マリアとは別の牢に囚われた翼は、なんとか脱出できないかと方法を模索し続けていた。
錬金術師達がマリアと未来の元へと向かい、一人残される時間を狙い翼は動こうとする。
しかし拘束は厳重で、翼は満足に動けない状態だ。
両手は後ろ手に拘束され、両足も足首と太股の二か所で束ねられ立つこともままならない。
芋虫のように牢の中を這いずりながら、なんとか翼は鉄格子の前までたどり着く。
「開いている、だと……?」
翼が扉に触れると、キィという金属音と共に扉が押し開かれる。
この牢は閉ざされてすらいなかった。
「舐めているのか……それとも」
不可解な現状に思考が混乱するも、考えていても始まらない。
そう翼は結論付け、開かれた扉から這って外へと出る。
「――え?」
カチ、と。
なにかスイッチの入るような小さな音が、翼の拘束具から鳴った。
「ひぁッ……!」
瞬間、翼に装着された機械が作動した。
フォニックゲインを吸収する作用を持つその機械は騎士型ギアの内部に入り込んでいる。
膣内と尻穴に挿入されている機械は微細な振動を繰り返し、翼の全身に快楽を送り込んでいた。
「く、うぅッ……」
誰もいない牢の中で、翼は一人快楽に悶えている。
錬金術師達が翼を直接監視していないのは、脱出の危険が無いと判断されたが故。
翼は何もできずに喘ぎ続けるだけだった。
「――ッ!」
止まることのない振動を受け続け、翼は絶頂する。
ビクビクと体を痙攣させながら床で踠く様は、まるで陸に上がった魚のようだ。
翼の脳内が快楽と幸福感で満ちていく。
だが、振動は止まることがない。
「あ、ぐぅ、うぁぁ……!」
絶頂し敏感になった翼の肉体は、その振動に耐え切れない。
慣れるどころか感度は増し続け、涎と涙を垂れ流しながら翼は快楽に溺れていく。
「やめ、止め……!」
どれだけ懇願しようとも、この場には翼しかいない。
沸き上がる快楽だけが、翼を襲い続けている。
「――ッ!」
二度目の絶頂。
股から愛液を溢れさせながら、翼はバタバタと不自由な体を暴れさせる。
「あ、ぐぅッ!」
一定量のフォニックゲインを吸収したのが切っ掛けか、それとも時間の経過か。
内部の機械がより激しく振動し始め、悲鳴に似た声が翼の喉からこぼれ出た。
もはや脱出を考える余裕もない。
マリアや未来がどうなっているかなど、思考の外へと追いやられた。
永遠に続く快楽は地獄のように翼を追い詰める。
「――ッ!」
三度目、四度目と耐え、五度目の絶頂でついに限界を超えた。
翼は気を失い、それを証明するかのように騎士型ギアが解除される。
後に残ったのは全裸で拘束され床に倒れる翼のみ。
機械の振動はなおも止まらず、意識の無い翼の肉体は自動的に反応しビクビクと震えていた。