「ん……」
月読調は遠出の用事を済ませ、帰りの電車に乗り込んだ。
空いていた行きと違い、電車はかなり混んでいる。
軽くため息を吐くと、調はあることに気付く。
席に座った一人の男が、調へ手招きをしていた。
「あ、ありがとう、ございます」
ペコリと頭を下げて、調は腰を下ろす。
男が座ったままの、膝の上に。
「ふぅ……」
両手を己の膝に乗せ、調は一息ついた。
背後に体重を預け、全身を脱力させる。
結果、調の全身を男が抱き寄せるような姿勢になる。
調の小柄な体躯が、男に包まれていた。
「――んっ」
男の右腕が、調の腰に回される。
引き寄せるように固定され、調の背中が男の胸元と密着した。
「ん、あっ……」
男は己の左手を調の内腿へと這わせる。
撫でるような手つきに、調の喉から思わず声が漏れた。
男の手つきは徐々に激しさを増していく。
露出した太股を触っていた左手は、いつの間にか調の服の内側へと入り込んでいた。
「あっ、くぅ、んっ……」
調の小さな乳房を、男の手が揉みしだく。
沸き上がる快楽に身をよじらせる調だが、男の右腕でしっかりと押さえつけられた肉体はびくともしない。
「――ッ!」
せめて声を殺したのは、調の努力の結果だろうか。
執拗な愛撫に絶頂した調の肉体が、ピクピクと震え続ける。
愛液で下着は濡れ、少なくない汗が全身を照らしている。
そんな様子に、椅子となっている男の股間が膨らみ始めた。
股間の膨らみは直接、座っている調の尻を押し上げる。
「く、ふぅッ……」
己の口を手で塞ぎながら、調は沸き上がる快楽に抵抗を続けていた。
絶頂の直後で敏感になっている肉体を、男は容赦なく責め立てる。
胸から離れた男の左手は、ゆっくりと調の下腹部へ向かう。
スカートの中へと入り込んだ手が、秘部を刺激し始めた。
「――く、あッ」
大きく一度、調の全身が痙攣した。
ぐしょぐしょに濡れた下着はいやらしく水音を立て、周囲に響かせる。
音や様子に気付いた周囲の客の視線が、自然と調へ集まった。
衆目に晒される少女の痴態に、乗客たちは自然と己の股間を膨らませている。
どう見ても異常であるその光景を、世界は常識と改変する。
故に騒ぎ立てる者は皆無。
調自身も助けを求めることはなく、ただ快楽に身を悶えさせるだけだった。
「――ッ!」
二度目の絶頂。
下着から溢れた愛液が座席と男のズボンを濡らす。
調の顔は蕩けたように歪んでいる。
口端からはだらしなく涎が垂れ、熱に浮かされたようにふらふらと頭が揺れていた。
「ひ、あっ」
だが、男は容赦なく愛撫を繰り返す。
多量の愛液を股から掻き出すように、男の指が調の秘部の中へと侵入した。
生き物のように膣内で動く指に、調の限界は訪れる。
声を殺すこともできず、車内へ嬌声を響かせ始めたのだ。
「あ、あぁっ、い、ひぃッ……!」
もはや人の声をなしていない、動物じみた喘ぎ声。
調は情欲を煽るように声を響かせ続け、周囲の男たちの興奮を増長させた。
「――ッ!」
三度目の絶頂。
それと同時に、電車は目的地へと停車する。
「ひ、ぐぅっ」
もはや立つこともできない。
這うように、調は電車を降りる。
服を乱れさせ、汗と愛液に塗れたまま。
調は震える足取りで、痴態を晒したまま帰宅した。