No title 作:くけい 改め 休憩
【2】
「こっんのおぉーっ」
赤黒い触手を睨み、アスカは顔を上げたまま両手で触手を掴む。
プラグスーツ越しに感じる生暖かさと弾力性。
スーツの中から引っ張りだそうと試みるが、ずぬっと手が滑るだけ――
粘つく体液が邪魔をし、引き抜く事が出来ない。
その間に触手はスーツの内側で4本、8本と増殖を繰り返し、少女の乳房に纏わり付いていく。
引き剥がすことに苦戦している間に、スーツの中で16本、32本と次々と増殖する。
プラグスーツの表面に歪な凹凸を造り、ドクドクと脈打つ。
触手は少しずつ細くなり、少女の乳房に根を張るように広がっていく。
「離れ……離れなさいよおーっ」
アスカは引き抜くのを諦め、今度はプラグスーツの上から引きはがそうと試みる。
しかし、コスチュームの特殊生地の滑らかさと、指先をコーティングしている粘液のせいで、指は柔らかな乳肌を押し滑り、スーツの表面を虚しく掻くばかり。
ただスーツの表面を粘液でベトベトに汚しただけ。
ぬちょぬちょと執拗に乳房へと絡み付く細触手群。
「どうすれば――」
乳虐から逃げるかのように、アスカは上体を後ろへと引いた。
肌を上へと引っ張るような感覚が走る。
胸を這う触手が、にゅるっと上へと引っ張られたのだ。
この位置から離れれば、引き剥がせる。
そう考えたアスカは開いたままの扉の方へと後退しようとした。
しかし、少女が体を引くより早く肉触手が動く。
「はやくっん゛ひい゛いーーっ」
激痛がDカップの胸に迸る。
獲物を逃すまいと数本の触手が乳房の根元に絡みつき、アスカの胸をギチギチときつく搾りあげたのだ。
少女の乳房はぶにゅりと大きく盛り上がり、先端の膨らみがスーツ越しに強調される。
息の詰まるような激痛に、アスカは体をくの字に曲げる。
しかし、この体勢は喉に食い込む触手をより深く食い込ませ、気管を塞いでしまう。
「!っぅぐっ」
助けを求めるかのように、少女の両手が宙を掻く。
酸素を求め、アスカは慌てて上体を仰け反らせる。
「っかはっはぁはぁはぁ……あぐうっ」
胸を突き出すような格好で急くように息を吸う。
あまりの激痛に涙が零れる。
少女の乳房を締め付ける痛みは加速していく。
乳房を締め上げる触手に加えて、別の細触手が乳房に螺旋を描くように張り付き、ミヂミヂと少女の乳肉を押し潰す。
「んぎいぃっやめぇっ……やめてぇっ」
涙に濡れた双眸で懇願し、アスカは眼だけを動かし自分の胸を見て絶句する。
自分の胸とは思えないほど、無残に変形していた。