暁切歌と月読調は、普段とは大きく装いを変えていた。
胸元を開け、シュシュやリボン、メッシュで派手に己を飾り立てている。
たまたまテレビで見た“今時の女子高生”を真似たものなのだろうが、それがギャルファッションと呼ばれる特殊例であることに二人は気づいていない。
街へ繰り出すと、二人は最近若者に人気の食べ物に舌鼓を打ち、カメラのシャッターをあちこちで鳴らす。
そうしてしばらく休日を楽しみ日が暮れかけた頃、調は財布の中身を見てため息を吐いた。
「今時の女子高生って、お金持ちなんだね切ちゃん」
S.O.N.G.所属となってからは金銭面で不自由は無いが、根は庶民派なだけに今日一日で消費した金額に動揺を隠せていない様子である。
一杯八百円の飲み物や千円を超えるパンケーキは調の常識外の存在であった。
「なんでも、最近の女子高生は自分でお金を稼いでいるらしいデスよ?」
「そうなの……?」
「せっかくだし、そっちも体験するデスよ!」
疑問符を浮かべたままの調を連れて、切歌は街の奥へと早足で歩いて行った。
路地裏にある安ホテルの一室。
調と切歌はそこに男を一人連れ込んでいた。
援助交際とアルバイトを同一視しているとは男が気づくはずもなく、性の乱れた若者二名を彼は金で買ったというわけだ。
切歌と調はベッドの上に膝立ちで座り、己のスカートを捲り上げている。
目の前にいる男には二人の下着……ではなく、秘部が丸見えになっていた。
上下共に下着を着用しないまま、切歌と調は今日一日を過ごしていたのだ。
笑みを浮かべる切歌と、戸惑ったような表情の調。
両者の秘部を視界に捉えた男の肉棒は、服の上からでもわかるほどに雄々しく勃起し始めた。
どこで知識を得たのか。
切歌は躊躇うことなくズボン越しに男の肉棒に触れ、優しい手つきで撫で始めた。
そしてそのまま切歌は男をベットに招き、仰向けで横になった男のズボンを脱がせ、肉棒を露出させる。
「おぉ……」
「凄い……」
見とれたような様子で、二人は肉棒をじっと見つめる。
やがて切歌は右手で肉棒を掴み、扱き始めた。
「んっ……」
調は男の頬に両手を添えると、お互いの唇を重ね合わせる。
大胆に舌を入れ、両者の舌を絡め合わせる様は熟練の娼婦のようだ。
「――ッ!」
二人がかりで同時に性的奉仕を受け、男はあっという間に射精した。
切歌の手が白濁液で白く染まっていく。
「んっ……ずいぶん濃いデスね……」
切歌は何事もなかったかのように、手に付着した白濁液を舐め取った。
そんな日常では決して見ることのない光景に光景に再び興奮したのか、男の肉棒は再び勃起する。
「おぉ、まだまだ元気みたいデス。じゃあ、今度は調の番デスね」
切歌は調と無邪気にハイタッチを行い、立ち位置を交代した。
己のスカートの裾を摘まみながら、切歌は男の顔面に跨り腰を落とす。
「ふぅっ、んっ……」
息を荒げる男の吐息が直接秘部にかかり、切歌は甘い嬌声を漏らす。
それだけで男の肉棒は先程以上に固くそそり立っているのだが、そんな肉棒を調は一息に咥えだした。
「ん、じゅっ……」
頬を膨らませながら小さな口いっぱいに肉棒を奥まで咥え、調は肉棒を舐め回す。
「――ッ!」
男の体がビクンと跳ね、二度目の射精が行われる。
喉奥に白濁液を注ぎ込まれた調は目尻に涙を浮かべながらも、その全てを嚥下していく。
「けほっ……!」
咳き込みながら、調は口端や手に付着した白濁液を丁寧に舐め取っていく。
そしてそのまま、射精直後の肉棒に付着した白濁液も舌先で舐め取りだした。
「ひゃっ……!」
切歌の喉から突然嬌声が上がる。
男は切歌の秘部に舌を入れ、彼女を責めだしたのだ。
直接秘部を刺激される快感に身を捩じらせながらも、切歌は男の顔面に秘部を押し付けて離さない。
両手で男の後頭部を掴み、沸き上がる快楽に身を委ね始めている。
「――ッ!」
今度は切歌が絶頂し、ビクビクと全身を震わせる。
噴き出した愛液が男の顔を濡らし、そこでようやく切歌は男から離れベッドに寝転がる。
「切ちゃんだけズルい……」
調はそう呟き、白濁液を舐め取り終わった男の肉棒に己の秘部を近づける。
二度の射精を終え流石に限界の近い肉棒を、調は腰を落とし自身の秘部に挿入した。
「んっ、くっ……ふっ……!」
腰を上下に動かし、調は激しく性交を行っている。
二度の射精で虚脱感に包まれている男を置き去りに快楽を求める姿は、性交というよりは自慰に近い。
しかしそれでも、男の肉体に残った白濁液は徐々に肉棒へと集まっていく。
「――ッ!」
最後の一滴まで搾り取るように、調の膣は男の白濁液を受け止めた。
満足気に調は微笑み、そこでようやく二人の援助交際は終了した。
「凄い、こんなに貰えるなんて……」
「今日一日の出費より多いデス!」
ホテルを出た切歌と調の二人は、男から渡された金額に驚きの表情を浮かべていた。
そして次も是非と渡された連絡先を見つめ、二人は顔を見合わせる。
「また、今度の休みに」
「次はクリス先輩も誘うデスよ!」
二人はそう言いながら笑い合い、日常へと帰還する。