたよ~」

「持って来てくれてありがとう」

「いえ、お安い御用です。そして、私たち4名、提督の指揮下に入ります。

私は第1次前期の重巡古鷹です」

「同じく前期の重巡の加古ってんだ」

「同じく後期の重巡の衣笠さんよ」

「同じく、後期の駆逐艦如月と申します」

「4名とも、これからよろしく頼む」

「あ~っと・・・、すまないけどあたしは今現在非戦闘員扱いでよろしく~・・・」

加古がばつが悪そうに言う。片腕と片足が無い。

 

「分かった。まずは・・・部屋割りを決めないとな」

「3人部屋があるなら、重巡の私達はそこにします」

「4人部屋が有るからそこにするか?。そこなら余裕が有るだろう?」

「はい、そうします」

古鷹達重巡組の部屋の大きさは決まった。

 

「私は睦月ちゃんと一緒がいいわ」

「いいよ~。ちょっと大きめの部屋だったから丁度良かったにゃし」

如月も決まったようだ。

 

 BYが声を上げる、

 

{提督、ここから比較的近くにある鎮守府が艦娘1人の貸与を希望しています。

受託なさいますか?}

BYが地図を表示してその鎮守府の地点を指し示す。

 

「何日だ?」

{2ヶ月を希望しています}

「・・・如月、着任早々申し訳ないが、この鎮守府へ2ヶ月応援へ行ってくれるか?」

「もう~!、帰って来たら可愛がってくださいね?」

「勿論だ。・・・っと、行く前にここで食事と補給が必要だな」

 

BYに受託の旨を伝えて、4人を食道へ連れて行く。

 

 

 料理が4人の前に出たがそんなに食べなかった。

 

「第1次だというのを忘れていた。すまなかったな」

「いいえ!、お気遣いなく。私たちは少食ですけども、料理を出されるのは

とても嬉しいんですよ」

「そうか、それは良かった」

「では、如月はこれより指定された鎮守府へ2ヶ月間行って参ります」

「頼んだぞ」

「はい!」

 

 睦月と木曽に如月の道中の付き添いを頼んだ。あの2人ならば往復に問題は無いだろう。

 

 

 

 

 執務室に持って来て貰った書類印刷機を設置していると加古が入って来た。

 

「どうした?」

「提督が何をやってるか興味があってね~。それで見に来たんだよ」

「そうか。応接用の椅子にでも座ってゆっくりするといい」

「そうさせて貰う~」

 

ソファのほうに寝転がってしまった。そのまま寝てしまったようだ。

 

 

 設置が終わりここの運営方法を考えていると北上が入ってきた。加古が少し動いた気がする。

 

「どうした?」

「提督が何をやってるか興味があってね~。それで見に来たんだよ~」

「そうか。応接用の椅子にでも座ってゆっくりするといい」

「そうさせて貰う~。・・・というより、手伝いとか相談に乗ろうか?」

「そうだな。ここの運営についてだな・・・」

「よし来た」

 

 北上が椅子を私の隣まで引っ張って来て座る。

私の椅子にピタリと自分の座る椅子をくっつけていた。

 

 相談に乗って貰うと早い、トントン拍子に事が捗った。

 

 ・・・時折、こっちを向いていない加古から視線を感じたような気がした。

 

 

 

 

 妖精達がまた建造完了間近の旨を伝えてきた。シルエットが見えてきた。

 

 

「還って来れちゃった」

「・・・そうか」

「もう、そんなに泣いちゃって。大袈裟ねぇ・・・」

「それは五十鈴もだろう?」

「・・・そうね」

「隊長、また逢えて良かった」

「私もだよ、イムヤ」

 

 イムヤと五十鈴だった。二人に飛びつかれてしまった。

なぜ知っている記憶の持ち主なのかこれが分からない。

 

 

「ちょっと、潜水艦、隊長から離れなさいよ」

「嫌よ。隊長は、イムヤと隊長の部下のよ。隊員じゃない貴女が離れなさいよ」

ややあって、イムヤと五十鈴の口論が始まる。

 

「あら、五十鈴は隊長の部下だったのよ?。知らないなんてどれだけ沈んでたの?潜水艦だけに」

「私は貴女なんて知らないわ。尻の軽い女が居たものね?軽巡だけに」

「言うじゃないの・・・。表に出て勝負よ!撃墜王の名を知らしめてやるわ!」

「望むところよ!海のスナイパーの凄さを教えてやるわ!」

二人が部屋を出るドアをガチャリと開けて出て行ってしまった。

 

 ・・・暫くして二人共「ここはどこなの?」と困惑しながら戻って来た。

 

 

 妖精が生産設備から資材が採れたのでもう1回建造出来ると言って来た。また頼んでおいた。

 

 

 

 

 敷波、響、北上、五十鈴、イムヤ、鳳翔。6人を連れて拠点より少し遠くへ行き、

敵の駆除をする。

 最初は鳳翔と響以外どうも動きがぎこちないような気がしたが、後々気にならなくなった。

勘を取り戻したようだ。

 

 

 海に浮かんでいる艦娘を発見する。その艦娘を思わず抱きかかえる。

 

「・・・おかしいわね、確かに私は死んだと思ったんだけど」

「死んださ。だが、今君はここに居る」

「・・・矛盾しているわね。でも、それなら私も幸せになれるわね」

加賀が私の首に両腕を回して抱きつく。

 

「ねぇ、もう一度しましょ?」

「この状況で、か?」

「え?」

加賀が周りを見回す。途端に顔を真っ赤にするのと同時に涙を流す。

 

「敷波、北上、イムヤ・・・生きていたの?」

「いやぁ、あたし達も一度死んだ身だよ」

「そうそう」

「あの時の隊員は後、長良ね」

「後もう一人、金剛がいる」

「こんごう?そんな娘居なかったわよ?」

「貴方達が死んだ後で五十鈴と一緒に隊長、もとい、提督の元に配属されたのよ」

「提督?。隊長、何の話?」

「詳しくは拠点に戻ってから話そう。もう夜が近い。加賀、立てるか?」

加賀を海に立たせる。少しふらついたので支える。

 

「ありがとう。・・・大丈夫、走れるわ」

「よし。総員、帰還するぞ」

『了解』

皆の声が揃った。良い返事だ。

 

 

 

 

 睦月と木曽が帰還してきた。

それと同時に建造完了間近になった。夕食準備以外の面子全員でカプセルの前に立つ。

 

「・・・」

カプセルから出てきた艦娘とお互いに無言が続く。

 

「あっ、あの、戦艦榛名です。よろしくお願いします」

「ん?何処かで会った事が有るかな?」

「い、いえ有りません」

好意を感じる。気にする必要は無さそうだ。

 

「そうか。榛名、よろしく」

「ど、どうも・・・」

 

握手をしようと近づくと途端に榛名が顔を赤くする。

 

「はいはい離れるにゃしぃ」

睦月が引き離してくる。

 

「・・・何をするんですか?」

榛名が睦月を睨む、

 

「榛名さん、ちょっとお話があります」

睦月がにっこり笑う。それを見て榛名が顔を青くしていく。

 

「あ!、む、睦月副隊長!?。こ、これはとんだご無礼を・・・」

「ほら、チャチャっと付いてくる!」

「は、はい~・・・」

脱力した様子で榛名が睦月に付いて行く。

 

「睦月ってあんな性格だったのか?」

加賀に質問してみる。

 

「私は鳳翔との訓練に忙しくて副隊長との関わりは殆ど無いのよ」

「そうだったのか。苦労をかけたな」

「それに、私はまた訓練三昧になりそうね。正規空母はまだ私一人のようだし、

体調を整えておくわ」

「そうか。頼んだぞ」

「任せて。今度こそ鎧袖一触になるよう励むわ」

キリッとした顔でそう言った。

 

 加賀はそのまま鳳翔と訓練について話し合いながら行ってしまった。

 

 

 

 今現在、建造停止の指示を出した。妖精が何をすれば良いのか聞いてきたので

航空機の開発を依頼しておいた。

 

『どんなのにします?』

「超音速機が望ましいが作れるか」

『私達妖精だけではプロペラ機が精々です』

「それで最高な物の作成を頼んだ」

『ガッテンです』

 

妖精は筋肉美を魅せるポーズをした。筋肉の盛り上がり部分は欠片も見えなかった。

 

 

 

 

 敷波、木曽、北上、五十鈴、イムヤ、加賀、榛名の7名は

深海棲艦の駆除をしながらの訓練となった。

 体の本調子が出ないと言われ、勘を取り戻すまでやることとなった。

 私が怪我を負った者を拠点へ連れ帰って治療したり、

敵が多く出現したらその数を減らす役を担う。

 

 

「あ!」

 一度、北上の艤装に弾が当たって大爆発を起こした。

煙が収まると黒焦げになった北上が立っていた。

 

「あ~ん、痛いよぉ~」

「北上、掴まれ!離脱するぞ!」

北上を抱きかかえて離脱する。

 

「あ~ん、・・・幸せ」

 

 大事なのに大事じゃなく聞こえるのは何故なのだろうか?。

とにかく安心できた。

 

 

 

 

「・・・なんで私生きているんでしょうか?」

「・・・私にも分からん。墓を見に行くか?希望通りに作ったぞ?」

「嫌ですよ。走り回れるぐらいに体がピンピンしてるんですよ?」

「そうか」

「・・・近々旅行でも連れて行ってくださいね?」

「勿論だとも」

「えへへぇ~」

訓練途中で発見した素体、金剛が私に抱きついてくる。

 

「これで、隊長の時の隊員がほぼ揃ったで良いのかしら?」

「あ・・・五十鈴、生きてたの?」

金剛が涙を流す。

 

「金剛、私達第3次になったのよ」

「第3次・・・。あぁ~、そう言う事なのね」

「そう、そういうこと」

五十鈴の言葉に金剛が納得していた。

 

「提督、私も旅行に連れて行ってくださいね。・・・二人っきりで」

加賀がそう言うと、私も私もになってしまった。

 

「勿論だとも。ただ順番は決めておいてくれよ?」

『はい』

いい返事だ。

 

「・・・」

ん?どうした金剛。おい叩くな、鎧を通して頭に響くからドンドン叩かないでくれ・・・。

 

 

 

 

 ヲ級が拠点近辺に出た。様子を見るが敵意は無いようだ。

 

「加賀、ペイント弾で脅かしてみよう」

「水鉄砲を発射する機銃が開発出来たからそれを使うわ」

「そうするか。気温も丁度良いな」

 

 加賀が水を発射する機銃と爆弾型水風船の艦載機でヲ級を攻撃する。

 

 ヲ級が水鉄砲に驚く。水平に飛んでいる戦闘機に気を取られている内に水風船を投下、

頭に命中。

 ヲ級が怒り始めて頭の帽子の様な部分をコンコン小突いている。殺気は無い。

何をしてくるか待っているとヲ級が艦載機を発艦させてきた。艦載機は水を撃ってきた。

 

「楽しくなってきたわね」

加賀がそう呟く。

 

 機銃という名の水鉄砲で艦娘達が遊んでいる。遊んでいる者達全員が楽しそうだった。

 

 墜落しそうな飛行機は私が捕獲して高高度から落下させて復帰させていた。

最初、ヲ級が私の武装した姿をまじまじと見ていた。

 

 

 長い間やっていた様で夕方になっていた。

ヲ級が満足したようでここから離れていった。満足した様子ではあるが不機嫌だった。

 

「やりました。完封です」

加賀がしたり顔で言っていた。

 

 

 ・・・良かったのだろうか?

 

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