「ふぅ……」
マリア・カデンツァヴナ・イヴは、過去にとある事情で身に纏っていた怪盗型ギアの姿で深くため息を吐いた。
まさかまたこの恰好をする日が来るとはと、深夜の誰もいないビルの屋上で黄昏れながら。
錬金術師との繋がりを疑われている大手企業への潜入捜査。
その目的のために隠密行動に長けた怪盗型ギアを再び使用することになったのだが。
「やっぱり気恥ずかしいわね、この恰好は……」
怪盗ギアは隠密行動に特化したギアだが、その恰好は非常に目立つ。
魔法少女のような衣装のセレナや昔の特撮染みた恰好の響とはまた違う、アダルティな衣装へと変化するこのギアをマリアはあまり好んでいない。
改変の影響もあり、その恰好はとても人に見せられるようなものではなくなっている。
胸元の布地がギリギリ乳首を隠せる程度にまで縮小、更に足を覆うタイツと下腹部を隠すレオタードが丸ごと消失しており、もはや裸よりも淫猥と言っていいほどにギアの形状は変化していた。
性器と乳首のみを隠し腰にマントを巻いた姿は、一般人に目撃されれば別の理由で通報されかねないだろう。
さっさと仕事を終わらせて元の姿に戻ろうと、マリアは目的のビルへ潜入を開始した。
任務は滞りなく達成した。
マリアは手早く潜入し、目的の資料を手にすると即座に離脱。
手慣れた様子に自分で自嘲しながら、マリアは近くの路地裏に身を潜めている。
資料に仕掛けられた警報装置が起動してしまい、周囲に警備の人間が歩き回っているのだ。
ギアの解除も考えたが、万が一解除の瞬間が発見されてしまえば取り返しがつかなくなる。
警備の数が減るまではここで隠れているのが上策ではないかとマリアは思考していた。
「――誰だ?!」
背後からの叫び声に、マリアの体が反射で動く。
大きく飛び上がり不審者の背後に回ると両腕を拘束。
女の身とはいえ、ギアを纏っていればそうそう一般の人間に力負けはしない。
マリアの予想通り、相手の正体は警備の男だった。
即座に銃を向けるあたり危険性は非常に高い。
さてどうして無力化しようかとマリアが思考すると、男の股間が不自然に盛り上がっているのを発見する。
痴女のような恰好を発見し、背中にマリアの胸を押し付けられ。
男の股間は理性とは無関係に大きく膨らんでいた。
マリアはこれ幸いとばかりに、躊躇いなくズボンの中へ手を入れると勃起している男根へと己の手を伸ばす。
拘束を強める意味も込めて先程以上に体を引き寄せ胸を押し付けながら、マリアは男根を扱き始めた。
男は必死に脱出しようと踠くものの、装者の力に敵うはずもない。
されるがままに男根を弄ばれ、やがて限界を迎える。
「――ッ!」
ビクンと男の体が跳ね、全身から力が抜ける。
マリアが拘束を解くと、男は立っていられず糸の切れた人形のようにその場へ崩れ落ちた。
骨抜きになった男を尻目に、マリアは警備の隙間を探る。
しかし先程の叫び声を誰かが聞きつけたのだろう、マリアの元には次々と新たな警備の人間が接近を始めていた。
前後から挟まれるように包囲されるマリア。
しかし男たちはマリアの姿を見た途端、皆一様に股間を固くしている。
その様子にマリアは薄く笑うと、男の集団へと飛び込んでいった。
「んぐ、じゅッ……」
マリアは男根を深く咥え、手で扱き、尻穴と膣で飲み込んでいく。
絶え間なく注がれる精液はマリアの全身を白く汚している。
何度も射精させられ、搾り取られた男たちはその場で気を失い無力化されている。
だがその騒動を耳にして、新たな男がやってくるせいでマリアは未だ脱出できていなかった。
「――ッ!」
膣内に精液が注がれ、マリア自身も絶頂する。
快楽に顔を歪め新たな男根を求める姿は、雌と呼ぶに相応しい。
この場からの脱出という目的すら、今のマリアは忘却しかけていた。
永遠に続くかと錯覚しかねない乱交騒ぎの中心で、マリアは男の精を搾り取り続けている。
その姿は怪盗というよりも、淫魔と表現できるものだった。
結局、マリアが任務を完了し帰還したのは夜が明けた頃だ。
全身から雌の臭いを漂わせながら、労いの言葉を受けてマリアは日常へと帰還した。