1.近代化改装(やっちまった経験者orz)
「提督、北上の第3次型は普及し過ぎてどこの鎮守府も要らないそうです」
明石が執務室に来て言った。
「え?、・・・じゃあどうやって運用すれば良いんだ?」
「近代化改装と云うのが在ってですね。第3次艦娘に素体を吸収してもらうんです。試験的に北上にやって貰いましょう。良いですか?」
「・・・分かった。許可しよう」
所、移動して工廠。
北上が居て、北上の素体が有った。
「じゃあ、取り込んじゃうよ?」
「ああ、やってくれ」
北上が素体に触れると、素体が光となって北上に吸い込まれて行った。
「・・・うん。はい、終わりーっと」
「・・・何も変わってない、な?」
「あたしが持てる弾の数がちょっと増えたよ」
「見た目での変化は有るのか?」
「んー・・・」
私の言葉に北上が自身の体を見回す。
「無いね」
「ちなみにどのくらい多く持てる様になったんだ?」
「大砲の弾1弾装分か魚雷を1発分」
「えっ?。・・・そうかぁ・・・」
「まあ、どこにも行く宛が無くなった時の最終手段だよ。新規の艦娘なら稼動させた方が良いよ」
「そうか・・・」
「ちなみに上限が存在して、それ以上は取り込めなくなるからねー」
「それも有るのか」
「と云う事で、どこでも重複して居てどうしようも無い場合はこうするのが一番だよって事で、ね?」
「なるほど」
「ちなみに一番コレをやっているのは睦月だよ」
「・・・え、見てないぞ?」
「え?、提督は許可したって・・・
「・・・」
「あー、もしかしてぇー・・・」
しばし無言になった。
私は無線に手を伸ばした。
「睦月」
『はい、何でしょう?』
「今から9日間、君の食事は栄養剤と水のみとする」
『・・・え?』
「無許可で
『・・・何故バレたしぃ・・・』
横で北上が無言で苦笑していた。
2.あんたも好きねぇ(
「提督、飛行場を整備する許可を貰えませんか?」
朝、鳳翔が執務室へ入って来た後、こう言った。
「要る・・・かぁ?。・・・どうも飛行場が出来た後の運用が思い付かないんだが・・・」
「航空機の発着場がどうしても必要になってしまいまして・・・。今現在、海上を移動しながらでないと飛ばせないので大変なんです」
「そうだったか・・・。妖精、鳳翔に協力して、飛行場を作ってくれ」
『分かりました。区画整備開発は久々ですね!』
妖精が意気揚々と鳳翔と一緒に執務室を後にした。
・・・その日の夕方・・・
「提督、完成しました」
鳳翔が工事をした当日に報告をして来た。
「えっ、早過ぎないか?!」
「それが・・・出来たんですよ。本当に・・・」
鳳翔も困惑しているようだ。
「取り敢えず、見てみよう。案内してくれ」
「はい」
鳳翔と飛行場へ向かう。
・・・
「おおぉ・・・」
本当に完成していた。
「この滑走距離ならば、人間用の旅客機もギリギリ止まれるかと思います」
「大した物だ・・・」
思わず感嘆の声を上げた。
『久々だったので、手間取りました。明日の朝には地面の硬化を完了させておきます。今度何か作る時はもう少し早く出来ますよ』
「これで本調子ではないのか。・・・あれ?」
『どうしました?』
「ここら辺に・・・私の使っていた小屋が在った筈なんだが・・・」
『・・・』
妖精達が無言となった。
「・・・妖精?」
『・・・
「・・・」
――――――――――――――――――――――外線
≡≡≡
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―内線
≡≡≡ ○←小屋の在った位置
――――――――――――――――――――――外線
↑
(提)「あ~あ・・・」
後頭部
(妖)グッ!b dグッ!(鳳)
・・・どうも最近、妖精に頬を引っ張られる様な出来事が多い気がする。
『新しく良い家を作って置きますよ』
「前の小屋と同じ位の広さで良いぞ?」
『作った私達が言うのもアレですけど、あんなのはちょっと・・・』
「そ、そうか・・・」
・・・・・・
「ああー、やっぱりィー!。私の作ったカラクリの数々がぁー!・・・(泣)」orz
夜中、外で明石の絶叫が聞こえた気がした。気のせいだたぶんきっと気のせい。
また何か細工をしていて、それが壊れて清々した気分だ何て
「・・・ん?」
『あ』
「・・・妖精、何をしているのかな?」
『・・・
・・・油断も隙も無い様だ。
3.航続性能{この世界では歩兵装備が航続性能最高(
飛行場を作った後日、様子を見に行くと、空母型の艦娘達や航空機要員の妖精達がこぞって練習をしていた。
「あ、提督。飛行場、許可してくれて有り難う」
飛鷹が気付いて挨拶をしてきた。
「どういたしまして。使い心地は如何かな?」
「問題は無いわ。滑走距離が長くて使い易いわね」
「そう、か・・・」
「何か問題でも?」
「あの速さでは、もう私の出番は無くなるかもな」
そう言いながら私は上空を飛ぶ航空機を見ている。
音速を超えた時に出る衝撃波を軽々と出している様子が見て取れる。
最高速を出したとして、あの速さにギリギリで追い付けるかどうかの速さが出ていた。
「・・・提督は必要よ」
「それは今の役職として?」
「・・・昔取った
「・・・」
「提督、貴方がやって来た事はこの鎮守府に居る皆が覚えているわ。勿論、ここに居る以外でも覚えている人は居る。貴方は戦争を生き抜いて今もなお戦う
「・・・そうか」
「それに、使い道は有るわよ?。
「・・・望遠かぁー」
「?、やけに自信無さそうじゃないの?」
「無駄と言える程に望遠率が良くてな、レーダーの範囲外を見るのは大変なんだよ・・・」
「・・・そう言う所は生物よねぇー」
「君だって生きているだろうに」
「まあ、ね・・・。取り敢えず、まだ提督の持つ武装は使えるわよ?」
「そうだな・・・ん?」
「如何したの?」
独特の軌道を描き、飛行している機体が在った。
「・・・ああ、加賀の操る航空機か」
「良く分かるわね?」
「あの機動の癖は何になっても、いつになっても変わらない物だな」
「・・・癖、ねぇ」
「何か問題が?」
「いやぁ、ね。・・・私じゃ、もう加賀の操っている速さの物だと扱いきれないのよ・・・」
「加賀が上手過ぎるのか?」
「それも有るけど、航空機が速過ぎて私だと操縦の処理が追い付かないのよ。明石には旧式を作ってくれって言わなきゃねー・・・」
「・・・そう云えば無線で飛ばしているんだったな。どうして妨害電波の中で飛ばせるんだ?」
「周波数が違うのよ。・・・と言っても、ギリギリ飛ばせているような物よ?」
「それを利用してラジオ等の受信は可能かな?」
「出来無いわ。1秒間に飛ばせる情報量が少ない周波数帯を使っているのよ。今の所、有線で受信する方法のみよ」
「そうかぁ・・・」
「ま、今の所、テレビやラジオを見聞きする余裕はそんなに無いし、必需品じゃ無いわよ?」
「まあ、そうだな」
{提督、救援要請が入りました!海中の敵に攻撃を受けているとの事!}
「場所は?」
サングラスから地図が表示され、要請位置が表示される。
「飛鷹、この地点まで行ける航空機は有るか?」
「・・・この航続性能は、旧式の機体か提督の武装よ。近くに遠征に行った艦隊が居るから合流すると良いわ」
「そうか」
「遅いだろうけど、航空機は向かわせておくわ」
「・・・では、皆には出たと伝えておいてくれ」
「大丈夫だと思うけど、・・・しっかり帰って来てよ?」
「勿論」
性能は良くなったとは云えど、まだ改善点は有るようだ。
急いで武器庫へ行き、所持する武器を変更して出発した。
4.対潜戦闘(話せる変異体との遭遇)
救援要請地点の付近でイムヤと長良、敷波、漣の4人が待機していた。
「提督、待ってたわ。潜水艦の敵が大量に現れて、他鎮守府の艦娘が包囲されているわ」
「どれも知能無しの個体で、全部片付ける必要が有るよ」
「救援を求めた艦娘達は、あたし達に任せっきりだから思い切りやって良いよ」
「とうとう間近での録画、キタコレェ!」
『シィー』
「あ、ごめん・・・」
「総員、弾薬確認」
「イムヤ、良し」
「長良、良し」
「敷波、良し」
「漣、対潜用兵装無し」
「では、漣、この場で持てるだけ受け取ってくれ」
「了解。ホント良く持てるよ、第3次型は・・・」
悪態を吐く漣に対潜用の弾薬を渡し、不要な弾薬を受け取る。
「漣、防壁の充電は大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。明石から改良型を取り付けて貰ってますから!」
「・・・行くぞ、戦闘開始!」
『
救援を求めたであろう艦娘達が、四方八方から攻撃を受け水柱が上がっていた。
攻撃を受け、耐えて居るのを見るに、第3次型の艦娘達だろう。本当に頑丈だ。
海中では剣だけが使える。ミサイルは・・・使用せずに済むと思おう。
多用すると、作成する
爆雷が有る間はそれを使用して倒すのが安全な戦闘になる。
例によって、先ず私が爆雷を空中から投下する。
・・・海中に見える影、敵性反応が沢山表示されている。相当数居る様だ。
投下、当てる、また投下、また当たる。・・・漣に渡した分手持ちが少ない。
渡していなくても足りなかっただろう数の多さだ。
{探知した敵、漣へ転送中!。未発見居る可能性有り。護衛対象の周囲を旋回せよ!}
BYが言葉短く指令を言ってくる。
「了解!」
直下の敵へ爆雷を投下しながら護衛対象の周りを旋回する。
{索敵終了。イムヤ達と
「了解!」
『長良、射程圏内に入れり、攻撃します!』
{どうぞ!}
『敷波、爆雷投下開始!』
{了解!}
『漣、爆雷投下!。長良、回避!回避せよ!』
『お!。よっ!』
漣の声の後に長良の掛け声が聞こえた。
『回避成功!』
『・・・マジで?・・・足壊れちゃ~う!』
見えなかったが、長良が変な避け方をしたと思われる声が聞こえた。
勘を取り戻しつつあるようだ。
{味方航空機、来ました!}
「来たか?!」
『提督、遅くなりました』
「頼んだ、手持ちが無くなりそうだ!」
{位置情報の転送中}
『位置情報受信完了。対潜攻撃支援、開始します』
航空機に乗った妖精達と無人機が対潜攻撃を開始した。
『対潜兵装無し、
「了解」
ややあって、航空機が帰投して行った。
『イムヤより各員へ!。爆雷、有効打を確認。残り2!』
『長良、爆雷無し』
『敷波、爆雷無し』
『漣、無し。提督、やっちゃってください!』
「了解!」
敵の真上から水中に入る。
剣で1体目の体を頭部中央から2つに切り裂いた。
後もう1体が顔を
「降参、降参です!」
突然知能無しの個体が喋った。思わず手を止め、
「知能持ちは居なかった筈では?!」
目の前の深海棲艦に伝わるように話した。
『え?!、居なかったように見えたのに!』
「今、ち、知能を持ったんです!。お願い、殺さないで!!」
命乞いをしてきた。
「・・・後ろを向け、捕虜として拘束する」
「はい・・・」
言う事に素直に従って、後を向いた。
・・・簀巻きにした。水中ではこの作業がしやすい。
「ちょっと苦しいんですけど・・・」
「死ぬ程度か?」
「あ、・・・いえ・・・」
「ならば、静かに、していろ」
「・・・はい・・・」
捕虜が青ざめて静かになった。
「飛ぶぞ」
「え?」
推進装置を噴かし、一気に水上へと上がった。
「ひゃあ!!?」
体と体を繋いだ縄がピンと張り、捕虜を空へと導いた。
{レーダーに敵影無し。護衛対象、全て健在です。艦娘達が感謝の言葉を言っています}
「護衛対象に挨拶を・・・」
{要りません。変に増やしたくないですし}
「え?」
・・・何か小声で言ったが聞こえなかった。
{私が返答をしたので必要有りませんよ}
「・・・そうか、総員、帰還するぞ」
『了解。あ・・・』
「?。如何した?」
海を漂っている素体が在った。
「・・・ああ、素体か」
『向こうの艦娘達に所持しているか聞いてきます。ちょっと待ってくださいね~』
素体を抱えた漣が護衛対象の艦娘と話していた。
『向こうの艦娘達は要らないと言っています。連れて帰ります?。提督は新顔ですよ?』
「・・・ここで稼動させようか?」
『それでも良いとは思いますが・・・』
「何か問題が?」
『今の格好だと変な提督だと思われますよ?。私達は何とも思いませんけど、やっぱりと言うべきか、初対面が武装した姿は如何な物かと・・・』
「そうか・・・止めておこう。では、改めて帰るぞ」
『知能有る個体には見えませんけど、本当に連れて帰るんですか?』
「先程、話していたんだ。話の出来る変異体として連れ帰る」
『はぁ・・・了解』
心配する様子が見て取れた。
「話が出来なければ、その場で切り捨てるだけだ」
「ちょっとぉー!。物騒な事言わないでくださいよぉー?!。逆らいません!。言う事聞きますからぁー!」
滝の様な涙を流して涙声で言っていた。
『あー、・・・話、出来そうですね』
「だろう?」
5.
「さて、捕虜として拘束したんだが」
牢に入れ、捕虜にした深海棲艦とタ級、私の3名で話をしている最中だ。
「扱いに困るな・・・」
「提督、私と話が通じるわ。可能なら、私の交代要員として扱いたいのだけれど・・・」
「・・・だそうだ。貴様に、その意思は有るか?」
「や、や、やり、や
「・・・虚偽報告や不審な態度を見せたら・・・その時は如何なるか、解っているな?」
「は、は
捕虜が顔を青くしてブンブンと頭を振っていた。
「・・・提督、殺気を抑えてくれない?。話し難いわ?」
「え、殺気?」
「・・・気付いてないの?。
「・・・気付かなかったな」
「もう、慣れちゃったから何とも無いけど、新参の艦娘が来る度にその娘が、提督の『敵への殺気』で動かなくなる事、分かって無かった?」
「・・・・・えっ?」
「・・・ヤレヤレねぇ。全く」
「あ~・・・気にする様にするよ・・・」
「・・・で?」
「え?」
「殺気は抑えてくれないの?」
「・・・どう抑えるんだ?」
「・・・抑え方、ねぇ・・・」
タ級が少し考えた後、
「そうだ!。あの時、響をお縄にする前の状態、が殺気を出して無かったわよ?」
「・・・あの時か、やってみよう」
自身の気配を消してみた。
「殺気は無くなったけど、体がちょっとだけ
「む・・・もうちょっと・・・」
「そう、その位よ」
少し間を置くと捕虜が血の気を取り戻し始めた。怖くなくなった様だ。
「もう1度聞く、タ級が話した事、やってくれるな?」
「・・・はい」
「・・・良し」
縄を解き、
「これからよろしく」
「よ、よろしく・・・お願いします」
今日から『鎮守府の一員』となる者と握手を交わした。
「あの・・・」
握手をした後で、頬を染め始めた。
「何か?」
「
『はぁ!?』
私とタ級2人が驚きの声を上げた。
「あ、あ、あの、その・・・何でも無いです」
今度は真っ青になった。
「提督、ほら、殺気出てるわよ」
「あ、ああ。・・・君、言動には気を付ける様に!」
「は・・・はい・・・」
しおらしくなった。
「・・・言われて、満更でも無いんじゃない?。この、この~!」
タ級が茶化して来たが・・・、
「この場で言う様な要素が有った、かぁ?」
「・・・あ~・・・一目惚れなら、捕虜にした時にでも…う~ん・・・後は、2度目以降の顔合わせだし、それならこの場の最初にでも・・・」
『・・・無い
2人一緒に答えを出した。
「・・・(泣)」
何とも感情表現の激しい娘だ。
「確か、前もこんな事起こったわね」
「そうだったな・・・」
「提督は、女の子に好かれる様な何かを出しているとか?」
「それだったら、戦前、モテていたと思うんだが・・・そんな事は無かったぞ?」
「・・・解せないわね~・・・」
{・・・}
・・・どうにも不思議な事が起こりやすい世の中になった。
6.大淀、建造にて出ず(任務娘)
電話が鳴った。
「もしもし」
『隊長』
元隊員だった。
「如何した?」
『大淀という艦娘の事についてですけど・・・』
「何か?」
『実は俺の所でも大淀が建造で出ましてね。歩兵用AIの時の記憶を持ってたんですよ』
「それは私の所でも同じ事が起きたぞ」
『・・・そうですか』
「何か他にも有りそうな声だな?」
『先ずは愚痴になりますけど、隊長の事を鼻息荒く喋るもので、呆れている所なんですよ。『また歩兵装備を手に入れる事が出来たら一緒に戦線に立ちましょうよ』とか言うんですけど、もう俺は
{失礼ですね・・・}
『・・・あ、そっちの大淀に聞こえちゃってました?』
「・・・ああ、聞こえた様だ」
AIの方では有るが、本体と結び付きが有る以上、どちらかに聞こえたら一緒だ。
{後で叱っておいて貰いましょう・・・}
・・・その大淀とは面識が無いのでは?
『もう1つは、他の鎮守府で大淀の建造報告が全く無い、と言っているんですよ。本部では、大淀に良く似た非戦闘員型が建造出来るのですが、戦闘員としての大淀を建造出来ないらしいです。そこで、さてどうやって大淀と云う艦娘が新しく誕生するか・・・が、今の話題の種なんですが、隊長は知ってます?』
「最近、海上で大淀の素体を手に入れたぞ?」
『素体で、ですか・・・』
「何か問題でも?」
『建造で生まれてくる艦娘が、どうやら名前が決まっているらしくて、その鎮守府に全て居る場合は建造カプセルが起動しないそうなんです。新たな艦娘が生まれていない可能性も在りますがね』
「・・・建造で大淀が現れない、と?」
『そうです。今現在、建造で現れたのは隊長と俺の所のみ。・・・やっぱり、寂しいもんですね・・・』
「・・・まあ、な」
『ああ、・・・すみませんでした』
「・・・構わないよ。こうやって生きているのが、2人だけなんだから、な」
『・・・話戻って、素体で手に入ると報告しておきます』
「本部の方に素体は送る事にするよ」
『はい、それが良いと思います。ではこれで・・・(ヒュッ)お!?。な、なんだ大淀?!。そんな怖い顔して・・・(ゴスッ!)
・・・通話が切れた。
「如何やって通信を?」
{卯月さんを介して、です。悪戯が出来るって、面白がってましたよ?}
「・・・他の鎮守府の提督へ、余り粗相の無い様にな?」
{大丈夫ですよ。・・・こんな事出来るのは貴方とあの人だけです}
「・・・そうか」
{向こうの大淀も、それは分かってます。AIからの艦娘化ですから・・・}
「・・・そうだな」
7.空を自由に・・・はい!・・・えっ?(0か100か。その他は・・・え、連打なの?!)
「提督、良い物が完成しましたよ!。見てください!」
私を呼び出した明石が言った。
・・・戦前に飛んでいたのを見た事がある。・・・だがしかし、
「・・・」
「凄いのが出来たでしょう?。これならば対潜哨戒に一番役立つ兵器です!」
「ああすごいなじゃあこれで・・・」
「ちょ!?ちょ、ちょっと待った!!。提督、反応薄いですよ?!」
「ええい、放せ!。今日は、まだ業務が残っているんだ!。それを早く消化してしまいたいんだ!」
「も、もうちょっと感想をお願いしますよ!?」
「・・・何で、人が乗る用の大きさの物なんだ?」
そう、艦娘が操作する物ではなく、人間大の乗り物だった。
「そりゃあ、提督や誰かが乗る為です」
「ヘリコプターに、か?」
「そうです。試運転がてら乗ってみてください」
「私は航空機を全く操縦をした事が無いし、航空機系の免許等を取った事が無いぞ?」
『・・・』
しばらく無言になった。
「えっ?、じゃあ、どうやってこの星に来たんですか?」
「飛んで来た」
「・・・はいィ?」
「飛んで、来た」
「・・・嘘でしょ?。と云うか、嘘
「・・・おいィ」
「信じませんよ?。いくら宇宙人とは云えども生身で飛んで来るなんて、特撮の様な出来事じゃ有るまいし・・・」
「宇宙船には乗っては居たんだ。・・・が、自動操縦でな、こことは違う星に辿り着いた後、動かなくなったんだよ。宇宙船に乗っていただけで、全くと言って良い程に、操縦はしていないんだ」
「じゃあ、どうやってこの星へ来たんですか」
「さっきも言った様に・・・」
「生身で宇宙を移動するなんて、この星の科学に反する事は信じません!。『ほら、こんなもん』位で操縦出来るでしょう?!」
「・・・参ったなぁ」
明石の言葉に閉口した。
{提督、操縦法を流し込みますか?}
「・・・頼む」
武装してBYに操縦法を流し込んで貰った。
「だがしかし、本当に操縦出来るかどうか・・・」
「物は試しですよ。さあ、早クw、早クw!」
「ホントに良いのだろうか・・・」
武装したままヘリに乗り込む。
・・・
ローターの回転数が一定数上がった所でヘリが浮いた。
「さてと、・・・えいっ!」
ある程度浮いた所で、操縦桿を思い切り前へと倒した。(思い切り?!!)
{あっ!?!}
「え?」
BYの声に反応した後でヘリが180度回転し、地面へ真っ逆さまに落ちて行った。
{脱出!脱出を!}
「わ、分かった!」
ヘリの窓を破り、外へと飛び出した。
「え!!?。キャアーーー!!!」
・・・ヘリが落ちる所に艦娘が居た。大慌てで避難していた。
・・・激しい着水音
ヘリが
あわや、艦娘が下敷きになる所だった。
{航空力学の学習や操縦慣れ等が全く無い様ですね}
「・・・操縦出来る・習熟出来る気が全くしないな」
{こうやって飛んでいるのに、ですか?}
「飛んで来た感覚で操作しているんだぞ?」
{・・・操作性が違い過ぎますね}
「あ、あぁぁぁ・・・、ウ゛ソ゛ダ゛コ゛ン゛ナ゛コ゛ト゛ー゛!!!」orz
「・・・まあ、まあ、こんな事もありますって・・・」
初稼動から直ぐに墜落した事で落ち込んだ明石を、明石が慰めていた。
8.大食らいちゃん達(幾ら何でも反復出撃は・・・大量の資源が・・・ねぇ?)
「提督、戦場に出たいです」
大和が申し出をして来た。
「ん・・・経過報告を見るに、体の習熟訓練は終わった様子だし、良いぞ」
「腕が鳴ります!」
「・・・とは言ったものの、どこに組み込んだものか」
「提督、榛名達に任せている所とか良さそうだよ?。何回か補給が必要だから、反復出撃する事になるし、丁度良いと思うよ?」
「・・・そうだな。この内容だが行くか?」
北上に助言を貰い、大和へと書類を見せた。内容は戦艦・巡洋艦級が多く出没するようになったので排除して欲しいとの内容だ。
「・・・こちらの航空戦力は?」
大和が書類を見ながら訊いて来た。
「制空権確保と対潜哨戒要員として、鳳翔を随伴させる。ほぼ、敵機と潜水型を味方に寄せ付けない為に居ると思ってくれ」
「私は水上の敵だけを見れば良いと言う事で?」
「そうだ」
「やりましょう。行きます!」
「そうか。では、頼んだぞ?」
「はい!」
それから大和が出撃を繰り返して行った。
・・・後日・・・
「あのー・・・、提督」
明石が執務室へと来た。
「どうした?、明石」
「燃料と弾薬が底を尽きそうです」
「え?、何故?」
「大和の燃料と弾薬の消費・補給量が尋常では無くて、このまま大和を編成に入れていては一時的とは言えど、鎮守府としての運営が出来なくなりますよ?」
「え?!、・・・大和編成前は、資材需要が供給量を上回るのが難しい、との話だったのでは?」
「そうだったんですけどねぇ・・・」
明石が頭を掻いていた。何か言いあぐねている様子だ。
「・・・あー、そうなるよねぇ」
「どうした、加古?」
「大和は本来、艦娘の中で最高と言える頑強さと攻撃能力を持っているんだよ。・・・で、頑強さは重量として燃料を、攻撃能力は砲弾の大きさとその火薬使用量に比例して弾薬を多く使用するの」
「・・・そして、大和は一番消耗が激しい、と?。・・・あ、弾薬に関しては大口径砲を使用していたな」
「そう、そう。妖精が燃料と弾薬を継続的に作成してくれる事によって運用は容易になったけれど、それでも需要過多に至るのが今回になるんだよ。まあ、大和は元々が巨大だからね・・・」
「元々・・・とは、どういう意味かな?」
「・・・提督、もしかして、軍艦って見た事無い?」
「無い」
「・・・テレビとか、映写機がここに有ればなぁ・・・」
{提督、習い事の時間です}
・・・海上、海中を進む、戦う
・・・
「・・・軍艦とはこう云う物なのか・・・」
{妖精が何か悪戯しましたね。後でとっちめて置いて貰いましょう}
「便利だねぇ、それ。・・・で、大和は見ただろう軍艦の最大級の大きさになるよ。そして大きければ大きい程、燃料の燃焼が早い・大砲は威力重視で使う砲弾は大きく必要な火薬量も多い、と言う訳。一部例外は有るよ」
「ははぁ」
思わず声を上げた。
「相分かった。・・・明石、今度大和が戻って来た時に強制で休息を取るように言ってくれるか?」
「分かりました。言っておきます。では、これで」
明石が去って行った。
「この分類だと、睦月はどの部類に入るんだ?」
加古に聞いてみた。
「駆逐艦だよ」
「え?」
「睦月は、本来、駆逐艦」
「あの頑丈さで、か?!」
「・・・戦艦級に変態したとしか思えないんだよねぇ。この鎮守府に居る睦月だけだよ、規格外な艦娘は、ね」
「・・・本来、睦月も運用し辛い分類に入るのか」
「だから通常時の睦月は、ここのまとめ役みたいな事をしてるんだよ?。・・・まあ、燃料が水なのは多少扱い易いね」
「・・・後は、命中率か。大和5割に対して、睦月ほぼ10割、と」
「睦月を運用する方が良いんだけど、経験を積む事は大事だしねぇ」
「あ~・・・、睦月の事なんだけどねぇ・・・」
「どうした?。北上」
「水の生成を妖精に頼ってるでしょ?」
「頼ってるな」
「・・・で、睦月を戦線へ向かわせる・・・」
「向かわせると何か?」
「今度は水不足になるよ」
「え?」
「原動力として大量に飲むから水が不足する事になるよ」
「・・・」
「睦月と大和、どちらもこの鎮守府の環境では十二分な運用は難しいよ」
「・・・そう、か」
『ウゥラアァーーー!!』
『畜生、覚えてろおぉぉぉーー~・・・!!』(ヒューン!!)
声に反応して窓を見ると、空を飛んで行く妖精が見えた。
9.この星の科学技術力(宇宙と云えばスペースオデッセイ)
「なあ、大淀」
「何でしょう?。提督」
「歩兵装備についてだが、どうも、戦前の技術力ではこんな物を作れる様な感じでは無かったと記憶しているが・・・」
「ああ、それについては宇宙人との交流が有ったからですよ。対人戦争用の技術流入に依り、戦闘機の代わりとして作られていました」
「・・・この星に着た時、自分が人外・宇宙人だと云うのを隠す人が多かったが・・・」
「その人はその人です。出来たばかりでしたが、人外対策局が在ったでしょう?。そう云う組織の人達から小出しに技術供与を受けていたんです。幸い、その技術に見合う材料、金属も有ったので着々と開発が進んで行きました。・・・ただ・・・」
大淀が最後、言い淀む。
「ただ?」
「・・・開発者の中に突出した頭の回転の人が居て、余りの開発速度に他の開発者が付いて行けなくなり、その開発者は1人何処かへ異動になったらしいです」
「・・・出る杭は打たれる、と言う事なのか?」
「着用しようとする人の性別を識別し、男性しか装着出来ない暗号か何かを仕込んだそうです。しかもその開発者にしか解除出来ず、解除方法を
「今の総人口と男女比を鑑みるに、それが良かったとも、悪かったとも、何とも言えないな」
「・・・そうですね。全ては貴方や歩兵のお蔭ですよ?」
「今の安定した状況があるのは、艦娘のお蔭だよ」
「またまた、・・・でも、そう言う事にしておきましょう」
「・・・あ」
「どうしました?」
「突出した頭の回転・・・ロボット」
「・・・明石の事ですか?」
第1次の明石を見る。外で何かを作っている様子が見て取れた。
「・・・今、何を作っているのだろうか?」
「・・・完成したら分かりますよ」
「・・・また、釘を刺しておかなければな」
「大丈夫ですよ。明石が作るのは益の有る物ですから」
「突然トイレに誰かが現れる装置も、か?」
「・・・有りですね///」
大淀が頬を赤らめ始めた。
「・・・」
その言葉に脱力してしまった。
・・・どうも、艦娘の大淀と話すのは苦手だ。