「はぁ……」
雪音クリスは一人、憂鬱そうにため息を吐いた。
目の前に建てられた建造物を見つめ、重い足取りで歩いていく。
近所のイベントで建てられた、お化け屋敷。
後輩たちに煽られて参加することになったクリスは、今になって後悔していた。
受付にチケットを渡し、中へと入る。
照明がなく一メートル先の視界も怪しい空間に、クリスは本気で引き返そうかと悩んでいた。
「仕方ねえなぁ……」
どうせ大したことないだろうと高を括っていたクリスだが、中身は意外と本格だった。
精巧な舞台道具とメイクを施した幽霊たちに、クリスは阿鼻叫喚といった有様だ。
実際に涙こそ流していないが、声色は弱く震えている。
「うぅ……ひぁっ!」
背後から延びてきた手が、クリスの尻へと触れる。
悲鳴を上げたクリスは、逃げるように駆け足で先へと進んだ。
「わぷっ……」
進んだ先で、新たな仕掛けが作動した。
クリスの顔面に、べたついた液体が噴出される。
暗闇の中では、それがなんなのかもクリスには分からない。
生臭い臭いに辟易しながら、クリスは歩を進めた。
「で、出口はまだか……?」
太股をこすり合わせながら、クリスは早歩きで歩いていた。
お化け屋敷は想像していたよりもずっと本格的で、広く長い。
怖がっていちいち足を止めるせいで中々進まないのもあり、クリスは沸き上がる尿意に焦りを覚えだす。
そして、気を抜いた時に恐怖がやって来た。
天井から逆さ吊りになった落ち武者風の男が、クリスの眼前に落ちてきたのだ。
「ひっ……あ……」
お約束、と言うべきか。
クリスのショーツが黄色く滲み、ポタポタとアンモニア臭のする液体が床に落ちる。
「ひ、あっ……!」
背後から現れた幽霊が、クリスを羽交い絞めにした。
スタッフの暴走だろうか、しかしそれを止める者は誰もいなかった。
床を這い回るゾンビが、クリスの足を掴む。
いつもであれば容易に振りほどけるはずのそれも、混乱の極致にいる今のクリスではどうしようもなかった。
人形のように震え固まったクリスの両胸が揉みしだかれる。
汚れたショーツがずり下ろされ、這いつくばるゾンビからはクリスの秘部が丸見えになった。
「ん、あっ、あぁっ……!」
愛撫による快楽と目の前の光景による恐怖を同時に味わい、クリスの脳内は正常な思考が働いていない。
されるがままに愛撫を受け入れていた。
「――ッ!」
ビクリと、クリスの全身が痙攣する。
股から愛液と尿を噴き出し、目尻からは涙を滲ませている。
「あぐっ……!」
背後でクリスの両腕を羽交い絞めにしていた幽霊が、我慢できないとばかりに己の肉棒をクリスの膣に突き入れる。
四肢を拘束されたままのクリスは、突如訪れた快楽に戸惑いと恐怖を覚えていた。
クリスを襲う怪物たちの行動は、次第にエスカレートしていく。
上着とブラを剥かれ、露出された両胸を揉みしだかれる。
スカートも脱がされ、全裸のまま暗闇でクリスは犯される。
「――ッ!」
幽霊が射精し、クリスの膣に精液が注がれた。
そしてそれを皮切りに、周囲のお化けたちがそそり立った己の肉棒をクリスへと突きつける。
「ヒッ、ヒィッ……!」
クリスはお化けが殺到するという状況に、涙を浮かべて恐怖した。
出口に向かって駆け出す余裕すらなく、ただ肉体を蹂躙され続ける。
ようやく出口から出てきたクリスの姿は、見るも無残な有様だった。
己の衣服を脇に抱え、全裸のまま。
全身は精液でベトベトに汚れ、股からはポタポタと黄色い液体が流れ落ちている。
大粒の涙を浮かべたまま、クリスは全速力で自宅へと駆け出した。