「~~♪」
太陽の照り付ける夏の放課後。
今日から夏服に着替えたこともあり、私立リディアン音楽院の生徒たちは上機嫌に学園を飛び出している。
立花響も同様に、笑顔で口笛を吹きながら日常を謳歌していた。
帰り道の途中に展開されている屋台でお気に入りのアイスを買って、ベンチに腰掛ける。
口内に広がる冷たい甘味に舌鼓を打つ姿は、どこにでもいる一人の女の子だ。
その服装が異常なことを除けば、だが。
響の着用している夏服は、過剰なまでに布面積が小さかった。
袖の無いブラウスは少しの風で捲れ上がりそうになる薄さで、丈は通常の半分程度しかない。
辛うじて胸こそ隠れているものの、ヘソを大胆に露出した様子は下着と錯覚しかねなかった。
スカートも大胆に切り詰められており、ただでさえ制服にしては短いミニスカートはその長さを僅か十センチ弱にまで削られていた。
当然そんな長さでは衣服としての役割を果たせるわけもない。
ベンチに座った響の下半身は、周囲に尻肉の膨らみを惜しげもなく見せびらかしている。
まるで痴女のような格好に、道行く男たちは足を止め視線を向ける。
だが誰も通報や注意を行わなず、大胆な恰好という程度の認識を抱くのみだ。
「──ごちそうさまッ!」
口端に付着したアイスを舌で舐め取り、響は勢いよく立ち上がる。
急激に動いたことでスカートが捲れ、背後からは響の下半身が丸見えになった。
丁度真後ろから響を盗み見ていた男は、その光景に目を見開いた。
響は下着を付けていなかったのだ。
故に、男の視界にはなにも身に着けていない響の尻が映し出された。
ゴミ箱にゴミを捨てたところで、視線に気づいた響は男の方向へと振り返る。
自分の恰好に疑問を持たない響はその視線に訝し気な顔を浮かべ、男へと駆け寄っていく。
「あ、あの、なにかゴミとか付いてます……?」
響は自分の背中を見ようとして、その場でクルクルと体を回転させる。
その動きでまた下乳や下腹部が露出され、男は思わず前屈みになった。
「あっ……」
改変前の世界なら、響はその様子にも体調が悪いのかと誤解しただろう。
だが、聖遺物の効果により性への知識と興味を植え付けられた今、響は男の眼前へと移動する。
なんでもないような仕草で、響は男の下腹部へ躊躇いなく手を伸ばす。
そしてズボンのチャックを下ろし、大きく膨張した肉棒を解き放った。
「美味しそうな臭い……」
響はその場にしゃがみ込み、目の前の肉棒をまるでそれが良質な一本のアイスであるかのように臭いを堪能し始めた。
汗と汚れに満ちた肉棒の香りなど、悪臭でしかないはずだ。
だというのに、響の表情は恍惚としたものに変化していた。
「んっ……!」
我慢できないというように、響は目の前の肉棒を一気に奥まで咥える。
喉奥にまで届いたことによる息苦しさに涙を浮かべているが、それでもより奥まで咥えようと響は男の腰に両腕を回して肉棒を喉へと押し付ける。
「ふぐ、むぅっ、んっ……」
口を大きく開き、肉棒を根元まで受け入れる響。
口内に広がるむせ返るような臭いを堪能しながら、響は舌を肉棒へと這わせていく。
棒アイスを舐めるような舌の動きで、肉棒へと刺激を加える。
天下の往来でこんなことをしていては通報されそうなものだが、道行く人々は視線こそ向けるもののそれ以上の行動は誰もしなかった。
「──ッ!」
刺激に耐え切れなくなった男は、あっという間に絶頂を迎えた。
放たれた精は口内を超えて、響の喉奥へ注ぎ込まれる。
「ケホッ、ごほっ、ご、ごちそうさまでした……!」
片手を地面につき、咳を繰り返しながらも響の口からはお礼の言葉が出ていた。
認識を阻害された響の思考は、珍しいアイスを奢ってもらったというように認識が改変されているのだ。
「あれ……え?」
響が顔を上げると、そこには別の男が三名も己の肉棒を響へと突きつけている。
先程の騒ぎで集まった、聖遺物の影響を受けた新たな被害者だ。
「こんなに、いいんですか……?」
しかし、響は困惑の表情を浮かべている。
金も支払わずにこんなに受け取っていいのかという、異常な認識の上での困惑を。
「あ、大丈夫です。私、普段から沢山食べる子なんで!」
三人も一気に大丈夫なのかという男の問いにも、ズレた返答でしか返さない。
だというのに誰も疑問を抱かず、当然のように響の性奉仕は続くのだった。
「──ふぅ、ご馳走様!」
口端に付いた精液を指で拭き取り、響は食事を終えた時のように両手を合わせる。
結局人数はあれからも増え続け、響の奉仕は七名もの男を満足させていた。
げふっ、と。
精子の臭いを纏ったゲップが漏れた響は、恥ずかしさで顔を赤くした。
「ちょっと食べすぎちゃったかな……走って帰れば晩御飯も大丈夫だよね……?」
すっかり日の落ちた空を見て、響はダッシュで帰り道を走り出す。
日常の風景だというように、その光景は何の騒ぎを起こすこともなく消えていくのだった。