小日向未来は、近所のデパートで買い物を楽しんでいた。
立花響と二人で楽しむ予定だった休日のスケジュールは、突然舞い込んだ任務によって強制的に変更させられたのだ。
何度も頭を下げる響を笑顔で送り出し、未来は一人でショッピングに繰り出した。
いつもよりやや豪勢なランチを食し、未来が足を運んだのは服屋だった。
無数に並んだ女性服を眺め、手に取り、値札を見てそっと戻す。
そんな行為を何度も繰り返し、ふと手が止まる。
「あ、すみません――」
近くの店員に声をかけ、試着を申し出た。
店員は笑顔を浮かべながら、未来を試着室へと案内する。
案内されたそこは店の中心。
お立ち台のように設置されたそこはどう見ても試着室とは思えない。
大きな鏡と脱衣籠のスペースがかろうじて確保されているだけで、その試着室には周囲から身を隠す壁や布が一切存在していなかった。
「ん、しょ」
だが、未来は疑問を抱くことなく靴を脱ぎ、鏡の前に立つ。
そして着ている服を脱ぎ脱衣籠へと入れ、下着姿になった。
当然、周囲の男性の視線が一斉に未来へと降りかかる。
周りに見られているという認識はあるのだろう、未来の頬が赤く染まりだした。
しかし、未来は己の肢体を隠すことは無い。
あっという間に下着姿になった未来は、鏡で自分の姿を確認しながら薄紫色のワンピースを手早く試着した。
「んー……」
軽く動きながら、未来は鏡に映る自分の姿を確認する。
その度にヒラリとワンピースの裾が舞い、履いているショーツが周囲へ晒されていた。
男性客は残らず足を止めており、一部は携帯カメラで撮影までしている。
しばらく思案を続けた後に、未来はワンピースを脱ぐ。
再び下着姿を周囲に晒し、そして手早く私服を身に着ける。
試着したワンピースを店員に渡し会計を済ませると、未来は買い物を再開した。
次に未来が訪れたのはランジェリーショップだ。
裏路地の奥に存在したその店を偶然発見した未来は、恐る恐る入店した。
中には未来以外の客はおらず、セクシーな女性用下着が数多く陳列されていた。
店員が男性であることが気になったが、未来はそのまま商品を見て回る。
レースが付いていたり透けていたり、この店の商品は未来が普段使用しているのよりも大人という印象が強い。
恥ずかしいという感情と背伸びをしてみたい年頃の女の子の思考を混ぜ合わせたような頭で、未来はいくつかの下着を手に取った。
「あの、試着いいですか?」
店員の許可を取り、未来は商品を試着する。
下着の試着など聞いたこともない。
だが、未来はそれが当然であるかのように店の中で服を脱ぎ、裸になった。
試着室は無いと言われたので、未来はその場で服を脱いだ。
当然全裸の姿が店員である男性に丸見えになるが、未来は気にせず下着を着用する。
「ん……似合ってますか?」
目の前でストリップを開始し、薄いピンク色のフリル付き下着を見せつける女に対し、男の興奮は否応なく高められる。
未来は構うことなく、次々と男の目の前で下着を着け変え続けていく。
未来は勘違いしているが、この店は元々アダルトグッズの店だ。
それ故に置いてある商品も、そういったものが殆ど。
次に未来が付けた黒い下着は、中央部分に穴が開いている。
乳首や秘部が丸見えになっており、下着の役割を果たしていない。
男の性を煽るためだけのデザインを、未来は目の前の店員に見せつける。
十二分にその効力は発揮され、男の肉棒はズボンの上からでもわかるほどにそそり立っていた。
店員はもう我慢の限界だと言わんばかりに、ズボンを下ろし己の肉棒を露出させると未来を凝視しながら自慰を開始する。
限界直前だったそれは、あっという間に絶頂へと達した。
「――ッ!」
未来の全身に男の精液が降り注ぐ。
黒の下着は白色に染まり、未来の痴態をより淫猥に変化させた。
「あっ……」
店員の肉棒は、一度の射精程度では大人しくならない。
ビクビクと震えながら太く固くなり続けているそれを、未来はじっと見つめていた。
無意識に改変された未来の精神が、性を求めている。
言葉もなく、未来は店員の元へ近づくとその腰に両手を回す。
抱き着くような姿勢になり、そそり立つ肉棒に己の股を擦り付け始めた。
「んっ……」
前後に腰を動かし、未来は甘い声を漏らす。
挿入こそされていないが、その動きは完全に性交のようにしか見えない。
肉棒へ与えられる柔らかな刺激。
そして目の前の光景が生み出す興奮は、あっという間に二度目の射精を促した。
「――ッ!」
一度目よりも多く濃い精液が、未来の腹部を汚す。
恍惚とした表情を浮かべながら、未来は熱く注がれた液体を愛おし気に見つめていた。
「わ、もうこんな時間……」
店を出た未来は、早足で荷物を抱えて歩き出す。
「特別に安くしてもらっちゃったし、いい店見つけたかな」
今度は誰かを誘ってみようか。
そんな考えを浮かべながら、精液塗れの下着を身に着けて未来は日常へと帰還する。