※この作品はR-18です。

淫姫絶頂したいフォギアIF   作:拙作製造機

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その人の幸せを決められるのは本人だけ。他者からは不幸に見えても本人が幸福と思えるのならそういう事なんだと思います。……と、絶対に言い切れないのが世の中の難しいところなんですがね(汗


儚いけれど、忘れないもの

「ファラの背中、おっき~」

「和から見ればそうでしょうね」

「ねぇねぇ、今度は希望が洗いたーい」

「いいですよ。では、交代でお願いしますね」

「「はーい」」

 

 笑顔で返事をする和と希望。それぞれ手には泡立つスポンジが握られている。これまでファラ達と一緒に入浴する事はあったが、彼女達の体はボディーソープで洗う必要はなかった。そのため子供達は洗ってもらう事はあってもその逆はなかったのだ。特に和と希望は色々と世話になるばかりだった。だからこそ今の状況は嬉しかったのだろう。やっとお礼を出来たと。

 

 そんな三人と別の場所ではソフィーがレイアの背中を流していた。母親に似て小柄な彼女は、夢子などの姉組がたまにやっていた彼女達の髪を洗う事が出来なかったので、ここぞとばかりにレイアの背中を洗う事を買って出ていたのだ。

 

「うん、これでよし」

「ありがとう。なら、次はソフィーの番ね」

「あ、あたしはいいよ。それに、今度は腕だ。ほら、レイアねーちゃん」

「……地味に新鮮だわ」

「へへっ、あたしが洗えるとこは全部洗うからな?」

「そう……ならお願いするわ。派手に洗って頂戴」

「任せとけっ!」

 

 鼻頭に泡を付けながら笑うソフィー。そんな彼女にレイアも微笑む。その優しい微笑みにソフィーは嬉しそうに頷くとレイアの右腕を優しく洗い始めるのだった。

 

「な~んか、変な感じよねぇ」

「変って何がデスか? ガリィのおっぱいが調未満な事デスか?」

「違うわよ。ていうか、別にそこはどうでもいいわ」

「良くないデス。ファラとレイアは見事なボインデスのに、何でガリィは慎ましいデスか」

「……マスターの作ったボディに応じたんじゃない?」

 

 どこか不満そうな切歌に呆れつつ返すガリィ。ちなみに残るミカは既に入浴を済ませており、彼女の場合はカペラが背中から頭まで丁寧に洗っている。

 

「ふむ、キャロルのデスか」

「そ。ま、ガリィちゃんとしてはこれで良かったと思ってるけどね。ほら、この体型で大きいと……ねぇ」

「クリス先輩はそうデスよ?」

「あれは……天然でしょ。ガリィちゃんの場合は人工になるもの。それだとマスターの趣味が……さ」

「あー……デスね」

 

 女性なのに小柄で巨乳が好き。この言葉の何と業が深い事か。と、そんな二人へ近付く怪しい影があった。それは湯の中を静かに潜航し、切歌の背後からその大きな乳房へ密かに手を伸ばしている。

 

「気付いてますからね?」

「……っぷはっ! 何だよ。切歌母さんも意地が悪いなぁ。触らせてくれてもいいじゃん」

 

 湯の中から現れたのは麗美だった。しかも、髪が極力濡れないようにシャワーキャップまで被っている。その用意周到さに切歌とガリィは呆れるように息を吐いた。

 

「麗美ってホントにシキの血を継いでるわねぇ。奏はスキンシップ好きな方だったから余計かしら?」

「じゃない? 母さんもあたしは絶対父さんの悪い面を受け継いでるって言ってるぐらいだし」

「だからお風呂の時間をずらしたデスね。アリアや空がいると見張られるデスから」

「あったり~」

「……奏とシキの血って、混ぜない方がいいのね」

「デスデス」

 

 楽しげに笑いながら麗美はガリィの横へ移動する。そしてガリィの顔をじっと見つめた。

 

「何?」

「ん? いやさ、ガリィ姉さんも違和感あるだろうけど、あたしも違和感あるんだよ。でも、嫌な奴じゃなくて不思議な感じの」

「それは分かるデスよ。私達もそれはあるデスから」

「まぁ、顔色なんて最たるもんよね。一気に人らしくなったし」

 

 麗美の言葉で切歌もガリィの顔を見る。二人の視線を向けられ、彼女は若干気恥ずかしそうに顔を少し背けた。そのリアクションに麗美だけでなく切歌も小さく微笑む。可愛い、と、そう思ったのだ。

 

「それにしても、その石作った奴は何考えてたんだろ? 今、母さん達はそれ話し合ってるの?」

「何でもキャロルとエルが分かった事を報告してるみたいデスよ」

「で、あんたは和と希望の見張りと言う名で追い出されたと?」

「違うデスよっ! ……違うはずデス」

「あー、切歌母さん気にしないでって。そうかもしれないけど」

「麗美? それフォローになってないデス。というか、むしろトドメデス」

 

 がっくりと項垂れながら答える切歌にガリィと麗美が笑う。その頃、ミカはと言えば……

 

「こうしてシンデレラは王子様と結婚して幸せに暮らしました。めでたしめでたしだゾ」

 

 歌鈴の部屋で絵本を読み聞かせていた。読み終えたので本から顔を出せば、そこにはすやすやと眠る歌鈴と神楽の姿がある。それに小さく頷き、絵本を片付けてミカは神楽を抱っこしようと近付いてはたと止まる。

 

「……今のミカじゃ抱えられないかもしれないゾ」

 

 夕方の和と希望を背負った時の事を思い出し、ミカは出した手をゆっくりと引っ込める。仕方ないのでミカは静かに部屋を出ると、母親達がいるリビングへと向かった。彼女達なら神楽を抱えて部屋まで運べるからである。やや急ぎ足でリビングへ向かうミカの耳にキャロル達の声が聞こえてきたのはほんの二・三分後の事だった。

 

「本当に間違いないのね?」

「はい、だからこそ全てが変化しなかったんです」

 

 マリアの確かめるような声にエルが肯定の意を込めた言葉を返す。それにミカが歩みを止めて首を傾げた。

 

「変化? 何の話だ?」

 

 心当たりがあるような単語に疑問を抱きつつ、今は神楽の事が優先と思い直して再び歩き出そうとした時だった。

 

「つまり、このままだとあと数日で四人は元に戻るのか……」

 

 その翼の言葉に、ミカの足が完全に止まる。瞬時に理解したのだ。それが自分達の事を言っていると。その瞬間、ミカは思い出した。今の自分を嬉しそうに受け入れてくれた子供達の事を。その笑顔をこのままでは壊してしまう。そう思った瞬間、ミカはリビングへと走り出した。

 

「マスターっ! それ、ホントなのか!? ミカ達、また戻っちゃうのか!?」

「ミカ……お前、いつから」

「エルっ! 何とか、何とかならないのか!? ミカ、ミカ……和達を悲しませたくないゾぉ」

「ミカ……」

 

 その場に座り込み、ボロボロと大粒の涙を流すミカに誰も言葉が無かった。彼女の涙の理由。それが痛い程分かってしまったために。子供達は、特に和と希望は四人の変化を喜んでいた。何も今までが嫌だった訳ではない。人のようになる事で、四人が気兼ねなく自分達と外出出来るようになった事が嬉しかったからだ。

 

 ミカは、特に幼い二人と仲が良い。夢子達も就学前はよく遊んでいたのはミカとだった。園児時代の子供達が一番世話になるのがミカなのだ。故にミカも子供達が大好きだった。一緒になって笑い、悪戯をして怒られたりしてきている。ただ、疲れて眠る事はなかったので、そうなった時に部屋まで運ぶのがミカの役目でもあったが。

 

「やだぁ……ぐすんっ。元に戻るのやだゾぉ」

 

 初めて見るミカの姿にキャロルさえも掛ける言葉が見つからない。そんな時、誰かがミカへと静かに近寄り始めた。

 

「ミカ、泣き止んで欲しい」

「ひっくっ……シキぃ」

 

 涙目のミカが見たのはハンカチを差し出すシキだった。彼は優しくも悲しそうな笑みを見せると、ミカと視線の高さを合わせた。それは子供をあやすときの方法。親がよく取るやり方だ。

 

「ミカ、君の気持ちは痛い程伝わった。子供達のために、そう思って泣いてくれている事も。でも、だからこそ泣かないで欲しいんだ。今のミカを泣かせてると知ったら、あの子達まで泣いちゃうから」

「ぁ……」

「気付いてくれた? あの子達を泣かせたくないのは俺達も一緒だ。だけど、それと同じぐらいミカにも泣いて欲しくないんだよ。出来るだけ、みんな笑顔でいて欲しい」

「でもぉ、ミカ達がこうなったの、和達喜んでくれたゾ。これで一緒にお出かけできるって言ってくれたんだゾ」

 

 涙声の言葉にシキ達は返す言葉に詰まる。だが、それでも言わねばならない。そう思ってシキは小さく深呼吸をした。

 

「……分かってる。それでも、ちゃんと伝えないといけない。言わないままで知られるより、しっかり教えて知ってもらう方が最終的な傷は小さいんだ」

「……そっちの方が治りも早いのか?」

「そう、だね。ミカ、ファラ達をここに呼んでくれるかな。それと、何か用があって来たんだよね。それを教えてくれるかい?」

「その、歌鈴の部屋で歌鈴と神楽にミカが絵本を読んで聞かせてたんだゾ。で、二人共寝ちゃって」

「……そういう事か。分かった。私が行く。ミカ、ありがとう」

「ううん、別にいいゾ。普段ならミカが運んでたし」

 

 その言葉に誰もが理解したのだ。人らしくなるというのは、こういう事なのだと。見かけ通りの力が精一杯であり、今のミカはそれこそ和達末っ子よりは年上だが、そこまでの力しかない。それが人らしくなった代償と思えば構わないかもしれないが、それも時間限定である以上、ただミカの心に小さくない傷を作っただけとも言えた。

 

 調が歌鈴の部屋へ向かい、ミカもそれについていくようにリビングを離れた。その背中を見送って、シキは大きく息を吐く。

 

「キャロル、四人はどれぐらいで戻るんだ?」

「……遅くても三日。早ければ二日で戻る」

「同じ物を作る事はできねーのかよ?」

「不可能とは言わないですが、どれぐらいの時間がかかるか分かりません。製造法だけでなく、材料なども調べなければいけませんし」

「一日二日でどうにかなる訳ない、か……」

 

 噛み締めるような奏の言葉が全てだった。戻る前に手を打てないのなら意味がない。そして、どれだけの時間がかかるか分からない以上、それを求めるのも酷な話である。ミカが涙したのは、戻る事で子供達が悲しむのが嫌だったからだ。なら、それを回避出来ない以上、ピグマリオンの石を作るのは無駄と言える。

 

「とにかく、今はファラ達の意見も聞きましょう。四人の総意を聞いてから考えても遅くはないわ」

「マリアの言う通りですね。今は彼女達の意見を聞きましょう」

 

 ナスターシャの言葉に誰もが頷き、しばらくリビングに沈黙が流れる。そして、調が戻ってきた数分後に切歌と共にファラ達が姿を見せるのはほぼ同時だった。

 

「お待たせしました。和と希望が中々放してくれなかったもので」

「何か地味に大事な話があると聞いたけど」

「ミカの様子からすると、あまり良くない話なんでしょ?」

 

 椅子に座りながら口々に喋る三人。ミカはどこか沈んでおり、それを見た了子が手招きをして膝へと乗せていた。

 

「実は、みんなの体はゆっくりと戻ってるんだ」

「……そうですか」

 

 エルの言葉に三人が少しだけ驚いた表情を見せるも、それだけだった。大きく取り乱したりなどはなく、まるで分かっていたかのように受け止めていたのだ。困惑するシキ達へファラ達は小さく苦笑する。

 

「いえ、実は何となくそんな気はしていたのです」

「何だって?」

「本当に人となったのなら、能力全てが無くなるはずと思っていました」

「だけどぉ、何故か無くならなかった。だから、ひょっとしてこれってなり切れなかったというよりは……」

「ならなかったと、そう感じていたのか?」

 

 キャロルの確認に三人は揃って頷く。それを見て了子が膝上のミカへ視線を向けた。

 

「ミカも?」

「……ミカはそうじゃないけど、おっきくなれないって聞いた時、どっかで思ったゾ。マスター達みたいになれないって事は、どっか失敗してるんじゃないかって」

「そう。ミカはミカなりに予想はしていたのね」

 

 微かに苦い顔をする翼だったが、納得もしていた。ファラ達と違いミカは不安を抱きながらもそのままでいられると思いたかったのだろうと。故の涙であり、悲しみであったのだ。一番今回の事を喜んでいたのは、もしかするとミカなのかもしれない。そう思いながら翼は視線を家長たるシキへ向ける。彼は、当然のように辛そうな顔をしていた。

 

「シキさん、この事を空達には……」

「伝えないといけないだろうな。問題はミカも言っていた和と希望辺りか」

「神楽と歌鈴もデス」

「それと、地味に麗美」

「あー、あの子はいいんだよ。我が子ながら可愛い子や胸の大きい子が好きとか、誰の血のせいだか……」

「若干あなたにもその気はあるでしょうが。私や翼なんかも被害者なのよ?」

 

 酔った時の奏はかなりの触り魔である。そのため、マリアも翼も、クリスに響さえも酔った奏の犠牲になった経験があるのだ。それを知っているマリアからすれば、麗美のスキンシップ過多な部分は十分母親の影響と言えた。

 奏もそう言われては返す言葉がないのか苦笑いを浮かべるのみ。それを見たみなが小さく笑うと、そこで少しだけ場の空気が和らぐ。そこで誰もが気付くのだ。それを狙っての奏の発言であり、マリアの返しだと。

 

「えっと、僕としては四人に聞いておきたい事があるんだ。もしも、もしも今度こそ人になれるとして、みんなはそうなりたい?」

「ミカは、ミカはもういいゾ。前のままの方が、色々といいってそう分かったから」

「ミカ……」

「私もミカと同意見です。人の体は素晴らしいですが、私達は元の体の方が都合がいいので」

「都合?」

「ええ。あの子達の子供も、そのまた子供も見てあげられます。この家が続く限り、私達は語り継げるのです。マスター達の事や、シキさん達の事を。いつまでも」

 

 微笑みながら告げられた言葉に、シキ達は胸を詰まらせた。人間と違い、ファラ達は記憶を失う事はない。それこそ思い出そうとすればどんな些細な事も瞬時に思い出せるのだ。それは、まさしくこの家の生き字引。夢子達がどういう人生を歩むか分からないが、きっとファラ達を見捨てる事はないだろう。故に、孫やひ孫達にまで伝えていくのだ。シンフォギアと、それにまつわる思い出を。

 

「……レイアはどう?」

「私も二人と同じよ。地味にあの子達を見届けたい。派手な生き方をするのか、地味に生きるのか。それをずっと見守り続けたいわ」

 

 未来へ微笑みと共にレイアはそう返した。そう、彼女達はオートスコアラーだから出来る事を知っている。そうでなければ出来ない事を知っている。故の決意と選択だった。人としての喜びや楽しみを知った上で、彼女達は人形である事を望んだ。そして、それは彼女も同じであった。

 

「ガリィちゃんも元のままでいいわ。無いと思いたいけど、夢子達が大きくなった後、誰もここに住まないって事もないと言い切れないでしょ? そしたら、ここを綺麗にする人いなくなるじゃない。それは嫌なのよ。マスター達の思い出が忘れ去られてくのは。だから、ガリィちゃん達が守り人になるの」

「言うなりゃ思い出の守り人か?」

「何か、カッコイイね、それ」

 

 クリスの言葉に響が笑みを浮かべて続く。だが、二人の目には光るものが浮かんでいた。いや、彼女達だけではない。了子やナスターシャなどにさえそれは浮かんでいる。ミカだけでなくファラ達の想いに触れた事で、改めて感じたのだ。もう自分達は本当に家族なのだと。そして、人でないからこそ守れるものがある事を教えられたのだ。

 

「そうでしょ? だからもっとガリィちゃん達を大事にしてよね。未来永劫ここは要家であり続けるんだから」

「ああ、分かった。これからも大事にするよ。かけがえのない家族として、さ」

 

 そのシキの返事に全員が頷いたのを見てファラ達も嬉しそうに頷き返す。その後、子供達へは明日の夕食時に真実を伝える事となり、この日はそれで解散となった。が、シキは了子から大広間へ来るように言われ、何事だろうかと思いながら中へと入ったのだが、そこで待っていたのは妻達ではなくファラ達四人だった。

 

「えっと……?」

「お待ちしていましたシキさん」

「その顔は呼ばれた理由を分かってなかったみたいね」

「あ、ああ」

「じゃ、もう察しはついてきたんじゃない?」

「もしかして……」

「ん。ミカ達とエッチして欲しいんだゾ。最後の、エッチ」

 

 噛み締めるような声でシキは小さく声を漏らす。早ければ二日で元に戻る。それに対しての認識が間違っていたと彼は気付いたのだ。そう、早ければ二日後に一気に戻るのではない。二日後には戻っているという事だ。つまり、今も彼女達はゆっくりと人から人形へ戻っている。故に今夜肌を重ねないともう出来ないかもしれないのだ。

 

「シキさんの意思を確認せず、こうして呼び出した事は申し訳なく思っていますが……」

「響達曰く、どうせ嫌だって言うはずないからってね」

「私達へ教えてくれた派手な事、もう一度、今度は別の形で教えて」

「別の形?」

「えっと、ミカ達を今夜だけお嫁さんにして欲しいんだゾ」

「お嫁さん、か」

「ダメ、でしょうか?」

 

 そのファラの問いかけは全員の問いかけだとシキには聞こえた。だから彼は迷う事なく首を横に振って笑みを見せた。

 

「いや、ダメじゃないよ。今夜だけでも四人は俺のお嫁さんだ」

「おーっ、ならシンデレラだな!」

「一夜だけのシンデレラ、ねぇ。ま、いいんじゃない?」

「地味にロマンティックな表現ね。嫌いじゃないわ」

「ふふっ、ならばシキさんは王子様ですか?」

「どうだろ? 冴えないからね」

「そうねぇ。子持ちの旦那だし」

「じゃ、魔法使いか?」

「それが一番ね。私達に派手な魔法をかけてくれた」

「派手な魔法?」

 

 その意味が分からず問いかけるシキへ、レイアは少しだけ照れくさそうに笑って告げた。

 

「女の喜び」

 

 そう告げるレイアの表情にシキは魅入った。可愛いと、そう心から断言出来るものだったのだ。初めて恋をした乙女のような、世界で一番好きな人にだけ見せるような可憐な微笑み。それを見せられ、シキの中にあったレイアのイメージが大きく変えられた。

 

「要するに、ガリィちゃん達は王子様じゃなくて魔法をかけてくれた魔法使いに恋しちゃったのね」

「物語が大きく変わりましたね。ですが、その方がらしいです」

「ん。シキはマスターの計画も変えちゃったからなっ!」

 

 ミカの言葉にシキが少しだけ遠い目をする。もうそれから十年以上が経過したのだ。世界的には平和であったが、シキ達の周辺はそうと言い切れない十年であった。何も恐ろしい事件が起きたという訳ではない。それでも、十年は短い時間ではなかった。

 

「……俺、少しは変われたかな?」

 

 年齢で言えばかつての頃の弦十郎と同じかそれより少し上辺り。だが、とてもではないが彼の程の頼もしさはなかった。親を知らぬシキにとって弦十郎は父親像の見本である。その彼にいつまで経っても追いつけない事は、少なからずシキのコンプレックスになっていた。

 

「変わったと言えば変わりました。少なくても、ここでの生活から逃げていた時よりは頼もしくなりましたよ」

「うっ……」

「そうねぇ。あの時よりは大人になったわねぇ」

「……返す言葉がないよ」

「地味に成長したわ。夢子が生まれた後からは特に」

「それは良かったよ」

「な、そろそろエッチしたいゾ」

 

 シキへ優しい笑みと共に励ましを送っていた三人とは違い、ミカはどこまでも自分に素直であった。それもまた愛らしく思え、シキは苦笑すると頷いた。そして彼はそのままミカを手招きする。笑顔で駆け寄るミカを優しく抱き寄せてするキスを、ファラ達がどこか羨ましそうに見つめた。

 

「みんなもおいで」

 

 その言葉に三人も笑みを浮かべ、ミカのようにシキへと駆け寄る。四方からキスのおねだりを嬉しく思いながら、シキは優しく思いのたけを込めて応えた。それが伝わるのだろう。四人も何度も何度もキスをねだる。キス自体は初めてではない。だけど、生身の感触を感じ合うキスはもう何度も出来ない。その温もりを忘れないようにと、そう思って彼らは唇を重ねる。

 

 やがてファラ達は衣服を脱いでいく。そこでシキは息を呑んだ。

 

「ファラ、レイア、それって……」

 

 そこには、色取り取りの下着に身を包んだファラ達が立っていたのだ。しかも、ファラとレイアの下着にシキは見覚えがあった。

 

「ええ、奏から貸して頂きました」

「私はセレナから。地味に合っていないけど、余らせるよりはいいと思った」

「こっちはアリアのだけどね」

「ミカは麗美だゾ」

「うん、娘のはちょっと複雑になるので言わないで欲しかった」

 

 どうやって借りたのかは聞かない辺り、シキも理解していたのだろう。それが無断拝借に近い事を。洗濯物として出した物を借りているのである。そして、分かっている事とはいえ娘の女としての成長をこんな形で知らされるとはシキも予想など出来ようはずもなく、地味に凹んでいた。それに気付いたファラは溜息を吐いてガリィとミカへ視線を向ける。

 

「だから止めておいた方がいいと」

「仕方ないじゃない。ガリィちゃん達だってちゃんとしたの着けたかったんだから」

「だゾ」

「うん、そうだよね。とりあえず、気持ちは分かった。だけど出来るだけ早めに脱いでもらえる? 色々と複雑な感じだから」

 

 興奮してもしなくても面倒だ。そんな気持ちがシキの声には滲んでいた。その彼の様子に四人は苦笑するとその下着を脱いでいく。そして、完全な裸となった四人の姿にシキの男性器も反り返り出したのだ。

 

「現金ねぇ」

「あのさ、娘の下着に興奮する方が不味いだろ」

「そういうのも趣向としてはアリと聞きましたが?」

「誰だ。そんな事を教えた奴は」

「お母さんだゾ」

「了子ぉ……」

「でも、燃えるんじゃないの? 男ってそういうとこもあるらしいじゃない」

「否定はしないけど、それをノリノリでやるのは違うと思う」

 

 男性器をつんつんとつつきながら問いかけるガリィに、シキは苦い顔を返す事しか出来ない。事実、どこかで自分を抑えたところはあるのだ。娘の下着で興奮するなと。それを察していてガリィはからかっていた。するとミカも同じ事を始めた。二人から与えられる刺激で男性器は完全に勃起状態となり、その鈴口からカウパーが流れ始める。その透明な粘液が放つ匂いでガリィとミカがエロティックに微笑み、ファラとレイアも知らず喉を鳴らした。

 

「えっと、まずは四人でフェラしてくれるかな」

「りょうかぁい」

「いっぱいペロペロするゾぉ」

「二人共、私達のスペースも開けておいて」

「派手な時間の始まりね」

 

 先んじて舌を這わせ始める二人へ自分達の事を考えろと釘を刺しつつ、ファラとレイアもシキの股間へと顔を寄せるべく動き出す。その間にもガリィとミカの舌がシキの男性器を這い回る。敢えて鈴口ではなく、まずは陰茎から入念にゆっくりと舌を上下させる。それは、いわば下準備。濃厚なスープを出させるための下ごしらえである。

 二人の熱のこもったフェラチオにシキも喜びを露わにするようにカウパーを垂れ流していく。それが今にも流れ落ちようとした瞬間、ファラとレイアの舌が受け止めた。

 

「ああっ、ファラ、レイア、そのまま亀頭を」

 

 その問いかけに無言で笑みを返し、二人は言われたまま亀頭を優しくだが情熱的に舐め回していく。彼女達も鈴口へは舌を這わさないようにしていた。カリ首の溝や裏筋などを重点的に舐めていき、時折流れ落ちそうなカウパーのみを四人は無言のアイコンタクトで舐め取っていくのだ。

 そのフェラチオは、実に十分以上にも及んだ。シキも何度か射精しようと思ったのだが、その度に四人が冷却時間を設けるように睾丸への奉仕を挟み、彼の射精を阻止していた。こうして焦らしに焦らされた精液は、四人への想いと放出したいという欲求が溶け込んだ最上のスープへとなっていた。

 

「ファラ、レイア、二人の胸で左右から挟んでくれ。ガリィとミカは乳首を」

「分かりました、アナタ」

「ふふっ、アナタの希望通りに」

「もう、仕方ないわねぇ。アナタったら本当に欲張りなんだから」

「ダーリン、ミカは頭を撫でて欲しいゾ」

 

 それぞれに妻としての想いを込めた呼び方をし、シキを喜ばせようとする四人。そんな彼女達に彼も何とか想いを伝えようと両手でミカとガリィの頭を撫で、ファラとレイアへは喜びの眼差しを向ける。

 

「嬉しいよ、ファラ、レイア。もうすぐにでも出せそうだから、ミカとガリィにも分けてあげて欲しい」

「分かっています」

「了解よ、アナタ」

 

 乳首を刺激し続けるミカとガリィを優しく撫でながら、シキは込み上げてくる快感へ身を委ねた。それを察知し、ファラとレイアが口をあけながら乳房を動かす。瞬間、噴火のように男性器から精液が放たれた。その熱い粘液を舌で受け止めながら恍惚の表情を浮かべるファラとレイア。一方、ミカとガリィはその射精の快楽に震えるシキの顔を見つめて悪戯っぽく微笑んでいた。

 

「気持ち良かった?」

「気持ち良かったか?」

「……ああ、凄く良かった」

 

 巨乳二人が男性器から離れたのを察して、それぞれ片手で残った精液を扱き上げるようにしながらガリィとミカが問いかける。シキはそれに放心気味に答えた。その答えに満足し、二人はゆっくりと顔を彼の上半身から下半身へと移動させる。そして、股間付近に付着していた精液を舐め取り始めたのだ。

 

「ふ、二人共? そんな事しなくてもファラ達から」

「いいのよ。あたし達がこうしたいんだから」

「ん。シキを綺麗にしてやるゾ」

「……ありがとう。それにしても……」

「んっ……レイア、もっと……んっ」

「ジュルルッ、んはぁ……ファラ……」

 

 そっと一度だけ二人の頭を撫でて、シキは視線を動かす。そこではファラとレイアが濃厚なキスをしていた。何度も何度もシキの精液をやり取りしながら興奮していく様は、何とも言えない妖艶さがある。シキは己の睾丸が再びスープを作り出しているのを感じた。

 

「……あれじゃこっちの分は諦めた方が良さそうね。てか、もう残ってないみたいだし」

「だゾ。じゃ、代わりにこっちへもらうとするゾ」

「ま、文句はないでしょうし、言ってきても論破してやるわ」

「シキ、ミカ達とエッチしよ?」

「ガリィちゃん達はぁ、こぉ~っちにスープが欲しいの」

 

 シキの視線を自分達へ向けさせるような誘い。それに彼が目をやれば、そこには大きく股を開いて膣を突き出すガリィとミカがいた。見た目的には、中学生と小学生の二人がである。そのインモラルな光景にシキは思わず唾を飲んだ。既に一度味わっているとはいえ、やはり禁断の果実を思わせる二人は別格なのだろう。これ以上ない程に反り返った男性器がその気持ちを示していた。

 

「分かった。じゃ、ミカは少し待ってくれるかな。ガリィ、俺の上に跨ってくれるか。で、ミカは顔に乗るような形で」

「分かったゾ」

「はいはい」

 

 どこか嬉しそうに動き出す二人。その時、やっとファラとレイアがキスを終えてシキ達の方を見た。そして行われようとしている事に表情を変える。

 

「ガリィ達に先を越されてしまいましたね」

「……仕方ないわ。こっちがスープに夢中になっていた」

「ですが、それだけの価値はありました」

「地味に二人の分を忘れてしまう程の味。子宮が疼く」

「……子が、設けられればこの体を手放すのを躊躇っていたでしょうが」

「地味に残念だけど、それでいい。私達はオートスコアラー。生命の神秘を宿すには器が足りなかった。ただそれだけよ」

 

 どこか悔やむ声のファラと諦めを滲ませた声のレイア。だが、その抱いている想いは同じであった。人が作った存在が人と同じになってはいけない。そう思っていたのだから。

 

「あ、あ、ああっ! こ、これ凄い。この体勢奥までチンポくるっ。チンポくるぅ!」

「んあぁぁぁ……し、シキの舌がミカのオマンコの中動き回ってるゾぉ。も、もっと、もっとしてっ。ミカのオマンコいっぱいナメナメして欲しいゾっ!」

 

 逞しい男性に子宮を揺らされる感覚とは違い、自分で腰を動かして子宮を男性器にノックさせる感覚。それがガリィの脳内を焼き尽くす。昼間と違って、今は彼女が主導権を握っている。それが嬉しかったのだ。何もSっ気が出せるからではない。シキが自分へ身を委ねてくれていると、そう思えるからだ。

 一方ミカはミカで執拗に動き回るシキの舌に歓喜の声を上げていた。男性器の力強くとは違う優しい快感。聞こえてくる音は、彼が自分の愛液を啜ってくれている音だ。そう思うと全身が喜びで震えるのだ。自分も女として愛されていると、そう強く実感して。

 

 シキもシキで本来ならば味わえない年頃の少女二人との性交に興奮していた。昼間は一対一であったし、彼女達も初めてだった事もあってすぐに終わってしまったが、今回は違う。ガリィもミカもその未熟な肉体で思う存分快楽を貪ろうとしているのだ。そして、貪欲に自分からの刺激を求めている。

 

(ロリコンとかペドフィリアとか言われても構わない。今、俺は幸せだ)

 

 ミカの未成熟な膣内を舌で蹂躙し、ガリィのキツイ締め付けの膣内を男性器で味わう。聞こえてくる艶やかな声二つをBGMに、シキは世の男性が中々体験出来ない事を経験していた。

 

「チンポぉ、もっとチンポ欲しいわぁ! 熱々のスープを子宮で飲みたいのよぉ。シキぃ、出して? ガリィちゃんのキツキツオマンコに美味しいチンポスープをちょうだぁい!」

「ひゃんっ! い、今のとこ好きぃ! そ、その丸いとこ、もっと弄って欲しいぞぉ。ひゃああああっ! か、噛んじゃラメだゾぉぉぉぉっ!」

 

 一心不乱に腰を動かすガリィとミカ。やがて二人は手を繋ぎ合い、キスを始めた。元々仲の良い二人である。レズ的な絡みも抵抗なかったのだ。そして、それが互いの女性器へも影響し、より快感を高めていく。シキの両手がガリィの腰を掴み、その顔がミカの股間を愛撫する。

 室内に響く粘膜同士の接触が生み出す淫音。それを聞きながらファラとレイアも自慰行為を始め、やがてそれを互いでし合うようになるのにそう時間はかからなかった。最早そこには理性を持つ者はいなかった。いるのは、ただ快楽を求めるケダモノ達のみ。

 

「ああっ、羨ましい。ガリィもミカもシキさんにあんなに愛されて……」

「派手な快感と派手な愛撫。あれをじきに私達も……」

「そうね。それまでは……レイア?」

「ええ、お互いで慰め合いましょう」

 

 互いの足を絡め合い、俗に言う松葉崩しの体勢で秘部を擦り合わせる二人。知っている訳でも聞いた訳でもない。ただ、快楽を欲している場所をお互いが刺激し合おうとしてそうなっただけである。その二人の嬌声もシキの興奮を高め、遂にその時が来た。

 

(不味い……もう、出る……っ!)

 

 最後の最後に腰を突き出す様に動かし、更にミカの陰核を甘噛みしてシキは射精した。そして、ガリィとミカもそれとほぼ同時に仰け反るように絶頂したのだ。

 

「「イクぅぅぅぅぅぅっ!!」」

 

 同時に潮を吹き、ガクガクと体を震わせて二人は荒い息のまま見つめ合う。

 

「ガリィ……」

「ミカ……」

 

 その目に映る相手を可愛いと思い、その愛しさを込めるように二人の少女は目を閉じて唇を重ねる。それはやがて舌を絡めるものへと変わり、その手で相手の乳首を愛撫し出した。シキはそんな様子を見る事が出来ないまま、ミカやガリィの女性器の反応で何か起きている事だけを察して興奮していた。

 

「……っは! み、ミカ? ガリィと交代してもらって。次はミカがチンポだよ」

「ふぁ~い、だゾ」

「じゃ、抜くわね。っしょっと……」

 

 トロリと流れ落ちる精液を見て、シキは無言で痛感していた。やはり彼女達は妻達と違うのだと。一度だけ出したところで、妻達であれば流れて出てくる事はない。なのにガリィは違う。それが彼女は人間ではないのだとシキへ痛烈に実感させた。

 

「次はミカの番だゾ。シキ、ミカにもいっぱい出して欲しいゾ」

「え? あ、うん。分かってるよ」

「このままガリィちゃんが乗っていいはずない、わねぇ。仕方ない。ちょっとレイアかファラ、どっちでもいいからシキの顔の上に乗ってあげて。で、どっちかはガリィちゃんのスープ付きオマンコ掃除させてあげるわ」

 

 ガリィの言葉でファラとレイアが話し合いを始めるのを余所に、ミカはシキの男性器を膣内へ受け入れて嬉しそうな表情を見せていた。膣内をこじ開けられている感覚も、そこを押し広げられている感覚も、全てが自分をシキが変えていってくれているように思えるからだ。彼のものに、女にされている。それがミカには堪らなく嬉しかった。

 

「っ~~~~っ! ……っは、入ったゾぉ」

「ああ、よく分かるよ。ミカの中が俺で一杯だ」

「ん! ミカにも分かるゾ。今、ミカはシキ専用のロリマンコだゾ」

「本当にそういうのどこで覚えてくるんだか」

「お母さんっ!」

「だろうね。……ったく、了子め。今度お返しとお礼をしてやる」

 

 自信満々に返すミカに苦笑いを浮かべ、シキはぽつりと呟く。その間にその腰を動かし、ミカとの性交を始めてはいたが。ガリィよりも更に未熟な膣内は、シキの男性器を全て飲み込む事が出来ないでいた。だからこそ、ミカはより強い快楽を得ていた。昼間は子宮口をノックするに留まっていたピストンが、若干ではあるが子宮内へと入ってしまったのだ。

 

「な、何だこれ? い、今まで感じたことのない感覚が……っ!?」

「んにゃあっ!? し、シキぃ……今、ミカの頭の中チカチカしたゾぉ。それに、シキのチンポをお昼よりも強く感じるゾ?」

「……もしかして」

 

 有り得ないと思いつつ、シキはゆっくりと腰を押し付けるように動かす。すると、想像以上の締め付けが男性器を襲った。そしてミカの反応も凄まじいものだった。目を見開き、体は仰け反り、小刻みに震え続けたのである。それで彼はこう推測した。届いてはいけない場所へ届いていると。

 

「み、ミカ……大丈夫か?」

「む、むりぃ……」

「だろうな。どうしたもんだろう、これ」

 

 幸いだったのは、これが既に二度射精した後だった事だろう。でなければ、シキはミカの幼膣を思う存分蹂躙するという鬼畜の所業を行っていたはずだ。それぐらい、今の状況が与える快感は強かった。何せ、妻達の誰もが出来ない状態での性交である。更に言えば、本来ならば決して交われない年齢の少女との行為なのだから。

 

「ミカ、どうしたい? 多分だけど、体勢変えれば大丈夫だと」

「こ、このままでいいゾ」

 

 心配するシキへ返って来たのは続行の声だった。ミカは涙を浮かべて笑っていた。

 

「これ、ミカしか出来ない事じゃないのか? ……なら、このままで、ううんこのままがいいゾ。ミカしか出来ない事でシキの思い出に残るんだゾ。今のミカの事、シキにも忘れないでいてもらうんだゾ」

「ミカ……分かったよ。出来る限り優しくするな?」

「うんっ!」

 

 子宮へ直接ピストンする行為は、シキの中で開けてはいけない扉を見つけさせる事になった。何も嗜虐思考が強くなったのではない。ましてや幼女趣味に目覚める訳でもない。同じ事を妻達にもしてみたいという欲求である。本来であれば男性器が到達するはずのない子宮。そこへそれを届かせ、種付けする事。雄としての本能を大いに満たす凶悪な行為。それがシキの中で急激に目覚めつつあった。

 

「ミカっ、どうだ? 辛くないか?」

「うんっ、大丈夫だゾ! 子宮をチンポでゴンゴンされるの気持ちいいゾっ!」

 

 本心からの言葉にシキはより一層興奮していく。ミカでこれなら、マリアや翼は、クリスや調は、切歌や未来は、了子やフィーネは、そして奏や響はどうなるんだろうと、そんな事を考えながら彼は腰を動かしながら上半身を起こしてミカへキスをした。それだけで締め付けが強くなる。今、目の前の少女は雄を求めていると、そうシキへ雄弁に告げていたのだ。

 

 舌を絡め合いながら腰を動かす。グチュグチュという音が聞こえるのも構わず、二人は求め合う。片や妻も子もいる成人男性であり、片や第二次性徴も始まっていない体の少女である。それが子を成そうとする以上の繋がり方をしていた。そのアンバランスさとインモラルさがシキの興奮を最高潮へと高めていく。

 

「ミカっ! そろそろ出すよ! 出すからなっ!」

「うんっ! 出して欲しいゾ! シキのウマいスープ、ミカの中にいっぱい出して欲しいゾぉ!」

「分かったっ! ああっ、出すぞ。出すぞ……っ! ミカぁぁぁぁぁっ!」

「ふにゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 子宮内で暴れ回るかのように跳ねる男性器。それが放つ熱い精液を浴びせられ、ミカは叫びながらシキへしがみついた。そのまま全身を激しく痙攣させて、少女は最上級の快楽を味わう。涎を流し、白目を剥いて、失禁までしながら。

 

 全てが落ち着いたのを見計らって、シキはミカの体を優しく揺らした。

 

「ミカ、ミカ? 大丈夫?」

「……ん。でも、もう少しこのままでいたいゾ」

「気持ちは分かるし俺も同じだけど、お風呂に入ってきた方がいい。ガリィ、一緒に行ってあげて。それで、今日はそのまま二人で寝た方がいい。多分だけど、今の君達は睡眠が必要だと思うよ」

「そう、かもしれないわね。ミカ、一緒にお風呂行くわよ。で、今日はガリィちゃんがずっと傍にいてあげるわ」

「…………分かったゾ」

 

 名残惜しそうにシキを見上げるミカへ、彼はそっとその額へキスをする。それにくすぐったそうに笑い、ミカはガリィに連れられて部屋を出て行った。それを見送って、シキは自身の周囲を確認して苦い顔を見せる。

 

「これ、後始末が大変だな」

「心配ない。私達がやっておく」

「ええ。ですからシキさん」

「……次は巨乳コンビか。夜は長いな」

 

 疲れたような顔と声だが、それに反してシキの男性器は反り返ったままだった。それを見て、二人の美女が嬉しそうに舌なめずりをした。この後、彼女達は彼によって種付け姿勢とも呼べる体位で抱かれ、見事に意識を飛ばす事となる。その中で彼女達はある事を思うのだ。創造主たるキャロルへの、たった一つのお願いを……。

 

 

 

 四人の口から語られた現実は子供達に多かれ少なかれ衝撃を与えた。中でも、予想通り和と希望の落ち込み様は激しく、ミカが二人を抱き締めた時には大声を上げて泣き出した程だった。それに感化されて泣き出した歌鈴と神楽はガリィが、泣き声こそ出さなかったが涙目だったソフィーをレイアが抱き締め、ファラは涙ぐんでいる空とカペラを優しく抱き締める。

 

「……残念ね、麗美。レイア姉さんとファラ姉さんの胸、もう揉めないわよ」

「そんな事ないさ。例え揺れなくても柔らかくなくても、あたしは揉み続けるよ」

「あのね、良い話みたいに言ってるけど」

 

 そう言ってアリアが呆れつつ麗美へ視線を向けると、彼女の顔は泣きそうになっていた。そこでアリアは気付く。彼女も泣きそうになり、それを誤魔化すために冗談半分な事を言っているのだと。

 

「麗美……」

「すん……だってさ、あたしにとってはファラ姉もレイア姉も何も変わらないんだ。何も、変わらない……」

「……そう、ね。私達にとって、大事な姉さん達だもの」

「ぐすっ、そうさ! だから、あたしは何も変えない。怒られたって呆れられたって、止めるもんかっ!」

「んもう……何よそのくだらない決意は。おかげで……バカバカし過ぎて、涙が出てくるわ……っ!」

 

 麗美にあてられる形でアリアは涙を流すも、二人は揃ってそれを見られまいと妹達へ背を向ける。それを夢子だけが気付いて、そっと後ろから二人の肩へ手を乗せた。そして小さな声で何事か告げると、そのままその肩が震え出したのだ。それに夢子は小さく頷くと、一度だけ後ろを振り返った。

 

「一番辛いのは、ファラ達なのよね……」

 

 今も妹達を愛しく抱き締める四人の家族を見つめ、夢子は思うのだ。夢は、覚めてしまうから夢なのだろうと。

 

 そうして、キャロル達の予想通り、四人の体は翌日には完全に元通りになっていた。ただし、何の異常もないか調べるため、キャロルの下での精密検査が行われる事となり、数日彼女達の姿がシャトーから消える事となる。その間、子供達はみな落ち着きがなくなっていた。

 本当に大丈夫なのか、ちゃんと戻ってくるのか。そういう不安を胸に秘める者もいれば、秘める事が出来ずに母たちに尋ねて回る者もいた。それに対しての答えはいつも決まっている。大丈夫だからキャロルを信じて待ちなさい。それが親達の共通の答えであったのだ。

 

 子供達が寝静まった後、リビングにシキ達は集まっていた。あれから数日経つのに一向に姿を見せないファラ達に対しての事で話し合うために。

 

「で、どうなんだエル。キャロルの方は?」

「いい機会だから徹底的に検査しておくと張り切ってました。オーバーホールみたいなものだと考えて欲しいと」

「ま、一度稼働状態から待機状態に戻っちまったんだ。なら、そう考えてもおかしくないさ。キャロルなりにファラ達の事を考えてるんだろうよ」

「だけど、もう一週間近くになるわ。いくら何でも時間がかかり過ぎじゃない? あの子達の不安もそろそろ限界よ」

 

 今のところは母親達が平然としている事で子供達はその不安を抑える事が出来ていた。だが、それも決壊するのも近いと彼女達は察している。このところ、無言で抱き着かれる事が増え、笑顔が減っているのだ。

 

「キャロル自身がちゃんと帰ってきて顔を見せているだけマシだな。あのおかげで幾分ではあるが不安が軽減されている」

「でもフィーネ。肝心な事は一切教えてくれないんだよ。それはどうかと」

「ただいま」

 

 まるでシキの言葉を待っていたかのようにキャロルの声がリビングへ響いた。誰もが振り向く中、キャロルは少々疲れた顔で自分の椅子へと座った。

 

「キャロル、おかえり。どう?」

「ああ、全て無事に終わった。明日の朝には起きてくるさ」

「起きてくる?」

 

 飲み物を差し出すエルへ疲れた笑みを返しながらキャロルは答える。その言い方に響が疑問符を浮かべると、全員同じ気持ちなのかキャロルの顔を見つめた。

 

「とりあえずドリンクを与えてきた。今は新しい体に馴染むための時間が必要だし」

「新しい体って、改造したって事か?」

「簡単に言えば改良だ。ファラとレイアの希望でな。ミカとガリィは何も言っていなかったが、二人の希望を聞いて同じ事を望んだから施した。それにしても……」

「へ? 何?」

 

 呆れ顔のキャロルの視線にシキが不思議そうな顔を返す。二人が希望した内容でキャロルは全て理解してしまったのだ。自分の義父が完全にあの四人を自分のものとした事を。

 

「……何でもない。どうやら母さん達は承知しているようだしな。なら私からは何も言う事はない。エル、何か食べる物ない? お腹空いたんだ」

「ならあたしが作ってやるよ。簡単に即席ラーメンでいいか?」

「十分。ありがとう、クリス」

「ま、これぐらい何て事ねーよ。おっ、卵があるな。なら卵とネギぐらい入れてやるか」

「いいねぇ。クリス、あたしにも」

「はいはーいっ! 私も食べたいよクリスちゃんっ!」

「何で奏さんと響にまで作らなきゃいけねーんだよ。食べたきゃ自分でやれ」

 

 呆れ声で返しながら冷蔵庫をヒップアタックで閉めるクリス。その光景に翼とマリアが苦笑。何せ彼女の手にはしっかり卵が三つ握られていたからだ。それがどうしてかは考えるまでもない。素直ではないなと、そう思って二人は苦笑したのだ。

 

「まったく、あれでは意味がないわね」

「そうね。クリスらしいわ」

「切ちゃん、もう部屋行くよ?」

「ううっ、私もラーメン食べたいデス……」

「太るでしょ?」

「そ、それはぁ……」

「切歌、栄養士として行動しよ? 私も部屋に戻って寝る事にする。マムは?」

「私もそうしましょう。明日は和と希望を連れて立花家へ行きますし」

「あっ、お祖母ちゃん達によろしく言っておいてください!」

「もし良かったらうちの両親にも」

「ええ、伝えておきます」

 

 すっかりお祖母ちゃんが板についたナスターシャは、仕事休みを孫と過ごす事に使っていた。特に立花家は茶飲み友達となった響の祖母がいる事もあり、よく顔を出している。洸など、実の娘よりも顔を出しているぐらいだと軽く恨み言を響へ告げる程に。

 

 そんな事があった翌朝、顔を洗うべく起きてきた子供達を出迎えたのは母親達ではなかった。

 

「おはよ~」

「はい、おはようございます。夢子、寝癖が付いていますよ?」

「うん、分かってる~……ん?」

「ファラ姉じゃんっ!」

「レイア姉さんもいるわ!」

「ええ、地味に帰ってきたの。元気だった?」

 

 エプロン姿のファラとレイアに気付き、目を見開く麗美とアリア。そんな年長達とは違い、まだまだ幼い下の子達は行動が早かった。

 

「「ミカ~っ!」」

「「ガリィ~っ!」」

「お~っ、和も希望も元気そうで安心したゾ」

「歌鈴、ちょっと強く抱き着き過ぎ。服が皺になる。神楽、お願いだから顔をすりすり動かすの止めて。くすぐったいのよ」

 

 両腕で小さな体の彼女達を受け止めながら、ミカは笑みを、ガリィは苦い顔をそれぞれ見せる。それを見て夢子は本当に四人が帰って来たのだと実感し、少しだけ涙を浮かべた。ただ、それを妹達に気付かれぬよう、そっと指で拭っていたが。

 

 この日は久しぶりに賑やかな声に包まれる朝食となった。子供達の笑顔が戻り、それに親達もナスターシャも安堵するように笑みを浮かべた。それと、一番はファラ達四人の変化だろう。そう、キャロルが行った改良はファラとレイアの胸を感触だけでも生身と同じように変える事と、彼女達四人の肌を生身時と同じように変更したのである。

 

 これによって和達の送り迎えも可能となり、麗美もファラやレイアの胸への悪戯が可能となった。あの変化で感じた四人なりの想いを汲んだ改良と言える。だが、それだけでキャロルが一週間近くも時間を必要とするだろうか。その答えはこの日の夜、となる場所で明らかになる。

 

 誰もが寝静まる中、静かに動く人影がある。それも四つ。それらは家主であるシキの部屋へと密かに忍び込み、ベッドで眠る彼を見て小さく頷き合う。

 

「ん……?」

 

 微かに聞こえる衣擦れの音。それに耳ざとく気付いたシキが寝惚けたまま顔を音の出所へ向けると、そこには……

 

「……何、してるんだ?」

 

 綺麗な裸体となったファラ達が立っていたのだ。しかも、関節部分を以前海へ行った時以上に違和感なく人らしくなった四人が。更に、シキが目を疑うような光景があった。それは、彼女達の股間部分。以前までであれば、そこは何もない場所であった。それが、今や本物の女性器のように裂け目が出来ていたのだ。

 

 四人も彼がそこを見ている事に気付いたのだろう。妖艶に笑うと代表してファラが一歩前へ足を踏み出した。

 

「これはシキさんのために私とレイアがマスターに頼んで付けてもらった新機能です」

「新機能?」

「そう。派手なスープのもらい方を知った今、もう口だけでは満足出来ないし、させてあげられないと思った」

「だ・か・らぁ……」

「ミカ達のここにオマンコ作ってもらったゾ。ただ、オチンポクチュクチュしてやる事しか出来ないけどな」

「そういう事。ま、オナホって奴よ」

 

 そのガリィの言い方にシキの男性器が動く。そして同時にゆっくりと放ち始める雄の匂い。それを嗅ぎ取り、四人は笑みを浮かべる。

 

「今や私達はオートスコアラーではありません……」

「シキだけのための、ラブドール……」

「いつでもチンポハメハメしてぇ……」

「好きなだけビュッビュしていいんだゾ?」

 

 揃ってオナホール部分を開いて見せる四人の生きた愛人形(ダッチワイフ)。その事がシキの雄を動かした。

 

「四人共、ベッドに手を付いてケツを突き出すんだ。ミカから順番に使ってやる」

「「「「はい、ご主人様(ごしゅじんさま)」」」」

 

 人形だからこそ、妻達には出来ない事が出来る。人形だからこそ、してもらえる愛され方がある。こうして彼らの新しい関係は始まった。妻達も知らない、危ない愛され方をしてもらえる喜びを秘めながら生きる四体のラブドール。それを知るのは、創造主たる一人の女性のみ。

 

「……父さんにも困ったものね。今後の定期メンテナンスは、エルに手伝ってもらえないか」

 

 余談ではあるが、この日からシキはキャロルに本当に頭が上がらなくなる。義父に色々とワガママをぶつけ、キャロルは楽しそうに笑っていたとか。




男の一つの願望である、都合のイイ相手。それの一番現実的なのはやはりそういう道具なのでしょう。なら、それが自律的に動いて、尚且つ人のように喋ったり感情を見せてくれたら。AVなどでよくあるネタですが、それだけにそう思う男性は少なくないはず。

……自分もこんな四人のようなそれが売ってるのなら買いますね(汗
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