雲一つ無い青空に太陽が真上で輝く陽気の中。
リディアン音楽院では体育祭が開催され、運動場では少女たちの歓声が響き渡っていた。
「負けたー!」
立花響はそう叫びながら、軽く息を切らしながら苦笑を漏らす。
先程の二百メートル走の結果は、響が二着、一着は彼女の幼馴染である小日向未来だった。
「もう、響ったら。同じチームなんだからそこまで悔しがらなくてもいいじゃない」
「でもでも、悔しいのは悔しいんだよー!」
悔しいと言いつつも響の表情は笑顔であり、笑いながら未来に抱き着いている様からもじゃれ合っているというのが実際のところだろう。
未来も苦笑はしているが、そんな響の行動を笑顔で受け入れている。
何の変哲もない青春で健全な一般的光景……とは、しかし言い難い。
汗によって張り付いた体操服からは乳首が透けて見え、スパッツ越しに尻の割れ目がくっきりと浮かび上がっている。
響や未来だけでなく、その場にいる生徒全員がそうなのだ。
リディアン音楽院は女子高ではあるが、芸能界や財政界からのゲストやスタッフが観戦しいくつものカメラが彼女たちを撮影している。
撮影班やインタビュアーの股間が膨れ上がっていることは、目の錯覚ではないのだろう。
常識は書き換わろうとも、雄の本能は変わらないのだ。
「頑張れークリスちゃーん!」
「あたしとお前は別のチームだろうが!」
障害物走に参加する雪音クリスは、そんな応援の声に負けじと声を張り上げた。
開始を告げるピストルの音に一拍遅れで駆け出し、障害へと向かう。
「ふっ、よっ……と!」
両手を後ろ手に縛られたまま吊るされたアンパンの袋を口で咥え、先頭で走るクリス。
ジャンプの度に跳ねまわる乳房に注目が集まっていることなど、彼女は思いもしない。
クリスはそのまま跳び箱、平均台と次々に障害をクリアしていく。
他の生徒は縛られた両手のせいでバランスを崩し、思うように進めていないようだ。
「よし、一着はいただきだな!」
後ろに軽く視線をやったクリスは、大差がついた現状にニヤリと笑うと次の障害へとたどり着く。
次の障害は飴探し。
通常であれば小麦粉などの粉に隠された飴を手を使わずに探し当てるものだが、クリスの眼前にある容器に満たされているのは、粉ではなく白濁液だ。
顔を近づけるだけで、むせ返るような雄の臭いに呻き声を上げそうになる。
しかし、クリスは意を決したと言わんばかりの表情を浮かべ、白濁液の中に顔を突っ込んだ。
「ぶっ、んぅっ……うぅっ……!」
飴を探し当てて顔を上げたクリスの顔面は、白濁液でドロドロに汚れてしまっていた。
鼻にも精液が入ったのだろう、片方の鼻からは無様にも鼻提灯ができてしまっている。
雄の臭いに発情でもしたのか、息苦しさ以外の理由でもクリスの息は荒い。
太股には汗以外の艶めかしい液体が付着しており、それが秘部から流れ落ちた愛液であることは誰の目から見ても明らかだった。
次の障害は綱渡りだ。
上に立って渡るのではなく、腰の高さに張られた縄を跨ぎ、前へと進む。
「――ッ!」
クリスは縄を跨ぎ──そこでビクン、と彼女の肉体が痙攣した。
縄はつま先立ちをしても股に食い込む高さに設定されている。
快楽を待ち焦がれていたクリスの性器は縄の刺激に耐えられなかったのだ。
しばらくその場で震えていたクリスだったが、後方から追い上げてくる他の走者の気配を感じると慌てた様子で足を勧めだした。
「くっ……ぅぁっ……ふぅっ……!」
つま先立ちで歩いていることもあり、その足取りは亀のように鈍い。
加えて縄の各所にある結び目を超える度、クリスは堪え切れないとでも言うように喘ぎ声を漏らして立ち止まってしまう。
たった数メートルの縄を越えるだけでクリスの息はぜいぜいと切れ、もはや言い訳のしようもないほどに秘部からは愛液が染みだしている。
「あ、と、一つ……」
最後の障害に置かれているのは、三輪車だった。
幼児用の小さな三輪車を漕いでゴールまで走る、障害物走では定番のアイテム。
だが、当然のようにそのサドル部分にはディルドがそそり立っていた。
クリスは器用に縛られたままの両手と腰を捩らせ、履いているスパッツを半脱ぎ状態にすると、腰を落とし己の秘部にディルドを挿入した。
「ん、くっ……太ぃっ……」
顔を赤らめ、嬌声を漏らしながらも根元までディルドを入れ、クリスはペダルを漕ぐ。
「―─ッ!」
そして、たった一漕ぎでクリスは絶頂した。
ディルドはペダルと連動し、動く仕組みになっていたのだ。
しかもディルドは単純な上下移動ではなく、生き物のようにクリスの膣内をかき回している。
「これ、無理っ……ぐぅっ……ッ!」
二度目の絶頂。
ゴールまでは僅か十五メートル程であるというのに、目の前のゴールテープがあまりにも遠い。
ただでさえ不安定な幼児用の三輪車を、両手を縛られた状態で漕いでいるのだ。
バランスを取るだけでも一苦労なのに、それに加えてディルドの刺激がクリスを襲っている。
三度、四度と絶頂を繰り返しながらペダルを漕ぐクリスの姿は、周囲の男が見ているだけで“暴発”する程に無様で、淫靡で、滑稽でもあった。
「ぅお゛、ぉっ……!」
獣のような嬌声を上げて、クリスはようやくゴールを通過した。
なんとかゴールしたと同時にクリスは躓いたように倒れ、ディルドが彼女の膣から抜ける。
絶頂を繰り返し愛液を噴き出し続けた秘部はヒクヒクと痙攣を繰り返しており、その敏感な状態は風が吹いただけでも絶頂しそうだ。
「お疲れ様、クリス」
「クリスちゃん凄い! ダントツ一着だよ!」
無邪気にクリスを称える響と未来。
だがクリスはその両者に返事をする余裕などなく、ただ薄れゆく意識を繋ぎ止めることに必死だった。