某有料会員制アダルト配信サイト。
その片隅で、暁切歌と月読調は今日も痴態を晒していた。
「どうも~、ちゃんと見えてるデス?」
暁切歌は数万人の視聴者に向けて軽く挨拶を交わし、カメラへ向けて手を振った。
チャット欄では無数のコメントが滝のように流れ、数万円の投げ銭が飛び交っている。
「今日は、皆の投げ銭で高級ASMRマイクを買ったからそのお披露目配信……ほら、耳元で囁いてるように聞こえます?」
百万円超えマイクの購入費用は数分も経たずに元を取っており、その事実だけでも二人の人気がうかがえる。
身バレ防止のモザイクやボイスチェンジャーの使用を行わず、顔を隠すマスクや眼鏡すら付けていない美少女二名のアダルト配信はそれだけ需要があるということだった。
「これも皆のお金で買いました。いつもありがとうデス」
「いっぱいお礼しないとね」
切歌が取り出したのは大型のディルドだ。
その太さも相当だが凶悪なイボが大量に付属し、女の性器を苛め抜くことだけを考えて設計されていることが明白な代物を、切歌はカメラの前に設置する。
「見てるだけで濡れて、我慢できないデスよ……ん、んぅっ……」
囁くように放たれる言葉は、声だけで雄の精を刈り取る威力を孕んでいた。
ズプ、ズプと焦らすような挿入音と共に、甘く蕩けるような吐息がマイク越しに視聴者の耳をくすぐっていく。
「凄い、ね。切ちゃんのおまんこに飲み込まれて、すっごくえっち。色っぽい声もえっちな水音も、このマイクならしっかり拾えるから……見てるだけでこっちも濡れてきちゃった」
耳元で解説と喘ぎ声を囁かれながらのディルドオナニーは、視聴者の肉棒を容赦なく刺激する。
コメントの量が一気に減ったのは、右手が忙しくなったからだろう。
はじめはゆっくりとしていた切歌の腰使いは徐々に激しさを増していき、蕩けるような甘い声はやがて獣のように激しい喘ぎ声へと変化していた。
視聴者や配信のことを一瞬忘却するほどに、切歌のディルドオナニーは激しく彼女の快楽を湧き立てていく。
「んっ、ふぅっ……切ちゃん……切ちゃん……!」
そんな親友の痴態をオカズに、調は己の秘部に指を這わせる。
美少女二名の同時オナニー配信は視聴者を捕らえて離さず、同時接続者数は天井知らずの上昇を続けていた。
公式トップページの“人気の配信”欄に記載されれば、人気があることが人気のある理由と化し、彼女たちの痴態は全世界へと発信されていく。
「──ッ!」
ぅっ、という断末魔にも似た短い声が喉の奥から絞り出され、切歌は全身をビクリと振るわせて絶頂した。
結合部の隙間から流れ出る愛液の量は彼女の絶頂が決して嘘や演技ではないことを如実に物語っている。
切歌は薄れかけている意識を保とうとぜいぜいという荒い呼吸音をマイクに乗せながら、ディルドが抜き取られ淫靡に開かれた性器をカメラの前に間近で晒している。
「……交代」
会話もおぼつかない切歌を尻目に、愛液で濡れ切ったディルドを手に持った調が己が正面に映るようにカメラの位置を調整する。
「んっ……ぐぷっ、じゅぷっ……」
そしてそのまま、調はディルド相手に疑似フェラを披露する。
わざと大きな水音を立て、出来るだけいやらしく、出来るだけ下品になるように偽物の肉棒を咥え、舐め、しゃぶりつくす。
「おっきくて、顎、外れちゃいそう……んっ……切ちゃんの味、切ちゃんの臭い……美味しい……みんな、イキそう? 激しくしても大丈夫?」
画面に向けて囁きかける声が配信を通じて、無数の肉棒から精液を搾り取る。
自然と調の右手は己の秘部へと向かい、己自身の快楽を求めて動き出していた。
「──ッ!」
切歌が自慰を配信している間ずっと弄っていた秘部はあっという間に彼女へ絶頂を届け、その様子がとどめとなり画面越しの男達は己の精液をティッシュへと吐き出していく。
射精の感謝を告げる投げ銭がコメント欄には飛び交い、セクハラ全開のコメントと混ざり合い読むことが不可能な速度で流れていた。
「ふぅ……今日の配信はここまでデス。好評だったみたいだし第二回も企画してよさそうデスね」
「うん。来週はVIPリスナーのリクエスト企画回かゲストとのコラボ配信の予定……じゃあバイバイ」
己の秘部を指で押し広げ、いつもの決めポーズと共に二人の配信は終了した。
機材の電源を切り、配線などを軽く片付けて二人はいつものようにお疲れ様の乾杯を交わす。
ジュースを一息に飲み干し、愛液と汗となって流れ出た水分を補給すると、いつもの会話が繰り広げられる。
「ねえ、調……配信は来週の予定デスけど……」
「……うん」
火照った体は快楽を求めて止まらない。
配信終わりは毎回こうなるのだ。
会話と結果の大筋は変わらず、結論は不変である。
雄を求めて外に出るか、同じベッドでお互いを慰め合うかの違いでしかない。
今日は後者であり、二人の甘い嬌声が日が変わるまで部屋の中に響き渡ることとなった。