立花響は、最近新たに開店したマッサージ店へと入る。
配られていた割引券を使わないのも勿体ないと思い、放課後に立ち寄ったのだ。
元々は翼かマリアに渡すつもりだったのだが、丁度二人は長期のライブで忙しい。
響は普段こうした店に縁は無いが、一人の女としてそれなりの興味はあった。
年の割に純粋な響のイメージでは、漠然とした大人な印象というだけだが。
「よ、よろしくお願いします」
こうした店は初めてなこともあり、上ずった声で響は指示に従い個室へ入る。
簡易なホテルの一室のような部屋には、中央に白く大きなベッドが置かれていた。
小さな音で落ち着いた音楽が流れ、響はそれだけで緊張した心が落ち着いていくのを感じている。
女性客を担当するのが男性であることは非常に珍しいのだが、知識の無い響はそのまま指示に従い着ている服を脱ぎ始めた。
目の前で異性が見ていることなど気にもせず、響は着ている全ての服を脱ぎベッドの横に置かれた籠へ放り投げる。
「ん、しょッ……」
全裸になった響は、そのままベッドにうつ伏せになった。
二つの乳房がベッドに押し付けられて、その形を変える。
「ひゃッ」
男は棚から取り出したアロマオイルを響の背中に垂らし、両手で馴染ませ広げていく。
冷たい液体の感覚に短く悲鳴を漏らす響だったが、やがて身を委ねるように口を閉ざし始めた。
「あぁ……」
蕩けるような表情を浮かべ、されるがままに響はマッサージを受ける。
初めての体験で感じていた緊張は消え、雲の上に浮かぶような気分の良さが響を満たしていた。
男の手は背中全体を撫でまわした後、両手両足、そして前面へと向かう。
両手で包み込むように、響の乳房を掴んだ。
「わっ、ちょっと……んッ……」
驚きは一瞬。
沸き上がる快楽に、響が漏らす戸惑いの声は瞬時に喘ぎ声へと変化した。
「くッ……あぁッ」
揉み解し、摘まむように乳首を刺激される響。
まだ液体を塗っていないはずの秘部から、トロリと愛液が漏れだしていた。
その様子を見た男は、続いて尻を揉みしだく。
オイルの効果で発汗を始めた響の肉体は、愛撫に似た刺激を受けその全てを快楽へと変換していた。
「んッ、くぅッ……」
甘く苦し気な声が、響の喉から絶え間なく流れる。
その瞳は微睡み、口端からはだらしなく涎を垂らしていた。
「――ッ!」
ビクンと、響の体が大きく痙攣した。
噴き出すように秘部から愛液が生成される。
ベッドシーツに大きく染みを作った響。
しかし男は意にも介さずその手を尻から秘部へと移動させた。
「い、ぎぃッ……!」
絶頂直後で敏感になった響の秘部を、男は容赦なく刺激する。
指を入れ、内部でかき回すように動かされる指に響の快楽は増長を繰り返していた。
「あッ、あぁッ、ぐ、うぅッ……!」
腰を浮かせて必死に沸き上がる絶頂の波に耐える響だが、それも長くは続かない。
あっという間に、響は二度目の絶頂へと達した。
「――ッ!」
先程よりも多くの愛液が、ベッドシーツを汚す。
それだけでなく、響はチョロチョロと別の黄色い液体までも垂れ流していた。
むせ返るような臭いが、部屋中へと充満する。
しかしマッサージは終わらない。
響が選択したコースは六十分。
残り三十分のマッサージを、男は淡々と響へ実行していく。
「あ、あぁ……へぇッ……」
六十分が経過し、マッサージが終了した頃。
響は数えきれないほどの絶頂に意識が朦朧としていた。
うわ言のような喘ぎ声。
意思に反して痙攣を繰り返す肉体。
汗と唾液と愛液と尿を吸ったベッドシーツの端からは、ポタポタと雫が床へ垂れ落ちている。
今も響の股からは、愛液がシーツへと垂れている最中だ。
「あ、ありがと……ごじゃいます……」
もはや呂律も回らず、視界も定かではない状態。
差し出されるままに服を受け取り、男に手伝ってもらいながら服を着なおす。
全身が様々な液体に濡れたまま着たせいで下着も服もぐしょぐしょになってしまっているのだが、薄れる意識では気づかない。
響は上の空のまま、店を後にし帰宅する。
淫靡に顔を赤くしたまま歩く響の姿は、道行く人々の視線を独占していた。