※この作品はR-18です。

淫姫絶頂したいフォギアIF   作:拙作製造機

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これでしょた話は終わり。響達でもお姉ちゃんですが、やはりここは彼女達三人かと思いますので。
それに、作中でも出た通り、彼女達は女子寮住まいなのがネック。ここさえどうにか出来れば彼女達のおねしょたも出来たんですが……残念(苦笑


お姉ちゃん達は僕のもの

 静かな賃貸の一軒家で暮らす事になったマリア、翼、クリス、そしてシキ。二階建てのそこは、4LDKの広さを持つ中々の物件である。当然それぞれに一部屋が与えられ、各自は自分の部屋で寝起きしているのだが……

 

「「「あっ……」」」

 

 その日の朝も、シキの眠る部屋の前で三人のお姉ちゃんが出くわしていた。

 

「おはよう、二人共。で、どうしてここに?」

「おはようマリア、雪音。それと、それは私のセリフだ」

「おはようさん、先輩、マリア。あと、あたしだって同じ事聞いてやる」

 

 一触即発の空気を醸し出す三人。可愛い弟分というか、弟として扱っているシキを起こす。それが姉となった彼女達の日課なのだが、如何せん譲り合うという事が出来ない。何故なら、寝起きの寝惚けシキはとても愛らしく、しかも甘えてもくるので彼女達にとっては至福の時間なのだ。

 

「私は、シキを起こしてあげようと」

「いや、それは私がやろう。マリア、貴女は今日からまた海外で仕事があるはずだ」

「っ! だからこそ、あの子と少しでも過ごしたいのよ」

「いやいや、自分のせいでお前が仕事に遅れたりしたらシキが落ち込んじまうって。それに、先輩も今日はレコーディングだろ。あたしに任せてコンディション整えろって」

「雪音、だからシキと触れ合ってテンションをだな」

 

 すっかりブラコンの様相を呈している三人ではあるが、彼女達がシキに入れ込むのは何もそれだけが理由ではなかった。長く女として満たされなかった自分を深く愛して求めてくれる事も、そこには多分に含まれている。そう、要するに愛する男を他の女に渡したくないのだ。

 

(翼もクリスもどうしてこう私の邪魔ばかり……)

(雪音はともかくマリアまでこうなるとは……あの子は一体何をしたの?)

(くそ、あたしが独り占め出来たはずだってのにな……)

 

 一瞬だけ三人の間に火花が散る。そして小さく頷き合うと、彼女達は片手を握り締めた。

 

「「「じゃん、けん……」」」

 

 真剣勝負のような緊張感が流れる。まさしく一発勝負。この一撃で全てを決めるという気概がそこからは感じられた。

 

「「「ぽんっ!」」」

 

 出した手は、マリアがパー、翼がかっこいいチョキ、クリスがグーのあいこであった。

 

「……やるわね」

「ああ、マリアも雪音も簡単には決めさせてくれぬか」

「ったりめーだ。大体あいつはあたしを最初に姉ちゃんって呼んだんだからな」

「それはあの日貴方が一緒にいただけじゃない。仮に私か翼でも同じ事に」

「いーや、あいつはあたし様に一番懐いてたんだ。それは先輩が連れて行く時の感じで分かっただろ」

「そ、そんな事もない。現に、私の傍からマリアに手を引かれて去る時はとても悲しそうな顔をだな」

「何言ってやがる。実際一度はシキもあたしを選ぼうとしただろ。なのに、二人して悲しそうな顔するからあいつが……」

 

 寝ているシキへ配慮し小声で話していた三人であったが、それも時間と共に少しずつ大きくなっていく。そうなれば、当然部屋の主であるシキの耳にも届き始め……

 

「……んんっ……ふわぁ~……またお姉ちゃん達がケンカしてる」

 

 と、こうなるのだ。寝惚け眼を擦りながらパジャマのままで部屋のドアを開ける。そこでは激しいとはいかないものの、それなりに白熱している三人の姿があった。

 

「おはよ、お姉ちゃん達。で、何でケンカしてるの?」

「「「お、おはよう……」」」

「うん。で、何で?」

 

 寝惚けた顔でも、声はどこか悲しそうなシキに三人は互いの顔を見合わせる。そしてアイコンタクトで意見を一致させるや、小さく頷き笑みを浮かべた。

 

「違うのよシキ。これはね、ケンカじゃないの」

「違うの?」

「そう。これは、話し合い。ほら、今日からマリアが仕事でしばらく留守にするから」

「あー、そうだった。マリアお姉ちゃん、気を付けてね」

「ええ」

「で、それで色々とお前の事で話し合ってたんだよ。偶然ここで顔を合わせたもんだからな」

「そうなんだぁ」

 

 こしこしと目を擦りながらふにゃっと笑うシキに、彼女達はそれぞれ胸をときめかせる。そう、この家での不文律はただ一つ。シキの前ではケンカしないであった。一度今のような内容で言い争っているところをシキに見られ、彼が涙を流しながらポツリと「お姉ちゃん達がケンカするなら、僕は施設に行く……」と言った事でその不文律は出来上がったのだ。

 

「ね、シキ? しばらく会えないお姉ちゃんへ寂しくならないようにアレ、お願い」

「うん、分かった」

 

 シキの前でかがみ、頬を向けるマリアへ彼はそっとキスをする。

 

「お仕事、頑張ってね」

「ふふっ、任せなさい。きっちりやってくるわ」

 

 上機嫌に答えてマリアは足取りも軽く動き出す。その背中を翼とクリスがジト目で見つめる。

 

「現金なものだ」

「まったくだぜ」

「それで、翼お姉ちゃんも今日はお仕事だよね?」

「ええ。だから、私にもお願い出来る?」

「うん」

 

 翼の頬へもキスをするシキ。それに嬉しそうな微笑みを浮かべ、翼は彼の頭を優しく撫でる。

 

「ありがとう。これで今日のレコーディングは大丈夫」

「そっか。予約始まる日が決まったら教えて。また予約して買うから」

「あげるって言ってるのに……」

「駄目。本当のファンは買って応援するって響さんが言ってた」

 

 そう、もう彼の事は響達へも知られている。正体も知られているため、響達もシキの事を色々探ったりしたのだが、三人が生命のスープの話をした事でそれが影響しての結果と納得させて事なきを得たのだ。

 

 そして熱心な翼ファンにしてマリアファンの響達からの教えを受けた彼は、どこかに沁みついていた以前までの習慣もあってか、三人の姉からもらうお小遣いを全てCDなどのグッズへ変えていた。

 

「ったく、あのバカどもは……」

「ふふっ、身近に熱心なファンがいるのは励みにもなるからいいのだけどね」

「ま、先輩がそうならいいけどよ。とりあえず、シキは顔洗ってこい。で、着替えてリビングだ」

「はーい」

 

 軽くフラフラしながら歩き出すシキを見送り微笑むクリスだが、そんな彼女へ翼が小声で告げた。

 

「変な事をするなよ、雪音」

「何の事だよ?」

「とぼけるな。シキに自慰を教えたのはお前じゃないか。いくら私やマリアが家を空けがちになるからと言って無垢な少年へ妙な事を教えるんじゃないぞ?」

「あのな、あたしだってあれは仕方なく教えただけだっての。誰が好き好んでスケベな事教えたがるんだよ」

「……ならいいが、私の帰りは遅くなるだろうから夕食は待たなくていい」

「了解だ。さて、んじゃ朝食の支度をするか」

 

 揃ってシキの後を追うように歩き出す。こうしてこの日は始まった。朝食を四人で食べ、まずマリアが出かけて、次にクリスが学校へ、翼は最後となってシキの見送りを受ける。

 

「じゃあ、戸締りをちゃんとして雪音が帰ってくるまで大人しくしてて」

「うん、分かってる。翼お姉ちゃん、行ってらっしゃい」

「行ってきます」

 

 手を振って見送るシキに微笑みを返し、翼は上機嫌に家を出た。

 

(ふふっ、見送られて仕事に行く事って、なんて幸せなんだろう。こうなって強く実感出来てしまった)

 

 チラリと振り返ればそこにはまだ見送る少年の姿。それに笑みを浮かべて小さく手を振る翼へ、シキも手を振り返す。そのやり取りで心を大きく弾ませて彼女は現場へと向かう。そしてシキは三人の姉を送り出し、静かにドアを閉めて鍵を閉めた。

 

「えっと、まずはリビングの掃除だな」

 

 基本平日のシキの過ごし方は掃除と洗濯だ。クリスとマリアから教えてもらった事により、彼は家事全般をそれなりにこなせるようになり始めている。ただ、まだ料理は中々させてもらえない。理由は一つ。それは、シキが美味しいと言ってくれる事を三人して楽しみにしているからだ。

 そう、何と翼も料理を習い始めていた。と言っても、クリスやマリアからは恥ずかしいので緒川からという情けなさがあるものだが。

 

 そんな風に姉として慕う三人の女性から愛情を注がれる形となっているシキ少年ではあったが、何故か時折無性に泣きたくなる時があった。

 

「今日も、また変な夢見ちゃったなぁ」

 

 それは、見も知らない赤い髪の女性が自分の名を呼ぶ夢。それだけではない。金髪の女性もまた彼の名を呼んでいるのだ。それが彼にはとても悲しく切なく思え、手を伸ばすところで目が覚める。それをこの暮らしを始めた辺りから見始めていた。

 

「一体、誰なんだろう? あの赤い髪のお姉さんと金髪のお姉さん……」

 

 その顔を思い出すとズキリと心が痛む。二人共に涙を目に浮かべていたのだ。どこかへ行かなければいけない気がするのだが、それを今のシキには出来ない理由がある。何故なら、そうすると今度は姉と呼んで慕う三人の女性達が泣いてしまうだろうからだ。

 

 こうしてシキはあの日々を思い出す事もなく、だけどもどこかで意識しつつ生きていた。そして、この日の夜に彼をまたあの感覚が包む事になる。

 

「クリスお姉ちゃん、洗い物終わったよ」

「ん。じゃ、風呂入っちまうか」

「え、えっと、一人で入れるから」

「駄目だって言ってんだろ。四人の時は仕方ねーけど、二人の時ぐらいは節約すんだよ」

「で、でもぉ」

「あたしと、姉ちゃんと入るの嫌か?」

「そ、そんな事ないよ!」

 

 シキのその答えを聞いてクリスは我が意を得たりとばかりに笑い、ソファから立ち上がって彼の体を抱き締めた。

 

「なら、風呂入るぞ」

「……うん」

 

 クリスの胸に顔を埋めてシキはペニスを勃起させる。もう何をされるか分かっているのだ。いや、期待しているが正しいのだろう。あの夜、生命のスープを味わったクリスは、この暮らしになってから隙を見つけてはシキのペニスを何度も愛撫し、そこから出る精液を飲み干していたのだから。

 

 こうして二人は揃ってバスルームへと向かい、簡単に体を洗った後、クリスはシキのペニスへしゃぶりついた。

 

「ジュルルッ、ジュプジュプ……」

「ああっ! クリスお姉ちゃん! 気持ちいいよぉ!」

 

 最初こそ抵抗するシキであったが、無垢な心は与えられる快楽の前に簡単に屈服する。今もクリスの大きく柔らかい乳房で挟まれながらペニスをしゃぶられ、目を閉じて必死に射精を我慢していた。マリアから人前で自慰をするなと教えられた彼ではあるが、この暮らしになってから自慰をする事など一度としてない。

 理由は一つ。こうして三人の誰かが彼の性欲を処理してしまうからだ。少しでもシキがそういう反応を見せれば、トイレや彼の部屋、あるいは彼女達の部屋にリビングなどでペニスをしゃぶられ射精を促されるために。

 

「へへっ、ちゃんと言われた通り自分でオチンチン弄ってねーみたいだな」

「う、うん。お姉ちゃん達が言った通り、僕、我慢してるよ」

「イイ子だ。なら、もう我慢しなくていいからな? 姉ちゃんの口の中に白いおしっこたっぷり出せ。あむっ」

「く、クリスお姉ちゃんっ! しゃぶりながらペロペロダメぇぇぇぇっ!!」

 

 我慢しなくていいと言われた事といきなりのバキュームフェラ。それにシキはあっさりと射精させられる。濃厚で大量のスープをじっくり味わいながらクリスは恍惚の表情を見せた。そのヴァギナからはトロトロと愛液を垂れ流して。

 

「……やっぱりうめぇ。シキ、どうだ? 気持ちいいか?」

「うん、気持ちいい……。クリスお姉ちゃんのお口、すっごく気持ちいいよぉ」

 

 半ば放心状態のシキを見てクリスは口の端の精液を舐め取りながら微笑む。何せまだペニスは勃起状態だったからだ。

 

「じゃ、次はあれしてやるよ。シキ、好きだよな?」

「うん、好きぃ。クリスお姉ちゃんのおっぱい吸いながらオチンチンシコシコ」

 

 クリスの言葉にだらしなく笑みを浮かべながらシキは動き出す。椅子に座ったクリスの膝に頭を乗せ、差し出される乳房を眺めながらツンっと突き出した乳首へ口を当てる。すると、それを合図にクリスの手が優しくペニスを扱き出すのだ。そしてシキもクリスの乳首を優しく吸い始める。

 

「んっ、その調子だぞシキ。姉ちゃんの事も気持ち良くしてくれ」

 

 返事は声ではなく吸い付きの強さ。更に舌で舐めてもきたのでクリスは快感に息を吐いて、残る片手で彼の頭をそっと撫でる。実は、この授乳手コキは彼女の発案ではない。シキからの提案だった。

 

―――僕も、クリスお姉ちゃんを気持ち良くしてあげたい。

 

 その一言と共に彼が考えたのがそれだったのだ。実は、マリアが既にシキへそれを行っており、その際に彼女が気持ちよさそうにしていた事で彼はクリスにもしてあげたいと考えたという裏がある。

 

「んんっ! こぉら、乳首を噛むなって言ったろ? ……ああっ、甘噛みでもダメだってのぉ」

 

 言いながら甘い声を出すクリス。それが嬉しく、シキは何度も甘噛みを繰り返す。それと片手を動かし吸っていない方の乳房を優しく揉み出した。クリスはそんな彼に苦笑しつつペニスを扱く手の動きを速くしていく。

 

「ったく、しょうがねー奴だ。姉ちゃんの言う事聞けない奴は……こうだっ!」

「んんっ!?」

 

 ただ手で扱くのではなく、掌で亀頭を撫でるようにするクリス。その普段と違う刺激にシキは腰を突き上げるように動かした。

 

「気持ちいいのか? じゃ……これはどうだ?」

「ふんんっ!」

 

 今度はペニス全体を掌で撫でるように這い回らせる。そんなクリスの愛撫にシキは完全に翻弄されていた。だが、その次の瞬間、彼は乳房を揉んでいた手へ力を込めて強く絞るようにする。

 

「んあっ!? し、シキ……? ひゃあんっ!」

 

 クリスの意識がペニスから自分へ向いたところへ、シキは乳首を甘噛みしながら歯で刺激した。更に搾っていた手を動かしてそちらの乳首を指で扱き上げる。それは、主導権を握ろうとする行動。雌のされるがままを良しとしない雄の本能のようなものだった。

 

「っぷは、クリスお姉ちゃんばっかり酷いよ! ここからは僕が反撃するからね!」

「は、反撃って……」

「こっち、こっち来てクリスお姉ちゃん」

「ととっ……」

 

 シキに引っ張られ、クリスは椅子から倒れ込むような体勢で動き出す。そして床へ手をついた。勿論四つん這いで。するとシキはクリスの臀部を見上げるようにもぐりこみ、そのままヴァギナを舐め始めたのだ。

 

「はあんっ!」

「やっぱりそうなんだ。女の人もここが弱点なんだね。ペロペロ」

「や、止めろってシキ。そ、そんなとこ舐めるんじゃねー……」

「舐めちゃダメなら……ジュルルルッ!」

「ふんんっ!?」

 

 クリスのヴァギナから流れる愛液。それをシキはすすり始めたのだ。その行為にクリスは堪らず震える。それがより少年の行動を後押しした。これは相手に気持ちいいと感じてもらえると、そう確信させて。

 だが、クリスもやられたままでは終わらない。何せ彼女の視界には勃起するペニスが見えているのだ。そう、このままなら俗にいう69の体勢となると気付いたのだった。

 

「こ、こうなったら……あむっ」

「んんっ?!」

「ジュプジュプジュルルルッ……」

「ジュルルッ! ジュルルルッ……」

 

 一心不乱に互いの体液をすすり合う二人。だが、そんな事をしていれば否応なくその性欲は高まり、本能が囁き出す。子作りを、種付けをと。しかもクリスが飲んでいるのは生命のスープに近いもの。そうなればその声が大きいのは彼女の方だ。

 しかし、シキもシキでその本能の声に飲まれていた。彼には、体に刻まれた幾多もの女の記憶がある。それに、元の世界では子作りをしてと妻達にせがまれていたのだ。こうして発情した一対の雌雄は相手の性器から顔を離して視線を向け合う。

 

「クリスお姉ちゃん、僕……オチンチンをここに入れたい」

「……あたしを、姉ちゃんをお嫁さんにしてくれるならいいぞ」

 

 どこか決意を込めたクリスの本音がシキへ届く。彼は、それに笑顔ではなく凛々しい顔で頷いた。

 

「分かった。絶対クリスお姉ちゃんを幸せにするよ」

「っ!」

 

 キュンと、クリスの心が高鳴った。この瞬間、間違いなくクリスは女となり、彼の妻になると決意してしまったのだ。もう記憶が戻っても構わない。自分は現地妻でいい。代わりに、こちらにいる間はたっぷり愛してもらうのだ。そこまで覚悟し、クリスは静かに体の位置を変えた。

 

「じゃ、少しだけあったまってから姉ちゃんの部屋に行こうな。そこで、シキのお嫁さんにしてくれ」

「……うんっ!」

 

 そう言って少年は姉にキスをした。それが、少女にとっては初めてのキス。そう、まるで誓いの口づけのように思え、彼女は照れくさそうに、だけど幸せそうに微笑んだ。

 

 

 

「ああっ! そこ、もっとそこを突いてくれっ!」

 

 ギシギシと音を立てるベッド。その上でクリスは汗を飛び散らせながら叫ぶ。その小さくも豊満な肢体を目の前の少年へ委ねながら。

 

「ここ? ここでいいのっ!」

「はあああんっ! そこぉ、そこでいいっ! もっと、もっとオチンチンで突いてぇ!」

「うんっ! 分かったよ、クリスお姉ちゃんっ!」

 

 言われるまま、だけど好きの気持ちを込めるように腰を動かすシキ。その一突き一突きがクリスを女へ、雌へ変えていく。抱かれる喜び、繋がる幸せ。それらを実感しながら彼女は思い出す事があった。

 

(あたし、もしかして年上に弱いんじゃねーな。あたしを甘えさせてくれたり、受け止めてくれる奴に弱いんだ。だって……)

 

 かつてもう一人の自分に言われた言葉。それを思い出してクリスは目の前を見つめる。そこには……

 

「大好きっ! 大好きだよクリスお姉ちゃんっ!」

 

 夢中になりながら、愛を告げる一人の少年がいたのだから。もう一人の自分が惚れ込んで子供まで身籠った、そんな男の姿が。だが、今はその時とは別人となっていると思い込み、クリスは逃がすものかと脚を彼の腰へ絡ませる。

 

「シキっ! シキぃ! 姉ちゃんの中にあの白いおしっこ出せ! それであたしはお前のお嫁さんだ!」

「そうなの? 分かった。じゃあ……ふんっ!」

 

 こみ上げていたものを解き放つように腰を一番深く突き出して、シキはペニスを子宮まで届けと打ち付ける。そして同時に射精したのだ。

 

「っ!?」

 

 感じる熱と感覚にクリスは目を見開くも、声を出す事は出来なかった。何故なら、その口はシキによる熱い口付けで塞がれていたから。子宮と唇双方への熱烈なキス。これにクリスは身も心も溶かされてしまった。何より、子宮で味わう生命のスープの美味しさは、彼女の本能へこう刻み付けたのだ。

 

(もうあたしはこいつに、シキに勝てねー。このまま、こいつのお嫁さんになって、可愛い子供産むしかないんだ……)

 

 全身で甘えるようにシキへ腕さえも絡み付けるクリスを、彼は何も言う事なくそっと抱きしめ返した。その頃、翼が玄関に到着しようとしていると気付かぬままに。

 

「ただいま」

 

 時刻は夜十時を過ぎた辺り。シキはともかくクリスが就寝するにはまだ早い時間だ。故に翼も帰宅を告げたのだが返事がない。不思議に思いながら入浴中かと意識を切り替え、彼女はリビングへと向かう。

 

「雪音?」

 

 電気は点いているのでやはり入浴だろうと、そう判断して翼が冷蔵庫から何か飲み物をと開けた時だった。

 

「ん?」

 

 何かの声のようなものが聞こえた気がしたのだ。それも、二階から。手にした麦茶のボトルを元あった位置へ戻して冷蔵庫を閉めた。そして静かに二階へ向かって歩き出したのだ。

 

「……ぇ…………ぃ」

「雪音の声か?」

 

 微かに聞こえてくる声がクリスのものだと分かり、翼は首を傾げた。時間もあるので一体何をしているのだろうと、そう思って彼女はクリスの部屋へと近付いていく。だが、階段を上り始めた辺りで翼はおぼろげに事態へ気付き出す事となった。

 

「イクっ! イクぅぅぅぅぅっ!」

 

 はっきり聞こえた声と内容。それに翼は足を止めた。歓喜に震えるような声で告げられたのは、絶頂するという宣言。自慰行為ではない。それならば声に出さずに秘めるはず。では、何故声に出すのか。それは、その事を認識させて反応させるためだ。では、誰に? そう考えた瞬間、翼は稲妻のように動いてクリスの部屋のドアを開けようとした。

 

「くっ! 鍵か!」

 

 当然と言えば当然の事に翼は明らかに苛立っていた。中から聞こえてくる声は、クリスの媚びるような喘ぎ声。それと、荒い息混じりの愛しい少年のもの。もう、中で何をしているかは明らかだった。

 

(雪音に、雪音に先を越された! 私が、私があの子の初めてになってあげたかったのにっ!)

 

 嫉妬と憤怒。女としての感情をむき出しにしながら翼はドアを叩いた。

 

「シキっ! シキっ! 聞こえてるよね! ここを開けてっ! 姉様が雪音よりももっと気持ちいい事してあげるから! お願いっ! シキ、ここを開けてぇ!」

 

 最後には縋るような声で懇願する翼。すると、少し間を置いて鍵が開く音がしてドアが開いた。そこには、全裸で立つシキの姿がある。それと、翼の眼前に突き出されるような雄々しいペニスも。

 

「ぁ……」

「翼、お姉ちゃん……おかえりなさい」

「た、ただいま。ゆ、雪音は?」

「あれ……」

 

 部屋の中を指さして何も言わなくなったシキを見て、翼はドアへと近付いた。室内を覗くと、ます強烈な淫臭が漂う。だが、その匂いには生命のスープが混ざっているためか、翼には良い匂いにも感じてしまった。その少し蕩けた頭でベッドを見れば、幸せそうな顔で意識を手放すクリスの姿がある。

 

「……気を失ってる?」

「クリスお姉ちゃん、寝ちゃったんだ。僕のお嫁さんになったから」

「お嫁さん?」

「うん、僕の白いおしっこをクリスお姉ちゃんの中に出したらお嫁さんに出来るって、そう教えてくれたんだ」

 

 にっこりと笑うシキだが、その笑みは今までとどこか違っていた。どこか、恐怖を感じさせる笑顔だったのだ。翼もそれを感じ取り、思わず息を呑む。しかし、そんな彼女へシキはゆっくりと近寄りながら問いかけた。

 

「ね、翼お姉ちゃんもお嫁さんにしたいなぁ。なってくれる?」

「そ、それは……」

「僕、翼お姉ちゃんにも白いおしっこ出してお嫁さんにしてあげたい。それで、クリスお姉ちゃんと同じで、僕にまいったさせたいんだ」

「ま、参った?」

「うん、そうだよ。あのね……」

 

 翼の目の前まで近寄った彼は、笑顔のままこう締め括った。

 

「赤ちゃん欲しいって言わせるの」

「っ!?」

 

 ゾクリとした感覚が背中を走った瞬間、翼の唇はシキによって奪われていた。彼女のファーストキスである。それと同時にシキの手が翼の服の中へと素早く入り込んだ。そのままブラジャーをずらして小ぶりな乳房を優しくも激しく揉み始める。

 クリスで得た経験を翼へ活かしているのだ。スープの匂いなどもあって、既に発情していた体は乳首を勃起させており、シキはそこを強めに摘んだり扱いたりする。その刺激に翼の思考があっと言う間に溶けていき、それを感じ取った彼は舌を彼女の口内へ侵入させる。

 

「んんっ!? んっ……」

 

 一瞬だけ驚きで目を見開いた翼だが、すぐに少年の唾液に思考を蕩けさせられ、うっとりしながら舌を絡めていく。その間にも乳首への刺激は絶え間なく与えられていて、彼女の体はすっかり出来上がっていた。

 

「……翼お姉ちゃん、場所変えよ? 翼お姉ちゃんをお嫁さんにするなら、ここじゃ嫌だ」

「分かった。姉様の部屋に行きましょう?」

 

 こうして翼もシキを連れて自室へと向かう。部屋に入るなり鍵を閉める時間さえ惜しいとばかりに服を脱ぎ捨て、彼女はベッドの上で股を広げる。己の濡れに濡れたヴァギナをシキへ見せつけるように。

 

「見てシキ。姉様はもう貴方を待っているの。どうすればいいのか、分かるよね?」

「うん、分かってるよ翼お姉ちゃん。そこにオチンチンを入れて、白いおしっこをいっぱい出せばいいんだ」

「っ! そう、そうよ。さぁ、早く姉様の中へいらっしゃい? 優しく、温かく、シキの事を迎えてあげるから」

「翼お姉ちゃぁんっ!」

 

 興奮度MAXとなったシキは、襲い掛かるように翼へとのしかかった。そのままいきり立ったペニスをヴァギナへと導き、一気に挿入、その衝撃で翼が大きく仰け反る。

 

「はあああああっ! こ、これが男の、シキのペニス……っ!」

「凄いよぉ。翼お姉ちゃんの中、クリスお姉ちゃんよりもキツキツだぁ……」

 

 歓喜に打ち震えるかのような表情で放心するシキだったが、それでも本能が導くままに腰を動かし始める。一方の翼は痛みよりも快感の方が強い事に驚きながら、シキから与えられる刺激にすっかり骨抜きにされていた。

 

「ああんっ! い、いいっ! いいのぉ! シキ、もっと姉様の膣内をペニスでかき回してぇ!」

「かき回すって……こう?」

「んんっ! そうよ。そんな感じでお願い。姉様に気持ちいい事、もっとして?」

「うん、任せて翼お姉ちゃん。それなら……こうだっ!」

 

 両手で翼の足を持ち上げ、少しでもペニスの密着度を上げようとするシキ。そして、そのまま行うハードピストンは、翼の微かに残っていた何かを完全に突き崩していく。今、ここで防人の風鳴翼は完全に砕けた。そこから現れるのは、女の風鳴翼である。

 

「あはぁ! き、気持ちいいっ! シキのペニスをもっと感じるぅ! これが、これが女の幸せなの? これが女の喜び? ああっ! 最高の気分っ!」

「翼お姉ちゃん、すっごく綺麗だよっ! 僕、ますます翼お姉ちゃんをお嫁さんにしたくなってきたっ!」

「してぇ! 早く姉様もシキの、アナタのお嫁さんにしてぇぇぇぇっ!」

「ああっ! 出る…………っ!」

「っ! イクぅぅぅぅぅぅっ!!」

 

 子宮目掛けて放たれる灼熱の精液。その熱を感じ取った瞬間、翼は大きく仰け反った。それでも脚はシキを離すまいと絡み付いており、両腕さえも彼の体を抱き締めていたが。と、そこでシキは有り得ない行動に出る。何と射精しながら腰を動かし始めたのだ。まだ、まだ足りない。また出し足りないというその動きに、翼は嬉しさと恐ろしさを感じながら震えた。

 

(な、何て雄だろう……。射精しながら更に私へ子種を出そうなんて……。それだけ、私を妊娠させたいという事? ああっ、ダメだ。今の私はそれを受け入れてしまう。ううん、受け入れたくなっているから……)

 

 舌さえ絡め合い、翼は全身でシキを求める。もう、彼女もクリスと同じく少年に敗北していた。いや、屈服させられただろうか。未熟ながらも雄として目覚め、雌を見事にものにした事で。

 

「翼お姉ちゃんっ! ううん、翼っ!」

「っ!?」

(呼び捨て!? でも、何故だろうか。とても心がときめいてしまう。高鳴ってしまう!)

 

 シキが雄々しく告げた呼び方に胸を高鳴らせる翼。それを察して、少年ははっきりと問いかけた。

 

「僕の赤ちゃん、欲しいって言って! そうしたら、これから僕は翼を一生守り続けるからっ!」

 

 プロポーズと同義の言葉。それをセックスと共に行う事の恐ろしさよ。クリスも陥落させた方法は、翼にも同じ効果を与える。本能と理性を攻められ、彼女はさしたる抵抗もせずに頷いてみせた。

 

「はい、欲しいです。私、シキの、アナタの赤ちゃんが欲しい」

「もう一度」

「アナタの赤ちゃんが欲しい! 欲しいのぉ!」

「ありがとう、翼。嬉しいよ……」

「んんっ!」

 

 ディープキスされると同時にペニスが子宮口へとキスをする。そして、そのまま再び射精が行われた。その白濁は、翼の何かを完膚なきまでに染め上げていく。

 

(奏……いいよね? 私も、女の幸せ、求めたって……)

 

 剣は砕けて鞘と成る。防人は死んで娼婦へ生まれ変わる。それは、たった一人のための変化。唯一認めた相手のみを受け入れ、求める存在となる事だった。

 

 この夜から、二人と少年の関係性は大きく変化する。

 

「じゃ、行ってくるな」

「行ってくるからね」

「行ってらっしゃい、クリスお姉ちゃん、翼お姉ちゃん」

 

 対外的には弟分を育てる姉的存在を装い……

 

「クリス、翼、お願い」

「仕方ねーな」

「もう、しょうがないわね」

 

 時間が来れば、少年専属の娼婦と変わり、その性欲を受け止めるのだ。その影響か、どんどんシキは男らしくなっていき、代わりにクリスと翼はどんどん女らしくなっていく。性格がではない。体つきだ。

 クリスは背丈が少し伸びた分より乳房が大きくなり、翼はすらりとした脚線美に磨きがかかり、更に乳房と臀部が若干大きくなったのだ。

 

 そして、遂に海外からマリアが帰国する。彼女は久しぶりの我が家へと意気揚々と向かっていた。そこが、出発前と激変していると知らないままで……。

 

 

 

「一月も空けると色々辛いわね……」

 

 キャリーバッグを引きながら家へ向かって歩くマリア。その表情はかなり疲れているように見える。何せ、あの生命のスープを摂取するようになってから初めての長期渡航だったのだ。それに、可愛い弟分の顔を見る事が出来なかったのも影響している。一応電話やメールはしたのだが、どうしても映像有りでのやり取りは出来なかったためだ。

 

「……今後似た事がないよう、テレビ電話の用意をしなくちゃ」

 

 かつての妹分達の際はしなかった事を考える程、マリアにとってシキは可愛らしい存在となっていたのだった。そんな事を考えている内に彼女の愛しい存在が待ってるだろう家が見えてくる。歩みもそれに応じて速度を上げていき、あっという間に玄関の前へ到着した。

 

「静かに入ってシキを驚かせちゃおうかしら?」

 

 ちょっとした悪戯心を発揮させ、静かに開錠するマリア。そのままキャリーケースを持ち上げ、一先ず玄関の中へ置いておく。自分は靴を脱ぎ、足音を殺してリビングへ。が、そこには誰もいない。時刻は朝の九時。シキが普段は掃除などをしている頃である。

 

「……もしかして寝てる?」

 

 今朝は翼もクリスも仕事や学校でいない事を分かった上でマリアは帰国していた。で、あればシキが一人部屋で二度寝をしていても不思議ではない。そう考えた彼女はならばとリビングから階段へと向かう。不気味な程静まり返っている家の中をマリアは何の疑問も抱かず歩いて行く。

 

「シキ? 寝てるの?」

 

 ゆっくりと部屋のドアを開けると、マリアの鼻腔を襲う強い匂いがあった。それは彼女が今や大好きとなったスープの匂い。そう理解した瞬間、彼女は慌ててドアを開け放った。するとそこには……

 

「……どういう事」

 

 ベッドの上に全裸で眠るシキの姿があったのだ。あまりの事に理解が出来ないマリアであったが、その目が目ざとくある物を発見する。それは、枕に落ちていた髪の毛であった。それも、クリスと翼のだ。

 

「あの二人、まさかシキの寝込みを襲ったの?」

 

 真実はむしろ逆である。昨夜、シキは二人の姉であり嫁を部屋へ連れ込み、たっぷりと中出しを決めていたのだ。その際、最後の方などは二人が襲われているような構図となっていた程だったのだから。

 それをマリアは知らないが、室内の匂いと物的証拠に彼女の主観が混ざった事で、結論は大きく外れないものの根本が間違ったものへとなった。

 

「……シキは、私が守ってあげなくちゃ」

 

 セレナに似たところがある少年シキをマリアは過保護な程想っていた。それには、間違いなく乱暴にされて味わった生命のスープの味が影響している。が、残念ながら彼女が守ろうとしている少年は、とうに少年ではなくなりつつあった。

 

「んっ……マリアお姉ちゃん……?」

「シキ、起きたの?」

「うん……おかえり」

 

 寝惚けながらも優しい笑顔を向けるシキにマリアも笑みを返して駆け寄って抱き締めた。

 

「ええ、今帰ったわ。シキ、寂しくなかった?」

「寂しくはなかったけど、辛かった。マリアお姉ちゃんがこんなにいないの初めてだったし」

「っ! 私も、姉さんも辛かったわ」

 

 嬉しく思って強く抱き締めるマリアだったが、その腹部へ当たる何かの感触に気付いて少し距離を取る。それは、シキの反り返ったペニスであった。しかも、マリアが最後に見た時よりも心なしか大きくなっている。

 

「し、シキ……」

「あのね、マリアお姉ちゃん。実は、僕、聞いて欲しい事があるんだ。クリスお姉ちゃんと翼お姉ちゃんの事なんだけど」

 

 その言葉でマリアは思い出した。大事な弟分を襲ったであろう二人の事を。が、そんな彼女へ告げられたのは耳を疑う内容だった。

 

「僕ね、二人をお嫁さんにしたんだ」

「……え?」

「えっとね、クリスお姉ちゃんが教えてくれたんだけど、白いおしっこあるでしょ? あれを女の人のお腹の中に出すと、その女の人をお嫁さんに出来るんだって」

「し、シキ? 何を言ってるの?」

「だから、僕、クリスお姉ちゃんと翼お姉ちゃんをお嫁さんにしたんだ。それで、マリアお姉ちゃんもお嫁さんにしたくて」

「私を……。っ!? ちょっと待って。じゃ、この惨状はシキが望んでやったの?」

「さんじょう? よく分からないけど、昨日の夜も二人といっぱい子作りをしたよ。早くお母さんになりたいって言ってくれたしさ」

 

 若干の恐怖や狂気を感じるような内容であったが、マリアはそれで全てを理解した。クリスか翼のどちらかがシキと一線を超える何かを起こし、その結果彼は元からあった自身の居場所への不安などを変質させてこう考えたのだと。

 

 そう、自分自身の手で居場所を得るためには協力者が必要であり、その一番確実な相手は姉を名乗ってくれている女性達。それを己の伴侶としてしまう事だ。その発想を持ってしまったため、シキは無邪気にクリスと翼をお嫁さん―――番の雌としたのだろうと。

 

「シキ、貴方は歪んでしまったのね。ううん、歪むしかなかったのかしら」

「マリアお姉ちゃん?」

「きっと一番良かったのは、あの時に貴方をギャラルホルンへと連れて行って、無理矢理にでも送り返す事だったのかもしれない。だけど、それはもう出来ない。出来ないの……」

 

 未だにギャラルホルンは休止状態。ただ、奏やセレナは訪れてしかも帰る事も可能なので、予想通りあの世界だけが繋がっていない状態となっていると思われていた。あるいは、こちらからシキ以外の誰も行けないようにしていると。

 

 だが、マリアが出来ないと言っている理由はそれではない。

 

「もう、私達は貴方がいないとダメになってしまった。ううん、されてしまったの。貴方がくれた笑顔が、温もりが、私達が心に蓋をしてみないようにしていたものを目覚めさせてしまったから」

 

 クリスも翼もマリアも、もう生命のスープを飲んだ事で戻れない場所に立ってしまったのだ。そう、女として目覚めてしまったために。あの味、匂い、それらが三人を捕らえてしまった。もう、ギャラルホルンが自発的に稼働状態とならない限りシキを通らせるつもりは彼女達にはない。ここで、第二の人生を歩ませるつもりでいたのだ。

 

「だから、いいわ。堕ちるなら一緒に堕ちてあげる。姉さんも、私も一緒に……」

「マリア、お姉ちゃん……」

 

 優しく聖母の微笑みを見せて両手を広げるマリア。それに引き寄せられるようにシキがゆっくりと歩み寄っていく。

 

「シキ、私もお嫁さんにしてくれる? 貴方の手で、二人のように」

「……うん、マリアお姉ちゃんもお嫁さんになって欲しい。それと、絶対に僕が幸せにするから」

「ええ、信じてる。ううん、きっとそうしてくれるわ。貴方は、実際そうしていたもの」

 

 涙を浮かべながらマリアはそっとシキへ口付ける。そして心の中でもう一人の自分へ詫びるのだ。

 

(ごめんなさい。悪いけど、そちらへ旦那を返すのは当分先になりそうよ。まぁ、きっとそっちにしてみたら一日と経過していないかもしれないけどね)

 

 シキの舌を受け入れながら自身も舌を絡めて、彼の唾液を美味と感じながらマリアは思考を蕩けさせていく。それは、さながら姉としての己を捨てる行為。それと、女としての己を確立する行為のようだった。

 気付けば彼の手は服の中へと侵入を果たしており、マリアの大き目なブラジャーをずらして躊躇う事無く愛撫を開始。その手慣れた感じにマリアは小さく苦笑しながら服を脱いでいく。

 

「シキ、好きにしていいわ」

「ホント? じゃあ……はむっ」

「んっ、ああん。乳首をしゃぶり舐めながら摘むなんてぇ……」

 

 ブラジャーを外して取っている間にもシキの愛撫は続いている。マリアの大きな乳房を揉み、乳輪を舐め、乳首を摘んで扱く。それに彼女は嬌声を上げるのみ。最早マリアも悟っていた。男となった彼に自分は勝てないと。何故なら今、胸を愛撫されている間も視線は常にシキのペニスへ向けられているのだ。

 

(ああっ、どうしても意識してしまう。あれで貫かれたら、私は完全に堕ちる。それでも、それでもそれを望んでいるのは、やはり私も女だからなのでしょうね)

 

 小刻みに動きながらカウパーを垂れ流すペニスを恋い焦がれるように見つめ、マリアはそれへ手を伸ばす。

 

「ぁ……マリアお姉ちゃん」

「辛いでしょう? 姉さんが少しだけ楽にしてあげるわ」

「ああっ、マリアお姉ちゃんのシコシコ好きぃ」

 

 夢中で胸へ愛撫を続けるシキのペニスを優しく扱くマリア。その浮かべる笑みは慈愛に満ち、名の通り聖母に相応しいものである。だが、やっているのはむしろ逆の方向だ。淫らに、妖艶に、少年を快楽へ導く様は淫魔であった。

 

 気付けば、シキとマリアはベッドへと倒れ込んでいた。そして、互いの性器を愛撫し合っていたのである。シキはひくつき出したヴァギナを舐め回し、マリアは反り返るペニスを舐め回す。

 ピチャピチャという音と荒い呼吸だけが室内に響く。今、彼らの頭の中は目の前の相手を気持ち良くする事しかない。それと、早く交尾したいという欲求も湧き起こり始めている。

 

「マリアお姉ちゃん……はむっ! ジュルルルッ!」

「ああっ! シキの舌がぁ……私の中を這い回ってるぅ……」

 

 歓喜の声を上げ、マリアは顔をだらしなく緩めていく。与えられる快感に身を委ね、彼女はもっとしてとばかりに彼へ臀部を押し付ける。それに応えるようにシキは余計にクンニへ熱を入れていくのだ。そしてペニスがこちらも忘れるなとばかりに動いてマリアの意識を惹き付ける。

 

「何ていい匂い……あむっ」

 

 響く音が濁るようになり、室内の淫臭がより濃度を増していく。シキを喜ばせたいと思い、マリアはその大きな乳房でペニスを挟み、パイズリフェラを始めた。そんな事をされれば、先に果ててしまうのは彼の方である。マリアのヴァギナをクンニしながら、遂に射精したのである。そしてその精液の匂いと味を感じて、彼女も絶頂を迎えるのだ。

 

 それぞれに達した事で、完全にその思考は交尾一色となる。二人は荒い息のまま、無言で相手の目を見た。そこに燃え盛る情欲の炎で彼らは小さく頷き、マリアがベッドへ横になる。その上にシキが覆いかぶさるように動き、そこでもう一度見つめ合った。

 

「入れるよ、マリアお姉ちゃん」

「ええ、来て。そして私を貴方のお嫁さんにして」

「うん。えっと、マリアお姉ちゃん」

「何?」

 

 ここに来て若干の照れを見せるシキにマリアは不思議そうな顔を返す。すると、そんな彼女へ彼は小さく深呼吸をしてからこう告げるのだ。

 

「愛してる。だから、僕のお嫁さんになってくだ……さいっ!」

「はあああああんっ!」

 

 告げられていく内容に感極まっていくマリアの隙を突き、最後の声と共にペニスを一気に挿入するシキ。それはまさしくトドメとなった。処女喪失と同時にされるプロポーズ。女としても姉としても人としても幸せを感じてしまう痛みと快感。Mの気質を秘めているマリアには、これが強烈に働いた。

 

(だ、ダメ……全てが幸せに変換されてしまう。痛みも、シキが私をものにしてくれたと思って。告白も、シキが私を求めていると思って。何よりも、この私を貫いているものが子を産ませたいと叫んでいるようで!)

 

 シキの体を抱き締めるようにしてマリアは全身を震わせていた。そんな彼女をまるで蹂躙するようにシキは腰を動かし始める。そこに労わるという気配はない。むしろそうする方が彼女のためとばかりにペニスを杭打機のように激しくピストンさせるのだ。それは、まさにあの世界での経験が染み付いていればこそと言えた。

 

「んんっ! はあんっ! も、もっと激しくしてっ! もっと感じさせてぇぇぇぇっ!」

「マリアっ! マリアぁぁぁぁっ!!」

「嬉しいっ! 嬉しいわシキ! 姉さんを女として扱いたいのね? 自分のものとして考えたいのね!」

「うんっ! もうマリアお姉ちゃんも僕のものだ! 僕のお嫁さんだっ!」

「ええ! ええっ! そうよ。私はもうアナタのお嫁さんよ! だから、好きなだけ中に出しなさい! 赤ちゃんを姉さんに作ってぇぇぇぇぇっ!」

 

 自分の言っている言葉でより感じていくマリア。弟と交わっている。子を作ろうとしている。そう思う事で背徳感などで強い快感が全身を駆け巡るのだ。近親相姦ではないのにそう想像する事で彼女は快楽を得ようとしていた。もう、彼女もそこまで堕ちたのだ。

 

 互いを求め合う若い雄と雌。雌は世界的アーティストであり慈愛に満ちた女性だった。雄は異世界の住人であり妻も子もいる男性だった。

 それが、ひょんな事から関係を変えて今や番となろうとしている。いや、親になろうとしていた。雌は子をねだり、雄は種を植え付けようとして。

 

「んはぁ、シキ、もっと奥へ、奥へペニスを打ち付けてっ! 私をマムにしてっ! おっきなお腹にしてぇ!」

「お姉ちゃんっ! お姉ちゃぁぁぁぁんっ!」

 

 限界だったのか、シキは腰を深く打ち付けたまま射精した。その放たれた遺伝子がマリアの膣内を焼き尽し、思考を溶かす。

 

「あああああああっ!!」

 

 そしてマリアも絶頂した。子宮で感じるスープの熱と味。それに身も心も魅入られるように。

 

「はぁ、っはぁ……」

「……マリアお姉ちゃん、もっと出していい?」

 

 放心するようなマリアへおずおずと問いかけるシキではあったが、そのペニスは既に硬さを取り戻しており、睾丸は目の前の雌へ種付けろとばかりに精子を作り出している。それを感じ取ったのか、彼女は小さく妖艶に微笑むと無言で脚を彼の腰へと絡み付けた。

 

「…………マリア、覚悟してね。最後には、泣いちゃうぐらいオチンチンでいじめてあげるから」

 

 その笑顔の宣告に、マリアの膣がキュンと締まった……。

 

 

 

 それから一月後、またも早い時間からシキの部屋の前で小さな声での言い争いが起きていた。

 

「だから、今日はあたしが起こすって言ったろ」

「駄目。クリスはそう言ってこの前起こす以上の事をしたじゃない」

「そうよ。だからここは年長者に譲りなさい」

「それも駄目だから。マリアなんて、起こすと言ってそのまま一緒に寝てしまったし」

「そうだそうだ」

「でも、翼だって似たようなものでしょ。シキは起きないがこちらは起きていたとか言って跨ってた事があったわね」

「あ、あれは、そのままだと苦しいと思って」

 

 以前と似ているようで違う内容。姉として振舞っているが、その実はもう女である証拠だった。すると、そんな三人の声で目覚めたのか部屋のドアがゆっくりと開いた。その音で彼女達が黙って意識をそちらへ向ける。

 

「おはよう、クリスお姉ちゃん、翼お姉ちゃん、マリアお姉ちゃん」

「「「おはよう、シキ」」」

 

 そこにいたのは彼女達が愛する少年だった。だが、格好は全裸であり、ペニスが雄々しく反り返っている。今にも射精しそうな程、大きく動いてもいた。それに三人の喉がなる。それを見て、彼は嬉しそうに笑みを浮かべてこう呼びかけた。

 

「おはようのキス、して」

 

 その言葉に三人は頷いて彼へ近寄ると、その場へ座りペニスへキスをする。その刺激でペニスがピクンと跳ねたかと思うと、鈴口からカウパーがドロリと流れ出す。その匂いに三人の顔が一瞬にして蕩け、雌の表情を晒し出した。

 

「……それじゃ、おはようセックスしようか。ね、クリス、翼、マリア」

「「「はい、アナタ……」」」

 

 蕩けた顔と声で返事をし、三人は来ていた服を脱いでいく。その下から出てきたのは、とてもではないが普通の下着ではなかった。色は真紅に紫、黒という派手なもので、男を誘うデザインと装飾が施されている。その淫靡な格好に少年は嬉しそうに頷くと部屋の中へ戻っていく。その後を三人が追う様に部屋へ入り、最後のクリスがドアを閉めた。

 

 直後聞こえ始める淫語の数々。雌達が雄に媚びるような声で誘い始めたのだ。それを一人ベッドの上に座って眺めながら、シキは満足そうにペニスを動かす。

 

「女の人って、オチンチンで簡単にまいったしちゃうんだなぁ」

 

 そう呟く彼の視線の先には、ペニスへ淫らに舌を這わせる三匹の雌がいた。その表情は、姉らしさの欠片もないだらしなく緩んだもの。それに満足して、シキは告げた。

 

「おっぱいで気持ち良くして」

 

 その指示に頷いてブラジャーを外し出す姉と慕った者達を眺め、彼は思うのだ。彼の知っている者達の中にいる、魅力的な女性達。それらもこの者達と同じように出来るのではないか、と。そうすれば、もっと幸せに、もっと安心出来る。そう考えてシキは不気味に笑った。

 

 そう、誰もが見落としていたのだ。彼が失ったのはあの世界での記憶だと。それは間違っていない。だが、そこにはこういうのも含まれていたのである。良識や常識と言った、本能への一種の抑止力が。

 それを持たない今のシキに、節操などあるはずもない。それどころか、凛としていたはずの姉達が情けなく自分へ屈する方法を知り、その欲望は留まるところを知らず暴走しようとしていた。

 

―――あおいお姉さん、綺麗だったなぁ。まずは、あの人をまいったさせようっと。

 

 子供ならではの残虐性と大人のような性欲とペニス、そこに生命のスープが加われば待っているのは……。




自分には珍しくブラックなエンドです。本編のシキは了子と弦十郎によって大きく人格形成をされました。ここではそれがないため、エロ能力者としてはある意味正しい方向へ進んでしまうという感じですね。

……まぁ、こんな事を無制限にやろうものならOTONAが黙ってないでしょうけど(汗
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