遺跡内で一人になってしまったセレナだが、その表情から悲壮感は読み取れない。
むしろ冒険譚のようだと、ワクワクしているようだ。
子供特有の無謀と無邪気を身に纏い、セレナは遺跡内を歩み続けていた。
鍵のかかった扉や、時折現れるアルカノイズや遺跡の守護者。
それら全ての危機を、セレナは楽しんでいた。
この場に翼やクリス、マリアがいたのならその様子を窘めただろう。
だが彼女たちはここにいない。
セレナは危なっかしいという表現が適切であろう様子で、遺跡の探索を繰り返していた。
「うぅ……」
そして、そんなセレナもついに表情が曇る。
遺跡の守護者を激闘を繰り広げ、セレナは負傷していた。
ギアの一部であるランタンや双眼鏡は戦いの余波で破損し、割れてしまっている。
背中に背負っていた大きなリュックも、いつの間にか無くなっていた。
衣装のあちこちは破れ、汚れ、痛々しく傷ついている。
なんとか休める場所をと重い体を引きずり、セレナは未踏の地で扉を開けた。
中は質素な小部屋になっており、部屋の中央には大きな宝箱が一つ鎮座している。
「これ、は……」
幼さゆえの無謀が原因か、あるいは重度の疲労か。
セレナは警戒も浅く、その宝箱に手をかける。
「傷を癒せるものとか、入ってないかな……」
重々しい音と共に、宝箱は開く。
しかしセレナの希望とは裏腹に、中から飛び出したのは罠だった。
催涙効果を含んだガスの直撃を食らい、セレナの意識は消失する。
「んっ……」
どれほどの時が経っただろうか。
目を覚ましたセレナはまず、己の肉体を確認した。
意識を失ったことでギアは解除されている。
しかしセレナの恰好は、普段の服装でもなかった。
「え、これ、なに……?」
誰かが着替えさせたのだろうか。
セレナの服装は、およそ服と呼べないようなものへと変貌していた。
「ひッ、くぅッ……!」
衣服と呼べるような布は一切存在していない。
代わりに秘所へと付けられた性具だけが、セレナの裸体を装飾していた。
両の乳首にはガムテープのような粘着質の物体でピンク色のローターが張り付けられ、小刻みに振動を繰り返している。
ショーツは紐のように細く、裸よりも尻や秘部の肉が強調され淫靡になっている。
丸見えの股にはバイブのような棒が固定されていた。
それはセレナの秘部に深く食い込み、生き物のように膣内を動き回っている。
自慰すら知らない無垢なセレナの肉体は、未知の快楽を与えられ敏感に反応している。
口からは涎を、股からは愛液を垂れ流しながらセレナは甘い声を上げ続ける。
「これ……と、取れない……?!」
慌てて振動する性具を取り外そうとするセレナだが、それらは癒着したかのように外れない。
セレナの好きな冒険活劇風に例えるなら、これは呪いの装備のようだった。
「あ、あぁッ……!」
誰もいない小部屋で一人、セレナは快楽に悶え苦しむ。
胸元や股に手を伸ばし全力で異物を引っ張るが、それらは外れることもなく無慈悲にセレナへ快楽を伝え続けるだけだ。
刺激のせいで力が入らない。
ギアを纏っていない少女の細腕では。
全力であればという言い訳や後悔が、セレナの脳内で渦巻いていく。
だがそんなもしもに意味は無い。
こんな精神状態ではギアを再び纏うことなど不可能だ。
頭の中に歌は浮かばず、快楽と恐怖だけがセレナの思考を埋め尽くす。
「――ッ!」
セレナの脳内が真っ白に染まった。
絶頂に震え、愛液を噴き出し、電流が流れるような衝撃が全身に走る。
「あ、あぁ……」
だらしなく舌を出したまま、セレナは床に倒れ絶頂の余韻に浸る。
怖い、苦しい、もうやめて。
そんな言葉が浮かび、喉を通らずに消えていく。
弛緩した肉体は声を上げることもできず、与えられる快楽を受け止める。
「う、うぅッ……」
大粒の涙がセレナの瞳から零れた。
翼さん、クリスさん、マリア姉さん。
誰か助けて。
そんな声も、届くことは無い。
セレナは一人、与えられる快楽に震え続けた。
それは機械であるが故に、休みなくセレナを責め続ける。
不安や恐怖に包まれながら、セレナは絶頂を繰り返した。