装者のギアには、総数三億百六十五万五千七百二十二のロックが施されている。
装者の心境や技量、心象変化によってロックは段階的に解除され、ギアの機能や外見に変化が生じる仕組みだ。
その殆どは細部や内部武装が変化する程度だが、例外も存在する。
膨大なフォニックゲインによって白く変化する“エクスドライブ”。
聖遺物ダインスレイフの力を取り込んだ“イグナイト”。
そして、局地的な状況に対応するための特殊ギアだ。
砂地や水辺での戦闘に特化した水着ギア。
寒冷地帯での戦闘に特化したサンタギア。
それらは一応の説得力があるが、中には戦闘に向かないようにしか感じられないギアの形状もあるのが現状だ。
未だ謎の多いシンフォギアシステムは、日夜その研究が進められている。
月読調のメイドギアも、特殊形状ギアの一種だ。
古式ゆかしいクラシカルなものではなく多量のフリルやリボンで彩られた服装は、どう贔屓目に見ても戦闘行為に向いているとは言い難い。
「――Various shul shagana tron」
故にこうして、定期的にギアを展開しての調査が行われているのだが。
心象由来の変化形態であるがゆえに、その細部は毎回変化している。
綿密なデータが取れず、調査は難航していた。
給仕や掃除を手早く行えるという共通の特徴はある。
だがそれは月読調が元々得意としていたことだ。
仮にギアの性能だとしても、それをどうノイズとの戦いに生かせというのだろうか。
更に今は改変の影響もある。
可愛らしいメイドの衣装も、性的に変化が発生していた。
ただでさえ短いミニスカートの丈は半分以下に。
太股が丸出しになり、ただ立っているだけで尻の一部までが露出されている。
腹部の布地は消失し、数本の紐が上下の衣装を繋いでいた。
当然腰は丸出しになっている。
肩と胸元の布も消失。
胸部以外はほとんど隠れていないといってもいいほどに、露出が増えている。
シミュレーターを使用したノイズとの戦闘実験。
検査機器を通したギアのスキャン。
いずれも成果と呼べるようなものは現れず、ため息のような呼吸音がどこからか漏れた。
物は試しにと家事等の実験を行ってはいるが、研究者の視線には完全にやる気が欠けている。
ご主人様役の職員に、調はメイドとして様々な奉公を実施する。
食事を作り、身の回りの世話を行い、その結果がモニターに反映されていく。
完成した食事を、調は“ご主人様”に食べさせる。
一口サイズに小さく切り分けた料理を相手の口元に運び、甲斐甲斐しく世話をする。
「ん、ぐ」
半分ほど食事を終えると、調はその食事を己の口へと運んだ。
そしてそのままお互いの唇を重ね合わせる。
口移しで食事を行っているのだ。
一口ごとに唇を合わせ、舌を動かして相手の口元へと食事を運ぶ。
お互いの舌がいやらしく絡み合い、吐息が熱を帯びていく。
結局、食事を終えるまでに通常の三倍近い時間が経過してしまっていた。
そして自然な流れで、調は職員の足元に跪いた。
ズボンのチャックを下ろし、露出された肉棒に手を添える。
「んっ……」
左右に縛った髪を右手で掻き上げ、左手で肉棒を支える。
調の唇が、眼前の肉棒を優しく咥えた。
小さな口いっぱいに肉棒を頬張り、舌を動かし肉棒を舐め回す。
空いた手で玉を揉み解し、メイドとして“奉仕”を行っている。
「──ッ」
奉仕によって職員が精を放つのに、そう時間はかからなかった。
調は喉奥に注がれた精液を口内に押しとどめ、零れた精液を両手で受け止める。
「ん、ぐ……ふぅ……」
苦しそうに精液を飲み干すと、両手で受け止めた白濁液を続けて口元へ持っていく。
一滴も零さずその全てを飲み干した調は、手に付着した精液も舌先で舐め取った。
「れ、ろぉ……」
次は掃除だ。
肉棒にこびりついた精液を、調は舌で舐め取っていく。
丹念に汚れを取り、調自身の涎以外を全て取り除くと満足気に笑みを浮かべた。
「え――キャッ!」
だが、興奮の収まらない職員は調をその場で押し倒す。
両腕を抑え込まれた状態で地面に倒され、調は小さく悲鳴を上げる。
戦闘能力が低いとはいえ、今の調はギアを纏った状態だ。
抵抗しようと思えば余裕で振りほどけるはずなのだが、メイドとなった調にその選択肢を選ぶという発想は生まれない。
調は顔を赤らめ、ただされるがままの状態になっていた。
その視線は、掃除によって再び固さを取り戻した肉棒へと注がれている。
「──ん、あァッ!」
下着を着用していない調の股は、肉棒をすんなりと受け入れた。
息を荒げながら荒々しく肉棒を突き入れられ、調の喉が嬌声を上げる。
「ひ、いぃッ、ん、ぁぁ……!」
調の声が情欲を煽り、挿入はより激しさを増していく。
突き入れられる肉棒に、調の股は洪水のように愛液を垂れ流していた。
「──ッ!」
両者の体が大きく跳ね、同時に絶頂を迎える。
ドクドクと精液が膣へと注がれ、調の体が小刻みに痙攣を開始した。
肉棒が抜き取られ、入りきらない精液が調の股からドロリと溢れ出す。
意識もぼやけ、虚ろな瞳で痙攣する調の姿は、奇妙な犯罪の匂いと背徳感に満ちている。
その様は、たとえ小児性愛者でなくとも性欲を掻き立てる。
職員は己の任務も忘れ、足腰が立たなくなるまで調の体を貪った。