※この作品はR-18です。

淫姫絶頂したいフォギアIF   作:拙作製造機

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と、言う訳で後日談というか、あのセレナを仲間にしないとこうなっちゃうんだよっていう未来予定図を。気が向いたらまたこちらを更新するかもしれません。とりあえず、これで一旦区切りです。


彼女達があの少女を引きずり込まなかった場合

 穏やかな春の昼下がり。左手に買い物袋を下げた一人の女性が小さな女の子と手を繋いで歩いている。その少女は楽しそうに笑い、母親へ屈託ない笑顔を見せていた。

 

「おかーさん、ちょーちょっ」

「ん? あ、ホントだね」

 

 少女が指さした先には一匹の紋白蝶が飛んでいた。その愛らしい姿を捕まえようと思ったのか、少女は懸命に手を伸ばす。だが、当然距離があって届かない。

 

「む~」

「あはは、さすがに無理だよ。メイ、諦めなさい」

「やっ! あきらめないっ!」

 

 意固地になったのか、母親の声にも耳を貸さず、メイと呼ばれた少女は紋白蝶へと手を伸ばし続けた。そこに自分との共通点を見出し、母親は小さく苦笑する。

 

「ホント、そっくりになってきちゃって……」

 

 そう呟いて母親―――立花響は息を吐いた。少女の名は立花鳴。だが、それだと硬い感じがするのでもっぱら”メイ”と表される事が多い。五月生まれでもあるから”May”とかけているという、シキにしては中々洒落たネーミングであった。

 

 彼女がシキの妾となって既に五年以上が過ぎ、ようやく世界情勢もアルカ・ノイズの被害から解放されるようになってきていた。

 エルフナインとキャロル・エル姉妹との交流が生み出したアルカ・ノイズ感知及び掌握システムにより、錬金術師達の手駒は無力化され紛争地帯での使用も阻止されるようになったためだ。

 

 それと前後して装者達も妊娠し、マリアと翼がそれぞれ平行世界と入れ替わり、それが落ち着いた頃にクリスが、続いて響と未来が、最後に切歌と調が出産。

 

 そして見事に六人共に女児を産み、その子供達は正規適合者としての資質を有していたのだ。その結果、彼女達は装者でありながら次代の装者の母ともなり、秘密裏に国連からの支援を受ける事となっていた。

 

「メイ、蝶々もいいけど、今日は久しぶりにお父さんが帰ってくる日だよ? それでも蝶々追い駆ける?」

「おとーさん!? ちょーちょさん、バイバイっ! メイ、さいそくで、さいたんに、まっすぐに、いっちょくせんに、おウチへかえるっ!」

「うん、じゃあしゅっぱーつ!」

「ぱ~つっ!」

 

 メイも今日で四歳になった。誕生日祝いに父であるシキが平行世界からやってくるのだ。

 

 ちなみに彼が来る方法だが、いつかの平行世界で弦十郎が使用していた”RN式回天特機装束”を全身用に改修。それからノイズとの戦闘能力を排除し、ギアのようなバリアシステムだけに特化させた物を装着する事で解決させた。

 

 そうして立花母娘が向かったのは彼女達の家。閑静な住宅街の一角にある五階建てのマンションである。入口のダブルロックをパスとキーを使って解除し、エントランスへと入る響。メイはそこへ入るなりまずは管理人室へと向かう。

 

「ただいま~っ!」

「はい、おかえりなさい」

「おばさん、サキは?」

「サキならファルちゃんのとこだよ」

 

 サキとは管理人の娘であり本来は”咲希”と書くが、通称はメイと同様にサキと評されている。ファルはクリスの娘であり、このマンションの住人でもある。

 今やクリスはこのマンション専属の家政婦をしており、子守りから食事の支度、部屋の掃除までを引き受けていた。

 

 そして、翼が一番世話になっているという事は言うまでもないだろう。

 

「ファルちゃんのとこかぁ。じゃ、いっか。ん? わわっ!」

「何度も言ってるでしょ、メイ。ここもお家なんだからノックはしなさいって」

 

 急にメイの体が宙に浮くも、それは後ろから響が片腕で抱き抱えたからだった。未だに現役の装者としてのトレーニングを欠かしていない彼女は、見た目以上の腕力を有している。

 

 響は、手の中で少し慌てる娘を見て小さく苦笑しながら目の前にいる相手へ微笑みかけた。

 

「それと、ただいま、未来」

 

 そう、このマンションの管理人は誰であろう未来。彼女もまた一児の母となっていて、娘である”サキ”と共に管理人室を住まいに暮らしているのだ。

 

「ふふっ、おかえり響。買い物は済んだ?」

「うん。ほら、今日はメイの誕生日だからさ」

「あー、そっか。だから色々準備?」

「そ。じゃ、部屋へ帰るよメイ」

「うんっ! じゃあね~」

「はーい」

 

 手を振るメイへ未来も微笑みながら手を振り返す。立花母娘が暮らすのもこの一階であり、エントランスを抜け、エレベーターを横切って向かった廊下の突き当たりの角部屋がそれである。

 ちなみに最上階はオーナーの部屋があるだけのフロアで、四階にマリアと翼が入居し、三階にクリス、二階に切歌と調の部屋がある。このマンションは、実態としては装者及びその家族が暮らすセーフハウスであった。

 

 それは、あの世界でシキ達が考えたハーレムを実現するための方法の一つである。それを応用し、響達は次代の正規適合者を育て守る事を建て前にこの住居を手に入れたのだ。

 アルカ・ノイズの被害はかつてよりも大幅に軽減されたとはいえ、完全になくなった訳でもなく災害救助などでも利用出来るギアは未だに需要が無くせないのが現状。故に交渉が出来たと言う訳であった。

 

 ドアまで到着すると、響は一旦メイを下ろしてキーを取り出す。

 

「はい、どーぞ」

「ありがとっ! ただいま~っ!」

「おかえり。で、ただいま」

「おかえりっ!」

 

 互いに挨拶を言い合う二人。これが彼女達二人にとっての日常なのだ。表向きにはメイの父は海外へ長期に渡る出張中となっており、会えるのは月に一度。それが二度になる月があるのだが、それこそが誕生月である。

 

「さて、メイは手を洗っておいで。お父さんが帰ってくるまでにケーキ作っちゃおう」

「ケーキっ!」

 

 目をキラキラと輝かせ、メイは響の顔を見上げた。そうして立花母娘がケーキ作りにかかろうとしている頃、雪音家ではクリスが趣味であり実益も兼ねているぬいぐるみ作りへ励みつつ、時折子供達へ目を光らせていた。

 

「ママ~、フォルテの妹まだ~?」

 

 そこへ聞こえてくるのはクリスの娘のファルの声。フォルテというのは彼女が大好きなウサギのぬいぐるみである。勿論、クリスの手製だ。初めて作った物だからか少し荒い部分も見えるものの、クリスにとってもファルにとっても思い出深いぬいぐるみであった。

 

「ん? あのな、ファル? まだ作り出して三日も経ってないんだ。大人しくフォルテとフェルマで我慢してな」

「だって、サキがぷーを見せつけてくるんだもん。可愛いでしょって」

「いいじゃない。やっとわたしもおばさんにつくってもらったんだもん」

 

 両腕で茶色のクマのぬいぐるみを抱えて頬を膨らませるのは未来の娘のサキ。それに対して口を尖らせているのがファルだった。そんな彼女の腕の中にも白と黒の二匹のウサギのぬいぐるみがいる。白がフォルテで黒がフェルマだ。

 

 このままでは口喧嘩からの取っ組み合いが始まりかねない。そう判断したクリスはどこか苦笑しながら手にしていた作りかけのぬいぐるみをテーブルへと置いた。

 

「そこまでだ。サキもファルも仲良くしろって。それにファル、お前だけぬいぐるみ二つ持ってんだからいいだろ。他は一つしか持ってないんだからよ」

「う~……」

「返事」

「……うん」

「よし。あと、サキもあまり自慢するんじゃねーぞ。作った方としては嬉しいけどな」

「はーい」

 

 不承不承ながら返事をする二人の少女を見つめ、クリスはため息を一つ吐くと椅子から立ち上がった。そのままゆっくりとソファに座っている二人の前まで移動し、その頭へ手をそっと置いた。

 

「いいか? あたしからすれば、ファルもサキも可愛くて大切なんだ。そこに差を作ってるつもりはねー。だからこそ、ファルにも注意した事はサキにも気を付けて欲しい。その反対もだ。サキが注意された事はファルも気を付けろ。これはあたしだけじゃねー。未来も、このマンションで暮らしてるママ達は全員あたしと同じ考えだ」

「ママだけじゃなくて……」

「おかあさんたちも……」

 

 目を大きく開いて何度も瞬きさせるファルとサキへ優しく微笑み、クリスはしっかりと頷いた。あの平行世界で見た事やものは今の彼女達に大きな影響を与えている。

 さすがに一緒に同じ家で暮らす事は出来なかったが、このマンションを大きな屋敷に見立てて似た雰囲気を作り出しているのがその証拠。

 

 余談ではあるが、実は奏やセレナ用の空き部屋もあったりする。ただ、そこは定住用ではなく宿泊用と言うべきものではあるが。

 

 さて、クリスが二人の少女にここで暮らす母親達の気持ちを伝えてぬいぐるみ作りへ戻った頃、オフを合わせていたマリアと翼はイヴ家のリビングで優雅に紅茶を飲んでいた。

 

「相変わらずいい香りだ」

「まあね。来客用は良い物を用意しているもの」

「私は客か?」

「身内だけど、一応来客でしょ?」

「……まぁ、そう言われてしまえばその通りだが」

 

 ウインク混じりの言葉に翼は苦笑するしかない。そんな二人から少し離れた場所では、大きなモニタを食い入るように見つめる二人の歌姫の卵がいた。

 

「何度見ても凄みを感じる……」

「……我が母ながら感嘆の意を禁じ得ない」

 

 未就学児とは思えない言葉遣いの二人の少女。凄みを感じているのがマリアの娘のアナスタシア、通称アーシャである。感嘆しているのが翼の娘の舞だ。

 物心ついた頃から世界を舞台に歌い踊る母親を見てきた彼女達は、小学校入学を前に既にその才能を受け継いでいると示すように歌や踊りで周囲を驚かせていた。

 

 以前など二人で不死鳥のフランメを見事に歌いこなしたのだ。その際の観客は近所の子供達とその母親達に老人などだったが、二人が歌い終わった際には割れんばかりの拍手が送られた程である。

 

「いつか私達もツインディーヴァと呼ばれるようになりたい」

「ええ。マムや翼さんのような歌姫に……」

「……だ、そうよ?」

「ふふっ、引退は考えていないけど、そう聞いては余計走り続けるしかないかな。母娘でライブというのも、悪くないし」

「そうね。デュエットは慣れたけれど、カルテットは未経験だもの」

 

 あの要姓を名乗るようになった自分達は、現役を退き娘達との共演を果たせなくなっている。ならば、こちらはやれる限り走り続けてみよう。そう翼もマリアも改めて決意を固めた。

 欲を言えば第二子が欲しいと二人は思っている。何せアリアも空も遂に本当の意味で姉となっていたのだ。しかも、何と弟が出来たのである。

 

 今、向こうの世界では、そのシキの息子達が彼の体質を受け継いでいるか否かが注目されている。ただ、当然ながらまだ十年は先の話なので、当分騒がしくなる事はないが。

 

「それにしても、年月の経つのは早いものね」

「ああ。私達が母となって既に五年が経過した。あの子達に父親の真実を伝える日も近い」

「そう、ね。今日でメイが四歳。彩歌(さやか)と奏美もあと半年もしないで二歳になるもの」

「きっと舞やアーシャは薄々気付いているだろうけど……」

「それでも、まだ話すには早い。それに、話す時はあの人がいないと」

「そうだな。とりあえず、あの日の事を考えよう」

「……ええ」

 

 翼の含みある言葉にマリアも含みを持った声で応える。そんな母親達に気付かず、二人の少女は熱心にライブ映像を見つめていた。

 

 それから十分後、マンションのエントランスに二組の母娘が姿を見せていた。共に子を背負う様は立派な母親像と言える。

 

「いやぁ、子供向けと言ってもバカに出来ないデスね」

「そうだね。奏美も彩歌も楽しんでくれたし、切ちゃんも興奮してたし」

「そ、それは……」

 

 少女向けアニメ映画を見に行った彼女達だったが、周囲の少女達に混ざって切歌も声援を送っていたのである。それを調は呆れながらもどこか微笑ましく思っていたのだ。

 言いよどむ切歌だが、そこへ助け舟を出すように彩歌がぐずり出す。その瞬間、瞬時に意識を母親へ切り替えた切歌は、彩歌をあやしながらエントランスに設置されているソファへと動き出した。

 

「おむつ?」

「ん~……多分そうデス」

 

 背中からゆっくりと彩歌を下ろし、切歌は手慣れた手つきで服を脱がしていく。そして紙おむつを外し、予想が的中していた事を確信して頷いた。

 そこには、見事なしみが出来ていたのである。もうそれさえも見慣れたものとなった切歌は、何の躊躇も迷いもなく淡々と紙おむつを取り替えるべく動き出す。と、そこへ差し出される物があった。ウェットティッシュである。

 

「はい、これ」

「アリガトデス」

 

 同じ母親同士、既に何をいつ求めるかは分かり切った事。元来からのコンビネーションは、母親となっても健在であった。

 

「さ、キレイキレイしましょうね~、デス」

「……切ちゃん、そろそろ喋り方気を付けた方がいいかもしれないよ? 歌鈴も若干デスが癖になりかかってたみたいだし」

「そうはいいますが、こればかりはどうしようもないデスよぉ」

「私達は施設暮らしが長かったせいもあって色々と世間とずれても仕方ないって言えるけど、この子達はそうじゃない。なら、出来るだけ一般的な喋り方をさせてあげた方がいいかもしれないって思うんだ」

「そ、そうかもしれません。で、でもデスね? アタシのこれ、そんなに変デスか?」

「…………変と言うよりは気になる人は気になる?」

 

 首を少し傾げての発言に切歌も返す言葉がなかった。やや複雑な表情のまま、替えの紙おむつを彩歌へ付けて彼女はため息を吐いた。彼女ももう一人の自分から色々と聞いているのだ。

 些細な事で面倒事になったりするのが世の中。それなら、出来るだけ面倒事になりそうな事は避ける方がいい。幸い、二人の切歌は口調で揉め事を経験した事はないが、だからと言って娘もそうとは限らないのだから。

 

「そうデスね。気になる人がいるのは事実デス。彩歌が言葉を沢山喋るようになったら気を付けてみるデス」

「頑張って」

「で、調も気を付けるデスよ」

「え?」

「調は言い方がキツイと感じる時があります。実際神楽はそれで学校で若干ケンカが多かったって聞きました」

「……キツイ?」

「時々デス。だから、お互い様って事デスかね?」

 

 そう苦笑して締め括る切歌に調も同じような表情を見せて頷いた。その後、二人は我が子を背負ってそれぞれの部屋へと帰っていく。

 それから数時間後、マンションの最上階にあるオーナールームに明かりが灯った。だが誰かマンションへ入ってそこを訪れた訳ではない。

 

 そして明かりは数分の後に消え、何事もなかったかのように暗くなる。しかしそれから数分後、立花家の鍵を開けて侵入する者が現れた。

 

「ただいま」

 

 侵入者はそう優しい声で告げると、玄関でしばし待つ。すると、元気よくメイが廊下へ顔を出した。

 

「おとーさんっ! おかえりなさいっ!!」

「ただいま、メイ。お誕生日おめでとう」

「ありがと~っ!」

「おっと……」

 

 小さな体で全力疾走し飛び付いてくるメイを受け止め、シキは響の面影をそこに見て微笑んだ。そのままシキはメイを両腕で抱き抱えてみせた。少しずつ重さを増す我が子に成長を感じ取り、彼は噛み締めるように笑みを浮かべた。

 

「おかえりなさい」

「……ただいま」

 

 そこへゆっくりと響が歩み寄る。見つめ合うシキと響。こうして顔を合わせるのは半月ぶりである。メイがお腹にいる頃は毎日顔を合わせていた事を考えれば、今の状況はかなり寂しいと言えた。

 それでも響は受け入れていたのだ。シキは自分の世界の住人ではないと。本来ならば来訪さえ出来ないはずの存在であるとして。

 

(メイは毎月一度しか会えないこの人をしっかり父親って認識してる。ちゃんと写真とかもあるからだと思うけど、やっぱり一番はあれなんだろうな)

 

 響の視線の先ではメイがシキへ抱き着いて嬉しそうに笑っていた。

 

「えへへ、おとーさんからいい匂いする~」

「そうか? お父さんは鳴から甘い匂いがするぞ?」

「えっへんっ! おかーさんとケーキつくったんだよ!」

「へぇ、そりゃすごいじゃないか。それはテーブルの上か?」

「うんっ! おかーさん、おとーさんに見せてあげよ!」

「はいはい」

 

 仲良し親子全開の三人だが、その過ごした時間は驚く程少ない。それでも密度を濃くする事でその繋がりは強いものとなるようにしていた。テーブルの上には、ケーキといくつかの料理が並んでいて、いかにもな誕生パーティー状態となっている。

 

 早く早くと急かすメイにシキと響は笑みを零しながら返事をし、親子三人での誕生日会が始まった。実は、前日には他の居住者達を招いての誕生日会が行われており、当日の今日は親子水入らずでとなっている。

 これは他の子供達も同様であり、その理由は当然ながらシキが子供達共通の父とまだ教えられないためであった。

 

「おとーさん、あーん」

「あー……っむ」

「おいし?」

「……ああ、美味しいよ。鳴はお母さんと同じで良いお嫁さんになれそうだ」

「ほんと? じゃ、おとーさんのおよめさんになってあげるね!」

 

 定番のやり取りだ。だが、だからこそ心温まると言える。シキもこれまで何度となく言われ、聞いてきた言葉だからか噛み締めるように笑みを見せ、優しくメイの頭を撫でた。

 

「ありがとう。じゃ、次は鳴の番だ。ほら、あーん」

「あ~……っん!」

「あ~あ、そんな大きな口で食べるからクリームがベッタリだ」

「お母さん、拭いてやって」

 

 満足そうな顔でケーキを咀嚼するメイの口を響がティッシュで拭いていく。その光景をシキは懐かしむように見つめていた。かつて、メイの姉とも言える和も似たような事をされていたからだ。

 

(和ももう小学生が目の前。鳴も今日で四歳、か。時間の過ぎるのは早いもんだよ)

 

 和と希望はまだお父さんのお嫁さんになると言っているが、既にその上に当たる歌鈴と神楽はそれを言わなくなっている。その辺りに女の子の成長速度を感じ取り、シキは寂しくも嬉しくなっていた。

 

 和やかな雰囲気のまま進む食事。やがて料理も食べ終わり、お腹が満たされた事とはしゃぎ過ぎた事による疲れから、シキの胸を枕にメイは眠ってしまった。

 

「……寝ちゃったみたいだ」

「あー……アナタが来るってはしゃいでたからなぁ。いつもはお昼寝するのに今日はずっと起きてたし」

 

 洗い物を終えて、エプロンを外しながら響が答える。そのまま彼女はそっとシキの隣へと腰掛けた。そしてそっと手を伸ばしてシキの手へ自分の手を重ねる。

 

「響ちゃん……」

「アナタ……」

 

 絡み合う視線。熱を持ったそれから二人は相手の想いを汲み取り、やがてどちらからともなく顔を近付け口付けを交わす。

 

「……二人目、欲しいって言ったらダメですか?」

「ダメじゃないよ。ただ、二人目の時はこっちでずっとだからね」

「分かってます。男の子、欲しいんです。女二人じゃ、心細いし」

「……響ちゃんはズルいな。昔は本音全開だったけど、今は本音半分計算半分でしょ?」

「女に、なりましたから。それに、もう母でもあります」

 

 そう言って響は重ねていた手を自然な動きでシキの股間へ移動させる。そこは少しだけ硬くなっていた。

 

「鳴をちゃんと寝かせてあげないといけないな」

 

 その言葉に響は無言で頷き、シキと共に寝室へと向かう。メイを抱き抱えるシキの股間を、優しくだが執拗に愛撫しながら……。

 

 

 

 布団ですやすやと眠るメイ。その横で響は声を押し殺しながらシキと交わっていた。かつての頃は声を押し殺して交わる事などなかった彼女だが、子を産み母となった日から交わりは声を抑えるのが常となっている。

 それは、当然ながら愛しい我が子の近くで交わるためであり、そしてそれによる背徳感や罪悪感が新しい快楽へと繋がってしまったためでもあった。

 

「締め付け凄いよ、響ちゃん。そんなに鳴の横でチンポ感じるの好き?」

「っ……い、意地悪言わないでぇ。アナタのオチンポ、相変わらず硬くて熱くて凄いんだもん。それに、声を抑えてするの、感じやすくなるのも分かってる癖にぃ」

「仕方ないじゃないか。こういうエッチ、向こうじゃ出来ないんだ。俺だって興奮してるの、伝わってるだろ?」

 

 言い終わるやシキは少しだけ腰を深く突き入れて響の子宮を揺らす。その甘く逞しい快感に響は惚けた表情を見せて笑みを見せる。

 

「ぁ……うん、伝わる。アナタの想いも」

「そう? じゃあ、言ってみて」

「……二人目、作ってやる」

「ちょっと違うな。正解は……」

 

 そっと響の耳元へ顔を寄せるシキ。そこで囁かれた台詞は……

 

―――二人目だけで終わると思うんじゃないよ、だ。

 

 その瞬間、響は咄嗟に両手で口を押えて仰け反った。絶頂したのである。何も言われた内容が嬉しかっただけではない。シキは言い終わった瞬間に射精したのだ。子宮目掛けて放たれた愛情全開の生命のスープは、響の寂しく思っていた心と体を一瞬にして満たしてしまった。

 

「どうしたの響ちゃん。ずっとマンコが締め付けてるんだけど?」

「……じゅ、ジュルいよぉ。今のでオマンコが溶けちゃったぁ。アナタの赤ちゃん、またここに欲しいって叫び出しちゃったぁ」

「そっか。なら、ここからは本気の子作りだな」

「うん、本気の交尾、しよ?」

 

 舌を伸ばして絡め合う二人。そこからはくぐもった声が室内に響く。これと同じような事が、各装者の子供の誕生日の夜には繰り広げられる事となる。

 

 余談ではあるが、この時から数年後、響はメイからこんな事を言われる事となる。

 

―――そういえば、お母さんってお父さんが帰ってきた夜は絶対うなされてるよね。

 

 時に立花響二十八歳。もう行為は寝室ではなく風呂場かリビングと心に誓った瞬間であった。

 

 

 

 さて、子供達は毎月一度、多くても二度しか会えないシキであるが、実は母親達はその限りではない。一年に一度だけ訪れる特別な記念日が彼女達にはあるからだ。そう、結婚記念日である。

 ただ、シキを伴侶とした彼女達が結婚式を挙げられたはずもなく、記念日など出来ようはずもなかった。まぁ、それも表向きなのだが。

 

 彼女達の結婚記念日。それは、間違いなくあの日。全員してシキに処女を捧げ、女となった日。それこそが彼女達の結婚記念日だったのだ。

 その日は、シキだけでなくミカ達が子守り役として来訪し、一番大きな部屋であるイヴ家に子供達が集合してのお泊り会となる。そして母親達は最上階のオーナールームへと向かう。

 

 愛する雄に、抱かれるために。

 

「またこの日がやってきたのね」

 

 一年に一度の催し。結婚記念日と言う名の大乱交。それを噛み締めるようなマリアの言葉に誰もが小さく頷く。

 

「この一年、どう旦那様をもてなすか。そればかりを考えていた」

「翼さん、相変わらず熱の入れようが間違ってますね」

「でも、そういう響だって似たようなものでしょ? 去年なんか、ドスケベギアなんてやってのけたじゃない」

「あれは本当にバカの発想だったな。あたしには思い付けもしねー」

 

 半ば呆れるような未来とクリスに響は苦笑いを浮かべるしかない。ドスケベギアとは従来のスケベギアよりも更にエロスを強めた姿。具体的には透けているのだ。つまり着ているのに脱いでいるようなもの。

 これにはシキも驚き、どうやったらそうなったのかを詳しく聞き出した程だ。ただ、このドスケベギアは響も完全に安定している訳ではなく、コツとしては全てを曝け出してもいいと思う心持ちというだけ。

 

「だけど、その後切ちゃんが実現出来た時は驚いた」

「あ、あれは自分でもビックリだったデスよ。やってみるものデス」

「暁は立花に似ているからな。小日向でも出来なかった以上、やはり思考の傾向が大きいのだろう」

「いやいや、何さらっと自分の事忘れてんだよ、先輩。先輩も見事に透け透けギアになったじゃねーか」

 

 どこかニヤニヤ笑いながらクリスが告げた言葉が翼を赤面させる。そう、響の他にドスケベギアを成功させたのは切歌と翼、そしてもう一人いた。

 

「そうね。見事に私達も透けたじゃない」

「ぐっ……それは……」

「私も今回こそ透けてみせる。切ちゃんに置いてかれるのは嫌だし」

「えへへ、ギアエッチに関してはアタシの方が一歩リードデス。まぁ、普通のエッチは圧倒的に調の方が凄いデスけど。スタイルなら勝ってるデスが……」

 

 学生だった時はそこまで顕著ではなかった身体的な差が、今やかなりはっきりと切歌と調に現れていた。平行世界よりも調の発育は悪く、スタイルはスレンダーではあるが胸は巨乳と呼ばれる程ではなかった。逆に切歌は見事な発育を遂げ、マリア・クリスに迫る程である。

 

 ちなみにバストはマリア・クリス・奏が3トップであり、調・翼が最下位争いをしている状況だ。

 

「エッチに必要なのはスタイルの良さじゃない。そう兄様は教えてくれた」

 

 自慢げに胸を張る調だったが、そこへどこか苦笑する声がかけられる。

 

「そろそろいいかい? もうシキさんも我慢の限界っぽいんだよ」

「あ、ごめんなさい」

 

 奏の言葉に調がややばつが悪そうな顔をした。この結婚記念日は奏も同じなので、ここに彼女も来ている。万が一に備えて子守り兼代わりの装者として要響が動いていた。

 

「ううん、別にいいよ。じゃあ、みんなお願い」

 

 シキの言葉と同時に聖詠が一斉に鳴り響く。その彼女達の視線は一点へ向けられている。シキの反り返るペニスへと。

 

 それだけで母ではなく女へ、雌へと思考が変わるぐらいに彼女達は堕ちている。しかも、一度孕んだ事で完全に体がシキのペニスへ屈服した事もあり、今の彼女達は名実ともに彼の女と言えた。

 

 ギアを纏いし八人の女。かつて世界を守り、ノイズの脅威や錬金術師の野望を打ち砕いた戦姫達は、その戦装束を男と交わるために身に纏い、淫らな物へと変えて力と成す。

 

「どう、ですか?」

 

 全員を代表して響が問いかける。その姿は見事なエクスドライブ状態。ただし、着ているのに着ていないように見えるドスケベギアだ。彼女だけではない。残る者達も同じ状態へと至っている。

 

 全員乳首が勃起し、ヴァギナは愛液を流し始めている発情状態で。

 

「……最高だよ。こればかりは奏達でも出来ないな」

 

 明確に告げられる響達にとっての勝利宣告。それだけで八人は嬉しそうに身を震わせる。シキがそういう事を言うのは珍しいからだ。ギアの心象変化を多く経験している彼女達は、ギア使用のセックスに関しては圧倒的にシキの妻達を超えている。

 和装、幻獣、振袖、花嫁、ライダー、カンフーなど、挙げ始めればきりがない程に彼女達のギアは変化のバリエーションを有しているのだから。

 

 そして、それだけでなく……

 

(あぁ、あんなにオチンポおっきくしてる……。我慢汁もどんどん流れてるよぉ。美味しそう……)

(旦那様はやはり逞しく雄々しい。天を衝く程の剣と、溢れさせる雫の美しさ……臍の下が疼く……)

(普通男ってのはゆっくりとチンポが情けなくなるもんなんだろ? でも、アニキはむしろ凶悪になってやがる気がするぜ。……いっぱい出してもらって、あったかいもので腹の中満たしてもらわねーとな)

(はぁぁぁ、堪らないわね。あのぎらつく眼差しと反り返るチンポ……体の中で血が燃えてくる。マゾ雌の淫靡な血が……)

(ドスケベギア大成功デス。それに、お兄ちゃんがあー言うって事は向こうはドスケベギアが出来てないって事デスよね? ……遂に強みが出来たデス)

(ふふっ、兄様も私達に子を産ませたからかなり気持ちが寄ってきてくれてる。上手くすれば、過ごせる時間増えるかも)

(このドスケベギアって、もしかしたら嫉妬の気持ちが鍵なのかもしれない。響は、内側に溜め込んじゃうから、その嫉妬の気持ちが余計エッチなギアへって変化させたのかも。……もしそうなら、向こうに出来ないのも納得)

(姐さんの条件はあたしらがシキさんを奪おうとしない事。でも、もしシキさんがこっちを選びたいってなったら、あたしらが奪おうとした訳じゃないからセーフだよね? ……月に一度の時間じゃ、そろそろあの子も寂しいみたいだし)

 

 母となった事で生まれた強かさ。それが芽吹き蕾を付けて、花咲いていたのだ。奪うのではなく引き寄せる。こちらが選ばせるのではなく、選んでもらう。不可能と思いつつも、どこかで淡く期待してしまう程に今の彼女達は変わっていた。

 

「で、みんなとってもいやらしい目をしてるけど、どうしてかな?」

 

 そこへ投げ込まれるシキからの問い。その意図を誰もが瞬時に悟り、両手を動かし始める。片手は胸元へ、もう片手は股間へと。ゆっくりと、まるで切れ目をギアへつけるように。

 

「それは今から……」

「私達の愛する旦那様に……」

「たぁ…………っぷりとぉ」

「抱いてもらいたいのと……」

「オチンポノイズに負けたダメ装者として……」

「何度も何度も敗北アクメさせて欲しいから……」

「いっぱい屈服させて……」

「孕ませて?」

 

 言い終わると同時に、彼女達の雌としての部分が外気に触れる。実った乳房と主張する乳首に濡れた花弁の如きヴァギナ。そんな光景にシキは無言のままペニスを動かすと、静かに彼女達へと歩み寄っていく。

 その間も彼女達の視線はペニスへ固定されている。それと共に彼女達はある確信を持っていた。それは体の状態だ。彼女達が妊娠した時は、揃ってスケベギアを使用した時であり、それも下腹部の、子宮辺りにそれと似た紋様が浮かび上がった時だったのだ。

 

 それらの条件を今満たしている。それを感じ取って彼女達は恍惚の笑みを浮かべた。第二子を欲しているのは誰も同じ。心の底から子を望み、しかも出来ても構わないとしっかり思う事が出来ていた。

 

 実は、以前調が受精まで至っても着床しなかったのはここに原因があった。彼女はどこかで妊娠した後の事への不安が残っていたのだ。それが奏にはなかった。それが明暗を分けたという訳である。

 

「分かった。声が枯れるぐらい絶唱させてやるからな?」

 

 告げられた低い声に八人の淫姫は震える。思い出すのは初めて男を知った夜の事。逞しく雄々しいペニスに貫かれ、熱い精を奥へ注がれ意識を失った日の記憶。

 

「「「「「「「「はい、アナタ……」」」」」」」」

 

 揃う声は媚びた雌のもの。向ける眼差しは淫魔に堕ちた光を宿し、漏らす吐息は熱を帯びていた。一匹の雄へ群がるは八匹の雌。だが、それらは雄によって完璧に統率された群れ。

 故に雄の命じるまま動く。ある者達は陰茎を、ある者達は陰嚢を、またある者は肛門を、その舌で奉仕していく。

 

 子を産み、女として成熟した彼女達だが、それ故に余計雌として飢えるようになってもいた。何せ妊娠中は愛する雄と常に寄り添えていたのだ。

 それが今や月に一度の逢瀬がやっと。多くても二度だ。言うなれば、今のシキとの時間は彼女達にとって砂漠のオアシスと同義である。

 

(オチンポ美味しいよぉ。早くオマンコの中へ突っ込んで、ガンガン突き上げて欲しいっ!)

 

 かつては太陽と評された響は、シキの前ではその輝きも失せて、ただの卑しい雌へとなり下がる。無意識に臀部を振って雄へのアピールを始める程、彼女はセックスに溺れていた。

 

(硬く、鋭く、大きい。いつ見ても立派で雄々しい剣だ……。早くこれを私の中へ納めて頂かなくては。兄上専用チンポケースとして……)

 

 防人であり剣と己を公言していた翼は、シキの前ではただの鞘に、チンポケースになってしまう。普段の凛々しさはどこへやら。そこにあるのはペニスに夢中な世界的アーティストの恥ずべき姿である。

 

(あったけぇ……このあったかさが、あたしに家族を、温もりをくれたんだ。でも、まだたんねー……。あの子を、ファルを一人ぼっちにはしたくないからな。また、腹の中いっぱいにあったかいもん出してもらうんだ……)

 

 素直になれなかったクリスは、シキの前では本音を言えるようになっていた。子を産んだ彼女にとって、守るべき場所が変わったためである。娘と夫。この二人さえいれば他はどうなってもいいと、そう言える程に彼女は堕ちている。

 

(私はやはり変態だった。いくら愛していると言っても、その相手のアヌスを舐めるなんて普通は出来ないしやらないもの。それをしながら股を濡らす私の伴侶は、もうこの人しかいないっ!)

 

 課せられた十字架を背負って生きるしかなかったマリアは、シキの前ではただのマリアでいられるようになった。更にその眠っていた性癖を目覚めさせられ、受け止めてもらった事で誰よりも彼へ依存するようになっていたのだ。

 

(本当に最高デス。オチンポも、タマタマもどこを舐めても美味しすぎるんデスよぉ。でも、やっぱり味わうならオマンコで、デスね。赤ちゃんの部屋にまた沢山ミルクを注いでもらうデスっ!)

 

 甘えん坊のきらいがあった切歌は、シキの前ではもっと甘えるようになっていた。調との関係を見直し、しっかりと一人で立てるようになった分、愛する夫にだけはより依存性を持ってしまったのである。

 

(ずっしりとしてて重い。ここに赤ちゃんの素が、オチンポミルクが入ってる。アツアツの孕ませ汁、オマンコだけじゃなく口にも欲しいって、そう言ったら喜んでくれるかな? ……うん、後で言ってみよう)

 

 大人しい風で過激な面を持っている調は、シキの前ではその顔を隠す事を止めている。元からあった奉仕精神も手伝い、セックスにおいてもある意味でマリアを超えるエロスを発揮し、誰よりもそういう事への興味が強いのだ。

 

(どうしてこんなにオチンポって美味しいんだろ? どこ舐めても、しゃぶっても、美味しくて頭蕩けちゃう。こんな危険なオチンポの被害は私達だけで食い止めないと。そう、こんな美味しくて硬くて熱くてふっとぉいオチンポは……)

 

 健気で儚ささえ感じさせていた未来は、シキの前では反転するかのような淫魔に変わる。何よりも大事な存在の響と共に生きていける道を作り出してしまったからか、マリアとは違った意味で依存するようになっているのだ。

 

(誰も彼も夢中でシキさんのチンポへ舌這わせてる。まぁ、マリアだけは違うけど。でも、ホント何度見ても惚れ惚れしちゃうよね。これが、あたしを、みんなを女にしたチンポ。そして母さんにしてくれたチンポ)

 

 勝気で姉御肌な奏は、シキの前では女性らしい顔を出すようになっていた。たった一人の装者としてノイズと戦い続ける日々。それに潤いと安らぎを与える切っ掛けとなったのだから当然と言える。何せ、娘のねねがいる事で生きがいが生まれているのだから。

 

「そろそろ出そうだけど、どうして欲しい? ぶっかけて欲しい? それともみんなで口移し?」

「「「「「「「「ぶっかけてぇ!」」」」」」」」

 

 今は混じり気なしのスープが欲しい。そんな気持ちで答える八匹の雌へ、雄は興奮しながらペニスを扱き出す。それに合わせて、彼女達は彼の前へ移動するや口を大きく開け、舌を伸ばして、しまいには両手を受け皿にして射精を待った。

 その情けない表情にシキはこの上なく興奮し、ペニスを扱く手が速度を増していく。すると、更に彼を煽る様に彼女達が一斉に舌を動かし出したのだ。

 

「うわっ、その光景エロ過ぎだよっ! ああっ……出すよ? いっぱい出すからな? ああっ!」

 

 凛々しく愛らしい戦姫達が淫らに艶かしく精をねだる様。それに大興奮してシキは遂に射精する。その灼熱の白濁が八匹の雌達へ降り注ぐ。そのシャワーを浴びて漂い出す濃厚な雌の匂い。全員が一斉に絶頂したのである。

 

「ふぅ……みんな出来上がったみたいだね」

 

 シキの視界には、蕩けた表情で笑みを浮かべる淫姫達がいた。全員足元には水たまりを作り、乳首はこれでもかとばかりに突起と化していて、陰核さえも勃起している。その姿はとても子を産んだとは思えない程に美しく、また淫靡であった。

 

「じゃ、全員こっちにケツを向けてチンポねだってごらん」

 

 告げられた言葉に淫姫達は何も言わずに動き出す。全員が壁に手を付いて臀部を突き出す。その魅惑的な景色にシキのペニスが大きく動いた。それを知ってか知らずか、彼女達が揃って口を開く。

 

「「「「「「「「オチンポノイズに敗北したいダメ雌装者を絶唱アクメさせてください」」」」」」」」

 

 そう、今の彼女達は完全シンクロ状態。その感覚も思考さえも同調出来ているのだ。揃ったおねだりにシキは気を良くして動き出した。

 

 この日、八つの紋様が点滅しシキは何と八人同時妊娠と言う事をやってのけてしまう。しかも、その出産日までも重なる事となり、彼女達の願い通りシキが訪れる記念日を一つ増やす事となるのだ。

 

 第二子の誕生日という、大乱交日を……。




という訳で後日談でした。原作から乖離してしまった彼女達に五期の物語は存在しませんでした。
子供達が自分達が腹違いの姉妹と知るのは、小学生になった時と設定しています。

やはり子供達が出てくるとアニメでは描けない装者達の顔が描けるので楽しいですね。まぁ、エロ作品なのでそれをメインに出来ないのが残念ですけども(汗
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