初の続き物です。
とある哲学兵装によって現代に現れた幽霊船と海賊団の亡霊。
その調査と解決のため、風鳴翼、雪音クリス、暁切歌の三人は新たに海賊ギアを身に纏う。
しかし無限に出現する海賊と装者以上の力を持った船長に敗北した三人は、船から脱出することもできず海賊の一員として閉じ込められてしまった。
船長の打倒を目標に定める三人だが、問題が一つ。
人が生きるためには、水と食料が必要不可欠だ。
しかし海の上では資源は限られ、何もない所から湧いて出るわけではない。
つまりは、働かざる者食うべからず。
そして彼女たちは海賊行為を行うつもりはない。
そして彼女たちは海賊連中とは違い、若い女だ。
海賊団側が強者である以上、労働の種類など一択でしかない。
「ん、ぐっ、ぐぅッ……!」
クリスの喉奥へ、海賊の肉棒がねじ込まれる。
後頭部を両手で押さえられたまま喉奥を犯され、クリスは苦悶の声を上げた。
「――ッ!」
ドロリとした精液が、クリスの喉を通って胃の中へと注がれていく。
海賊は幽霊に近しい存在であるはずだが、その感覚は生きているかのように生々しい。
「ぐ、けほっ……」
肉棒を喉から抜き取られ、クリスは苦し気に喘ぐ。
両手と口を使って奉仕した肉棒の数は、今日だけで二桁を超えている。
投げ捨てるように床へ放られた報酬のパンと水を手に、クリスは甲板へ向かう。
大の字になって倒れている翼の元へと歩くと、クリスはため息を吐いた。
「雪音か……面目ない」
「謝るなよ。ほら、飯と水だ」
翼は船長との一騎打ちに敗北し、疲弊したまま倒れていた。
受け取った水を渇いた喉へ流し込むと、ふぅと息を吐く。
「これで全員、一度ずつ負けちまったな」
「……ああ。これで私にも絶対服従の掟が適応されてしまう」
翼の首には、隷属の証である枷が装着されていた。
同じ物がすでにクリスと切歌の首にも付けられている。
一対一の決闘で船長を倒せば、船の主導権を奪い取れる。
その望みにかけて全力で戦った三人は、しかし圧倒的な船長の力に敗北を喫してしまう。
敗北の代償として逆らうことも許されなくなった三人。
あとは船長が気まぐれで決闘を受け入れた際に再挑戦で勝つしかない。
それは明日かもしれないし、明後日かもしれない。
一週間後かもしれないし、一月後かもしれない。
いつになるか分からないチャンスを待って、彼女たちは日々を生きるしかなかった。
「うぅ……」
クリスと翼が硬いパンを食べながら相談をしていると、切歌がトボトボと歩いてきた。
ただでさえ露出の多い海賊型ギアはインナーが剥ぎ取られ、胸元の谷間が見えている。
非常に淫猥な恰好になっているが、その点はクリスや翼も似たような物だ。
海賊たちにとって精処理の道具と化した彼女たちのギアは、それ専用に衣装が改変されている。
クリスは上半身裸に薄いマントを羽織った姿。
フリル付きのスカートも太股が根元まで見えるほどに短く、簡単に秘部や尻が露出する。
翼は他の二人に比べ露出こそ少ないものの、それでも脇や太股が見えている。
潮風で肌に張り付いた布越しに強調されるボディラインは、十全に海賊たちの劣情を煽っていた。
「酷い話デスよ……」
食糧確保のために釣りをしていた切歌だったが、その様子では成果は芳しくなかったようだ。
小魚が二匹ほど釣れたらしいが、道具の貸出料金として持っていかれたとのこと。
釣ったのはあたしなのにと、愚痴を吐く切歌。
釣りの最中も近くを通った海賊が尻や胸を触ってきて手元が狂った等、愚痴は止まらず加速している。
翼もクリスも、そんな切歌の愚痴を黙って聞いている。
文句を言いたい気持ちは痛いほど理解できるからだ。
「交代だ、雪音は休んでおけ」
「……悪いな」
先程までクリスがいた専用室の元へと、翼は歩き出す。
心身ともに疲弊するまで働いて、報酬はせいぜい一日分の食料と水だけだ。
三人が生きるためには、三倍働かなくてはならない。
クリスは重い体を引きずって寝室へ向かい、切歌は釣り具を手に再び甲板へと向かう。
いつ終わるとも知れない航海生活は、まだまだ始まったばかりだった。