「へ…?」
ユーフィーと肉体的にも結ばれてから数日。出雲で何やら抗体兵器に襲われた後。どうやらジルオルに望が乗っ取られたらしく、俺たち一般生徒…一般生徒?はとりあえず出雲に待機して神剣使いの面々だけで助けに行くことになった。というかすでに出発した。出発することになってから実際に出発するまではユーフィーと全力でイチャイチャしていたが、いざ出発してからはやることがなかった。
そんな俺のことを、なぜか時深さんが呼びに来て、衝撃の一言。
「俺も体を鍛えるんですか?」
神剣がないから戦えないのに…?
「神剣がないからと言って、自分の身を守れなければユーフォリアの邪魔にしかならないでしょう」
「…なるほど」
確かに、それはその通りだ。そう言われると鍛えないといけない気がしてきた。そんな気持ちになったことを察したのか、目の前の時深さんがニッコリと、なぜか見ていて寒気のする笑顔を向けてくる。
「では、始めましょうか」
あ、何か早まったかもしれない。
「そういえば、ユーフォリアちゃんはなんで彼のことを好きになったの?」
ジルオルに乗っ取られた望を助けるために、ものベーで理想幹に向かう最中。そんな女子トークが始まった。好きな人と結ばれたユーフォリアをいじるのは当然の流れであったし、未だに
「え、あ、き、気づいたら…」
しかし、そんな質問に対してもちゃんと答えるあたり、本人曰く悪い子ではあるらしいが根は良い子なのだろう。そしてそれを聞いてキャーキャー言ってる周りの面々は悪魔か何かか。
「そ、そういう皆さんはどうなんですか!?」
どうにか誤魔化そうとするユーフォリア。そして、それはどうやら効果があったらしい。周囲の
「それは別にいいのよ」
何やらタリアが話をぶった切る。そう、彼女にはもっと気にかかっていたことがある。それは出発する直前のユーフォリアと倉橋時深の会話。
「貴方達、知り合いみたいな会話してたけど。記憶戻ったの?」
あ、というような表情になる女性陣。確かに記憶が戻ったのかどうかは重要なことだ。そのため、全員の視線がユーフォリアへと集まる。
「はい、大部分は戻りました」
一番大事な『なんで来たのか』については思い出せてないんですけどね、と苦笑いする。一番大事な部分を思い出せていないことは残念なことではあるが、記憶の大部分が戻って来たことには皆が喜ぶ。
「ってことは時深さんとの関係も思い返したのよね。どういう関係なの?」
「パパとママの仲人みたいな人です」
だから本当に小さい頃からお世話になってたんです、と。
「(つまり、ユーフォリアちゃんの成長をずっと見守って来たわけね。…ん? でもそうなると、彼は時深さんからすれば小さい頃から面倒を見てた子を連れてった憎き相手になるわよね。……大丈夫かしら?)」
ちょっと彼を置いてきたことが不安になるヤツィータだった。
「死ぬ…」
訓練でミニオン、いや、この世界だと
親友の娘を持って行かれたことへの八つ当たりなのか、それとも真面目にこれしか手段が存在しないのか。エターナルアバターを出してこないから多分後者だろうが、そこに関しては俺には推測することしかできないから、それ以上考えることはせずにユーフィーの邪魔にならないようにするために鍛えるしかない。
「では、続きといきましょうか」
「少し…休ませて…」
でも何気に72時間ぶっ通しである。いくら準エターナルになったからと言って、疲労がたまらないわけではないので少しぐらいは休ませてほしい。
「次はエターナルアバターとの戦闘ですね」
もう1回最初から始めますから、一対一なら少しは楽になると思いますよ、などとほざく
そんな決意を持って、呼び出されたエターナルアバターと向き合う。そいつとの戦闘が開始されて、すぐに一番最初の頃のように神剣魔法で吹き飛ばされる。
そんな、最低限の自衛能力を手に入れるための訓練は、ユーフィーたちが帰ってくるまでの数週間続けることになるのだった。
主人公が戦えないから、戦いの部分は原作とほとんど変わらないんですよねー
どれだけ強くなっても永遠神剣がなければエターナルの戦闘にはついていけない悲しみ。
ちなみに現在の主人公の戦い方
(神剣と契約できると信じていた頃に体を鍛えるためにやっていた)武術で投げ飛ばしたりして神剣を奪う。刺す。消滅させる。
これが敵が2人以上になると投げてる間に他の奴に攻撃されそうになるので一気に弱くなる。せめてマナの扱いに慣れることができれば、マナの塊を作って目眩しをして…ってこともできますが。