1.提督より良い男(ヤり易い人)
「ねえ、提督」
足柄が執務室に来た。
「どうした?」
「前に、卯月を連れて来た男の提督の人だけど・・・」
「・・・ああ、元隊員か。どうかしたか?」
「何所の鎮守府の提督なの?」
「ああ、それはだな・・・」
地図を広げて足柄に説明する。
「分かったわ、有難う。お世話になったわ」
足柄が執務室から出て行った。
「提督、足柄さんが、好み発見、って言って今日来た水上機に乗って行っちゃいましたよ?」
睦月が報告に来た。
「え?。あ、お世話になった!?」
「どうかしました?」
「・・・ま、行ってしまったんだから、致し方無いか・・・」
「?」
後日、電話が鳴った。
「もしもし」
『隊長』
元隊員だった。
「大丈夫か?、声がやつれているぞ?」
『・・・隊長、助けてください』
「何が有った!?」
『先日来た足柄って人に、精を全部絞り摂r』
ガチャン・・・
「何でそうなる・・・。あ!?、areな話だから、思わず電話を切ってしまったぁー!!」
{あそこの卯月が、足柄に負けた、って泣いて連絡して来ましたよ。狼って怖いですね・・・}
もう一度電話が鳴った。
「・・・もしもし」
『申します申します。足柄よ。こっちに根を張る事にしたわ。今まで有難うね』
「変異体等の心配は良いのか?」
『それよりも大切な事を見つけたから!』
「そ、そうか。・・・体に気を付けてな」
『・・・多忙の身でしょうけど、貴方も応えてあげなさいよ。じゃあね!』
電話が切れた。
「・・・提督、ここに食べごr」
{提督、緊急の救援要請が入りました!}
BYが北上の声を遮った。
「北上、加古、代理を頼む!」
「あぁ~ん!」
北上の嘆く声が聞こえた。
自身の艦娘達とちゃんとゆっくり出来るのは、まだまだ後の様だ。
2.得意分野(分野別レベルカンスト)
執務室で作業をしていると窓の外でドタン、バタンと音がした。
『ムキー!!』
と、イムヤと五十鈴の争う音も聞こえた。
「懲りないねぇ、あの2人」
北上が言う。
「良いんじゃないの?。別段、外で喧嘩してるんだし、こっちに被害が来る訳j・・・」
加古の声を遮るパリンという音と共に、
「う!?、ぶぅっ!?」
後頭部に何かぶつかり、その衝撃で机に顔を強打する。
「うわ、て、提督ぅー!?」
「な!?、今回ここまで来るぅ!?」
北上と加古の声が聞こえた。
・・・段々と意識が遠退いて行く。
『提督ー!』
2人の声が最後に聞こえた。
・・・・・・
「・・・ハッ!?」
気が付くと、執務室のソファで横たわっていた。
「あ痛た!」
頭部に激痛が走った。
「ああ、提督、まだ横になってなよ」
加古に寝かしつけられた。
『ごめんなさい』
イムヤと五十鈴の声が聞こえた。
「2人共、・・・喧嘩するなら、今度からはもっと遠くでやってくれ」
『はい・・・』
2人の了承の言葉が聞こえた。
「私達、もう喧嘩する必要無くなっちゃったかもねー・・・」
「そうねぇー」
イムヤと五十鈴の気が合っている。
「どういう意味かな?」
尋ねてみる。
「私と五十鈴は意図的に喧嘩腰になってたのよ。勿論、最初は違ったけどね」
「海に出ては、私とイムヤで対潜と魚雷当ての訓練」
「陸上では反射神経と相手を投げる事での遠投訓練」
「私とイムヤで出来る事はもう無いわねぇー・・・」
「私達、何しようかしらねぇー?」
「私は飛鷹でも捕まえて、航空機撃墜の訓練でも・・・」
五十鈴のその声に、
「止めて」
飛鷹の制止する声が聞こえた。
「あっ、飛鷹、聞いてた?」
「五十鈴、貴女に辿り着く前に撃墜判定ばかりなの。加賀にして頂戴」
「・・・その加賀は、強すぎちゃって、全く当たらな・・・」
「わ・た・し・は、もう貴女の相手は遠慮するわ」
「あう、・・・誰に相手をして貰おうかしら?。鳳翔の妖精も強いしなぁー・・・」
五十鈴が思案にふけった。
「私は如何しようかしら?」
イムヤが考えている。
「木曽と一緒に隠密訓練でもしたら?」
「終わってるわ」
「えっ?」
「木曽を背後から気絶させる事に成功してるわ」
「・・・イムヤも、もう、やる事無いんじゃないかなぁ・・・?」
北上がイムヤに言う。
「潜水艦は私だけだし、潜水艦へ当てる訓練がしたいんだけどなぁ」
「当てるだけでも凄いんだから、それで良いと思うけどねぇ」
「提督、建造やってよ建造。私と同じ、潜水艦型を出して頂戴?」
「・・・狙い射ち建造なんて、出来るんだろうか?」
『出来ませんよ。
私達の作った建造カプセルです』
この場に居た妖精が言った。
「・・・だ、そうだぞ?」
「・・・ま、一発必中の精神で倒すしかないわねぇ」
「あたしの存在がどんどん霞んでいくねぇ・・・」
北上がしょげる。
「北上は潜水艇用の母艦として活動するんだろう?」
「撃ち尽くしたら、私にも補給をお願いね」
「・・・戦闘中に撃ち尽さないで、ね?」
「あんな危ない物を、戦闘中にねだらないわよ。いざとなったら百発百中にして見せるわ」
「・・・イムヤはホントにやりそうだから怖いよ」
「どんどん第1次型のあたし達の立場が・・・」
今度は加古がしょげる声が聞こえた。
「大丈夫だよ、万能型は重宝するよ」
「長時間活動出来るのは第1次型の強みよ。これには提督や私達第3次型も負けるわよ?」
「・・・そうだったね、見張りや監視は、あたし達が一番だねぇ」
「加古、認めたら、私達は只の歩く警備ロボットよ」
「あ・・・、やっぱ今の無しで!。提督ぅ、戦闘させてよぉー」
「・・・いつか、な」
『
第1次型が口を揃えて不満を言ってきた。
「もっと防壁の装備が充実したら、な。・・・っと来た様だぞ」
新たに1人、執務室へ入って来た。
『誰が?』
五十鈴とイムヤが言う。
「私です」
『あっ・・・』
その声に五十鈴とイムヤの顔から、汗が止めど無く出始めた。
「君達ぃ、・・・提督へ迷惑を掛けた、覚悟は出来てるかねぇ?」
睦月がお説教する気満々で、2人の後ろに仁王立ちしている。
『・・・』
五十鈴とイムヤが脱兎の如く執務室から退出した。
「逃がさないにゃしぃ!」
睦月が2人を追い掛けて出て行った。
『猪口才な
『くぅ!。斯くなる上は、この五十鈴、貴様
『
暫くして、外で何かが始まった。
「何を言ってるんだ?」
『あっしにゃぁ関わりの
「益々以って解らん・・・」
妖精の言った言葉に付いて行けなかった。
『『ぎぇえーーー!!』』
最後、バシン・バシンという音と共に2人分の悲鳴が聞こえた。それきり静かになった。
「やっぱり睦月は別格だねぇ・・・」
外を見ていた北上が言った。
「提督、テレビとか、見たいなぁー」(チラッ)
「工廠と厨房への電力需要が9割超なので無理だな。それに・・・」
「それに?」
「この島へ、公共の電波は来ないぞ?」
『あっ・・・』
鎮守府のどこかで突発的に始まる寸劇が、今現在、1番
3.提督の料理作り(味覚の
久々に料理当番になった。
・・・とは云え、一度に大勢の分を作成した事が無かった為、カレーにしてしまった。
「お手伝いします」
間宮と、
「私も、手伝います」
潮が手伝いを申し出たのだが・・・、
・・・いつも厨房で調理をしてくれる様な人達に働かせるのは気が引ける。
「潮に間宮、今は休んでくれても・・・」
『手伝います!』
2人共、凄い気合の入り様だ。
「そ、そうか。・・・では食材を切るのを頼む」
『はい』
「潮、切った食材を鍋へ入れてくれ」
「はい。・・・キャッ!」
「お!?」
鍋に肉を入れて焼き、良い色になったところで、潮が私の方へ来た時に転んだ。
「大丈夫か?」
「・・・はい///」
私が下になって受け止めたので、潮への怪我は無い様だ。
「・・・」
・・・間宮がこちらを見ている。潮に対して睨んでいる様子だった。
「さて、落とした食材の回収を・・・無いか。良かった」
潮が転んだ時に持って来た食材は、全部鍋の中に入っていた。・・・器用だ。
「間宮、水を鍋に入れてくれ」
「はい。・・・キャッ!」
「お!?」
水を入れる前に炒めている最中で、間宮が私の方へ来た時に転んだ。
「大丈夫か?」
「・・・はい///」
私が下になって受け止めたので、間宮への怪我は無い様だ。
・・・少し、くっ付き過ぎではないだろうか?
「さて、零し・・・て無い、か」
間宮が転んだ時に持って来た水は、全部鍋の中に入っていた。
・・・器用過ぎる。これが、常時、厨房を任せている者達の為せる技なのか・・・
・・・・・・厨房の外で見ている者達の視線が刺さる様に痛かった。
『いただきます』
完成しての食事となった。
「・・・間宮さんの味に慣れてしまったのでしょうか?」
鳳翔が言う。
「普通ね」
「普通よねー」
「普通だねぇ」
イムヤと五十鈴、長良の評価はこれだった。
「普通だな」
「・・・まあ、良いんじゃないかなぁ?」
木曽と敷波も及第点の様だ。
「まぁ、間宮と潮の腕には敵わないしな・・・」
腕の良い料理人が居て、本当に助かる。
「にしても、普通、だねぇ。鳳翔と衣笠が細工をしない時の料理の方が美味しいと云うか・・・」
「そう?。私は隊長の時に作ってくれた味、そのままだと思うけど?。
私も提督か間宮さんに料理を習おうかしら?・・・」
北上の言葉に加賀が言う。
「提督の料理、以前と変わらず、オイシイデース!」
「うん、美味しいですね!」
これは金剛と大淀の言葉。
「あの時の味、そのままだね」
「そうね、あの時の味」
響とタ級はこの味に慣れていたようだ。
「私、長らく調理をしてなかったので、これ以上を作れるでしょうか?・・・」
「大和さんなら作れますよ。今回、簡単に作ってたんですから」
「何か手を加えれば自由に味を変えられる味、になってますね」
大和、間宮、潮の順での台詞。
「さて、睦月はどうだ?。・・・睦月?」
睦月からの反応が無い。
「ハッ!?。な、何ですか?・・・」
「どうした、睦月、大丈夫か?」
「だ、大丈夫です!」
睦月がそう言いながら、ポロポロと涙を流し始めた。
「う、
明石が涙を流しながら叫んだ。
『提督が作ってくれると、本当に美味しいです(わ)!』
・・・第1次型全員が涙を流しながら食べていた。
「・・・そうか、第1次が喜ぶ味付けだったか。隠し味等は入れてないのだが・・・」
「私達にとってはこれが贅沢ですよ。これ以上の贅沢は無いです!」
明石が言った。他の第1次型の面々も頷いている。
「へぇー、あっさりな味ですねぇ。まぁ、間宮さん作が1番ですけど。・・・ヒェッ!?」
もう1人の明石の言葉に、第1次型全員がその明石をギロリと睨んでいた。
『第3次の明石さん、今度そんな事を言ったら、・・・解ってますね?』
「あ、あの・・・・・・(泣)」
明石が圧力に閉口した。
「普通、普通・・・」
「これが普通、これが普通・・・」
「ガサ、これがフt・・・あ、いや、聞かなかった事にして・・・」
「ふ、普通は提督?。それとも間宮さん?。ワ、ワカラヌイ・・・」
他の第3次の面々は困惑している様子だった。
「それにしても、私の料理の何がいけないのでしょうか?」
「私にしてもそうよねぇー」
『・・・ほう、自覚が無い、と?』ゴゴゴゴゴ・・・
鳳翔と衣笠のひと言に他の艦娘達から、怒りがオーラとなって見えそうになっていた。
「は、はやくあやまっテ!?、どうなっても知らんぞー!」
怒っている艦娘達の目が血走っていて危険と思い、謝罪を促した。
『え!?、・・・わ、私が悪う御座いました!』orz orz
2人が飛びながら土下座をした。着地した時痛そうだった。
「衣笠については私が矯正しておきます!」
間宮が言った。
「鳳翔の方は?」
「・・・無理です。普通に作ってくれれば良いんですけどねぇー」
「そう、か・・・」
何名か料理当番の増える日が近い様だ。
4.夢か、幻か、在るのか、居るのか(
「提督、質問が有るのだけれど・・・」
執務中に加賀が尋ねてきた。
「何かな?」
「私の人間の時の体だけど、如何したの?」
「・・・人間の君が死んだ後は、水葬で、体を海へ沈めたよ」
「そう・・・」
何やら考え始めた。
「如何かしたのか?」
「最近、此処では無い、どこかで暮らして居る夢を見るのよ。
そして、私1人で、ずっと海を見続けて居るの」
「ふむ・・・」
「夢の中での、手足の感覚等が妙に現実味を帯びていてね。気になって仕方が無いのよ」
加賀の話す内容が興味深い。
「・・・もしかしたら、いや、そんな事は有るんだろうか?」
「響、如何かしたのか?」
「・・・私は、元々、人間艦娘だったんだよ」
『えっ!?』
私含めて、この場に居た全員が響の言葉に驚いた。
「初耳だな・・・」
「・・・そして、私は人間艦娘として死んだ後、深海棲艦になっていた」
「・・・加賀の夢は、深海棲艦になった加賀の夢、であるかもしれない、と?」
「かもしれない。けど・・・」
「今の私が居る事で、夢の登場人物は一体誰なのか?。・・・と云う事よね?」
加賀の問いに響が頷いた。
「魂が分裂する、そんな事が有るのだろうか?」
{今の私や、出会った事の無い艦娘が、その様な感じですよ?}
私の言葉にBYが反応した。
「・・・加賀、仮に見ていた夢が深海棲艦だったとして、誰かを襲う様な光景は見たか?」
「いいえ。目視したモノ全てを見逃す、無視?、をしていたわ」
「・・・現実の話だったとして、危険度は低いと思って良いのかもな・・・」
「・・・そうかも、ね」
加賀が頷いた。
「さて、響、人間だった頃の話をしてくれないか?」
「良いけど・・・、加古の居る前だと、ね・・・」
響が第1次型が居る事を気にする。
「・・・あたしが居るとマズい?」
「加古、響の話は、第1次艦娘にとっては逆鱗に触れる様な内容が多い。
退出するか、自分の心に仕舞うだけにしてくれ」
「・・・あたしも聞くよ」
加古も聞く気満々の様子だ。
「じゃ、私の人間だった頃は・・・」
響の人間だった頃の事を少々、そして深海棲艦になった経緯を執務室にいた皆で聞いた。
4と1/2.嗚呼、出られない(貞操観念逆転という訳では無く・・・)
「・・・響が元人間なのは以外だったけど、内地を離れた理由は第1次型の推測通りだったね」
響の昔語りが終わった後、加古は大体知っていた様子だった。
「加古、第1次は知っていたのか?」
「あのタ級が居る時点で、あたし達は分かってたよ。しかも、終戦放送で提督も映ってたじゃん」
「・・・えっ?」
「え、知らなかったの?。・・・まあ、武装時の腕だけだったし、
第1次しか分かって無いと思うよ?」
「そうか。映ってたのか・・・」
撮影をする時は気を付けないと。・・・しかし、撮影をする事は、もう無いと思いたい。
「ちなみに、今現在、提督は武装して内地へ行って行動しちゃ、マズイ事になるからね」
「・・・何でだ?」
「後をつけられちゃ、厄介な事になる人達が居るでしょ?」
「・・・居るな」
「まだ、・・・恨みの炎は消えて無いよ。行く時は気を付けてね?」
「・・・そうだな」
ここに居る深海棲艦達の為にも、まだ、内地へ行くには細心の注意が必要の様だ。
「あ!、後、提督1人で行くのも禁止!」
「それは何故?」
「ヤバイ感じの男性以外は襲う、って位に性欲の溜まった女性が沢山だよ?」
「ゲェッ!・・・」
「だから、誰かを同行させる事推奨だからねー?」
・・・内地へ行く気がガクンと減ったんだが・・・おいィ・・・
「・・・提督、旅行、いk」
『提督、至急工廠へ来てください!』
明石から呼び出しを受けた。
「すまない、また後でな!」
『あぁーん!』
執務室に居た全員から悲鳴の様な声が聞こえた。
「私を旅行へ連れて行ってください!」
明石の開口一番の台詞がこれだ・・・。
「・・・ロボット、聞いたな?」
「ど、どうやって私が聴いたって証拠だよ!?」
・・・怪しい。
「・・・こんにちは明石さん」
「な、何か用かな?」
「盗聴しましたか?」
「・・・してない」
「そうですかありがとう。聞き耳凄いですね」
「それほどでもない」
「・・・」(じぃー)
「あっ・・・」(ダーラダラ)
明石の服が汗で急速に濡れ始めた。
栄養剤を取り出す。
「さて、最近、栄養が偏っているだろう?。水分補給含めて、注射は
「おい、やめろ馬鹿。何でそんな極太な針・・・」(震え声)
「遠慮するな。沢山有るぞ?」(※大量に出しました。ギャグ補正です)
「・・・とんずらぁー!」
明石は逃げ出した!。
「
脱兎の如く逃げ出した明石を追い駆ける。
今、内地へ用は無いが、行ったら面倒事を抱えそうだ。
もう少し、時間を置いた方が良いのだろう。
5.タ級の読んでいる本(文字という言語の壁)
タ級が熱を出したという事で見舞いに部屋へ行く。
「タ級、入るぞ?」
『どうぞ・・・』
扉を開けて部屋に入ると、戦前に見た、女性の部屋そのものだった。
「如何したの?」
「見舞いだ。消化に良い物を持って来たぞ?。食べられるか?」
「うん」
「では、失礼して、机の移動を・・・何だこの本?」
(※翻訳)『これで貴女も女の子! 言葉を正して良い娘になりましょう!』
・・・本の題名が、覚えてない言語で、分からない。
「あ!?、それは、その・・・///」
タ級が頬を染める。熱が上がったのだろうか?
「そうか、タ級は読書好きだったのか」
「え?」
タ級がポカンとした顔をした。
「今度、もっと書籍を持って来て貰える様に、頼んでみるよ」
「・・・え?」
・・・タ級が呆けた顔のまま、首を傾げた。何でだろうか?。
「さあ、冷めない内にどうぞ」
「・・・あー・・・うん」
何か様子がおかしいが、気にする程ではない様だ。
「では、また後で食器を取りに来るよ。残しても良いからな?」
「あ、うん・・・ありがとう!」
「どういたしまして」
タ級の部屋を後にした。
執務室で執務をしていると、響が入って来た。
「ねえ、提督、ちょっと・・・」
手招きしてきた。
「何かな?」
立ち上がって響に近寄る。
「提督、この文字読める?」
そう言うと紙を渡して来た。
『○△×!』(※亜空間的翻訳:私とヤ~ンな事をしませんか?今襲っても良いんじゃよ?)
・・・読めない文字だった。何を書いているか解らない。
「・・・いや、読めない」
「・・・そう」
「何か重要な事柄が有るのかな?」
「特には無い、かな。・・・業務中に失礼したね。じゃあね」
「ああ・・・」
響が執務室を出て行った。
「北上は文字は読めるか?」
「今読めるのは、この書類の文字だけだよ」
「加古は・・・どんな言語でも読み書き可能だったな」
「・・・ロボットじゃないんだし、そんなもんだよねぇー・・・」
{・・・}
タ級や響と文字でのやり取りをするには、それを覚える必要が有る様だ。
・・・・・・
『何で!?、何でバレt・・・イヤァー!。グワァー!。イ゛エ゛ア゛ー!』
外で砲撃音と、響の悲鳴が聞こえた。
「何だ!?」
{大丈夫です。ちょっとしたお仕置きです}
「・・・何かしたのか?」
{風紀を乱そうとしていたので・・・}
「風紀?」
{風紀です}
「・・・そう、か」
余計な詮索はしない方が身の為だと思い、これ以上は聞かなかった。
『待つにゃし!。その性根、叩き直してやるにゃしぃ!』
『ちょ、ちょっと待って!?・・・ギエヒ○ィーーー!!』
衝撃音と共に、響が回転しながら宙を舞っていた。
6.金剛、脅威の・・・奇跡?(相手から見れば、堪った物では無い)
金剛率いる班と響率いる班で演習となった。
・・・響の班全員のやる気が無い様に見えるのは何故なのだろうか?。
響に居る班の加賀が艦載機を発進させた。
・・・加賀が発進させた直ぐ後で艦載機が海面に落ちた。
・・・風が吹いて来た
「うわっ!?」
立って居られない程の突風が襲って来た。
・・・ありのまま起こった事を話してみよう。
加賀が艦載機を発進させたら物凄い下降気流の風が吹いて艦載機全部が着水した。
『嘘ぉ・・・』
見学していた艦娘達全員が絶句していた。
「戦時中に何度か見た光景だが・・・信じ難い光景だよなぁ・・・」
空母ヌ級の艦載機が突風で着水・バラバラになったのを見た事があった。
・・・まさか、加賀の艦載機で再びそれを見るとは思わなんだ。
響の班に居る榛名が砲撃を・・・。
・・・爆発音
・・・榛名が撃とうとしていた砲塔が爆発を起こした。
黒焦げになった榛名が、煙をコホンと吐いたのが見えた。
滅多に見なかった深海棲艦の砲塔暴発事件。
今度は榛名で目にするとは思わなかった。
「妖精!、榛名の持っていたアレは整備した物か!?」
『昨日完璧に整備しておいた物です・・・』
「・・・さっきの光景を見るとなぁ・・・」
『信じてください!。本当なんです!』
「・・・運が悪かった、と言うしかないのか・・・」
不知火が金剛に向けて魚雷を・・・、撃たない。
不知火が焦っている。魚雷を放とうとして出ない事に疑問の様子だ。
「よぉーうせぇーい!」
『あれも昨日、完璧に整備しておいた物です!。有り得無い筈なんですが・・・』
「目の前で有り得たぞ?」
『・・・泣いて良いですか(泣)』
もう泣き始めていた。
イ級が魚雷発射しようとした時に、口から見えた瞬間に、爆発した事があった。
・・・今回は不発なだけで良かった。
「金剛!、響!、演習中止!。演習中止!」
このままでは死人が出そうだったので、強制終了させた。
『・・・了解』
演習に参加した皆が戸惑っている様だった。
・・・いや、金剛だけが、どうだ!、と言わんばかりの顔をしていた。
・・・後日、金剛の対戦相手に、また同じ様な事が起こったのは言うまでも・・・
\ / 「これが奇跡です!」(ドヤァ)
● ●
" ▽ "
・・・妖精の悪戯、とでも云うのだろうか?
7.鳳翔、壊れる(ムフフ的な意味で)
食事の後、鎮守府の皆が、全員の目線がこちらを向いている。
狩りをする獣の顔をしている様な?・・・。
こちらへ猛烈な速さで迫り、ズボンを下着ごとズリ落とした。
・・・ここで目が覚めた。
何の夢かは忘れてしまったが、この後の食事が面倒事を起こしそうな気がする。
食堂へ行く。
「うふ、うふ、ふ、ふ、ふふぅ///」
・・・鳳翔の声が聞こえた。何か様子がおかしい様な?・・・
「鳳翔?」
声を出した後で床に横倒しになっている大きな物体が見えた。
「ん!?」
榛名が倒れていた。大きなたんこぶが出来ていた。・・・気絶しているようだ。
「ん?、あ!?・・・提督」
声に気付いた鳳翔が私を見た。
「鳳翔、これは君がやったのか?」
榛名を指差す。
「・・・はい」
自供した。
「何故?」
「提督に、振り向いて貰う為です」
「・・・」
「提督が、私の事を見ていない様な気がして、今回行動を起こそうと・・・」
「・・・鳳翔」
「はい?」
「君は私を見ると逃げていた様な気がするんだが・・・目の錯覚だったか?」
「・・・あっ」
「私から、又は君から用が有って、やっと会話が出来ていたと思うのだが・・・違かったのかな?」
「・・・違いません」
鳳翔がその場に座り、
「私の所為でした。申し訳ありませんでした」
土下座をした。
「・・・鳳翔、君は昔からの信頼している1人だ」
「え?」
私の言葉に鳳翔が顔を上げる。
「これからも、頼りにしているぞ?」
「・・・提督!」
鳳翔が抱きついてきた。私も鳳翔の背中に手を回す。
「うむむ、・・・ハッ!?」
「おっ?、榛名、目を覚ましたか」
「・・・なんで、抱き合ってるんですか?」
榛名に拗ねた口調で言われてしまった。
そう言われれば、鳳翔と抱き合ったままだった。
「あっ///」
鳳翔が慌てて離れた。
「さて、鳳翔、椅子に座ってくれ」
「え?、はい・・・」
鳳翔を椅子に座らせ、
「ちょっと失礼・・・」
鳳翔の手足を縄で椅子に固定する。
「え、一体何が始まるんです?」
鳳翔が困惑している。
「榛名、そこの調理中だった物をこちらへ持って来てくれ」
「は、はい・・・」
榛名が仕掛り中だった料理を持って来た。
「さあ、鳳翔、これを食べてみてくれ」
「え!?、あ、あの・・・」
鳳翔が顔からブワッと汗を出し始めた。
「鳳翔の料理は調理中の物でも美味しいからな、食べられるだろう?」
「あ、あの・・・」
「・・・まさか、毒を入れた訳では無いだろう?」
「あ、あの・・・」
「さあ、早クw、早クw!」
「・・・・・・(泣)」
その後、食事をした鳳翔が、
「ふう・・・ふう、はああぁぁん///。・・・はひいぃぃぃん!///」(ヘブン状態)
・・・何か叫び始めたが、その後気絶してしまった。
ピクピクと云うより、ビクンビクンと痙攣していた。
「・・・うわぁ///」
隣で見ていた榛名の顔が赤く染まっていた。
鳳翔の料理は、後から叫んで気絶する程の美味しさの様だ。
・・・調理を任せたくない理由が今回のでそれが良く分かったよ>>間宮感謝
(※分かってません。この唐変木め、と言って差し上げます!)
「どれ、私も味見を・・・」
「だ、駄目です!」
榛名が必死に止めてきた。
「え?、何でだ?」
「・・・と、兎に角駄目です!!」
「あ。あ~ぁ・・・」
口篭りながらも料理を取り上げられ、捨てられてしまった。
鳳翔をそのままに、榛名と一緒に料理を作った。
「・・・うん!、これなら私も美味しいです!」
「そうか・・・第3次型はこんな感じの味付けが好みか」
「知らなかったんですか?」
「今知ったよ。それに一時期料理が出来なかったしなぁ・・・腕が鈍っていたのかもな」
「あ、・・・そうでしたねぇー・・・」
・・・・・・
『・・・』(ヘブン状態)
「おい!?、睦月ぃー!。おーい!!」
「ガサ、ガサったら!。起・き・てー!!」
その後、振舞った料理で第1次型全員が気絶した。
他の起きている面々が一生懸命に呼びかけていた。
『な、何を食べたんでしょう私達・・・』
意識を取り戻しては目の前の物を食べ、
『・・・』(昇天寸前状態)
『おーい、起きろぉー!。逝くなぁー!!』
また気絶していた。・・・一体全体、何が起きているのか理解不能状態。
「・・・提督。提督は料理の腕を抑えて作った方が良いと思います」
「・・・」
「でないと、第1次型が死んでしまいますよ?」
「料理で、かぁ・・・」
「美味し過ぎて、みたいですけど・・・」
料理で味を加減して作る事を強いられるとは思わなかった。
8.ガッシン○ッシンガチョン○チョ~ン(あっ、という間に、五体満足)
加古の体部品の作成が終わった、との報せが入った。
加古と一緒に明石の前に来ている。
「あぁー、緊張するぅー」
「普段の加古はどこへ行ったんだ?」
「そんな事言ったってぇー、あたしはもう一生このままだと思ってたんだからね!」
「・・・そうだったな」
「それにあたしは、一部は人間のようなモンなんだから、心臓が高鳴って仕様が無いんだよぉ・・・」
「・・・私にしても、久々の光景だな・・・」
「明石が生きて居てくれて、ホント助かったよ」
加古がしみじみと言った。
「では、接続しますよぉー」
明石が片腕を持ち、加古に近づける。
・・・接続音
「さあ次は、脚部です」
・・・接続音
「・・・さあ、動かしてみてください」
「・・・おおぉー、この感覚、久々だねぇー」
加古が立ち上がって自身の体を見回している。
「じゃあ、このスパナを持ってくださいな。腕力確認です」
「え?、うん」
「このボルトを回してください」
「分かった・・・あっ!?、あちゃ~・・・」
ボキッという音と共に回す部分が取れた。
「モーターのトルク上がったのぉー?」
取れたボルトの頭を見ながら、加古が頭を掻いた。
明石がこちらを振り向く。
・・・あの顔、絶対にワザとだ。間違い無い。汚いな、さすが明石汚い。(肝が冷える的な意味で)
「先ずは力加減の調整をお願いしますねー」
明石が、加古に向き直り、加古へ言う。
「これで、ようやく、まともに働けるよ。いやぁー、長かったなぁー」
「では、加古には正式に夜の警備係の1人になって貰おうかな?」
「・・・前回の、肯定しちゃった事、覚えてた?」
「人員は間に合ってはいるから、執務室で手伝いをしてくれる方が嬉しいかな?。如何する?」
「・・・執務室に居るぅー!」
抱きついてきた。
「分かった。頼んだぞ?」
「あいー!・・・へへぇー」
加古が笑った。・・・物理的に笑っている。
「・・・ロボット」
「何でしょう?」
「顔の部品開発の方が先だなんて、順番が違うんじゃないか?」
「え?・・・あっ!?」
明石が気付いた様だ。
『提督ぅ~』
北上が2人、工廠へ入って来た。
『第1次のあたしはどっちだ?』(ニカッ)
・・・どちらも物理的に笑顔を作っていた。この後、誤答した。
9.この鎮守府(カラクリ屋敷等々)
「なあ、ロボット」
「何でしょう?」
「先日、トイレからいつの間にか居なくなっていたよな?」
「・・・はい」
明石が汗を流し始めた。
「別に、叱る訳では無いよ。ただ、あんな技術は内地で見た事が無かったのだが・・・」
「ああ、あれは設計図が有ったんですよ。使用に耐え得る素材が有って良かったです」
「・・・その設計図、文字は読めたのか?」
「読めませんでした。宇宙から来た物?、でしょうねぇ」
「・・・図と勘だけで作成した、と?」
「私に掛かれば、チョロいもんですよ!」
・・・凄い自信だ。
「あれの他に作った物は有るか?」
「まだ、あれだけです。この島で新種の金属が発見されたので、今度はそれを用いて作成を予定しています」
「・・・その金属は私の装備に転用は出来るか?」
「出来ないです、お手軽に使えない物でした」
「そう、か」
「その他であれば、協力出来ると思います」
「何か有るかな?。んー・・・」
・・・鎧が寒暖に左右される事を思い出した。
「ならば、将来的に空調装置を作って欲しいな」
「武装用のですか?」
「そうだ。出来るか?」
「・・・出来るとは思いますが、私でも理論構築に時間が掛かりますね・・・」
「可能ならば、で良いさ。頭の片隅に入れて置いて欲しい」
「分かりました。・・・話変わって、提督」
「何かな?」
「妖精って魂等を掴んだり持ったり出来るんですかね?」
「・・・分からないな」
「・・・あそこに白いのを持ってる妖精が居るんですけど・・・」
『あははー、捕まえたぞー』
『君は誰なのかな?・・・そうなの?』
『僕達と遊んでよ、君が玉ね!。
目の前で、うっすらと見える、白い玉で遊ぶ妖精達が居た。
「・・・」
「・・・」
「出来るのかもなぁ・・・」
「そう思いましょう、かぁー・・・」
妖精と共に生活していると、不思議な事が起こりやすい様だ。