※この作品はR-18です。

淫姫絶頂したいフォギアIF   作:拙作製造機

28 / 31
と、言う訳での後編です。
ただ、マリアとの姉妹丼は、本編でセレナは初体験が3Pだったので今回は見送りとさせていただきました。

……それは、また別の機会に、ね(汗


大人への扉を開けてしまった日 後編

「ああっ! もっとぉ、もっと激しく突いてぇ! チンポで私を壊してぇっ!」

 

 シキに組み伏せられるように抱かれ、マリアは歓喜に震えるような声を出す。惨めな体勢や状態になればなる程彼女は快感を得る。

 更に自発的に淫らな言葉を言えばそれがより強い快楽へと変わる。故にマリアは自ら積極的に自身を貶めるような言葉や表現を使うのだ。

 

「マリアちゃんは本当に淫乱な雌犬だね。チンポのためなら何でもするんじゃないの?」

「しないっ。しないぃ! 誰のチンポでもいいわけじゃないのぉ!」

「へぇ、じゃあ俺のチンポを入れてもらえるなら?」

「するぅ! 何でもするわぁ! このチンポのためならギアだって捨てられるのぉ!」

 

 そう言った瞬間、マリアはシキのペニスをもっとしっかり感じ取った。膣内が収縮したのである。

 ギアを捨てる。そんな事をすればどんな目で見られるか。どんな言葉を吐きつけられるか。そこまで想像して快感を得ていたのだ。

 

「そっか。じゃ、ギアインナーだけ展開してごらん。勿論チンポをマンコで咥え込んだままで。出来るかい?」

 

 あっさりと告げられた内容にマリアの頭が冴えていく。異物を体内に入れたままでギアを展開などすれば、最悪その異物を排除しようとしてしまう。

 そうなれば、シキのペニスがどうなるかは想像が出来ない。故にそれは無理と言おうとした。だが、それを読んでいたシキは……

 

「よっと」

「ああんっ!」

 

 深くペニスを突き入れ、マリアへ覆いかぶさるように体を動かしたのだ。その快感でマリアの思考が一瞬で淫乱なものへと染め直される。

 

「マリアちゃん、出来るだろ? 今の君は、世界の歌姫なんかじゃなくて、俺の可愛いドスケベマリアちゃんなんだ」

「……はい」

 

 耳元で囁かれた言葉に、膣壁を反応させて愛液を流す自分にマリアは改めて自覚したのだ。もう自分はこの人の女であり、逆らう事が出来ない体にされてしまったのだと。

 

(シキさんは、私のご主人様なのね。ええ、そうよ。ベッドの中では私はこの人の雌犬なんだわ)

 

 まだ覚醒し切っていないM属性。その最後の砦が陥落した瞬間であった。今までの自分を心の底から否定し、男によって引き出された自分を肯定する。それにより、マリアはこの瞬間思い至ったのだ。

 

 かつて要マリアから聞いた耳を塞ぎ信じたくないような内容の話。それは真実であり自分にも例外なく当てはまったのだと。

 

 室内にアガートラームの聖詠が響く。そしてマリアは見事にインナーだけを展開し、しかも局部周辺だけは何も守る布地を出現させなかったのだ。

 

「さすがだよマリアちゃん。ご褒美に沢山可愛がってあげるね」

「ぁ……」

 

 膣奥を抉られるかのようにペニスを子宮口へ突き当てられ、マリアは無意識に喜びの声を漏らした。

 今からこれで愛してもらえる。さっきよりも強く深く突いてもらえる。そう考えるだけでマリアは喜びを得る女となっていた。

 

「じゃあ……」

 

 シキもそんな彼女の心境を察して魅力的な臀部を両手で掴み腰を動かそうとした時だった。

 

 コンコンと、二人の熱気に水を差すようなノックする音が聞こえたのである。

 

「あ、あの、シキさんいますか?」

 

 聞こえてきたセレナの声に二人は同時に違う反応を示した。

 シキはどこか不思議そうな顔を、マリアはこの世の終わりが来たような顔を、それぞれ浮かべたのである。

 

「セレナちゃんか。どうしたんだい?」

「っ?!」

 

 あっさりと返事をするシキにマリアが顔面蒼白となる。だが、それに反して彼女の膣はペニスを強く締め付けていた。その反応にシキは内心の笑みを隠してドアの方へ顔を向けていた。

 

「あっ、えっと、実は夢子達から聞いたんですけど、シキさんってギアの性能を上げる事が出来るって」

「ああ、そういう事か」

 

 そこでシキは困ったように表情を変える。娘である夢子達へは当然であるがシキの持つ特異体質を話していない。ただ、適合率やギアの性能を上げる事が出来るとだけ教えているのだ。

 そこには、詳しい事を話しても今の年齢では理解出来ないというのもあるが、一番は十歳にもならない子供に性交だの精飲だのを話せるはずがなかったからだった。

 

(どうしようか? セレナちゃんはまだ十五歳にもなってない。あの頃のきりしらよりも年下だもんなぁ)

 

 何より今のシキは戸籍上三十を超えている。しかも養子を含め十人以上もの子を持つ親なのだ。さすがにそうなった今ではセレナぐらいの年齢の少女へ手を出すような事は基本出来ない。

 

「それで、セレナちゃんもそれを使って欲しいって?」

「はい。その、私は基本一人でノイズと戦わないといけないんです。姉さん達が助けてくれる事もあるけど、出来るだけ私の住む世界は私だけで守りたいから」

「セレナ……」

 

 ドア越しに聞く妹の決意と気持ち。それにマリアは平行世界の相手とはいえ感動し胸を詰まらせた。

 

 だが、そこでシキはちょっとした悪戯心を起こした。腰を一度だけ強く動かしたのである。

 

「ああんっ! っ?!」

「? あの、今何か変な声がしたんですけど?」

 

 マリアの出した嬌声を聞いてセレナが疑問符を浮かべる。その瞬間マリアの膣は凄まじい程の収縮を始めた。

 その強い締め上げにシキはどこか苦笑しながらマリアの臀部を軽く叩いた。

 

「っ!?」

 

 声を出すまいと口を両手で覆うマリアだが、シキは分かっていた。そうされている方がマリアの膣は締め付けを強くしている事に。

 

「ああ、実は今マリアちゃんが来てるんだ」

「っ?! ちょ、ちょっとシキさんっ、何を」

 

 動揺しつつも小声で注意を促そうとするマリアだったが、それをさせじとシキの腰が動く。

 

「ふんんっ?!」

「姉さん? でも姉さんは帰ったはずですけど……」

「それがね、俺に連絡する事が出来たらしくてさ。それと、セレナちゃんの事もやっぱり心配になったみたいでね」

「そうなんですか。姉さんらしい」

 

 小さく微笑むセレナだが、ドア一枚挟んだ向こうでその姉があられもない姿で男のペニスを膣に咥え込んでいるとは思わない。

 セレナに自分の現状を気付かれまいと耐えるマリアだが、そう思えば思う程体は興奮し反応する。

 

(ど、どうして? こ、これがドMって事なの? 私は、セレナに今の状態を見られたいと思ってる?!)

 

 思考と一致しない体の反応に戸惑いながらも、マリアはどこかでその興奮を感じ取って心を悶えさせていた。

 

 そしてそれを膣の反応から察しているシキは、ニヤニヤと笑いながら腰を突き動かしてマリアの子宮口を不意打ち気味に刺激する。

 

「はぁんっ!」

「ね、姉さんっ!?」

 

 突然聞こえた大きな声にセレナから動揺する声が上がる。

 慌てて口を塞ぐも時すでに遅し。セレナは室内のマリアを心配し始めてしまったのだ。

 

「あ、あの、シキさん。姉さん、どうかしたんですか?」

「ああ、ちょっと俺が脇腹を指で突いたんだよ。それで驚いたみたいで、今軽く頭を叩かれちゃった」

「そ、そうなのよっ! し、シキさんったらたまに子供みたいな事をしてくるんだから」

 

 さすが世界を相手に大芝居を打っただけあって咄嗟の演技も様になっている、と言いたいが声は若干上ずっているし表情も焦りがありありと浮かんでいた。

 それを唯一見ているシキはよりSっ気を出したくなっていたが、そろそろ部屋の前にセレナが居続けると周囲に気付かれると思い、少しだけ名残惜しそうに息を吐いた。

 

「悪かったって。それで、セレナちゃんの用件は分かった。じゃ、今夜寝る前ここへおいで。その時に能力に関する詳しい話をするよ。それを聞いた上でセレナちゃんの答えを聞かせてくれるかい?」

「はいっ! ありがとうございますっ!」

「いや、お礼はいいよ。じゃあ、また後でね」

「はいっ! それじゃあ失礼しますっ!」

 

 聞くだけで分かる程セレナの声は嬉しさに満ちていた。そして大きく一礼したのだろう。若干声の聞こえ方が変わったのだ。

 それにシキは笑みを浮かべ、足音が慌ただしく去っていくのを聞いて意識をドアから別の方へと向けた。

 

「さて、マリアちゃん? 妹の来訪に怯えながらもいつも以上にチンポを締め付けてた理由を教えてくれるかな?」

 

 その言葉にマリアは観念するように乾いた笑みを浮かべて、その膣でペニスを締め付けるのだった……。

 

 

 

 夢子達と遊んで歌って、途中からはクリスさんを先生にして一緒にお勉強したりしてあっという間に時間が過ぎた。

 そこで驚いたのは空がにほんぶよう?っていうのをやってた事。一応みんなやってるみたいだけど、一番空が上手なんだとか。実際見せてもらったけど、動きが凄く綺麗で優雅で驚いた。

 

―――これでも母様にはまだまだ及びません。だけど、ありがとうございます。

 

 私が褒めると空はそう照れくさそうに言って笑ってくれた。私はあまり翼さんの笑顔を見た事ないけど、きっとその時の空にそっくりなんだろうなって思った。

 その後に夢子達のも見せてもらったけど、何て言うか個性が出てた。アリアと麗美は空程じゃないけど様になってて、夢子とカペラはまだまだ。

 意外にソフィーは可愛くて、空もソフィーのようには踊れないと言ってた。それを聞いてソフィーが照れていたのがもっと可愛かったけど。

 

 夕食もとっても賑やかで、夢子達はそれぞれのお母さんの隣に座って面倒を見られていた。面白かったのはしっかりしてると思った空も翼さんの横だと一気に可愛い子供っぽくなるとこだ。

 

 お箸の使い方は上手いけど、食べ方はまだ大人みたいに出来ないみたいで、時々口周りを汚しては翼さんに苦笑混じりに拭いてもらっていた。

 

「セレナねーさん、ごはんおいし?」

「うん、美味しいよ」

 

 私はカペラの隣に座らせてもらった。私の同じ歳の頃を思い出そうとするけど、出てくるのは恥ずかしい思い出や辛い思い出ばかりだ。

 そう思うとこの子は幸せなんだな。でも、きっとこれが普通であるべき、なんだよね。

 

「口に合って良かった。どうしても日本での暮らしが長いから」

「あ、大丈夫です。今の私も日本にいますから」

「そうなの? F.I.Sってアメリカの組織だと思ってたけど」

「その、私の世界じゃ二課もなくて……」

「ああ、そういう事か。そちらでは米国の影響力が大きいのだろう。日本にF.I.Sの支部を置ける程に、な」

 

 翼さんの言葉に頷く。こことは別の世界だけど、何となく話すのがちょっと心苦しい。

 

「にしても、一体何を切っ掛けにここまで変わるんだろうね? あたしには分からないよ」

「こっちだとシキさんって言う分かり易い違いがありますから」

「未来、その通りなんだけど、そう言われると何だか俺が凄い異物みたいに思えてくるから止めてくれない?」

「「「「「「「「「「「「「事実です(デス)(じゃん)(だから)」」」」」」」」」」」」」

 

 シキさんの言葉に夢子達以外が口を揃えて指摘して、それに私達は思わず笑ってしまった。シキさんがしょんぼりと項垂れたのが面白かったからだ。

 それにしてもマムやエルまでシキさんへすぐに言葉を返したのが意外だった。それにみんな笑ってたし。

 

 それに歌鈴や神楽まで笑ってた。多分みんなが笑ったから笑ったんだと思うけど、不思議な子達だなぁ。私が話しかけると言葉にならない声で返してくれるし、指を掴まれた時に放してって言ったら放してくれたのは驚いたもん。

 

 そんな風に笑いの絶えないまま食事は終わって、私は自分からお手伝いを申し出てお皿洗いの真っ最中。

 ファラさん達と一緒に一枚一枚お皿を綺麗にしていく。私が洗ったお皿を布巾でファラさんが拭いてレイアさんへ渡すとそのままレイアさんが棚へしまう。

 ミカはガリィ(呼び捨てにしてほしいって言われた)とテーブルを拭いてる。そして今もここにいるのはお腹の大きな響さんと未来さんにそのお腹に耳を当ててるソフィーぐらい。

 

「手が止まってますが、貴方もしてきますか?」

 

 ソフィーを見つめていたらファラさんにそう声をかけられた。

 

「あ、ごめんなさい」

「いいんです。そもそも貴方は客人。手伝いなどしなくてもいいのですから」

「でも、お世話になってますし」

「気にしないでいいわ。貴方は客人つまりゲスト。なら、派手にもてなすもの。地味な仕事をさせてはメイドの名折れ」

「メイド、なんですか?」

 

 言われてファラさん達の格好を見る。たしかに以前姉さんから見せてもらったメイドカフェと言うところの格好に似ている。

 

「ええ。私達は家族ですが、役割は家事全般です。なのでこの格好をしている時はメイドでもあります」

「主に旦那様のメイドだけどね」

「旦那様? ああ、シキさん」

 

 私の言葉にファラさんとレイアさんが頷いた。旦那様、かぁ。何となくそう考えると急にメイドさんって感じが強くなる。

 

「こっちは終わったわよ。ん? 何? セレナ、あんた手が止まってるわよ」

「どうした? 疲れたのか?」

「ううん、ちょっと話してただけだから。すぐにあっ!」

「ガリィ、そろそろ客人を解放しようと思うので代わってもらえますか?」

 

 お皿洗いを再開しようとしたら、手にしてたお皿をファラさんがさっと持っていってしまった。そしてそのままそのお皿をガリィへ差し出す。

 ガリィはそれだけで何か分かったような顔をして、ため息を吐くとお皿を受け取った。

 

「はいはい。じゃ、あんたは邪魔よ。さっさとあっちへ行ってなさい」

「あ、ご、ごめんなさい」

 

 ガリィに押し出されるようにキッチンから移動する。怒られちゃったなぁ。そう思ってちょっとだけ肩を落とすと、そんな私の傍へミカが近付いて耳打ちしてくれた。

 

―――ガリィは別に怒ってないゾ。あーゆー言い方しか出来ないから気にしないでいいゾ。

 

 言われてからガリィへ目を向けると目が合った。

 

「……何よ?」

「えっと、ありがとう」

「……別に感謝される事じゃないわよ。あと、そこの赤いのはいらない事教えるんじゃないの」

「ミカは本当の事を言っただけだゾ」

 

 どことなく恥ずかしがってるようなガリィとニヤニヤしてるミカに私はつい笑みが浮かんじゃった。何となくガリィがクリスさんみたいに見えたから。

 

 その後ソフィーと一緒になって響さんと未来さんのお腹に耳を当てたけど何も聞こえなくて、頭を離したら二人から今蹴ったよって言われて慌てて耳を当て直してと楽しい時間を過ごした。

 

 どうもソフィーは毎日必ずお二人のお腹に耳を当ててるらしくて、理由を聞いたら……

 

―――かぐらとかりんのぶんまであたしがあかちゃんがきょうもげんきかたしかめてるんだ。

 

 って、そう教えてくれた。

 

 ソフィーは歌鈴や神楽が生まれるまで一番下の子だったから、お姉ちゃんになった時とっても嬉しかったって話をしてくれて、だから歌鈴と神楽もお姉ちゃんにしてあげたくて数年ぶりにここに来た姉さん達に相談した事も教えてくれた。

 

 そこで響さんと未来さんが教えてくれた話じゃ、ここは元々姉さん達の世界とは時間の流れ方が違っていたらしい。

 で、最初に来た時でさえ姉さん達の感覚で数年の開きがあって、呼ばれた原因を片付けた後もそれが解消されなかったみたい。

 

「なのに、今はズレないんですか?」

「うん、そうみたい」

「どうしてかは分からないけどね」

 

 そう言ってお二人はお腹を優しくさすってた。そこに赤ちゃんがいるんだと思うと凄く不思議だった。

 だけどそこで私もそうして生まれてきたんだよって言われて、私のお母さんも私がいる時にお腹を優しく撫でながら笑ってたのかなって思って、少しだけ胸が苦しくなった。

 

 用意された部屋へ入って、一人でベッドに座るとぼんやりと寂しい気持ちが湧きあがってきた。

 

 ここには”家族”がある。私には望めないものが、ある。私の世界の姉さんは死んでしまったし、マムは”家族”にはなってくれない。

 あのマリア姉さんは別の世界の姉さん。暁さんや月読さんもだ。そうだ、そうだった。私には、私には”家族”がいない。

 

「……やだ。どうしよう? 涙が……っ、出てきちゃう……っ!」

 

 そこから私は枕に顔を埋めて泣いた。大声を押し殺すみたいに泣いた。絶対に手に入らないものを欲しがって、それがあるカペラ達を羨ましがって、赤ちゃんみたいに泣いた。

 

 そして、気が付いたら眠っていたみたいで、飛び起きるように顔を上げたら日付が変わったぐらいになってた。

 

「いけないっ!」

 

 シキさんと約束してた事を思い出して、寝惚けた顔のままで部屋を飛び出した。

 慌ててシキさんの部屋まで着いてノックをするとゆっくりとドアが開いてシキさんが姿を見せた。

 

「セレナちゃんか。遅いからもう諦めてたよ」

 

 そう言って苦笑するシキさんだけど、私はそこで気付いた。だって、シキさんはノックしたらすぐドアを開けてくれた。つまり待ってくれていたんだって。

 体をドアの前から動かしてシキさんは笑顔で私を部屋の中へ入れてくれる。中に入ると思っていた以上に物がなかった。

 

 でも、ベッドは結構大きい。大人が三人ぐらい平気で寝れそう。それに、どこかで嗅いだ事のある匂いがする。これって……響さん達から時々してた匂い?

 じゃ、やっぱり響さん達はここで能力を使ってもらっていたんだ。あれ? でもどこか姉さんの匂いもする気が……? 今日来てたからかな?

 

「どうかした?」

「え? あっ、姉さんの匂いがするなぁって」

「まぁ、夕方近くまでいたからね。で、悪い夢でも見た?」

「え?」

「泣いたような跡が見えたからさ。違うんならいいんだけど」

 

 そこで泣いて寝てしまった事を思い出して、優しく微笑むシキさんの顔が恥ずかしくて見れない。そうだ、ちゃんと謝らないと。

 

「あ、あの、今日はごめんなさい」

「別にいいんだよ。実は、お風呂に呼びに行ったカペラから返事がないって聞いてたからさ。多分疲れて寝ちゃったんだろうって思ってた」

「あっ」

 

 一緒にお風呂入ろうねって今日遊んでる時に約束したのを思い出した。ちゃんと朝になったら謝ろう。

 

 そう思ってるとシキさんが小さく笑う。そしてベッドを軽く叩いて座りなさいって言ってくれた。そこへ座るとシキさんが隣へ座って私の頭をそっと撫でてくれる。

 

「心配しなくていいよ。朝になったら一緒にお風呂へ入ればいいさ。うちの風呂は昼までは使えるからね」

「ほ、本当ですか?」

「うん。カペラにもそう言ってあるよ。朝になったら目覚ましを兼ねて一緒に入ってあげなさいって」

「ありがとうございます」

 

 カペラに寂しい気持ちをさせたと思うとちょっと胸が痛かったけど、シキさんの言葉でそれが和らいだ。

 それと姉さんとは違う手で撫でてもらった事で何となくだけど心が落ち着いてきた。今もお父さんがいれば、こんな感じなんだろうな。もしくはお兄さんかな?

 

「で、俺の能力を使って欲しいって事だったね」

「はい」

 

 そう、そうだ。私がシキさんにお願いしたいのはそれなんだ。

 

「えっと、その前にセレナちゃんに聞きたいんだけど……」

「何ですか?」

「ナスターシャさんに子供がどうやったら生まれるかを教えてもらった?」

 

 聞かれた事に私は目を瞬きさせた。マムからそんな事はまだ教えてもらっていなかったけど、それを聞く事が能力に関わってくるんだって驚いたから。

 でも、大人じゃないとシキさんの能力は使えないって言ってたし、これがその確認なんだと思う。

 

「どうやら聞いてないんだね。じゃあ……」

「ま、待ってください! 教えてもらってないですけど、私、強くなりたいんです。一人でも立派に装者として戦えて、姉さん達に助けてもらわなくてもいいように、マムに心配されないようになりたいんです!」

 

 シキさんの表情からこのままだと能力を使ってもらえないと思ったから、急いで私の気持ちを伝える。大人じゃないかもしれないけど、だからこそ私は強くなりたいんだ。

 

 私の気持ちが通じたのか、諦めたような表情でシキさんは苦笑してくれた。

 

「……じゃあ、まずは俺の話をちゃんと聞いてくれるかい? 分からない事があったらその時その時で聞いてくれれば教えるから」

「はい」

 

 こうして私はシキさんの話を聞く事になったんだけど、赤ちゃんの作り方を教えてもらう事になるなんて思わなかった。

 で、でも、いずれ必要になる事だし、これがシキさんの能力使用に関わるならちゃんと覚えないといけない。

 

 ただ、おちんちんの正しい名前やおしっこを出す場所とかの名前を教えてもらう時はかなり恥ずかしかった。シキさんも「本来ならナスターシャさんが教えてくれただろうけどね」って困った顔をしてた。

 

「……と、ここまでで質問ある?」

「な、ない、です」

 

 おちんちん、じゃないペニスから出る白いせいえきって言うのが赤ちゃんの素で、女の人のしきゅうって場所にらんしって言う卵が出てる時にそれを入れるとじゅせいって事が起きて赤ちゃんになる。

 まとめるとこんな感じ。それにしても、どうやってせいえきをしきゅうって場所に入れるんだろう?

 

「そう。じゃあ、ここからなんだけど、俺の能力って言うのはね……」

 

 そこからの話は私にとって信じられない内容だった。シキさんのたいえき(唾液とか血、そしてせいえき)を取り込む事で装者は適合率を上げてギアの性能を上げる事が出来る。一言で言えばそういう事。

 で、一番効果が高いのはせいえき。つまり、姉さん達はシキさんのせいえきをもらってた。しかも、一度じゃなく何度も。

 

 そして、その方法で一番いいのはエッチな事。子作りって、シキさんは教えてくれた。それをするのが一番いいんだって。

 シキさんのせいえきは普通の人と違って能力のせいでじゅせいし辛いらしくて、それもあって普通に子作りしても赤ちゃんはできないみたい。

 

 で、でもそれって、もしかしたら姉さん達がママになっちゃうんじゃ?

 

「あの、だからって姉さん達はどうして?」

「あー、えっと、信じてもらえるかどうか分からないんだけど、ありがたい事にマリアちゃん達も俺の事を大好きになってくれたみたいなんだ。だから赤ちゃんが出来てもいいって思ってくれてる」

「えっ!?」

 

 思わず目を見開いた。そんな事、姉さんは一言も言ってなかった。あれ? って事は、今日姉さんはもしかしてここで……っ!

 

「気付いちゃった? 実はそういう事なんだ」

「あぅ……」

 

 私がここに来た時、姉さんはシキさんと子作りしてたんだ。適合率を上げるために。でも、きっと本当は自分の子供が欲しいんだ。だって、姉さんも家族がいない。向こうの私は死んでしまったから。

 でも、ちょっとだけ嫌だ。いくら寂しいからってそれだけで赤ちゃんを作ろうとするのは。いくら適合率やギアの性能を上げるためだからって、赤ちゃんが産まれちゃうかもしれない事を平気でするなんて……。

 

「えっと、セレナちゃんも女の子なら、女性なら分かってくれると思うんだけど、好きでもない人の赤ちゃん、欲しい?」

 

 私が俯いたからか、シキさんは優しく問いかけてきた。好きでもない人の赤ちゃん、か。正直欲しいか欲しくないかで言ったら欲しくない。だって好きな人ならともかくそうじゃないならその人と一緒にいたくないもん。

 

「……いえ」

「じゃ、好きでもない人に裸を見せる事は? お医者さんでもない人にさ」

「嫌、です」

 

 そうやって質問されて、考えていくと分かった。そうだ、そうなんだ。姉さん達がシキさんと子作りをしてる時点で好きじゃないと出来ない事なんだって。

 ううん、好きだからこそ適合率とかを理由に子作りしてるんだ。だってシキさんは奥さんがいて子供もいる。そういう理由なしじゃエッチな事を姉さん達に出来ない。

 

「セレナちゃん、これでも俺の能力を使いたい? 正直言うけど、君の年齢でエッチなんてする事じゃないんだ。太古の昔とかならまだ分かるけどね」

「太古の昔?」

 

 そこからシキさんは歴史の話をしてくれた。まだ人間が狩りとかで生活をしていた頃は、平均寿命が三十歳ぐらいだったらしい。

 だから十五歳ぐらいで結婚して子供を作って、その子供が結婚出来るようになったぐらいで死んでいたんだって。

 それに日本のせんごく時代だと十歳とかで結婚する事もあったみたい。それなら私の歳で子供を作るのも珍しくなかったんだろうな。

 

 そこから話は大人の考え方へ変わっていった。シキさんが昔の日本じゃ男の子は十三歳ぐらいで大人扱いだった事を教えてくれた。女の子は十歳や十一歳ぐらい。

 その理由が子供を作れるようになるのがその辺りだったからじゃないかって。男の子はせいつうって言ってせいえきが出るようになったら。女の子はしょちょうって言ってせいりって言う事が起きるようになったらって。

 

「セレナちゃんもその内迎えると思うよ」

「せいり、ですか?」

「うん。その時慌てないように少しだけ教えておくけど、そうなったら女性器つまり股から血が出るんだ」

「えっ!? 血が出るんですか?」

「そう。怪我した訳じゃないから安心して。で、もしそうなったら慌てずに大人に、出来れば女性に相談すれば大丈夫。それは、セレナちゃんが子供を産めるようになったよって合図なんだ」

 

 シキさんに教えてもらった事はとても私にとって大きな事だった。マムがまだ教えてくれていない事だったし、聞いてなかったらきっと私は中々言う事が出来なかっただろうから。

 

 そんな話が終わった頃には、時間が初めて見るぐらい遅い時間になってた。

 

「うわっ、これは夜更かしさせちゃったね。ごめん」

「いいんです。その、色々ためになったし、面白いお話も聞けたから」

「それなら良かった。それでセレナちゃん、これだけ聞いても俺の能力は使いたい?」

 

 どこか答えを分かっててシキさんは笑顔で問いかけてきた。私の頭を撫でる手はとっても大きくて優しい。

 

「いえ、使いません。私、まだ子供です」

「あははっ、そうくるかぁ。うん、分かった。なら、大人になった時にまた答えを聞けばいいのかな?」

「……えっと、それって体がですか? それとも心がですか?」

 

 ちょっとイジワルしてそう問いかけてみた。するとシキさんは一瞬ビックリしたみたいに目をパチクリさせてから優しい笑顔でこう返してくれた。

 

―――セレナちゃんが自分で大人になったと思った時でいいよ。何なら今でも、ね。

 

 そう答えたシキさんを見て、私は大人の余裕みたいなものを感じた。

 

 その後シキさんは私を連れてキッチンまで移動すると、よく寝れるようにってホットミルクを作ってくれた。

 

 それを飲みながらシキさんは慌てて大人にならなくていいんだよって、そう言ってくれた。むしろ大人になろうと意識せず、自分に胸を張れるように生きていればそれが大人になる一番の近道なんだからって。

 

「子供は大人になりたいって願って、大人は子供に戻りたいって思うんだ。だから、セレナちゃんはまだ子供かもしれないね」

「そう、ですね」

「まぁ、そういう俺もまだ大人になれたとは思えないんだ。らしくはなれてきたとは思っているけどね」

「らしく?」

「ああ。もしかすると、本当の大人はずっと自分が大人になれていないって思い続けてるのかもしれない。だからこそ自分の理想の大人であろうと頑張るんだ。少なくても俺が見てきた大人達は、自分で自分を立派な大人とは言わなかったしね」

 

 そう言って少しだけ遠い目をしたシキさんは、間違いなく大人なんだと思う。その、どこか寂しそうな横顔に、私は初めて胸が高鳴るのを感じた気がした。

 

「あ、あのっ!」

「ん?」

 

 だから、少しだけ背伸びしてみようと思った。私が心から大人だって思えた男の人に甘えてみようって。

 

―――き、キス、でも……効果は、あるんですよね?

 

 

 

 

 翌朝、セレナはカペラとの約束を果たすべく彼女のいる部屋へと向かった。そんな彼女を出迎えたのは母親のセレナであった。

 

 まだ眠っているカペラを見てセレナは本当に自分の妹が出来たような気分を覚え、そっとその髪を手で梳いてみたりした。

 するとその感触で起きたのか、ゆっくりとカペラの瞼が開きセレナを視界に入れる。

 

「……あれ? ママがこどもになってる?」

「ふふっ、私だよカペラ。昨日は一緒にお風呂いけなくてごめんね」

「……っ?! セレナねーさんっ!」

「うん、おはよう」

「おはよっ!」

「クスッ、いつもそれぐらい寝起きが良ければ私も嬉しいんだけどなぁ」

 

 飛び起きるカペラを見て母親らしい意見を述べる要セレナだが、それを聞いてセレナは自分もいつか彼女のような母になりたいと思っていた。

 

(カペラを羨ましく思うより、ここの私は私がされたかった事をカペラにしてるんだと思う。それが大人になるって事かもしれない)

 

 シキに言われた自分に胸を張れる生き方。それが大人への近道という意味をセレナはおぼろげに感じ取っていた。

 

 カペラと手を繋ぎセレナは脱衣所へ向かう。その道中カペラから次はいつ来てくれると尋ねられ、セレナは返答に困ってしまった。

 何せ彼女は世界に一人だけの装者。未だノイズによる被害は散発的にとはいえ発生しているため、そう何度もここへ来る事は出来ないのだ。

 

「……すぐは、無理かな」

「え~っ?」

「ごめんね。私もここでカペラ達と一緒に遊んだりしたいけど、自分の場所でやらなきゃいけない事があるんだ」

「……シンフォギアをつかうおしごと?」

「うん。でも、約束する。必ず、必ずまた来るから。カペラ達に会いにね」

「ホント? 約束してくれる?」

「もちろん。今度は絶対守るから」

 

 交わされる約束。世界を超えた誓い。それを胸にセレナはゲートをくぐり自分のいるべき世界へと戻る事となる。

 

「マム、ただいま」

「おかえりなさい。それで、どうでしたか?」

「うん、少しだけ、ううんしっかり強くなれたと思う。体じゃなく心が」

 

 そう言い切るセレナに今までにない頼もしさを感じ取り、ナスターシャは密かに感謝したのだ。セレナの精神面。それを強くしてくれたであろう平行世界の者達に。

 

(あのマリアが言った通り、セレナには甘えられる場所も必要なのでしょう。そして、それは今まで厳しくしてきた私ではなく、母性や父性のある者が適任。それが今回関わった世界にはいるのですね)

 

 だが、このすぐ後ナスターシャは別の意味でも感謝をする事となる。

 

 セレナが初潮を迎えたのだ。そこで急遽性教育をせねばならなくなったのだが、重要な部分をシキがしてくれていたおかげで、ナスターシャは様々な葛藤や苦悩をせずに済んだのだから。

 

 そして、この事を切っ掛けにセレナは急速に体が成長を始める事となる。長きに渡るコールドスリープ。その凍っていた時間が溶けていくように。

 それは、シキとしたキスが原因だった。小さな恋心の萌芽は、乙女と言う名の花を咲かせる最高の芽吹きとなり、そこへシキの能力の一片という水を与えられた事で急激に成長を始めたのだ。

 

 心だけでなく体までも大人へ近付きたいという、セレナの願いに呼応するように。

 

「姉さん、相談があるんだけど」

 

 そんなある日、セレナは定期報告に来たついでにマリアへ相談を持ちかけた。胸は膨らみ始め、背丈も少しだけ伸びたセレナは十代前半にしては大人びた容姿と言える。

 

「……何?」

 

 そんな別世界の妹の変化にマリアは驚きよりもある事を察して小さく微笑んだ。気付いていたのだ。目の前の少女は今、女への階段を上り始めたのだと。

 

「その、男の人が喜ぶ格好とかを教えて欲しいの」

「男の? セレナ、好きな相手でも出来た?」

「…………うん。とっても大人な人なんだ。私みたいな子供にも真摯に向き合って一人の女性として扱ってくれたから」

 

 そう答えたセレナの顔は、明らかな恋する女の顔だった。その眩しさにマリアは少しだけ目を細めて笑う。

 

(シキさん、セレナに何をしたのかしら? でも、良かった。この子は私と違って真っ直ぐな恋をして欲しい。あんな淫靡な出来事から女になって欲しくないもの)

 

 マリアが女となったあの夜。それを彼女は否定はしない。だが、それを大事な妹にさせたいとは思わないのだ。

 しかし、マリアは知らなかった。目の前の大事な妹はある意味で自分に近しい属性を持っている事を。そして彼女がシキとどういう関係かもしっかり認識している事も。

 

 セレナの相談にマリアはならばと街へ連れ出して様々な店を回る。服装やアクセサリーなどを共に見て、最後に下着へもアドバイスを行った。

 かつてであればセレナには早いと思っただろうセクシーな物を数点見繕い、セレナ自身もいつか来るかもしれない時に備えてそれを受け入れ、こうして姉妹の買い物は終わりを迎える。

 

 その数日後、シャトーにシキの部屋を訪れるセレナの姿があった。

 

「すみません、突然押しかけちゃって」

「いいよ。どうせセレナちゃんの事だからうちの奥さんの誰かに応援を頼んであるんだろ?」

「えへへ、はい。奏さんにお願いしてあります」

 

 まだセレナがシキ達の世界に来たのは片手で足りる程であるが、その来訪の切っ掛けの事もあり要奏はセレナへ申し訳なく思っている部分があったのだ。

 それをシキも知っているため、セレナが舌を少しだけ出したのを見て思わず苦笑した。女はいくつでも女なのだと思って。

 

「まったく、セレナちゃんも悪い子になったね。誰の影響だ?」

「目の前の人、だと思います。綺麗な奥さん達や可愛い子供がいるのに、平行世界にまで奥さんと子供作ろうとしてるんですから」

「返す言葉がないな。じゃ、そんな悪い男とは関係を切った方がいいよ」

「無理です。だって……」

 

 言いながらセレナはシキの近くへと歩みを進める。やがて彼女の体はシキの目の前まで迫った。

 

「もう、私は悪い子になっちゃったから」

「セレナちゃん……」

 

 シキの体に抱き着いてセレナは顔を上向けて目を閉じる。それはあのキスをした日以降ここへ来る度にしている行動だった。

 そっとシキの唇がセレナの唇に触れる。そんな優しいキスだが、セレナにとってはとても甘美な瞬間。シキの唾液はセレナにとって甘い毒。その体を本来あるべき時間の流れへ戻すような効果を与え、僅かではあるが適合率やギア性能を上げてくれるものなのだから。

 

(シキさんとのキス、好き。もっと、もっとキスしたい。もっとこの人と一緒にいたい……)

 

 遅い初恋は見事な花を咲かせ、次のプロセスへ移行しようとしていた。即ち実をつけようとしていたのである。

 

「シキさん、私の体、急に成長を始めたんです」

「うん、知ってる。来る度に綺麗になっていくから驚いてるんだよ」

「マムもビックリしてます。もしかしたら、私、姉さんみたいになれるかもしれません」

 

 シキはそのセレナの言葉を否定しなかった。かつて彼が出会った際のセレナよりも目の前のセレナは発育が良いと感じていたのだ。

 それは、やはり意識の差だろう。あとは、彼と触れ合っているのも関係しているかもしれない。定期的にシキの能力を受け、セレナはその体をより女らしくしたいと願っていたのだから。

 

「そうかもしれないね」

「そうなったら、シキさんは私にもっと能力使ってくれますか?」

 

 熱っぽく見つめる視線はもう少女ではなく女のものだった。その視線を受け止め、シキは困ったように笑みを浮かべた。

 

(不味いな、これ。俺の方も本気になりそうだ)

 

 何せ目の前にいるのは自分が出会えなかった頃のセレナである。未熟な果実がゆっくりと熟していくのを見せられているようなものなのだ。これは平行世界の響達では体験させられなかった事である。

 

「……じゃ、キスを大人のやつにしてみるかい?」

「大人の、キス?」

「そう。舌を絡めるやつさ」

「舌を……」

 

 そうセレナは小さく呟いたかと思うと、シキへ見せるように赤い舌を伸ばした。そのともすれば挑発的な行動にシキは怒るでも苛立つでもなく、可愛いと思って笑みを浮かべて顔をセレナへと近付ける。

 

「んぁ……」

 

 初めてのディープキスにセレナは思わず体を震えさせた。ピチャピチャと聞こえてくる音と未経験な感触。何よりこれまでよりも強く感じる甘さのような不思議な味に。

 気付けばセレナはその成長中の胸を押し付けるようにシキへ密着し、舌を必死になって絡めていた。そうしていると、セレナは自分の腹部を圧迫するように主張を始める物がある事に気付いた。

 

(これって……)

 

 無意識の内にセレナはそれへ手を伸ばした。触ると硬いそれが勃起したペニスであると察したセレナは、思わず嬉しくなって撫で始めた。

 

(嬉しい……。シキさんが私でおちんちんを大きくしてくれてる。私を、大人だって思ってくれてる……)

(キスしてる最中にズボンの上からチンポ撫でるとか処女のする事じゃないぞ。やっぱりセレナがむっつりスケベなのは同じなんだな)

 

 やがてその行動はシキがセレナから少しだけ顔を離す事で終わりを迎える。

 

「セレナちゃん、今何してるか言ってごらん」

「シキさんの、おちんちんを撫でてます」

「そんな事をしたら男がどうなるか分かってる?」

「……どう、なるんですか?」

 

 言いながら一度もペニスを撫でる手を止めないセレナに、シキは小さく笑ってその耳元へ顔を寄せるとこう囁いた。

 

―――獣になって子作りを始めちゃうんだ。

 

 その囁きにセレナは小悪魔のような笑みを浮かべると、撫でていた手をより大きく動かし始めた。

 

―――じゃ、なってください。私、もう大人です。

 

 次の瞬間、セレナは体が宙に浮くのを感じた。目の前にはシキの凛々しい顔がある。

 

「シャワーはいい?」

「……はい。こうなるかもって思って先に浴びてきてます」

「そう。たしかに大人になったみたいだね。いや、大人の女性に、かな?」

 

 言いながらシキはセレナの体をベッドへ優しく寝かせる。それがセレナにはお姫様を扱う王子様のように思えた。

 

「覚悟するんだよセレナちゃん。男を獣にしたら、君のような可愛い子はメチャクチャに食べられるんだ」

「構わないです。シキさんになら、ううんシキさんだから食べられたい」

「……可能な限り優しくするね」

 

 最後に告げられた一言で、セレナは嬉しそうに微笑んだ。その笑顔は歳相応の愛らしいものだった。

 

 

 

「んっ、あっ……お、おっぱい気持ちいいです」

 

 裸になったセレナちゃんはとても綺麗で可愛かった。あの頃のセレナとはまた違った魅力があるけど、それが余計俺に別人であると思わせてくれる。

 それにしても、本当にどういう現象なんだろう、これ。俺と初めて会った時は子供としか言えない体だったのに、あのキスをした後から会う度に成長していって、気付けば半年足らずで大人のような下着を着けるまでになってたとか、女の子の成長は凄いな。

 

 おかげで一瞬大人の男らしさが消し飛んだ。きっとあの下着のチョイスはセレナちゃんじゃない。姉の淫魔が選んだはずだ。じゃないと、セレナちゃんがシースルーの下着など買わないし着やしない。

 

「そう。じゃ、ちょっと強く揉むよ」

 

 優しく扱っていたのを少しだけ変えてみる。ヤワヤワからモミモミと言えば伝わるだろうか。壊れ物を扱う感じからゴムボールを触る感じだ。

 

「んっ! ちょ、ちょっと痛いです」

「そっか。ごめんね」

 

 どうやらまだこういうのは痛いらしい。考えてみればまだ十代後半にもなってない子だ。扱いは丁重にしないと。

 

「で、でも、嫌じゃない、です。シキさんだから、かな? 私、もっとシキさんに触って欲しい」

 

 なのにこの子はこんな事を言って男をその気にさせる。うん、本当にセレナは厄介だな。一件清楚そうなのに、その内面はマリアに負けず劣らずの淫魔だ。

 

「じゃ、こうさせてもらおうかな」

「え? ぁ……さ、先っぽぉ」

 

 セレナちゃんの可愛い蕾を両手で優しく刺激する。それは痛みもないらしく、快感に表情を緩めていく。じゃあ、ここでもっと蕩けさせるとしましょうか。

 

「んっ……」

 

 キスしながらの乳首クリクリ。セレナちゃんが小さいおかげでこういうのも楽に出来る。ただ、さっきからこの子チンポをずっと両手で扱いてくるんだよなぁ。

 これが無意識だとしたら本当にセレナちゃんの淫魔属性はマリア以上かもしれない。まぁ、エルぐらいの年頃の子とエロい事してる時点で俺も相当酷いけど。

 

 そうやってしばらくキスしながら乳首を可愛がっていると、セレナちゃんのチンポを扱く手が早くなってきた。多分もっと気持ち良くなりたいんだと思う。なので一旦キスを切り上げて表情を確かめてみる事に。

 

「はぁ……はぁ……シキさん」

 

 見事な蕩け顔。幼さがどこか残ってるのにしっかりメス顔な辺りに淫魔さを感じる。

 

「セレナちゃん、そんなにチンポが欲しい?」

 

 今もチンポを扱いているセレナちゃんへそう聞いてみた。すると、セレナちゃんは不思議そうな顔をした後慌ててチンポから手を離した。

 おいおい、どうやら無意識でやってたらしいぞ。これは下手するとセレナ以上の淫魔かもしれない。いや、早い年齢で俺と接触したからかも。

 

「あ、あのっ、私、全然そういうつもりじゃ」

「エッチしたくないの?」

 

 すかさず割り込む。するとセレナちゃんが真っ赤な顔で黙りこんでしまった。こういうところはまだ子供だな。それが微笑ましくて笑みが浮かぶ。

 

「セレナちゃん、お願いがあるんだけどいいかい?」

「は、はい。何ですか?」

「うん、セレナちゃんの女性器を、オマンコを舐めさせて欲しい」

「ええっ!?」

 

 大きく驚くセレナちゃんだけど、その表情に嫌悪などは見られない。どうやら興味はあるみたいだ。

 

「ダメかな? 俺がセレナちゃんとエッチしたいって分かってもらえるし、本気で君を大好きだって伝わるんだ」

「で、でも……」

「汚いって思ってるなら心配いらないよ。陳腐な言葉だけど、セレナちゃんに汚いところなんてないさ。少なくても俺にとっては、ね」

 

 言って頭を優しく撫でる。それだけでセレナちゃんが安心するように体から力を抜いてくれたのが分かった。この子、やっぱり父性に飢えてるんだな。

 

「……分かりました。じゃ、じゃあ、私もシキさんのおちんちん舐めます」

「いいの?」

「はい。だって、私にとってもシキさんに汚いとこなんてないですから」

 

 そう言ってちょっと恥ずかしそうに笑うセレナちゃんは本当に天使に見えた。

 

 

 

「ああっ、上手だよセレナちゃん。その感じで続けて」

 

 私の後ろからシキさんの気持ち良さそうな声が聞こえる。それがとっても嬉しくて、私は頷く代わりに口の中にあるおちんちんの先っぽをいっぱいペロペロする事で返事した。

 シキさんのおちんちんはとっても大きくて、私の口じゃ全部を入れるのは難しい気がしたから先っぽだけにさせてもらった。でも、シキさんはそれでも十分嬉しいからって言ってくれて、それが私は嬉しかった。

 

 その先っぽを舐めていると美味しいものがまた出てくる。ヌルヌルしてるけど、初めてのプリン以上に好きな味。もっと欲しいから頑張ってペロペロしていると、今度はオマンコにあったかくて気持ちいい感じが走る。

 

 シキさんがしてくれてるのは”くんに”って言う行為らしい。で、私がしてるのは”ふぇらちお”って言うんだって。そしてそれをし合うのが”シックスナイン”。してる形が6と9みたいだからって教えてくれた。

 不思議だったけど、言われて考えたら納得出来て笑っちゃった。本当にシキさんは色んな事を知ってて教えてくれる。もしかしたらある意味でマムより物知りかも。

 

 でも、きっとそう言ったらそんな事ないって言うんだろうな。

 

「っぷは」

 

 一旦おちんちんから口を離す。目の前には私の涎で濡れてテカテカしてるおっきなおちんちん。初めて見た時はちょっと怖くて気持ち悪かったけど、こうして見ると可愛いかもしれない。

 

「これが……私のオマンコに入るんだ」

 

 思わず呟いた。何度か赤ちゃんの作り方を聞いてから見てみたけど、本当にこんなおっきくて太いおちんちんが私の中に入るのかな?

 

「セレナちゃん、どうしたの? もうフェラに疲れた?」

 

 私がおちんちんを見つめていたからか、シキさんが心配するように声をかけてくれた。いけないいけない。今はお互いにペロペロしないといけないんだ。

 

「大丈夫です。その、これが私のオマンコに入るのかなって」

「ああ、そういう事か。大丈夫だよ。考えてごらん。セレナちゃんのマンコからは赤ちゃんが出てこれるんだ。じゃ、チンポぐらい平気じゃない?」

「……そっか」

 

 言われてみたら納得。赤ちゃんよりもおちんちんの方が小さいもんね。なら大丈夫かも。そう思ったら不安が消えて、代わりに興味が出てきた。

 これを入れたらどうなるんだろう。気持ちいいのかな? それとも痛い? ただ、姉さん達が何度もしてるって事はきっと気持ちいいんだと思う。

 

「じゃ、もう少し続けようか」

「はいっ。あ~……むっ」

 

 また口の中にシキさんのおちんちんを入れる。それだけでお腹がキュンキュンするのが分かる。これは私の体がシキさんのおちんちんを欲しいって言ってる合図だって言われた。

 うん、間違ってない。私、今すっごくおちんちん入れてみたい。オマンコに入れたらどうなるのか知りたい。

 

「ジュプジュプジュプ……っぱぁ……レロレロ」

 

 だからいっぱいおちんちんを舐める。私はこれが大好きだってシキさんに分かってもらうために。それと、私の中に来てくれるおちんちんへお願いしますって伝えるために。

 女の子はおちんちんをオマンコに入れると体が大人になってくれるらしい。だから、これは大切な事。私を大人にしてくれるおちんちんを大事にしないと。

 

「セレナちゃん、チンポ美味しいかい?」

「ふぁい、とっても美味しいです」

 

 シキさんの質問にそう返しておちんちんへキスした。姉さん達も、もしかしたらおちんちんがこんなに美味しいから何度もエッチな事しちゃうのかもしれない。

 私だって、こんなにおちんちんが美味しいんだったら毎日だって舐めたいもん。ううん、きっとずっと舐めてる。

 

 どこかにシキさんのおちんちん味の飴とかないかな?

 

「そっか。セレナちゃん、そろそろシックスナインは終わりにしよう」

「え?」

 

 もっと舐めていたいのに。そう思って私が残念そうな顔をすると、シキさんは苦笑して体を起こした。

 

「俺が先に我慢出来なくなったんだ。セレナちゃんを、君を抱きたいってね」

 

 そう言って私の頬をシキさんの大きくてあったかい手が撫でる。

 

「ダメかな?」

 

 その優しい笑みと真っ直ぐな目に、私は頷く以外出来なかった。だって、私も同じ気持ちだったから。

 

 

 

 荒い呼吸で互いを見つめ合う男女。ただ、男は立派な成人なのに対して女はまだ未成熟と言える年齢と肉体である。

 それでも、これから交わろうとする事を躊躇いも止めもしない。そういう意味では、もうお互い獣となっていたのだ。

 

「挿入(い)れるよ。力を抜いて」

「はい……」

 

 男のペニスが女の未熟なヴァギナへ侵入していく。未開の花園は、入念な愛撫によってその侵入者を拒む事をせず、むしろ喜んで迎え入れるように拓かれていく。

 女はその感覚に恐怖ではなく興奮と感激を覚えていた。これで自分はこの男のものとなれる。大人の女になれると、そう思って。

 

 と、男の動きが一旦止まった。ペニスの先に微かな抵抗感を感じたのだ。そこが処女膜だと気付いて、男は自分を見つめる相手へ凛々しい表情を向けた。

 

「……一気にいくからね」

「はい、お願いします」

 

 健気に微笑む少女へ男はせめてもの気休めとして優しく口付けると、そのまま一気に腰を突き入れた。

 呆気なく処女膜と言う名の砦は突破され、遂にペニスは女の膣奥まで到達。その征服を完了させた。ただ完全征服ではない。

 それを分かっている男ではあるが、相手は破瓜の痛みに耐えているのではと一旦侵略の動きを止めたのだ。

 

「セレナちゃん、大丈夫?」

「はい、大丈夫です。おちんちんが奥に入ってきた瞬間、目の前がチカチカしたんですけど、今、とっても幸せなんですっ」

「おっと」

 

 緩んだ笑顔で答える女に呼応するように膣内が収縮し、強く男のペニスを刺激する。その快感に男は軽く驚くと同時に、目の前の相手が完全に少女から女になった事を悟った。

 

「そう。じゃあ、動いていいかな?」

「はい、動いてください。それで私で気持ち良くなって欲しいんです。それと、私、シキさんのお嫁さんにして欲しいんです」

 

 愛らしい声で告げるはとても淫らな願いと逆プロポーズ。それに男は驚く事もなく、ただ嬉しそうに笑みを浮かべて女の顔にかかった髪をそっと手で払って頷いた。

 

「安心して。俺はセレナちゃんと繋がってるだけで気持ち良くなってるから。それと、お嫁さんどころかお母さんにもしてあげるからさ」

「ぁ……はいっ!」

 

 愛らしい天使のような少女が、淫らな堕天使となった瞬間だった。小さな体で男を受け入れ、熟し切っていない膣でペニスを味わうその様はまさしく淫魔(サキュバス)だ。

 

 ただ、相手の男は百戦錬磨の淫魔(インキュバス)なので結局は女が負けるのである。ただし、その敗北こそを女は望んでいるので問題はないだろう。

 

「ああっ、最高だよセレナちゃんっ! 締め付けだけなら俺の奥さん達も、勿論響ちゃん達も勝てないぐらい気持ちいいっ!」

 

 力強いピストンに意識を飛ばしそうになりながら、女はその男の賛辞を聞いて喜びに表情を歪ませる。声を出す事も難しい快楽の中、女は精一杯自分の気持ちを伝えようと男へしがみつき、全力で腕や足を絡めていた。

 

(凄いっ! 凄いよぉ! これがエッチっ! これが子作りっ! 私っ、私もうダメっ! もうこれなしじゃ生きていけないっ! ずっとシキさんと子作りしていたいっ!)

 

 何故姉達が何度も男の下を訪れているのか。それを全身で理解し女は望む。この快楽を手放したくないと。叶うならずっとそれに浸っていたいと。

 

 その気持ちは体の反応にも現れる。これまでにない強さでペニスを膣が締め上げたのだ。

 

「こ、これは……出るっ!」

「ふにゃあぁぁぁぁっ!?」

 

 その予想外の攻撃に男は我慢する事もせず思うままに精を放った。その灼熱の粘液が女の子宮口を通り子宮内へと注がれるや急速に吸収されていく。その快感と効果は女を激しく仰け反らせ、その意識を刈り取る事になった。

 

「ひゅー……ひゅー……」

 

 息も絶え絶えな女を見て男は慌てる事もなく失敗したとばかりに表情を曇らせるも、すぐに彼女の体を優しく起こして抱き締めた。

 すると、不思議な事に女の呼吸が落ち着いていき、その意識が回復していくではないか。実は、似たような状態を男の前で晒した女性がいたのだ。その女性と女は共通点ばかりなため、男はその時と同じ対処をしたのである。

 

 要は、男の精に対する過剰反応だ。これは最初から正規適合者であった者達に起き易いもので、特に性的興奮が体と心両方で高まった際に射精させる事で起きる事が多い。

 

「あ、あれ……?」

「気が付いた?」

 

 横になっていたはずなのに、気付けば向かい合って抱き合っている事に女は違和感を覚えるも、目の前に愛しい男の笑顔があった事ですぐにそんなものは吹き飛んでしまった。

 

「……シキさんっ!」

「っと」

 

 まるで娘が父に甘えるかのような抱きつき方であるが、実際は全裸なのでとても淫靡である。

 

(良かったっ! シキさんとまだ繋がってる! おちんちん、入ったままになってる!)

 

 抱き締めてもらっていたので、女は男がセックスを切り上げてしまったのではないかと思ったのだ。だが、すぐにそれが間違いだと気付いた。未だに膣内にはっきりと逞しいペニスを感じ取ったからである。

 

「セレナちゃん、どうしたの?」

「実は……」

 

 そこで女は話してしまったのだ。自分が意識を失ってから取り戻した瞬間の心境を。

 それを聞いた男が、ならばと嗜虐心をむくむくと大きくしてしまった。なので男は性知識が皆無に等しい女へ淫らな授業を開始。本来であれば赤面してしまうであろう内容を、その無垢な心につけ込んで仕込んでしまったのだ。

 

「じゃ、俺の目を見て言ってくれる?」

「はい。えっと、私はシキさん専用のロリオナホです」

「……続けて」

 

 言われた通り、笑顔で恥じらいもなく淫語を述べる女に男は何とも言えない快感を味わっていた。そのために絶対に知り得ないだろう単語を言わせているのだ。響きだけで内容や意味を悟れないだろう、淫語を。

 

「これからも、シキさんに望まれたらザーメンタンクになって、精一杯頑張ります」

 

 自分が何を言わされているのか分からないまま、女はそう宣言した。いつか意味を知っても、その頃にはきっと嫌がる事もなければ恥らう事もないだろう。

 何せ、既に彼女は男専用の娼婦となってしまっているのだ。求められれば股を開き、抱かれるだけで幸せになってしまう、そんな女に。

 

「セレナちゃん、今の言葉、意味分からないよね?」

「はい。でも、何となくエッチな事なんだって分かります」

「そっか」

「はい。だって、シキさんのおちんちんが私の中でいっぱい動いてましたから」

 

 そう告げて女は天使の笑顔を見せる。だがそれは、もう淫魔の笑顔と同義となっていた。それに気付いて男は微かな悲しみと、大きな愉悦を感じていたが。

 

 男と女はそのまま二度目の子作りを開始する。そこで女はしっかりと刻み込まれるのだ。

 

―――もう、自分はこの男なしでは生きられない体にされたのだ、と……。

 

 

 

 あれから数日後、またシャトーへセレナがやってきた。だが今回は遊ぶためではなくシキの能力で適合率などを上げる事が目的のため、泊まる事なく短時間で帰ると聞いてカペラはがっかりする。

 

(セレナねーさんとうたうの、だいすきなのに……)

 

 それでも少しは遊べるはずだ。そう思ってカペラはセレナに子供部屋で待っていると告げていた。大体二時間ぐらい経っただろうか、ドアが数回ノックされドアが開いてカペラの待っていた相手が顔を出した。

 

「カペラ、お待たせ」

「セレナねーさんっ!」

 

 飛び跳ねるように立ちあがり、カペラはセレナへと駆け寄った。そのカペラをセレナは笑顔で抱き止め、優しく髪を撫でる。と、そこでカペラは不思議そうに首を傾げた。

 

「どうしたの?」

 

 その反応にセレナが疑問を投げかけると、カペラは彼女の目を見てこう告げたのだ。

 

―――セレナねーさんからダディの匂いがするよ?

―――そっか。きっとさっきまでシキさんと仲良くしてたからだね。

 

 セレナが自分の父と仲良くしていると聞いて、カペラは嬉しそうに笑った。そのまま二人は歌を歌って過ごす事となる。

 

 この時カペラは気付かなかった。セレナの内股を静かに伝う、白い粘液がある事を……。




十代前半で開花する淫魔の気質。ホント、イヴの血統は恐ろしいでぇ。
もしアリアやカペラもそうなら、おそらくシキはそれぞれの母親と頭を抱えてしまう事でしょう。

さて、これで九人の装者全員が淫姫に堕ちました。
次は、”こうして、私はスケベになりました セレナ編”ですかね?
ま、これで十分な気もしますけど(苦笑
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。