都心の一等地に君臨する、超高級タワーマンション。
そこに住む男の持つ機密情報を手に入れるため、立花響、雪音クリス、風鳴翼、月読調、暁切歌、マリア・カデンツァヴナ・イヴの六人は接待の名目で潜入捜査を行っていた。
カチャン、と。
男が帰宅する物音が微かに聞こえた瞬間、六人の装者は急いで調査の痕跡を隠蔽。
何事もなかったかのように──事実、何の証拠も見つからなかったのだが──帰宅した家主を出迎える。
彼女たちは六者六様に、露出過多なナイトドレスを身に纏っていた。
性欲を掻き立てるような衣装で媚びるように男へと歩みを進める様は、高級娼婦のようでもある。
響と切歌が男の左右に立ち、彼の着ている服を一枚一枚脱がせていく。
その後ろではマリアと翼がワインとグラスを持ち出し、宴の準備を進めている。
調とクリスは三つ指をつき、男の帰宅を出迎えた。
一週間変わらぬルーティーンと化した行為。
男は言葉を発することなく、いつものように全裸になった後、響と切歌の肩を抱き部屋の中央に置かれたソファーへと三人で腰を下ろした。
露出された肉棒は固くそそり立っており、性と汗の混じった雄の臭いは装者たちの理性を狂わせている。
「「あぅっ……」」
響と切歌の喉から、嬌声が漏れる。
男が右手で響の、左手で切歌の胸を鷲掴みにしたのだ。
ほぼ水着か下着と大差ない二人のナイトドレスは、男の指が隙間へと簡単に入り込んでしまう。
柔らかな乳房は指の動きに合わせて形を変え、興奮を示すように乳首だけが硬く立っている。
「ん、ちゅっ、じゅるぅ……」
調は男の足元に跪いたまま、彼の足を舐め始めた。
まずは舌先で、そして指の一本一本をフェラでもするように咥えていく。
靴を履いて一日歩き洗っていない足は強烈な臭いを発しているはずなのだが、調は媚薬でも嗅いでいるかのように恍惚とした表情を浮かべていた。
胸元が空いたチャイナ風のナイトドレスは胸部の膨らみに乏しい調ではアンバランスに映るが、しかし瞳を潤ませて見上げる視線からは奇妙なまでに色気を感じる。
そしてもっと直接的で性的なのは、男の背後で胸を枕のように押し付けているマリアだ。
胸元が空いた中華風ナイトドレスという点では調と同様だが、際どいハイレグやガーターストッキング、そして装者の中で最も大きなバストが調とは違う肉感的な性を表現していた。
翼はグラスにワインを注ぐと、それを己の口元へと運ぶ。
ナイトドレスというよりは羽衣のように透けて乳首を隠せていない服装も相まって、それは日本神話のような光景だ。
そして口内にワインを溜めたまま、その唇を男の唇へと重ね合わせた。
「んっ、じゅっ……」
翼の口腔をグラス代わりに、男はワインを堪能する。
全ての液体が嚥下されても両者の唇が離れることは無く、翼は貪るように舌を入れキスを続けている。
全身で奉仕を浴びた男の肉棒はビクビクと脈打ち、今にも精を解き放ちかねない。
そして、そんな無駄打ちは許さないとばかりにクリスは男と向かい合うように彼の膝へと腰を下ろす。
翼と同様に透けて丸見えの乳首と、豊満な乳房を見せつけるように一度後ろへ体重を移動させ、柔らかな胸の感触を伝えようと抱きつき、お預けをくらった犬のように涎を垂らしながら男の肉棒と己の秘部を接触させる。
「おぉ、ぉっ……!」
挿入の瞬間飛びかけた意識を、クリスはなんとか持ち直すことに成功した。
意識を保てるようにゆっくりと、しかし我慢が出来ないとでもいうようにがっつきながら、クリスは腰を上下に動かし男の肉棒を味わっている。
「――ッ!」
しかし、男の方が限界だった。
膣内へと注がれる特濃の白濁液。
その衝撃と快楽に、クリスの意識はいとも簡単に奪われる。
クリスは全身をのけ反らせながらビクビクと二度体を震わせ、ぐったりとして動かなくなった。
男はクリスの膣から肉棒を抜き、そのまま床へとクリスを仰向けに寝かせる。
恍惚の笑みを浮かべて意識を失ったクリスの姿を見て、他の装者たちは皆ごくりと生唾を飲み込んだ。
数時間後。
満足気な表情でシャワーを浴びに行く男を見送るものは誰もいない。
六人の装者は全員が床に倒れ伏し、気を失っているからだ。
ナイトドレスを身に纏っているとはいえ、その様子は寝落ちというよりは事件現場と呼ぶのが適切だろうか。
力が入らないのだろう。
全身をひくつかせながら、彼女たちは注がれた精の熱を感じて快楽に溺れている。
捜査のことを今だけは忘れ、明日になって正気を取り戻し後悔し。
今日こそはと固めた決意を、雄の力によって奪われる。
そんな毎日を、装者たちは繰り返すのだ。