それと、次回から投稿時間を変更します。朝ではなく夜になりますのでご理解ください。まぁ、ちょっとしたネタみたいなエロ時間です(苦笑
こうして、私はスケベになりました 共通編
それは、平行世界のセレナがやってきた時の事だった。
「最近、姉さんも皆さんも綺麗になったけど、何かあったんですか?」
問いかけられた響は食べていたアイスを口に入れて棒を上下に動かしながら考える。それは、何もそう思われる原因が分からないのではなく、話してもいいかどうかを考えているのだ。
シキと週一でセックスするようになってしまった今の彼女は、見事に女性らしさを漂わせるようになっている。学院の友人達が揃って男が出来ただろうと察しを付けてくる程なのだ。
「……一言で言うなら大人のドアを開けてもらったから、かな?」
「大人の、ドア?」
「うん。それが何かはセレナちゃんもその内分かるよ」
「教えてはもらえないんですか?」
「う~ん……私達も偶然知っちゃったみたいな感じだし、時が来れば必ず分かるみたい。だから、焦らなくても大丈夫。あと、これを自然に知る時こそがそのドアを開けてもらう時なんだよ」
「……そう、ですか。分かりました」
「何か答えになってなくてごめんね」
これぐらいならいいだろう。そう思って響は手を合わせて詫びる。無垢なセレナをあの淫猥な世界へ関わらせてはいけない。そう思うぐらいには、まだこの響にも良心が残っていたのだ。
自分の世界へ帰ると言うセレナを見送り、響は小さくため息を吐いてふと思った。
「……みんなは、どんなエッチしてるんだろ」
アナルセックスを知り、そのアブノーマルな快楽を教え込まれた彼女は、もう一人の自分から聞いた事を思い出していた。曰く「自分だけのプレイがあるといっぱい可愛がってもらえるよ」との事。
(今のとこ、どうも奏さんが一番通ってるみたいなんだよねぇ。私もこの前出くわしちゃったし……)
土日を利用して実家へ帰ると半分嘘を吐き、金曜の夜と土曜日だけ実家で過ごした後、日曜はシキ達の世界へ出かけた時の事だ。
―――あれ、奏さん?
―――……珍しいとこで会ったね。
片や今来たばかり。片やこれから帰るところ。そして、奏が艶々して上機嫌ともなれば何があったかは予想がつく。ただ、お互いに気まずいものがあって会話もそこそこに別れたのだ。
「このままじゃ、奏さんに要さんのオチンポミルク全部取られちゃう」
元々シキが奏に入れ込んでいた事を知っている響としては、平行世界の奏は要注意なのだ。そう、あの響はライブでの騒動が本来と違ったものだったにも関わらず、シキとの触れ合いであっさりと絆されていった。それは、そもそも彼女が本質的に女性として自信を持てなかったからである。
つまり、この響もシキによって抱かれる事で自分が女として魅力的なんだと自信を得ていったのだ。しかも、それはシキだからこそと思う形で。
「……お父さん達は怒るかもしれないけど、未婚の母でもいいもんね」
装者としての給料は高額であり、このままで行けば妊娠を考える頃にはシキの娘達の上の方が装者となっている。彼女達の手やガリィ達の手も借りれば十月十日ぐらい何とかなるだろう。そう考えて、響はひっそりと学院卒業後に妊活をする考えを持ち始めていた。その裏には、もう一人の自分が産んだ和と言う名の幼い命と触れ合っているのが影響している。
愛する男の子を身籠り、産んで育てる幸せ。女の幸せの一つを見た響は、自分もそうなりたいと思ったのだ。しかも、弦十郎達が止め辛い理由さえも得て。
「生まれる子が正規適合者ってなったら、師匠達も見逃してくれるよね?」
おそらく他の者達もこれを大義名分に産もうとするはず。そう思って響は一度だけ下腹部を撫でる。
「……中出しセックス、すっごく気持ちいいもんね」
子宮で感じる熱。膣内で感じる雄々しさ。そして、体全体で感じる逞しさと温もり。それらにすっかり響は骨抜きにされていたのだ。どこか蕩けた表情で歩き出す響。向かうは未来と暮らす女子寮の一室である。
だが、今日はそこに大好きな陽だまりはいない。料理を習いに行くと言って外出しているのだ。行先は当然シキのいる世界。それを響も読んでいた。
「今頃、未来もしっかり料理されてるんだろうなぁ」
恍惚の表情を浮かべてシキに抱かれる未来を想像し、響は羨ましそうに帰路を行くのであった……。
「それで立花、一体何だ? この集まりの目的は」
セレナに上手く誤魔化した数日後、本部内のシミュレータールームに八人の装者の姿があった。響の呼びかけで集まった者達である。だが、何故かその中に一人あまり機嫌の良くない者がいた。
「そうだよ。ったく、あたしはこう見えても色々と忙しくてね」
「奏、露骨すぎよ。そんなにシキさんとの時間を駄目にされた事が嫌なの?」
「っ! ああ、そうだよ。今のあたしはシキさんとセックスするのが何よりも生きてる実感を感じられるのさ。なのに、こいつったら先回りでシキさんの方に……」
「大切な集まりをしたいので奏さんが来ても断ってくださいって、そうお願いしました。そしたら要さんは分かったって快く」
「……ま、そのおかげで今度会う時はラブエッチだって約束してくれたけどさ」
最後にそう言って嬉しそうにニヤける辺り、奏は相当シキに入れ込んでいるようだ。それを周囲も感じ取って苦笑い。何故なら自分達もそうなると分かっているからだ。今や、彼と関って女にならない者はここにはいないのである。
「で、一体何が目的なんだよ?」
「それはですね、みんながどうして今みたいになったのか気になって」
「響……」
「でも、私も分かります。だって、みんな一度きりってそう思ってたはずだった」
「デスデス。それに、お兄ちゃんは他の人とどうエッチしてるか教えてくれないデスし。アタシが知ってるのは調だけデス」
「切歌ちゃん、残念ながらそれは切歌ちゃんがいる時の調ちゃんであって、二人きりだときっと違うはずだよ」
響の意見に切歌が驚いて調へ視線を向けると、彼女は意味ありげな微笑みを浮かべた。
「デェェェェス!? し、調が隠し事してるデスよぉ!」
「じゃ、切ちゃんは? 二人きりの時、お兄ちゃんとしてる事、一緒?」
「……あ、急に頭が痛くなってきたデス」
「分かり易いな、お前ら」
呆れるようなクリスだが、一つだけ察している事がある。それは、彼女達はシキとする時に彼を兄と扱っている事だ。つまり、兄妹プレイ。それを気付いたクリスは自分も今度やってみようと思っていた。
「ま、要するにですね? みんながどうやって要さんに骨抜きにされて、どんなセックスしてるのか聞いて自分に役に立てようって事です」
「ぶっちゃけたね~」
「だが、立花らしい。そうする事で要さんがどういう事が好きで、どういう事が興奮するかを把握しようと言う事か」
「だけど、それならもう一人の私達に聞けばいいんじゃない?」
「駄目ですよ。その、向こうの私が言うにはですね? こっちも感じるところとかは一緒なんですけど、やっぱり細かに体験してきた事なんかが違うせいでシキさんも喜ぶ部分が少し変わってるんだそうです。だから、向こうと一緒と思わない方がいいって」
未来の意見に奏が強く頷いて肯定する。彼女は、シキをさん付けで呼ぶ事で興奮させていたのだ。故に今の意見は同意するしかなかった。
「そうだろうね。あたしの呼び方でシキさんはすっごく興奮してくれてる。そっちの二人もそうだろ?」
「デスね。お兄ちゃんって呼ぶとチンポが跳ねるんデス」
「うん、嬉しそうに動く」
「な、成程。呼び方を変えてみる、か。あ、兄上……とかだろうか」
「兄妹プレイですね。たしかにシキさん喜びそう」
「なら、メイドとかはどうだ? たしか、男が好きなんだろ?」
「それなら、私と未来さんに響さんはギアで出来ます」
胸を張るような調だが、その内容にマリアがにやりと笑う。思い出したのだ。水着ギアの事を。それだけではない。怪盗ギアもある。今やマリアはセックスにギアを使う事さえも抵抗ない。自分の全てを受け止めて甘えさせてくれる相手を得た今の彼女は。
「ギアを……セックスに……」
「なら、この前のカンフーギアもいいね。あれ、スリットとかあってエロいし」
「幻獣ギアもいけるんじゃねーか? ああいう女を屈服させるの好きそうだ」
「い、いっそエクスドライブでするとかどうデスかね?」
「出来るとは思えないけど、出来たら背徳感とか凄そう……」
「でも、絶対要さんが大興奮するんじゃない。それに、向こうはギアの変化をこっち程知らないから、きっとそんなエッチは出来てないはず」
その響の言葉に全員が妖艶な笑みを浮かべた。向こうの自分達でさえ出来なかった事。これが持つ意味は大きい。絶対にないが、シキの気持ちをぐっと自分達へ寄せられるかもしれないと、そんな希望を抱くぐらいに。
「……話がそれたわね。じゃ、本題に戻って響? まず貴方から話しなさい。こういう事は発案者からするものよ」
「そう、ですね。私が二度目のセックスをしたのは、あの日から大体一週間後ぐらいで……」
マリアの言葉に納得し、響は話し出すのだ。あの日シキに抱かれて処女でなくなった後、二度目にセックスをしたくて訪れた日の事を……。
ゲートを抜けてギアを待機状態へ戻し、響は高鳴る心臓の音を聞きながらどこか緊張の色を顔に残したまま歩き出した。向かうはシャトー。目的は、あの夜に味わった快感を再び得る事である。
(セックスって、あんなに気持ちいいんだ。そう思っちゃったら、もう忘れられない。他の男の人って思っても、要さんみたいな人そうそういないし、あの味は、あの匂いは、要さんだけだもん……)
いきなり生命のスープを直に味わってしまった響は、もう一人の彼女よりも明らかにそれに魅入られていた。好きなものはごはん&ごはんだったはずが、今や本当は、好きなものは精子&精子(要さん限定)となってしまったのだから。
どこか見慣れた道を歩き、シャトーを目指す響。その脳裏には嘘を吐く形で残してきた未来への罪悪感もあった。だが、今はそれよりもシキを独り占め出来る事の方が大きかったのである。
そう、あの翌日帰ろうとする彼女達へ渡された一通の手紙。それはエルフナインへの手紙だった。差し出し人はキャロルとエル。平行世界の妹とも呼べる存在と文通をしたいという申し出だったのだ。
これを彼女達は快諾し、エルフナインも大いに喜び刺激を受けていたのだが、ある時そんな彼女から響へ渡される物があった。それは、母親となった響からの手紙。
―――これは?
―――僕への手紙と一緒にレイアが持ってきてくれたんです。中は見てませんので。
―――ありがと、エルフナインちゃん。
その内容は簡単だった。あの快楽がまた得たいのならいつでもおいで。それだけである。その淫魔の誘いを、もう断る力は響にはなかった。何せ、そこにはこう結ばれていたのだ。
―――今度は自分だけで独占出来るように一人で来たら?
こうして彼女は大親友さえも置いて一人快楽を求めて世界移動を行ったのだ。そして、シャトーに到着するや彼女を出迎えたのは大きなお腹をした響であった。
「いらっしゃい」
「……お世話になります」
「うん、お世話してあげる。さ、おいで」
妖艶な女の笑みを浮かべて歩き出す響の後を響が追う。向かう先がシキの部屋と気付いて少女は胸を高鳴らせる。あの日はたった一度だけで終わったセックス。それでも脳裏に焼き付いて離れない熱と温もり。今も思い出すだけで下腹部が熱を持ち、ペニスを欲しがってしまう程の強烈な思い出。
「さ、入って」
「はい……」
もう目付きが蕩け、響は室内へと誘われるまま入って行く。そこにはシキがいた。その股間を膨らませて。
「やあ、いらっしゃい」
「お邪魔してます」
「シ~キさん、言った通りでしょ? もうこの子もオチンポの虜なんだから」
「みたいだね。じゃ、立花さん」
「はい……」
「……こっち、おいで?」
「はぁい……」
にっこりと微笑んで手招きするシキに嬉しそうに返事をして響は蕩けた顔で近寄った。そのまま彼の腕の中へ倒れ込むようにすると、優しくも強く抱き締められる。それだけで響の頭の中は幸せ一色になってしまう。
もっとこうして欲しい。もっと愛して欲しい。そんな欲求が湧きあがってくるのだ。シキもそれを察しているのだろう。笑みを浮かべながら響へこう告げる。
「顔を上げて」
「こうですか? んっ……」
不意打ち気味のキス。それにどんどんダメになっていくのを理解しながら、響は侵入してきたシキの舌と自分の舌を絡める事を止められない。抱き締められながらのディープキス。これ程愛情を感じる事はないだろう。
(幸せだよぉ。このままずっと要さんとキスしてたい。もっと舌を絡めて甘い唾液を飲んでいたい……)
だけど、同時に響の中に湧き起こる欲望があった。それは、腹部を突き上げるような硬い感触が原因。その立派なペニスをヴァギナへ挿入し、子宮をガンガン揺らして欲しいと思ってしまうのだ。
女としての欲求と雌としての欲求。それらの声に響はもう抗うつもりもなく、ただただ従うのみ。
「ここまで」
「ぁ……」
それを察しているかのようにシキがキスを止めてしまう。切なく、苦しい気持ちが響を襲う。そんな泣きそうな顔を見てベッドに座って眺めていた響が告げた。
「ダメだよ。して欲しい事や思ってる事は言わないと伝わらないんだ。そっちも良く知ってるでしょ?」
「っ! うん、そうだった。要さん」
「何?」
「私を、私を抱いてください。いっぱいいっぱいオチンポで突いてイカせてください」
「…………なら、それに相応しい格好と頼み方があるよね?」
一瞬だけ見せるシキの雄としての顔。それに軽く震えて響は急いで服を脱いでいく。このために着てきた可愛い下着も脱ぎ捨てようとして、その手をシキに止められる。どうしてと思って見つめる響へ、彼は無言で首を横に振った。
「あのね、シキさんはその格好でエッチなおねだりして欲しいって事だよ。それ、シキさんに見せるから着てきたんでしょ?」
「え……?」
「良く似合ってるよ。可愛くてとっても魅力的だ」
「っ!?」
今、響は完全に堕ちた。シキの心からの賛辞と、自分の意図に気付いてくれた事で。女心を十人もの妻達から教わった彼にとって、まだ少女を抜け切れていない響は本当に可愛いものだった。
(ごめん、未来。もう私、未来以上の人見つけちゃった。私を照らす太陽がここにいるんだもん……)
どこかに残っていた罪悪感さえ捨てて、響は下着姿のままでベッドへと移動する。そして、股を開いて両足を持ち上げた。
「要さん、私のエッチなオマンコ、太くて硬いオチンポでいっぱい突いてください」
「よく言えました。シキさん、だってさ」
「ああ、分かった。今回は意識が飛ぶまでハメてあげるからね、響ちゃん」
「っ! はいっ!」
名前で呼ばれた事と、それがもう一人と違う事。それがちゃんと自分を自分として区別していると思えて、響は元気よく嬉しそうに返事をした。その履いている下着のクロッチ部分を変色させながら……。
「って感じでこれでもかって正常位で抱かれて、一度出してもらった後はバックから。後ろからだとオチンポが当たり方変わって気持ち良くてぇ。そこでも一度出してもらったところで意識飛んだんですけど、要さんはそのまま意識のない私を持ち上げて、オナホって分かります? それみたいにして抱き抱えて突き上げてくれてたんです。その途中で私も目覚めて、最後はキスしながらオチンポミルクを子宮へたっぷりかけてもらいましたぁ」
言いながら思い出しているのだろう。響の顔は情けないものへと変わっている。だが、聞いている方も想像しているのか内股をモジモジさせる者が出始めていた。
「じゃ、次はクリスちゃんね」
「……あたしか。あたしは、あの日から十日後だったな……」
響の指名を受けてクリスは思い出す。あの二度目のセックスを。彼女があの場所を訪れたのは、響と同じく手紙によるものだった。ただ、内容は違っていた。話があるとだけ書かれた手紙がもう一人の自分から届いたのである。それがあの夜の事を納得していないと思ったクリスは、根が真面目な事もあり謝罪するつもりであの世界へ行った。
「おう、よく来たな」
「……ああ」
シャトーで出迎えたもう一人のクリスに神妙な表情で返すクリスだったが、会話もそこそこに移動を開始。向かう先がシキの部屋と察して少女は思ったのだ。
(ああ、あいつも一緒に説教か……)
どこかで当然の結果と思ってクリスは先を行く背中を追う。そして室内へと入ったところで彼女は違和感を覚えた。シキがこちらを見るなり驚きを浮かべて微妙な表情となったのだ。
「……クリス、これはどういう事?」
「な~に言ってんだ。あっちのあたしもモノにしちまいやがって。全部知ってんだぞ。てか、あの時の顔見りゃ分かるっての。寂しそうにシキの事見てたじゃねーか」
「んなぁ!?」
「バレテねーとでも思ったか? 残念ながらこっちはお前よりも長く、しかも早く女になってんだ。お釈迦様の目は誤魔化せても、あたし様の目は誤魔化せねーぞ」
呆れるように言い切り、もう一人のクリスはどこか優しい顔で少女へ問いかけた。
「で、どうだった? 繋がってみた感想はよ」
「……温かかった。あと、すげぇ嬉しくて気持ち良かった」
「ん。じゃ、それをどうするつもりだ? 手放すか、育てるか」
「い、いいのかよ?」
「だから言ったろ? あたし様はお前よりも先にそうなったんだって。素直にならなきゃいけない時ぐらい、素直になれよ。育てたいんだろ?」
そう告げる彼女の姿が自分と言うより姉に見え、クリスははっきりと深く頷いた。その時こそが一番素直になってはいけない時と、そうどこかで理解しながら。
それを見たもう一人のクリスは一瞬だけニヤリと笑うと、シキへ顔を向けて小さく頷く。彼はその動きにやや困惑しながら静かに立ち上がり、クリスの体をそっと抱きしめる。
「え……?」
「えっと、もし良かったら、雪音さん、クリスちゃんって、そう呼ばせてもらっていいかな?」
「それって……」
「君は君。俺の妻のクリスとは違う。だから、さ」
殺し文句と呼ばれるものだった。そして、クリスにとって今のシキはかつて淡い恋慕を抱いた相手に近しいものがある。鍛えられた肉体と、大人の男らしい包容力。更に生命のスープというあったかいものをくれる人。ここまで揃って自分を妻と同じと扱わない事で、クリスは自覚していたのだ。年上で、優しく、頼りがいのある男性に自分は本当に弱かったのだと。
(もう、ダメだ。おっさん、わりぃ。あたし、こいつの、この人の女になる。ま、別におっさんはあたしの事をそんな目で見ちゃいないだろうけどな)
優しく顎を触られて、シキの望みを察して目を閉じて上を向くクリス。やがて優しく口付けをされ、しかも強く抱き締められる。その瞬間、クリスの心は完全に堕ちた。性欲ではなく愛情で堕ちてしまったのだ。
「ソフィーには、世界違いの姉妹が出来るな、こりゃ」
ディープキスを始めたシキ達を眺め、もう一人のクリスは確信して呟く。何せもうクリスは体をシキへ押し付け始めているのだ。それが雄の劣情を煽る行為と理解し、もう彼女がセックスを求めていると分かったために。
「クリスちゃん、何でさっきからおっぱいを押し付けてるんだい?」
「そ、それは……」
「素直になりやがれ。つんつんしてんのもシキは嫌いじゃないが、だからこそスケベな時ぐらい素直になるんだよ」
「……せ、セックス! セックスしたいっ!」
顔を真っ赤にして告げるクリスへのシキの返事は乳房を揉みながらのディープキスだった。やわやわと優しく揉まれながら舌を絡め合うだけ。それだけでクリスは喜びが全身を駆け巡るのを感じていた。シキも同じ気持ちだと伝わったのだ。
「クリスちゃん、嬉しいよ。やっと本音を言ってくれたね」
「ぁ……」
にっこりと心底嬉しそうに微笑むシキにクリスは胸をときめかせる。そして、同時にその下腹部を押し上げるペニスを感じて子宮が高鳴ったのだ。
「服、脱いで。下着姿になってくれる?」
「……うん」
もう一人のクリスがニヤニヤと見守る中、少女は上下揃いの淡いオレンジの下着姿へ変わる。それを見てシキは理解していた。彼女がどこかでこういう状況を期待していた事を。
「うん、とっても可愛い」
「っ!」
「おいで、クリスちゃん。この前は出来なかったラブラブエッチを教えてあげる」
「きっと気に入るぞ。すんげぇあったかいからな」
「あったかい……」
自分から告げられる表現の意味。それを嫌と言う程理解出来るから、クリスは惚けたような顔でシキを見つめた。彼はその視線に柔らかい笑みを返して頷くと、クリスを抱き寄せて耳元で囁き出すのだ、可愛い、好きだよ、大事にするね。それだけでもうクリスは洗脳されたかのように力が抜けていき、履いている下着を見る見るうちに変色させていく。
最後には自らベッドへ移動してすっかり愛液を吸いこんだクロッチ部分を見せつけるように腰を突きだし、潤んだ瞳で懇願した。
「なぁ、頼む。あたしのこの寂しさ埋めてくれ」
「……じゃあ、下着を脱いでマンコを自分の手で開いて見せて」
その指示にも嫌な顔一つせず、むしろ抱いてもらえると思って嬉しそうにクリスは全裸へとなり、言われたままにヴァギナを自分の手で広げるようにする。そこへもう一人のクリスが近付いて何事かをアドバイス。すると……
「し、シキさんのチンポで、ロリ巨乳なあたしをもっとスケベにして」
「最高だよクリスちゃん。もう俺以外の男が目に入らないようにしてあげる」
「……もう、なってる」
視界に映る雄々しいペニスをうっとりするように見つめてクリスはそう返した。パパとママにいい報告が出来る。そんな事を思いながらクリスはヴァギナを濡らすのだった……。
「その後はもうずっとキスしながら繋がった。何度も奥に注いでもらって、あたしは何度も叫んだ。ママになるかもって言ったらママにしてやるって返されてさ。それで腹が決まった。あたし、こいつの子を産むって。そうしたら、例えずっと一緒にいられなくても寂しくなくなるってな」
噛み締めるようなクリスだが、その乳首は勃起している。あの日こそ彼女が完全に女と、雌となった日だった。シキに心から愛され、求められる喜びを体に刻まれたために。それと、淡く芽生えかけていた恋心のようなものを綺麗に塗り替えられた事も含めて。
「次はマリアな」
「……そうね。私はあの日から五日後だったわ。その、実はあの帰る日に向こうの私から、オフになったらまた来てと言われていたの」
マリアはそう話しながら思い出していた。その日、彼女はどこかで自分の身に起こる事を予想しながら、持っている中で一番セクシーな下着を身に着けてシャトーへと向かったのだ。
「いらっしゃい。待っていたわ」
「お招きに与ったけれど、一体何が目的?」
「あら、良く言うわね。どうせ分かっているのでしょ?」
「……そういう事なら帰るわ」
「そう。別にいいわよ帰っても。だけど、それがどちらにとって損かは分かっていると思うけど」
余裕を崩さないもう一人のマリアに何も言えなくなるマリア。それを見て彼女はニヤリと笑うと静かに近付き耳元へ囁く。
「可愛い赤ちゃん、欲しくなったでしょ?」
「っ!?」
「アリアのような子供、産めるのよ? それだけじゃない。世界を救った女なんて肩書きさえも気にしないで、マリア・カデンツァヴナ・イヴとして愛してくれる人なの。そんな男、向こうにどれだけいるかしらね」
「止めて……」
「俺は君が世界を救ったからとか装者だからとかじゃなく、一人の女性として魅力的だから抱きたいんだって、そう言ってくれるの」
「止めて!」
「君が世界を守るなら、俺は君を守るからって」
「止めてぇぇぇぇっ!」
両耳を塞ぐように手を動かし、マリアはその場でしゃがみ込んだ。全て彼女がどこかで望んでいる言葉ばかりなのだ。あの夜でマリアは痛い程分かってしまった。何故もう一人の自分がシキの妻となり子を設けたのかが。彼には下心はあっても言葉に裏は無いからだ。弁える場所では建て前も使うだろうが、それがいらない場所や人には常に本音を述べてくれる。それが、マリアにも伝わった。
(この人は向き合っている時に嘘は吐けない。そう、私は思ってしまった。そしてあのキスとセックスで、確信してしまった。もう、私にはこれ以上の相手は望めないと……)
だからこそもう二度と、と、そう決別しようとしていた。だけど、そうする前に先手をもう一人の自分に打たれてしまったのである。無視すれば良かった。応じなければ良かった。だけど、ここへ来てしまったのは、彼女の中にシキへの未練があったからだ。それも痛感し、マリアは耳を塞いだ。
「情けないわね。正義のために悪を貫くとした時の貴女はどこへ行ったの」
「嫌……止めて……」
そう言いながらもう一人のマリアは耳を塞ぐ手をどけた。そして告げるのだ。逃げようのない事実を。
「マリア・カデンツァヴナ・イヴは、気の無い男とセックス出来るのかしら?」
「っ!?」
チェックメイトである。治療だからと割り切ったからと言って体を誰にでも許せるマリアではない。故にあの夜の行為自体が明確な答えであった。それを突き付けられ、マリアはもう抵抗する気力がなくなってしまう。それを感じ取り、もう一人のマリアは溜息を吐いて彼女の手を取った。
「行くわよ。日々のストレス、解消しなさい。課せられた役目だけれど、それから解き放ってくれる一時が貴女を待っているわ」
「解き放ってくれる……一時……」
言って思い出すのはシキの顔。優しい笑み、温かい声、逞しい温もり。それだけでマリアの体は静かに燃え始める。それは情欲の炎。しっかりと刻み込まれた女の息吹だ。手を引かれるままシキの部屋へと通され、そこでマリアはいよいよ自覚する事となる。
「あれ? イヴさん?」
「シキ、アナタらしくないわね。ちゃんとアフターケアしてあげなさい?」
「へ?」
「この子、自分の性欲を押し殺して生きようとしてたわ。そんなの私には無理なのに」
「っ……そ、そんな事」
「えっと、それをオナニー三昧だったイヴさんには否定出来ないと思うよ?」
言い辛い事をズバリと言い、シキはマリアを沈黙させる。そこへ更なる追撃が放たれた。
「しかも貴女切歌達と同居なのでしょ? それでどうやって我慢するつもりだったの。あの子達はきっとここへ来るわよ?」
その指摘でマリアの心は完全に折れた。自分が我慢する横で、シキと交わって幸せ全開の妹分二人を見る。そんな事になったら最悪の場合、あの二人を嫌いになりかねないと思ってしまったからだ。
「これで分かったでしょ。もう貴女に残された道は一つ。シキに抱かれて何もかも忘れるの。ただ一人の女としていられる時間、持たないとダメよ」
「ただの女……」
「そう、ただの女。装者でも世界の歌姫でもない。ただのマリア・カデンツァヴナ・イヴとしての時間を」
もう一人のマリアの手がマリアの両肩へそっと置かれる。聞こえてくる声はまるで神の啓示のようにも思えた。いや、女神だろうか。だがそれは女神は女神でも堕女神である。淫欲に溺れ負けた聖母の成れの果て。これから彼女も歩む道を歩いた先駆者なのだ。
「さ、シキにお願いしなさい。貴女の望みを、希望を。どうして欲しいか。どうなりたいのか。全て包み隠さず話すの。そうすれば、シキは全部受け入れて叶えてくれるから」
「……全部? 本当に?」
「ええ。私がその証拠よ。妻になり、子を産み、家族を得たわ。貴女も、こうなりたいのでしょう?」
「ああ……ああっ! そう、そうよっ! 私もなりたい! 妻に、母に、女になりたいっ! ただの女として幸せになりたいのっ! だけど、そんな資格は私にないと思ってた! 世界に弓引き、嘘で塗り固めた人生を歩く私にはっ!」
それは、まるで懺悔のようだった。あるいは、心の吐露だろう。そして、そんなものを聞いて黙っていられる彼ではなかった。
「いいんだよ、幸せになっても。幸せになるのに資格はいらない。みんな、平等に幸せになっていい権利があるんだ。イヴさんにだって、それはある。それに」
「……それに?」
「君が幸せになる事を、妹さんとマムも願っているはずだ」
「っ!? …………ああ、そうなのね。そうだった。私は、そんな事さえ忘れていた」
涙を流しゆっくりと微笑むマリア。そんな彼女には、自分を優しく見つめるシキがさながら神父か神の使者に見えた。許しを与え、道を示す存在。そんな風に思える程に。
「イヴさん、もう一度言うよ。君は、幸せになっていい。ううん、幸せにならなきゃダメだ。先に旅立った、妹さんとお母さんのためにも」
「…………ええ、そうね。私は、セレナとマムの分まで幸せになるわ。いつか、ここではないどこかで再会した時のために」
「じゃあ、言えるわね。さぁ、貴女の望みを、幸せをここで言いなさい」
「私は、妻になりたい。母になりたい。一人の女として満たされたい。要さん、私を抱いてください」
ここに聖母は堕天の宣言をした。姉でも装者でもなく、ただの女として生きたいと、ここでだけはそうありたいと強く望む事で。そんな堕ちた女神を男は自ら迎えに行き、そっと抱きしめてキスをする。それは誓約の口づけ。ここでは何も縛られる事無く思うがまま振舞っていいという許し。そして、もうお前は俺の女だという宣言でもある。
「ジュルルッ……」
シキの唾液をすする様に舌を絡めるマリア。その内股からは透明な液体が流れ始める。けして放すものかとシキを抱き締め返し、その胸を押し付けてアピールする様は最早雌。その光景をもう一人のマリアが見つめて呟くのだ。
「やっぱりシキは私達にとって劇薬ね。特に、今まで戦いばかりをしていると余計に……」
今やシキの手で臀部を揉まれ、マリアは嬉しそうに股間を彼の勃起したペニスへ擦り付けていた。もう放っておいてもいいだろう。そう判断してもう一人のマリアは彼女へ近付き耳打ちした。
―――好きなだけ抱かれなさい。それと、淫らな言葉を教えてと言えば彼はとても喜ぶわ。
少しだけ視線を向けて目を細めるマリアへ、彼女は妖艶な流し目を送って部屋を出る。それを見届け、マリアはシキの目を見つめてねだった。
「要さん、私に淫らな言葉を教えてください。私を、貴方好みの女にして欲しいの」
「分かった。それと、出来れば名前で呼んでくれないかな、マリアちゃん」
「……はい、シキさん」
年上の男に可愛がられる。それはマリアにとって未体験の出来事。ちゃん付けで呼ばれるのも悪くないと思いつつ、彼女は服を脱いで下着姿となる。そのショーツは、すっかり変色し切っていた……。
「そこからシキさんによる淫語教育、いえ淫語調教が始まったの。ペニスの俗称やヴァギナの俗称に始まり、パイズリ、69、イラマチオやまんぐり返し……色々教えてもらったのよ。全部実践しながら、そこで私は自覚した。私はドMで被虐心の強い変態なんだって。アナルに指を入れられながらペニスをオマンコへズボズボされるのなんて気が狂いそうな程最高だった。いつかアナルセックスで中出ししてもらって、そこからは一度も抜かずに子宮へチンポミルクを飲ませてもらうの」
過激な内容に誰もが息を呑みながら自慰をしていた。響やクリスとはその内容の濃度が違うと、全員感じ取っていたのだ。それに、話しているマリアの表情も問題だった。恍惚としていて、とてもだらしなく笑っているのだ。淫魔の気質は見事に開花した証拠である。
「じゃあ、次は切歌ね」
「わ、分かったデス。アタシが二度目のエッチをしたのは、あの日から二週間ぐらい後でした……」
顔を赤くしながら切歌は話し出す。エルフナインから渡された手紙に書かれていたのは、たった一言だった。それは、早く大人になれる方法を教えてあげるというもう一人の自分からの内容。それが何を意味するか理解して、彼女は内心のドキドキを秘めたままギャラルホルンをくぐった。
辿り着いたシャトーで出迎えてくれたもう一人の自分に案内されるまま、切歌はシキの部屋へと入って思わず息を呑んだのだ。
「こ、これ……」
「しーっデス。今、シキさんはお昼寝中なんデスよ。お仕事で成分献血をされた後デスから」
「……これでどうしろと?」
「ふふ、見てみるといいデス」
そう言ってもう一人の切歌が布団をめくると、そこにはトランクスからはみ出してそそり立つペニスがあった。何と、シキは下着のみで寝ていたのである。その怒張に切歌が唾を飲むと、彼女の耳へ悪魔のレクチャーが始まった。
「さぁ、あれを優しくフェラしてあげるデス」
「ふぇ、フェラ?」
「デス。オチンポを舌や口で気持ち良くしてあげる事デスよ」
「そ、そういえばそんな風に言ってたデス……」
「さ、早くデス。今なら濃くて美味しいスープを独り占めデスから」
ゴクリと、切歌の喉が鳴る。実はあの夜、彼女達でスープをしっかり味わったのは切歌と調のみ。後は味わう前に匂いや熱で意識を飛ばされていた。つまり、その誘い文句は彼女にとっては最大の効果を発揮する。
フラフラとシキへ、ペニスへと近付く切歌。そこから漂う匂いはとても濃厚で思わず下腹部が熱を持つ程だ。その熱に促されるように切歌はその可愛らしい舌を伸ばしてペニスへと這わせる。瞬間、鼻腔を通り抜ける強い雄の匂い。
「ふぁっ……っ!?」
ブルブルと切歌の体が小さく震えた。軽く達したのである。それが合図となった。切歌は迷う事無く亀頭へ舌を這わせるや、鈴口にしゃぶりつくように口を開けてペニスを咥え込む。口内に広がるカウパーの味にだらしない表情となりながら、一心不乱にフェラチオを開始。
(美味しいデェス。お腹熱いデスよぉ。早くスープ欲しいデス。美味しいスープ、出て来いデス……)
愛情をこめるように顔を上下させる切歌。そこへもう一人の切歌がそっと接近するや、耳元へアドバイスを送る。
「一緒にタマタマも優しく揉んであげるデスよ。そうするとスープが早く出るし美味しくもなるんデス」
いい事を聞いたとばかりに片手で陰嚢を揉み始める切歌に、彼女は妖艶に微笑むとその小ぶりな乳房を優しく撫で始める。既に乳首は突起になっていて、その発情状態を示していた。
「いいデスか? オチンポは優しく、やさぁしく扱うんデスよ? 美味しいスープは、愛情を感じ取ってもっと美味しくなります。今は寝てるから無理デスが、シキさんが起きてる時はエッチな言葉で喜んでもらって、美味しくて濃厚なスープを出してもらいます」
「っぷは……エッチな言葉ってどんな感じデスか?」
「クスッ、いいデスか? おっきくて立派なオチンポさん、美味しいスープを沢山くださいデス。こう言ってカメさんの部分へキスしてあげるとかデスね。さ、練習してみるデス」
「……カメさんの部分」
亀頭をじっと見つめて切歌は小さく頷いた。そして両手でペニスをそっと掴み、頬を擦り付けながら口を開く。
「おっきくて立派なオチンポさん、美味しいスープをいっぱいくださいデス。チュッ」
「おおっ、いいデスよ。そうやってオチンポにスリスリするのはとってもポイント高いデス」
「何て事教えてるんだ?」
「「っ!?」」
上機嫌だった二人の切歌が同時に背筋を伸ばす。与えられていた刺激で目覚めたシキは、少しだけ怒り気味だった。何も睡眠を邪魔されたからではない。もし、これが妻である切歌からの奉仕であれば苦笑こそすれ喜んで続きをと言っただろう。だが、それが異なる世界の少女切歌であれば話は別である。
「暁さん、どうしてここにとは聞かない。切歌、ちゃんと説明を」
「そ、そのぉ……このぐらいの頃のアタシは早く大人になりたくてデスね」
「そうだったね。おっぱいが大きくなりたいって言っていっぱいエッチしたもんな」
「そ、それは言わなくてもいいデス。だから、その……」
「暁さんへ大人になれる方法があるって言って呼び出して、フェラさせたの? 切歌、俺はたしかにこの子も抱いたよ? でもな、それはこの子が望んだからだ。そうやって誘導してさせるのは意味が」
「あ、アタシがしたくてしましたデスっ!」
シキの言葉を遮り、切歌は赤い顔でそう言い切った。何ももう一人の自分を庇った訳ではない。勘違いされたくないと思ったのだ。自分は、シキのペニスをしゃぶる事を望んでいるし、出来る事なら射精して欲しいと思っていると。
「あの時、調と一緒に飲んだスープの味が忘れられないんデス。それだけじゃありません。オチンポでオマンコガンガンされた事もデス。オナニーは減ったデスけど、その分頭の中にあの日の事が何度も何度も繰り返されるんデスよ。シキさん、お願いデス。またエッチして欲しいデス」
「……切歌?」
「な、何も仕込んでないデス! これに関しては何も口出ししてないデスっ!」
「これに関してはって……はぁ、まあいいか」
語るに落ちる辺りがらしいと苦笑し、シキは視線を切歌へ向ける。その眼差しはとても厳しく、鋭い。思わず彼女が息を呑んだ程だ。そのまま彼は問いかけた。
「自分の言っている事、分かってる?」
「はいデス」
「これは、あの時と違うよ?」
「承知の上デス」
「……後悔しない?」
「シキさんならさせてくれないと信じてますデス!」
「…………ふぅ、しょうがないな。そうなった君はきっとてこでも動かないだろうしね」
息を吐くと同時に目を閉じ、どこか諦めるように告げてシキは目を開けて切歌を見る。その優しく温かな眼差しに少女は魅入った。未来を除いた装者全員に共通する点に、ファザコンやブラコンの気がある。ほとんどが家族を持たず、あっても複雑な関係などもあり一般的なものとは縁遠いためだ。
特にその傾向が強いのが旧F.I.Sの者達である。施設で暮らしていたし、何よりマムはいてもダディはいなかった。そのため、父性が強くなっている今のシキは彼女達にはとても相性が良かったのだ。
「じゃ、おいで暁さん。いや、切歌ちゃんって呼ぼうかな」
「っ! はいデス! それなら呼ばれ慣れてるのでOKデスっ!」
「ん。で、そっちは……おじさんとかがいいかな?」
「シキさんじゃダメですか?」
「ダメじゃないけどね……」
そう言うシキの視線はもう一人の切歌へと向いている。それだけで切歌は理解した。同じ呼び方だからだと。妻である切歌とそうでない切歌。その呼び方が同じである事をシキが気にしているのだ。そう考えた切歌は何故かとても嬉しくなりながらある提案をする。
「なら、お兄ちゃんって呼んでもいいデスか?」
「お兄ちゃん?」
「デス。その、お父さんって呼ぶには歳が近いデスし」
「……そっか。分かった。それでお願い出来る?」
「了解デス、お兄ちゃん」
「うん、ありがとう切歌ちゃん、嬉しいよ。さあ、おいで?」
「っ! はいデスっ!」
両手を広げて迎え入れるシキに切歌は笑顔で飛び込んだ。ギシリとベッドが軋むも、そんな事気にもせず二人は抱き合う。切歌はシキの大きな腕で抱き締められるのが好きになっていた。彼女にとって、シキは父のようで兄のような存在だったのだ。
弦十郎や緒川などはどうしてもそこまで関わる事が少なく、藤尭は頼りない感じがしてしまうために。だからこそ、シキに初めて抱かれた日、切歌は思ったのだ。この人なら大丈夫だと。頼っても折れる事なく、それどころか受け止めて笑ってくれる。そんな安心感を得たのだ。
(やっぱりお兄ちゃんデス。えへへ、エッチしちゃうお兄ちゃんデスけど、それがアタシのためとか幸せ過ぎデスね)
顔をシキの胸板へ擦り付ける切歌の頭を彼は優しく撫でていた。それもまた切歌には嬉しく思えたのだ。何せ彼は勃起している。にもかかわらず、一切いやらしい気持ちなく行動出来ているのだ。これに少女を脱しつつある切歌は大いに喜んだ。
「お兄ちゃん、アタシ、エッチしたいデス」
「いいの?」
「お兄ちゃんがアタシに優しくしてくれるように、こっちもそっちに優しくしたいんデス」
「シキさん、してあげて欲しいデス。こっちからだと下着が時々見えるデスが、もうグッショリなんデスよ」
その言葉にシキは確認を取るように切歌を見つめた。すると彼女は照れくさそうにはにかむ。その愛らしさに微笑み、シキは切歌のスカートへ手を滑り込ませて下着を触った。そこは本当に水分を多分に含んで湿っており、脱がして欲しいと叫んでいるように彼には思えた。
「切歌ちゃん、着てる服を出来るだけエッチに脱いでごらん」
「エッチに、デスか?」
「そう。切歌、お手本を見せてあげて」
「了解デスよ」
明るく返すや切歌の見ている前でゆっくりと服のボタンを外していくもう一人の切歌。時折視線をシキへ向け、熱っぽく見つめながら笑みを浮かべる。まずは上着。それを脱ぐというよりゆっくり脱げていくかのように床へ落とし、スカートへと手を伸ばす。
「……エッチデス」
「そうだよ。ストリップって言うんだけど、それを手本にしてるんだ」
妖艶な流し目、仰々しい動き。スカートを脱ぐのにわざわざ足を高く上げたり、脱いだ後に両手で太ももを優しく撫でていくのだ。それが視線を惹き付けるためと察して、切歌は息を呑む。
「ふふっ、さぁここからデスよ……」
上下黄色の下着姿となった彼女の姿は、女の切歌から見ても色っぽくて悩ましいものだった。その視線を感じ取りながら彼女はゆっくりとブラジャーを外し始める。まずホックを外し、そのまま背中を見せた。綺麗な背中とホックが外れたブラジャーが見えたところで、片方のブラ紐が肩からずらされて腕から抜かれる。
「ごくっ……」
その際、チラリと後ろのシキへ視線を向けるのを忘れずに。そして再び正面を向くも、見えている乳房は抜いた方の手で隠されていた。それに何故か切歌がため息を吐く。
(っ?! い、今アタシががっかりしてたデス……)
そんな可愛らしい切歌の期待に応えるように、残るブラ紐も腕から抜かれて床へ落ちる。そこには大き目の乳房を晒し、左腕を腰に当てて胸を張るセクシーな女性が立っていた。
「とりあえずこんな感じデスね」
「……や、やってみるデス」
ウインクで決めて自分へ交代を告げるもう一人の自分に負けじと、切歌もその隣へ移動して服を脱ぎ始める。だが、当然のように上手くいかずオタオタとするばかり。しかし、それにシキは満足そうに笑みを浮かべていた。色気はないが、愛嬌はたっぷりあったからだ。
「ううっ……全然デス」
「そんな事ないよ。見てごらん切歌ちゃん」
「へ? ぁ……」
視界に入ったのは反り返るペニス。今にも切歌を抱きたいと叫んでいるようだ。その光景に彼女は唯一残った下着へ更に愛液を染み込ませていく。
「さっ、最後デス。その一枚を脱いで両手でこうやって見せてあげるんデスよ」
「わ、分かりました」
言われるままに愛液でグショグショとなった下着を脱ぎ、それを両手で広げるようにする切歌。もうすっかり変色したそれは、どれだけ彼女が感じているかを表している。と、その瞬間ペニスが大きく跳ねた。
「うわっ! す、スゴイ反応デス……」
「うん、もう我慢出来ないよ。切歌ちゃん、耳を貸して」
「はいデス……」
シキによって耳打ちされる内容に赤面しながら、切歌は下着を手から外して床へ置いた。そして深呼吸してから意を決するように告げる。
「お兄ちゃんのガチガチンポで、妹マンコをいっぱいダメアクメさせてくださいデス」
「ああっ、堪らないよ切歌ちゃん。こっちおいで。天国を見せてあげる」
その天国と言う表現にヴァギナを濡らし、切歌は嬉しそうに頷いてシキへと抱き着いた。それが、現世に留まれなくなる事を意味すると知らずに……。
「そこからお兄ちゃんの上に乗って、おっぱいを可愛がってもらいながら腰を沢山動かしました。途中からお兄ちゃんが起き上がって抱き締められたりしたデス。で、背中を向けるようにオチンポ入れたまま動いて、今度はそのままベッドへ倒されていっぱいズンズンされました。子宮へオチンポが届いて頭の中真っ白になったんデスよぉ。なのに、お兄ちゃんはそこへたっぷりスープを出してくれたデスからぁ……」
言いながら下腹部を撫でる切歌。天国への扉はシキによる子宮への射精だった。その瞬間、彼女は意識を手放して最高の快楽を覚えさせられたのだから。
「切ちゃん、いいな。私はそんな事教えてもらえなかった」
「じゃ、調はどんな感じでした?」
「私は、あの日から二週間経つか経たないかぐらいで偶然もう一人の私と会ったの。どうも私と話したい事があったらしくて……」
その日、調はギャラルホルンの前に立っていた。リディアンの制服姿のままで。あの夜に体験した快楽。それがずっとジリジリと彼女の中で燻っていたためだ。もう一度したい。そう思うも、一度きりと強い意志で捻じ伏せていたのだが、それもそろそろ限界に近づいていたのである。理由は、彼女がそういう事へ察しが良かったためだ。
「マリアも、クリス先輩も、響さんもそう。絶対隠れてまたエッチした」
ある日を境に、特定の者達が綺麗になったのだ。悩みが全て吹っ切れたようなそれを、調はすぐさま男の影響と踏んだ。何故なら、彼女達の以前までの雰囲気は今の自分と似ていたから。
「……でも、私は負けない。絶対オチンポになんて負けるもんか」
そう自分へ言い聞かせながらギャラルホルンを見つめる時点で、既に負けていると気付けない調。すると、突然視界に見慣れたギアを纏った存在が現れた。
「っと、こんな感じなんだ。ん? あれ?」
「……どうして」
それはシュルシャガナのギアを纏った大人の調。彼女は目を見開いて驚く調に小さく笑みを見せると手招きをした。
「何?」
「おいで。オマンコ、うずうずしてるでしょ?」
「……そんな事、ない」
「ホントに? なら、どうしてここにいるの?」
「それは、もしものための見回り」
「制服で?」
「……異常があったらギアを纏う」
「甘いよ。本当にそのつもりならギアを最初から纏うべき。それに、制服で切ちゃんもいないとこを見ると、個人的な行動でしかも秘密。後ろめたい事がある証拠」
そこで調は目の前の相手に勝てないと理解した。向こうは自分の思考などを当然ながら良く知っている。そんな相手に誤魔化しは通用しないと。そう思って諦めるような気配に変わった調へ、もう一人の調は小さく笑みを見せると手を掴んだ。
「何?」
「きっと切ちゃんは今の貴方の変化に気付いてる。いつまでも不安にさせたままでいい?」
「それは……」
「大丈夫。あの時は大勢だったし一度だけだったから疼きが残っただけ。二人きりでセックスすればその疼きは綺麗に消えるから」
「……本当?」
「ここに証拠がいる」
これ以上ない信頼出来る言葉だった。ならばと調は連れられるままギアを纏ってあの世界へ向かう。そして、転送結晶でシャトーへ到着すると、そのままシキの部屋へと連れていかれた。中に入った調が見たのは真剣な顔で何かを書いているシキの姿。
「ん? 調? それに月読さんも? とりあえずいらっしゃい」
「お邪魔してます」
「シキさん、この子、まだ疼き消えてなかったみたい。ううん、むしろ余計悪化してる。何とかしてあげて」
「……えっと、月読さん。その、あれからオナニーは?」
「しゅ、週一度だけ」
「うん、頻度は分かった。回数は?」
「…………三回はイク」
「原因は明白じゃないか。月読さん、何で」
恥ずかしさで俯く調に呆れながらシキは問いかけようとしたが、そんな彼を遮るようにもう一人の調が割って入った。
「それぐらいしないと寝れないんでしょ?」
「……うん」
「寝れないって……」
「多分、私って極端だから、性欲を開放出来ないとこうなるんだと思う。切ちゃんは奔放なところがあるからいいのかもしれないけど、私は一旦内に入るとトコトンだし」
「そういう事ね。ごめんね、月読さん。俺が余計酷く」
「違う。悪いのはシキさんじゃない。エッチな私」
「ううん、それも違うよ。正しくはエッチな私をいけないって思ってる私。エッチはいけない事じゃない。だって、赤ちゃんを作る行為だよ?」
「でも、赤ちゃんが欲しい訳じゃない」
「あと、お互いの気持ちを繋ぎ合って確かめ合う事でもある。一度してみた時、シキさんと繋がってどうだった? あったかいって思わなかった?」
ズルい聞き方だ。そうシキは思った。そんな聞き方をされて否定出来るはずはないと分かっていたのだ。何せ彼の妻達と同じ体質の少女達である。ならば、生命のスープを膣内に出されればどう思うかは言うまでもないのだから。
「あったかいって思った」
「もっと繋がっていたいって、思わなかった?」
「……思った。ずっとこうしていたいって」
「だけど出来なかった。それは何で?」
「…………私だけじゃなかったから」
「だよね。なら、今日思う存分セックスすればいいんだよ。今日は、誰も貴方からシキさんを盗らない」
その最後の一言が決め手となった。調は小さくその言葉を反芻したかと思うと、顔をシキへと向ける。その表情はどこか期待に満ちたものだった。彼女は我慢をしなくていいとなってしまうと、どこまでもしなくなってしまう子だった。だから普段はしっかり者でいようとするのだが、それを良く知る自分によってあっさりと自制心を取り払われてしまったのである。
「シキさん、私のこの疼き、消してください」
「調?」
「切ちゃんへはアナルスープを学院時代にしたのに、私には卒業までしてくれなかった仕返し」
「ちょっ!? 何でその事……切歌だな? 喋らせたか喋ったんだろ」
「さっ、いっぱいシキさんに甘えるといいよ。そうそう、お兄ちゃん扱いすると喜んでくれるからね」
「調っ!」
去り際に小さくあっかんべーとやって、この事態を起こした人間は去って行った。残された室内には一組の男女がいるだけ。ただ、女の方は熱っぽい眼差しで男を見つめていたが。
「どう呼んだら一番嬉しいですか?」
「うん、そういうとこは本当に調と一緒だ」
「だって、あっちも私です」
「……そうなんだろうけどなぁ。月読さんは調みたいになって欲しくないと思うところもあるんだけどなぁ」
「そうなったら、シキさんは私とエッチしてくれますか?」
「よし、一旦その事は置いておこうか」
完全にセックスモードの調にシキは内心で苦笑いを浮かべながら、どうしたものかと考えてその頭を優しく撫でた。それが調の心を動かしたのだ。やはり彼女達にとってシキはスケベな事をする存在であるというイメージが強い。いくらあの夜にそれを幾分払拭したとはいえ、どこかでいやらしい事が好きという認識は残る。
だからこそ、こういう風に素の彼の反応を見る事でときめいてしまうのだ。もう一人の彼女達は徐々に好意を寄せていったが、調達はまずマイナスイメージが強くあってのこれなのだから。負の印象が強い程その反動は大きい。
「あのね、月読さん。君は賢いから分かってるだろうけど」
「いいんです。だって、もう知っちゃいました」
「……まだ断ち切れると思うんだけど」
「無理です。だって、あんなに美味しくてあったかいもの、忘れられないし忘れたくない」
「そこまで?」
「そこまでです。こっちの私達が夢中になったの、分かります。シキさん、責任取ってください。私達にスープを教えた責任」
「…………そう言われると弱いなぁ。結局最後の決断は俺が下したしね」
困ったように笑いながら頬を掻くシキが、調には少しだけ可愛く見えた。だからだろうか。気付けば彼女は彼の頬へキスをした。
「月読さん?」
「調」
「はぁ~……よし、なら調ちゃん」
「はい」
「君の言う責任は一生ものでいい?」
「むしろそれじゃないと嫌です。切ちゃんもここへ来るだろうし」
「それは考えないで。君だけの気持ちと意見を聞かせて欲しい」
真剣な面持ちで告げられたのは、調にとってあの時の夜の教えを思い出させた。自分一人で立てるように。故に彼女はシキへ凛とした顔で返す。己の嘘偽りない言葉を。
「例え切ちゃんがここへ来なくても、私はシキさんとエッチしたい。あったかいスープ、もらい続けたいんです。出来る事なら、誰にも渡したくないぐらいに」
「分かった。なら、調ちゃん、一つだけ約束して」
「約束?」
「そう。って言っても難しい事じゃないよ」
にっこりと笑顔を向けてシキは調の頭をそっと撫でる。その手の温もりに小さく微笑み、調はその言葉を待った。
「絶対に一人で抱え込まないで。もう、君には俺がいる」
「っ……はい」
「じゃあ、これからはお兄ちゃんとか兄様で」
「はい、兄様」
「……いつかの調との奴が現実になったみたいだ」
「むっ、兄様から他の女の匂い。私の匂いで消します」
「うわっ、何でそういうとこまで似てるの? 逆に凄いよ」
あくまで真剣な調とどこかふざけているシキという違いはあったが、二人は擬似兄妹関係を始めていた。これも調には意外と楽しい時間となる。シキは調へスケベな事をせず、あくまで可愛がりの範囲でしか彼女の体を触らなかったのだ。たまにそういう部分を触るとちゃんと謝罪し、調の気持ちを第一にしていた。
調としても最初こそセックスの事ばかり考えていたが、そんな事をしている内にじゃれ合うのもいいと感じ始め、気付けば本当に兄が出来たかのような錯覚さえ覚えていたのだ。
だけど、疼きはゆっくりとではあるが大きくなり、調の思考を変えていく。その変化をシキも感じ取ったのか、最後には彼女の事を優しく抱き締めてキスをしたのだ。それが切り替えの合図となる。
キスをしながら調の胸を優しく触り始め、その股間を押し当てたのだ。腹部に感じる硬い感触で彼女も一気に火が点き、瞬時に雌の顔を見せる。装者達の中で一番過激な面を持つ調。その彼女だからこそ、もっとシキの評価が激変したと言っても過言ではない。
出会った時は、よく分からないがもう一人の自分の夫というもの。それからしばらくして再会した時には、立派な父であり夫であろうと奮闘する男性。そしてその日の夜、逞しい雄と知ってしまった。更にその後、あの夜で身も心も実感してしまったのだ。この相手こそ最高のパートナーであると。
「ね、兄様。私、もう我慢出来ない」
「俺もだから心配いらないよ。調ちゃん、服を脱いでくれる? 出来れば下着も」
「……うん」
恥ずかしいと思う気持ちよりもやっとセックス出来るという気持ちの方が調には強かった。リディアンの制服を脱いでいく様は、さながら援助交際のようにも見える。シキもそう感じてペニスを大きく動かして興奮を彼女へ告げていた。
そうして下着姿となった調を、シキは舐めるように見つめた。上はフリルの付いた可愛いピンクのブラジャーで、下は同じ色で白のリボンがあしらわれたパンツ。その愛らしさとは裏腹に、しっかりヴァギナを中心に変色が始まっている。
「調ちゃん、とても綺麗で可愛くてエロいよ。こっちに来てお尻を向けてみて」
「……こ、こうですか? ひゃっ!?」
シキの手が調の濡れた部分をそっと触ったのだ。その刺激に調は驚くも、すぐに意識を切り替えるように更に臀部を突き出した。もっとしてと、そういう意味を込めて。
「調ちゃんは本当にエロいなぁ。じゃあ、今からここを舐めるからその間にブラを取っておくんだよ」
「んっ……ふぁい……」
下着をずらして這わされる舌の感触にブルッと震え、調は蕩けた顔で返事をしながらブラジャーを脱ぐべく動き出す。その間にもシキの強弱を付けた愛撫は続き、激しく舐め回された時には思わず手が止まってしまう程だった。
「ぬ、脱ぎました」
「じゃ、こっちは脱がしてあげるね」
「あっ……」
床に置いた下着からベチャっという音が聞こえ、調は恥ずかしくて顔から火が出そうだった。それでも、視界に映る逞しいペニスを見るだけで違う熱が顔に生まれるのだ。
「調ちゃん、一つ聞いてもいい?」
「何ですか?」
「責任ってさ」
「はい」
この後のシキの言葉を聞いた調は、その場で嬉しさのあまり絶頂してしまった。完堕ちを証明するように失禁までして……。
「子供を産ませるって事も含まれてるんだよねって、そう笑顔で言ってくれたんです。私、そんな事考えてなかったから嬉しくて、そこでおもらししちゃったんです。だけど、兄様は嫌がる事なくむしろ私を気遣って抱きしめてくれました。そこで優しくキスされながら手マンって言うのをしてもらって、気付けばベッドに寝かされて兄様のオチンポをオマンコに入れてもらってたんです。調ちゃんに汚い事なんてない。俺だけはそう言い切れるって言いながら、オチンポを何度も何度もパンパンしてくれて……」
恍惚の表情で語る調。その片手は何度も乳首を弄っている。まさに心酔したのだ。シキを兄様と呼び、切歌といる時はお兄ちゃんと呼び方を合わせて彼を喜ばせているのもそのためだ。周囲も調の何とも言えない色香に息を呑み、既に着ていた服を脱いでいる。
「つ、次は未来さんお願いします」
「私……二度目のセックスはあの夜から三週間後でした。響の様子がおかしくなったから、絶対あの世界へ行ってるって、そう思って確かめに行ったんです……」
思い出しながら未来は熱っぽい吐息を吐いた。そう、その日彼女は理解させられてしまったのだ。どうしようもなく、自分が淫乱である事を。
ギャラルホルンを抜けてシャトーへと向かった未来は、ガリィに案内されてシキの部屋を訪れた。だが、そこにはシキ以外にもう一人いたのだ。
「響ちゃんは、たしかにここへ来て何度もセックスしてるよ」
「そ、そんな……」
「仕方ないよ。陽だまりはお日様がいないと出来ない。じゃ、そのお日様を包んで照らす太陽が出てきたらどうなると思う?」
「……響を、響を返して」
もう一人の自分の言葉に静かな怒りを見せる未来だったが、それに彼女は平然としていた。
「現実見よ? あの子はさらわれたんじゃなく、自分でここへ来てるって」
「っ! それでも! シキさんが手を出さなきゃこうは」
「ずっと、あの子は装者として戦い続けてた。ガングニールの侵食にも耐えて、操られた貴方を助けるために。そんな彼女がここへ来る事の意味、分からない訳じゃないでしょ?」
「たった一度ってっ! たった一度で終わるって、そう言ったじゃないっ! なのにどうしてぇ!」
「落ち着いて小日向さん。未来、そこまで」
やや鋭い声で割って入り、シキは未来へと頭を下げる。
「ごめん、小日向さん。俺が響ちゃんを君から引き離した。本当にごめん」
「シキさん……」
「だけど、分かって欲しい。響ちゃんは何も君が必要ないとか嫌いになったとかじゃないんだ。ただ、今までの疲れとかでスープを求めたがってるだけなんだ」
「……そう言って響とエッチしてるんですね。それが余計響を自分に夢中にさせるって分かってて」
「そうだね。だけど、それを払いのけるにはもう遅すぎるんだ。それは、小日向さんもどこかで分かってくれると思う」
「それは……」
シキの言葉に未来は反論出来なかった。先程の怒りも、どこかに自分は相手してもらってないという気持ちがなかったとは言えなかったためだ。いや、ここに来た事さえも響だけズルいという気持ちがあった。私だってセックスしたいと、そう思っている自分に未来は気付きながら目を逸らしているのだから。
「だから、ここに来たんでしょ? あの子を建て前にセックスするために」
「っ!? そんな事」
「なら、どうしてさっきからシキさんの股間を見るの? まだ勃起してないのに」
その指摘に未来の怒りの炎が一気に萎んだ。同時に膨れ上がる羞恥心。だが、淫魔となった女の前でそんな弱みを見せれば待っているのは決まっている。彼女は俯き赤面する未来へ近寄ると、その耳元でこう囁いたのだ。
「最近オナニーするとオチンポの事ばかり思い出すんでしょ?」
「っ」
「しかも、響の事なんて忘れちゃうぐらい」
「ぁ……」
「いいんだよ。だって、先に抜け駆けしたのは響だもん。いつも私を頼ってくれてたのに、オチンポを知った途端シキさんに乗り換えちゃったんだから。なら、同じ事して私の気持ちを響にも味わってもらおうよ」
「私の……気持ち……」
「こんなに寂しいんだよって、こんなに辛いんだよって、響に教えてあげるの。ちょっとした仕返しも兼ねて、ね」
自分と同じ声で囁かれる言葉は、まるで己の秘められた気持ちのように聞こえてくる。未来はどこか焦点の合わない瞳でシキを、その股間を見つめ続けた。すると、段々そこが盛り上がってくる。勃起してきたのだ。その原因はもう一人の未来にあった。
彼女はシキへ見せるようにこっそりと未来のスカートを捲り上げていたのである。彼の目に入るは、鮮やかな白の下着。だが、その一部がゆっくりと色を変えていくのだ。
未来がシキの股間を見ている事を気付き、もう一人の未来は小さく笑って最後の一言を告げる。
「さぁ、響を奪ったシキさんのオチンポにいっぱい復讐しちゃえ」
「っ! 復讐……」
一歩、また一歩とシキへ足を進める未来。それを見届け、もう一人の未来は淫魔の微笑みを浮かべた。
「シキさん、仲良しの二人を引き裂かないようにしてあげて?」
「……本気で怖いって未来。にしても」
「オチンポに……復讐……」
「っと、それはダメ。で、俺は直接見たことないけど、操られて神獣鏡を纏ってた時ってこんな感じじゃなかった?」
言いながらやや強引に未来を抱き締め、その頭を何度も優しく撫でるシキ。その対応に彼の妻は苦笑して頷いた。その一方、抱き締められた未来は胸いっぱいに吸い込んだシキの体臭に意識を取り戻して心の内で悶えていた。
(ど、どうしよ!? 私、さっき凄くエッチな事しようとしてた……っ!)
シキが抱き締めていなければ、今頃彼女はファスナーを下げてペニスを扱き始めていただろう。それを悟って止めてくれたシキに未来は何とも言えない気持ちだった。そして、こうして彼の胸に抱かれているとどうしても思ってしまうのだ。この頼もしさと安心感は自分では響に与える事は出来ない、と。同時に、響が自分へも与える事は出来ない事も。
「小日向さん、もう正気に戻ったかな。戻ったのなら一度でいいから顔を横に動かして」
言われた通りにシキの胸板へ顔を擦り付けるような動きをする未来。それに彼も正気に戻ったと判断して腕を話す。が、そうすれば当然解放感と共に強く感じていたものが失せてしまうので……
「ぁ……」
「ん? どうかした?」
「っ!? な、何でもないです」
寂しさから不意の声を漏らした未来。それを誤魔化すも、既にその顔には先程までとは違う意味の朱が入っていた。いつだったか、シキの妻となった響と未来は彼の事をこう感じている。太陽のようだ、と。未来は響というお日様の陽だまり。そのお日様にとっての太陽が陽だまりにとってお日様と同じになっても不思議はない。
顔を見られまいと背ける未来だったが、そんな事をすればシキ相手に待っているのは自滅である。何せ、彼は彼女と同じような女性と共に歩み、子まで設けてしまったのだから。
「そっか。それでね、小日向さん」
「……何ですか?」
「オチンポに復讐って、何をしようとしたの?」
「っ?!」
ニヤニヤと問いかけるシキに未来は顔から火が出た。完全に分かって言っている。そう感じるも、もう彼に食って掛かる事は出来ない。そう、あの時自分の行動を止めてくれた事。そこにシキの本質が見えてしまったからだ。今のは、未来が可愛いからからかっている。そう理解してしまい、彼女は恥ずかしそうに俯く事しか出来ない。
「ね、小日向さん。何か言って欲しいな」
「知りませんっ!」
「あはは、ごめんごめん。未来には後できつく言っとくよ。多分だけど、うちの奥さん達なりに君達を心配してはいるんだと思うんだ」
「……どういう事ですか?」
「その、そっちも天羽さんの世界も未だにノイズが被害を出してるんだよね? こっちでも九人の装者がいたのに大変だったんだ。それを君達は六人で、天羽さんは一人で切り抜けている。だけど、どちらにも共通しているのは、リンカー頼みでいる事」
そこで未来も理解した。生命のスープは摂取し続けていればリンカーが不要になる。しかも、場合によってはギアの強化にさえなるのだ。平行世界の存在を知った以上、いつあの死の概念を内包したカルマ・ノイズが現れるか分からない。そのためにも、せめてリンカーという危ないものから脱却させたいと、そう考えているのでは。それが未来の推測であった。
「更に言えば、君達はギャラルホルンで他の世界へ救援にも行く。ないと思いたいけど、もしそこにあの時のカルマ・ノイズが出てきたら。……下手をしたら死んでしまうかもしれない。それがないと言い切れないのが、君達の世界だ」
「……はい。実際、いくつもの平行世界で響達は大変な戦いをしてたみたいです」
「らしいね。海賊だったり和服だったりとギアも変化させないといけないような戦いだ。そんな時、リンカー頼みの子達がそれを投与出来ない、もしくは戦闘中に効果が切れてしまったらどうする?」
「それは……」
「改良型リンカーの製造法が分かったとはいえ、それもリンカーである事に変わりはない。俺はね、知ってしまった以上君達も他人事にはしたくないんだ。例え最低の手段でも、俺が嫌われ憎まれてもいい。少しでも君達が長生きしてくれたら、危険から遠ざかれるのなら、喜んでこの手を汚すよ」
そこまで言い切った後、不意に表情を緩めて彼は苦笑する。
「ま、その方法がセックスって言うのは、汚してるのはむしろ俺の手じゃなくて君達だけどね」
「……シキさん」
「きっと、うちの奥さん達は自分達が俺のスープで色々助かったから君達をこういう風にしたのかもしれない。自分達が助けに行く事は色々難しいし、ドリンクはそんなに沢山作れないからさ。何を言っても言い訳だし都合のいい事だって分かってる。それでも、響ちゃん達が自分で望むのなら見逃してやって欲しい。不満や文句は全部俺にぶつけてくれていいから」
その言葉で未来は目を閉じて息を吐いた。シキは全ての責任を負うとし、響達の盾になると告げたのだ。そこに下心はない。いや、あるのかもしれないが一番強いのは別の気持ちだ。だからこそ、響達も、そして自分も抱かれてしまったのだろう。そう思って未来は静かに目を開けた。
「なら、早速一ついいですか?」
「何?」
「私、エッチしたいです」
「え?」
「いっぱいいっぱいエッチして、シキさんから響達の分のスープ搾りたいです。そうすればもう響達がここに来る気なくなるから。ダメですか?」
「……服を脱いでベッドであの時の姿勢になってごらん」
返ってきた答えに未来はヴァギナが濡れるのを感じて笑みを浮かべた。そして躊躇いなく服を脱いでいき、下着さえも脱ぎ捨てる。一糸まとわぬ姿となった未来へシキは無言でファスナーを下げてペニスを取り出した。そこから漂う匂いに彼女は嬉しそうに深呼吸をし、蕩けた顔で微笑んだ。まるで猫がまたたびを嗅がされたのか如く、緩んだ表情で。
そのまま未来はベッドへ乗ってシキの方へ足を向けて股を開く。そして両足を両腕で持ち上げてヴァギナを見せた。そこはもう愛液でトロトロに濡れていて、今にもペニスを挿入して欲しいと懇願しているようだ。そんな未来へシキはにっこりと微笑んで近付いていく。
だが、何故か彼は未来の上に馬乗りになった。彼女の鼻先にペニスが突きつけられる。鈴口からカウパーがトロリと垂れて未来の胸元を滑り落ちていく。それを目で追ってから彼女は亀頭越しにシキを見つめた。
「あの、シキさん?」
「小日向さん、そのままフェラをしてくれる?」
何を言っているんだ。そう本来なら思うだろう。いや、もしくはどうしてと問い返したかもしれない。しかし、この時の未来はその言葉に即決で応じた。鼻先にある亀頭から漂う匂いと、最初に垂れたカウパーが決め手となって。
「レロレロ……シキさぁん、そこじゃしゃぶれないです」
「顔をもっと前に出せばいいんだよ。ほら」
「ああ、もっと離しちゃヤダぁ……れ~」
「ああ、とってもスケベな顔をしてるよ小日向さん。そんなにチンポ舐めたいの?」
最初にそれをしてくれと言ったのはシキだ。なのに何故か彼がそれを未来にさせまいとしている。それがおかしい事に彼女は気付けるはずだ。だが、未来がその問いかけに返した言葉は……
「舐めたいです。美味しいオチンポ、レロレロしたいんです!」
「……じゃあ、お願いするよ、未来ちゃん」
「ぁ……はいっ!」
とてもイイ笑顔で返事をし、未来は念願のペニスを嬉しそうに頬張った。しゃぶればしゃぶる程どんどんだらしなく、情けなくなっていく表情のまま、未来はシキに頭を撫でられながらフェラチオを続ける。そして口内射精された瞬間、小日向未来の中で何かが弾けたのだ。濃厚なスープの味と大きな手、更に優しくも力強い眼差しに胸と子宮をときめかされて……。
「その後、オチンポをオマンコに入れてもらって、両手をシキさんと絡めながら繋がったの。シキさんったら、私が言った事を覚えててくれてね。私が意識失った後もずっとオマンコしてくれたんだ。おかげで起きた時には子宮が参ったってなってて。そんな私にまだ搾ってくれる? って」
その最後の言葉に全員から羨ましいと言わんばかりのため息が漏れる。話していた未来は、両手で頬を押さえてうっとりとしていた。しばらく戻ってこないだろうと判断したのか、翼が咳払いをして語り出した。
「次は私が話そう。私があの人と二度目の逢瀬を重ねたのは、あの夜から三日後の事だ。実は、私もマリアと同じで向こうの私に出来るだけ早く再訪をと言われてな……」
真面目な翼は言われた通り、時間を作ってシャトーを訪れた。そこで彼女はもう一人の自分に案内されるままシキの部屋へと向かう事となる。
「それで、一体私に何の用だろうか?」
「お父様に孫を見せてあげたい。そう思った事はない?」
たった一言ではあったが、それが何を意味するかは翼にはよく分かった。故に顔に朱が入る。しかも否定出来ないのだ。それを分かっているのだろう。もう一人の翼は優しく微笑むと彼女へこう告げた。
「お父様、空を産んだ時泣いて喜んでくれたわ」
「……そうか」
「次は男児を産んでみせますと言ったら気が早いと苦笑されたけど」
「だろうな」
「その時は名付けをお願いしますとあの人が言ったら、それではまだまだ隠居は出来んなって」
「お父様らしい」
「それを、きっと貴女のお父様も言ってくれるしやってくれる。呪われた風鳴の血じゃなく、愛しい一人娘の子として思って、ね」
そこでもう一人の翼の足が止まる。そこはシキの部屋の前。翼は空の事を思い出した。幼い頃の自分にそっくりで、だけど違う可愛らしい少女の事を。それを相手に微笑む八紘の姿を幻視して、彼女はそっと胸に手を当てた。
空は言わば自分とシキだから産まれた存在だ。なら、彼と子を作れば空と似た少女が生まれてくれる。だけど、自分は防人であろうと決めた。その役目を放棄する事はしたくないし出来ない。そう考え翼は静かに息を吐いて目の前の相手へ言葉を告げようとして……
「貴方の在り方を貫くのは構わないわ。でも、それは貴方が一人だったからでしょう? もう奏はいなくても立花が、雪音が、マリアに暁、月読や小日向もいる。なら、貴方だけが背負う必要はないわ。頼れる仲間達が、友人達がいるのだもの。それでも防人であろうとするのは、彼女達を信頼していないとも取られかねない」
「っ!?」
先手を打たれ、自分の拠り所を揺るがされたのだ。たしかに、防人たらんとしたのは装者が自分だけになったからである。だが、今や装者は増え、自分以外に六人もの装者がいた。その中で防人たらんとし続け、人としての幸せを考えないのは彼女達への不信感とも言えるぞ。そうもう一人の翼は指摘したのである。
(そんな事はない。私は、みなを信頼している。防人であろうとするのは、私の奏に対する誓いのようなものだ。だけど、それを立花達にも分かれと言うのは違うし、向こうの指摘のような捉え方をされても不思議ではない。特に、要さんと一線を超えてしまった今なら……)
男に求められる。愛される。それらは翼達に大きな影響を与えた。これまで彼女達は乙女の身の上で激しい戦いに身を置き、辛く苦しい経験を積んできたのだ。そこへ、心身ともに包んで癒してくれる存在が現れてしまった。しかも、それは戦いに有利となるというオマケ付きで。
「風鳴の名は、人によっては意味を持つ。だけど、あの人には何もない。それどころか風流な苗字だねと言ってくれたのよ。名を褒める人はいるけど、氏を褒める人は中々いない。翼でもって風を鳴らす。あの人はそう解釈してくれた。分かるでしょ? 私が、何故あの人とこうなれたか」
「……ええ、よく分かる。私という存在を名前から受け止めてくれた人。そんな人、ときめかざるを得ない」
「お父様は風鳴の人間と自分を律している。だからこそ、一人の父親としての幸せを与えられるのは貴方しかいない。結婚、出産、それらは自分だけでなく周囲も笑顔に、幸せに出来るの」
「周囲も……」
「剣であってもいい。だけど、忘れちゃいけないのは、貴方もまた一人の娘であり人である事。貴方の幸せを心から願っている人がいる。それを、心に刻んで?」
その瞬間翼は思い出す。あのファラとの戦いで八紘が叫んだ事を。自分の名に込められた想いを。そして、それが彼女の中に辛うじて残っていた抵抗感を押し流してしまったのだ。そんな翼をもう一人の翼がシキの部屋へと招き入れる。中でシキは何かを眺めて笑みを浮かべていた。
「シキさん、客人です」
「ん? ああ、風鳴さんか。いらっしゃい」
「お、お邪魔しています」
「何をしていらしたんですか?」
「アルバムの整理だよ。丁度この前の旅行の写真をレイアが受け取ってきてくれたんだ」
そう言ってシキが見せたアルバムには、至る所に笑顔が溢れていた。翼もその写真に表情を緩めてしまう。特にやはり子供達の写真が目を惹いた。誰もが幸せを表情から溢れ出させているのだ。
それを眺め、翼はより思う。自分が子を産めばその子はこんな笑顔を見せてくれるだろうかと。自分だけでは無理かもしれない。何故なら、写真の笑顔は両親が揃っているからこそなのだ。更に言えば、ノイズの脅威は完全に消えている事も大きい。
(私の世界では、こうは出来ない。いつ装者として呼び出しがあるか分からないし、要さんは別の……っ!?)
その時、翼に電流が走った。そう、シキを父親にする事を決定事項として考えていたからだ。だが、その理由を彼女は痛い程理解していた。今、翼の中で想像している子の姿は空である。であれば、シキと子作りする事が一番その想像に近くなると分かっているのだ。
「……要さん、一つだけ聞いてもいいですか?」
「何?」
「私も、私も子を産んだとして、こんな笑顔をさせてやれるでしょうか?」
「そう思っている内は大丈夫だと思うよ。問題は、絶対そう出来るって疑わない事かもしれないし」
「え?」
シキの言っている意味が分かりかね、疑問符を浮かべる翼へもう一人の彼女が微笑み混じりに口を開いた。
「いつだって子供の事を考えて自問する。そういう親なら子供の笑顔を壊す事は極力避けるだろうけれど、根拠も理由もなくただ問題ないと楽観する親は不安が残る。そういう事」
「俺達はいつも考えるんだ。これでいいのかって。大人にとっての正しさは、子供にとっては悪い事かもしれない。大を生かすために小を殺す。これは大人には正しいけど、子供からしたらみんな生かさないとダメだって、そう思うだろ? 大人の理屈だけで考えちゃいけないんだ。子供には、もっと分かり易く、大人達が諦めてしまう理想を教えていかないとって」
「……大人が諦めてしまう理想」
「みんな仲良く、平和に暮らす事。たったこれだけの言葉がどれだけ難しいか子供は知らない。だからこそ、教えるの。難しさではなく素晴らしさを。私達は出来なかったけど、貴方達なら出来るって信じて。人の営みって、そういう事だと思うの」
その時の夫妻の姿が、翼には何故か両親と重なった。親として子を育てている二人に、言葉に出来ない強さを感じ取ったのだろう。言葉を失う翼へ二人は笑みを向ける。そして揃ってこう告げたのだ。
「「だから大丈夫。君(貴方)も親になれる」」
シキに寄り掛かる妻の姿。それが翼には自分の未来にも見え、ぼんやりと思うのだ。防人ではなく先駆者となるべきだと。真の平和のための先駆け。理想の未来を切り開く剣となろう。この身は、この命はそのために使うのだと。
「……要さん、私を親にしてくれますか?」
だから気付けばそう口にしていた。未来を切り開くとしても、それに続いてくれる者がいなければ意味がない。ならば、それは自分の血と心を受け継ぐ者がいい。それに、何より初めて心奪われた男の子供が欲しいと思ったのである。
「言う程簡単じゃないよ。大体、俺の場合、一度で出来る方が珍しいんだ」
「分かっています。なので、これから出来る限りここへ来てもいいでしょうか? 私のような立場では、おいそれと男性を部屋に招く事も出来ませんので」
「……翼、どう?」
「いいと思う。やっと彼女も分かったのよ。どこまでいっても、自分は女なのだと、ね」
「ええ。剣だ防人だと自分を誤魔化していたけれど、それである前に私は女だった。それを、もう刻み付けられてしまった。他ならぬ、貴方に」
どこか悲しそうに、だけど嬉しそうに呟き、翼は黙って服を脱ぎ始めた。それをシキも、もう一人の翼も止める事はしない。分かっているのだ。覚悟を決めた風鳴翼は、誰が何を言おうと揺るがないと。やがて下着姿となった翼は、隠す事も恥じらう事もなくシキを見つめた。
「どう、でしょうか?」
「色気があってとても素敵だ。翼にも負けてないよ」
「まだ私の方が魅力的だけどね」
「いずれ追い抜いてみせるから」
「まぁ……」
「なら、翼ちゃんはまずはムッツリスケベを認めるとこからかな?」
「っ?! か、要さんっ!」
痛いところを突かれ、真っ赤な顔になる翼であったが、内心では喜んでいた。彼の呼んだ翼ちゃんという呼び方である。それが、妻の自分と己とを別人と扱いつつ距離を詰めるものだと察していたのだ。
「ははっ、隠さなくてもいいんだよ。俺は翼ちゃんのそういうとこ、よ~く知ってるからさ」
「ううっ……む、ムッツリスケベなんて」
「実際そうでしょ? でも、それでいいの。普段は澄まして凛として、この人の前だけ全て曝け出せばいいんだから」
「全てを、曝け出す……。そう、そうね」
「じゃあ……翼ちゃん、下着を脱ごうか。まずはご奉仕の仕方をしっかり翼から教えてもらいなさい」
「はい、分かりました」
「いい? 殿方の、シキさんの喜ぶ事を全部仕込んであげる。ちゃんと覚えるのよ?」
「よろしくお願いします、姉様。要さんへのご奉仕、私へご教授くださいませ」
下着を脱いで、全裸になるや三つ指ついて頭を下げる翼。その光景にシキはペニスを大きくさせ、姉と呼ばれた女性は小さく苦笑するのだった……。
「姉様の指導は的確だった。要さんの男根をどう舐めればいいのか。どこをどうするのが喜んでもらえるか。それを実際やりながら教えてくれたのだ。それだけではない。言葉遣い、表情の見せ方、誘い方など実に多岐に渡って私に女としての教育を、伽を教えてくれた。旧家であれば、本来母がそういう事を教える事もあると言われ、私は思ったのだ。姉様は、お母様の代わりに私へ伽を教授してくれたのだと。そんな中で飲ませてもらったスープの味を、私は忘れないだろう。あんなにも熱く濃厚で強い雄の味は……」
出来上がったような表情で話す翼は、その指をペニスに見立ててしゃぶり始める。その妖艶な光景にマリアや調も同じ事をし出した。もう、ここにきては正気の者など誰もいない。誰もが情欲に動かされ、下腹部の疼きに思考を溶かされていたのだ。
「最後はあたしだね。あたしは、実はあの日の翌日にまた舞い戻ったのさ。あたしはリンカーの過剰投与で装者になった。そして一人で戦い続けてた。だからかな。もうあの一度で完全に体が負けちゃったのさ」
うっとりした顔で話す奏。以前よりも大きくなった乳房を揺らして彼女は笑う。あの一旦帰還した後、彼女は再びシャトーへと足を踏み入れていた。全ては、体の渇きを癒すために。
「シキさん、邪魔するよ」
「あれ? 天羽さん? どうしたの? 忘れ物?」
「どうせシキのスープがまた飲みたくなったんだろ?」
奏がシキの部屋を訪ねると、そこにはもう一人の奏もいた。彼女は彼の背中に抱き着いて甘えているように見え、奏の心をざわつかせる。
「だったら何だい? 今更ダメとか言わないよね?」
「あのさ、何か勘違いしてるみたいだから言っておくけど、あたしは一度も響と未来のやった事を肯定した事ないし、許してる訳じゃないよ。ま、シキがあんた達に手を出すのは仕方ないって思う部分もあるから黙認したけどね」
「奏、それは俺が全部悪いって事でさっきも謝ったじゃないか」
「ふ~んだ! シキもシキだよ。あたしと同じ顔からシキさんって呼ばれてデレデレしちゃってさ。昔あたしがそう呼んだ時は呼び捨てでいいって言ったじゃんか」
「あ、あの時はそこまで歳も離れてないし、何より奏が大人っぽく見えたから……」
「そう? 今、誤魔化すために嘘言ってない?」
「本当だって。後から歳を聞いて驚いたんだぞ? 可愛さと綺麗が同居してるんだなって」
「ちょ、止めてよ。褒め殺すつもり? ったく、そういうとこは相変わらず抜け目ないんだから」
奏の目の前で展開されるやり取り。それは、どこからどう聞いても夫婦のイチャイチャだ。それに彼女は握り拳を作る。分かったのだ。シキはともかく、もう一人の自分が意図してこれを聞かせていると。お前は所詮自分に似てるから愛されているだけなのだ。本当に彼が想っているのはこちらなのだと。
(いい度胸してるね、向こうのあたし。それだけシキさんを盗られそうって警戒してんのか。成程ね……)
若くて孤独、しかもリンカー頼りの天羽奏。それがどれだけシキの心を掴むのかを他ならぬ天羽奏が知っているのだ。妻の奏は自分をシキが特別扱いしていると知っている。それ故に奏の事が怖くて仕方ない。何せ、彼女には自分が失ったものと、無かったものがある。若さと境遇だ。
(あたしだってシキを独り占めできるもんならしたかった。だから、きっとあっちはそうしようとするに決まってる……)
要シキが一番最初に愛した女性、天羽奏。姉御肌で勝気な彼女ではあるが、その内面には可愛らしい乙女がしっかりと存在する。初恋相手をよりにもよって自分に盗られたくない。そういう意味では両者の気持ちは一致していたのだ。
だがしかし、二人は忘れている。いや、気付いていないのかもしれない。天羽奏が要シキに特別扱いされているように……
「とりあえず、天羽さんも奏も睨み合わない。仲良くとはまで言わないけど、ケンカしないでくれないか?」
「「……分かってるよ」」
要シキを天羽奏は特別扱いしているのだから。
「で、天羽さんは奏の言った通りでいい?」
「……うん」
「まぁ、仕方ないかもね。翼がいなくなって、一人でノイズとリンカーを使って戦い続けてきたんだ。体が思った以上に傷付いてるんだろう。だから余計スープが欲しいんだ」
「だろうね。で、シキ? まさかまた抱いてやろうなんて思ってないよね?」
「それはまず天羽さん次第だよ。治療って目的なら別にセックスである必要はないし」
「え?」
シキの発言に奏は若干暗い顔になる。大義名分となるはずの要素が、まさか望みから逸れる要素になろうとしていると知ってだ。奏の耳に入ってくるのは、治療であれば性交ではなく精飲で充分であり、実際それでナスターシャの病魔が完治した事が証拠となった。
これに困ったのは奏である。治療と称してセックスしてもらい、身も心も満たされようと思っていたのにそれが飲むだけで、しかも直接ではないとなればより一層であった。
「ちょ、ちょっと待ってよ! それじゃシキさんが気持ち良くならないじゃん!」
「別にそんな事シキは気にしないよ。あんたの体のためにって、そう思う事で愛情の方もばっちり。ね?」
「あ、ああ」
シキとしては何故わざわざ念押しをするんだろうと首を傾げるが、二人の奏にとってそこは重要である。片や治療を名目にセックスしたい。片や治療を名目にセックスさせたくない。見事なまでの正反対だ。
「……なら、あたしが抱いて欲しいって言ったら?」
「な……」
「それは……奏がうんと言わないと無理かな」
やはり妻とそうでない者となれば、シキが優先するのは決まっていた。それもまた奏には好印象となる。普通であれば若く初心な自分を選びそうな中、しっかりと迷う事なく妻を選んだのだから。複雑だが人間とはそういうものである。
さて、指名された方は正直迷っていた。何故なら今の奏がかつての自分の可能性と知っているからだ。シキと出会う事もなく、翼に先立たれる。そんな状況を想像したら死にたくなると、そう思って彼女は奏を見つめた。
(仕方ないか。あたしだって、シキがいなかったら死んでたんだし……)
双子の妹だとでも思って目を瞑ろう。そんな気持ちを込めた息を吐いて彼女は奏を見た。
「一つだけ約束しな」
「……何?」
「あたし達からシキを盗ろうなんてしないように。ま、ないと思うけどね」
「分かってるよ。それに、そんなの無理だと思う」
「どーだろ? シキもかなりあんた達に入れ込んでるみたいだからねぇ……」
「そうだな。否定しない。だからこそ、力になりたいんだし」
苦笑しながらの言葉は温かく、また重みがあった。奏はその声にシキの本心を感じ取り、感じ入るものを覚えたのだ。一人孤独に戦い続け、平行世界からやってきた翼と出会った事で失った気持ちを思い出した彼女。だからこそ、シキがいてくれればと思ったのである。そうすれば、自分は孤独ではなかったと。
翼という片翼を失い羽となっても、その要がいてくれれば歪む事無く飛び続けただろうと、そう思って奏は、瞳に涙を浮かべ深く頷いた。
「大丈夫。もう、力になってくれてるよ。その想いが、その気持ちが、あたしの支えになってくれるから」
「そうか。それなら、良かった。だけど、支えになった以上、それは継続しないと意味がないんだ。だから、遠慮なく甘えてくれ。ここは、ここだけは君が守る側じゃなく守られる側だから」
「……うん、ありがとう」
目を閉じて微笑む奏の頬を涙が静かに流れていく。その輝きにもう一人の奏は髪をぐしゃぐしゃと掻き回してため息を吐いた。こういう雰囲気が苦手なのである。しかも、それが自分なのだ。照れくさく、そして居た堪れない気持ちとなったのだろう。
「あーあ、もうこれでこの子はシキにべったりだ。肉体的にも、精神的にもね」
「そう? まぁ、そこまで酷くはならないと思うよ。奏と同じで芯は強いだろうから」
「甘い。あたしは芯が強くあろうとするだけ。頼れるものが出来たら、それに全力でよっかかるのさ。というか、そうしたくなるんだよ誰だって」
「……そういうもんか」
「ん。だから、もういいよ。あんたもシキに甘えな。風鳴の旦那なんかじゃ全面的に甘えるとか難しいもんね」
「え、えっと……うん」
「あたしは外してやるから、うんと可愛がってやんな。もし何だったらあたしがその子のとこ行ってしばらく誤魔化してやるから、そうなったら言ってよシキ」
「ああ。ない事を願うけどね」
急に肝っ玉母さんらしくなったもう一人の自分に奏は目を白黒させる。もう、彼女にとって素直になった奏は娘か妹も同然だった。そうなれば姉御肌が目を覚ますというもの。こうして二人きりとなった彼らは少しの間見つめ合って、どちらともなく苦笑した。
「あたしって、お母さんになるとあんな感じ?」
「そうだよ。まぁ、他のお母さん達が中々ああじゃないからね。クリスやマリアはどっちかって言うと教育ママだし」
「成程ね。えっと、それでなんだけどさ」
「ごめん。その前に俺から言わせて欲しい。奏ちゃんを抱きたい」
「っ?! か、奏ちゃん?」
「ああ。これが精一杯だと思う。同じには、色んな意味でしたくない」
その表現だけで奏は悟る。シキが自分と妻を一緒にしたくないと考えている事を。それが双方への気遣いであると分かり、彼女は嬉しそうに笑った。
「いいよ。ううん、それがいい。ちゃん付けされるのなんて久しぶりだけど」
「そう。で、もう一つの方の返事は?」
「……言うまでもないでしょ? シキさんのチンポ、あたし好きにされちゃったんだしさ」
「奏ちゃん……」
抱き寄せられて感じる温もりに奏は目を閉じて浸る。この腕の中では、自分は女でいていいのだと思って。装者である事も、何もかもを忘れて居ていいのだ。そう噛み締めるように彼女は感じる温もりへ甘えた。やがて温もりを交わし合い、混ざり合うように動き出す。
自分を女にしたペニスを優しく撫で、自分を甘えさせてくれる唇へ唇を重ねる。体を愛撫する手つきに微笑み、与えられる快感に酔いしれた。気付けば衣服は脱がされており、生まれたままの姿でお互い向き合っていたのだ。
「シキさん……」
「奏ちゃん、最初に口でスープを飲んでくれる? 一番濃いやつを」
「ああっ……いいの? そんな事して」
「むしろそうしてからの方が奏ちゃん的にはいいんじゃない?」
「え?」
「……子宮が降りて、受精準備始めるよ?」
ドクンと、胸が高鳴る。ダメだと思う気持ちよりもそうなりたいと思う気持ちの方が声が大きい。そして奏は無言でペニスへ跪くとディープスロートを始めたのだ。この雄の種を欲しい。この雄の子を宿したい。そんな声を届けるように。
「知ってると思うけど、俺の精子じゃ中々デキないからね。心配いらないよ」
その心配が何を意味するのかを正しく理解しながら、奏は思考をこれからの事でいっぱいにする。
(中出しセックス! 子作りセックス! 赤ちゃん欲しいっ! 赤ちゃん産みたいっ!)
頭を優しく撫でる手に小さく震えながら、奏は無様な顔でペニスをしゃぶり続ける。そんな彼女の口内をやがて大量の精液が襲い、その意識を溶かすのだった……。
「濃いスープってヤバイよね。アレだけで頭の中がセックスの事一色になるんだからさ。で、その後本当にお腹熱くなって、シキさんのチンポ入れられただけで一回イったんだ。でさ、向かい合ってしてたんだけど、途中からシキさんがチンポを子宮へ打ち付けるみたいな体勢にされてぇ、ずっ……と叫ばれたんだよ。孕め、孕めって。言われてると本気でそうなる気がしてくるんだよね、あれ」
奏の話に混ざって聞こえる濁った水音。それは他の者達のヴァギアから溢れる愛液の飛び散る音だ。気付けばペアを作って慰め合っている彼女達を見て、奏は背後の気配に気付いて妖艶に微笑む。
「これで終わりだね」
「ええ、終わりよ。だから奏……レ~」
「やっぱ綺麗でエロいよ、マリア……んぅ」
最後の一組も絡み合い、シミュレーションルームに雌達の喘ぎ声が響く。それはさながら淫蕩の宴の前夜祭のようだった。雌同士で絡む事で下腹部の熱を育てるだけ育てる儀式でもある。何故なら、焦らされたら焦らされただけペニスによる刺激が気持ち良くなり、子宮で飲むスープは美味しさを増すのだから。
「マリアっ! 綺麗だよマリアぁぁぁぁっ!」
「ああっ! 奏も綺麗よ! とってもいやらしくて素敵だわぁ!」
「切ちゃんっ! もっとオマンコとクリを擦ってぇ!」
「分かってるデスよぉ! 調ももっと強く押し付けるデスっ! はあんっ!」
「そう、それぐらいだ雪音っ……同時に、同時にやるぞ?」
「ああ、分かってる。先輩こそ最後に力抜くなよ?」
「んふっ! 響のお尻ヒクヒクしてる……」
「未来だってぇ……もうオマンコ限界じゃん」
それぞれに高め合い、あるいは絶頂を合わせようとしている八匹の雌。そして、示し合わせたかのように八つの嬌声が重なった。
マリアと奏は向かい合ってヴァギアを押し付け合いながら互いの陰核を摘み上げ、切歌と調は松葉崩しの体勢でヴァギナと陰核を同時に刺激し合い、クリスと翼は互いの乳首を強く摘みながら同時に引っ張って、響と未来は69の体勢でヴァギナへ指を三本挿入し、それぞれ達したのである。
「「「「「「「「イクぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」」」」」」」」
こうして、彼女達もあの世界の者達に近付いていく。それは、ある禁断の行為への扉を開け放つ事へと繋がるのだ。同一人物二人とのセックス。それをシキへ持ちかける時は、刻一刻と迫っていた……。
次回、遂に経産婦となった装者達とそうじゃない装者達による3P話。
究極のハーレムプレイは……まだ無理。だって、一人堕ち……知らない子がいますからね(汗