切っ掛けは競馬で万馬券を的中させたことだった。
酔った勢いで賭けた誕生日の語呂合わせが数百万のあぶく銭に化け、普段経験しないことを経験しようと男は超高級風俗で全てを使い切ろうと足を運ぶ。
近場で最も値段と評判の高い店に飛び込みで来店し、店員の案内を受ける。
期間限定のスペシャルコースをあまりにも熱心に勧められたため、札束を持っているという高揚感でどこかふわふわとした気分になっていた男はじゃあそれでと勢いに流され。
「では全キャスト指名の時間無制限ハーレムコース、ご案内いたしま~す」
想定外のスケールで発言された内容に思わず冷や汗が流れた。
相場が分からず一瞬不安になるが、流石に金が足りなくなることは無いだろうと首を軽く振って不安を吹き飛ばし、代わりに期待を込めて案内された部屋へと入ると。
「「ご指名、ありがとうございます」」
メイド服姿の金髪の少女二名が、三つ指を付いて男を出迎える。
双子のようにそっくりの外見をした少女たちは、“エルフナイン”“キャロル”と書かれた名札で判別が出来た。
彼女らのビジュアルを見るだけで、この店を選んで当たりだったと確信できるほどの美少女である。
「コースの説明を担当させていただきます」
エルフナインは小冊子を男に手渡し、キャロルは男の服を丁寧に脱がせていく。
期待で膨れ上がった下半身が露出され、キャロルとエルフナインはクスリと微笑する。
「その小冊子に書かれているキャストは自由に指名でき、NGは無し、時間も無制限です。この部屋から出た瞬間にプレイは終了となりますので満足するまではこの部屋でお過ごしください。各種オプションやルームサービスも取り揃えていますのでご自由にご連絡を……」
夢のような内容に、しかし一つだけ気になる点が。
料金について尋ねると、エルフナインは優しく微笑み説明を続けた。
「基本料金は十万円。射精一回ごとに料金は二倍になり、逆にキャストを絶頂させる度に料金は半額になります。その他オプションなどの追加料金は小冊子をご参考下さい」
なにやら恐ろしい事実を伝え、一礼し去っていくエルフナインとキャロル。
しかし目を通したキャスト一覧に掲載されている美少女たちを見てしまえば、我慢や遠慮は不可能だった。
未来のことは棚上げにして、早速男は指名を開始する。
「「「ご指名ありがとうございます」」」
普段テレビで見ているアイドル衣装に身を包んで入室したのは、風鳴翼、天羽奏、マリア・カデンツァヴナ・イヴの三名だ。
枕営業とは無縁の地位にいる超トップアイドルがアイドル衣装を着たまま、肉棒を雄々しくそそり立たせた男の前に跪いている。
「ちゅっ、んっ……」
マリアは洗ってもいない亀頭に優しくキスをすると、男の肉棒を咥え早速口淫奉仕を開始する。
それに続いて翼と奏が両脇から金玉を口に咥え、口内で舌を使い揉みほぐすような奉仕を開始した。
トップアイドル三人による即尺一斉奉仕は直接的な気持ちよさもさることながら男に圧倒的な優越感を与え、雄としての優越感や支配欲求といった感情が満たされていくことで夢のようなひと時を演出していた。
見下ろせば整った顔立ちを歪めしゃぶりつく美女が三名。
世界人口の九十九パーセントが味わえないであろう圧倒的な眺めに、男は我慢という感情を忘れてあっという間に射精した。
「んぶっ……ん、ぐっ、ぶぅっ……!」
喉奥にまで注がれる熱い白濁液を、マリアは一滴も零すことなく受け止め嚥下する。
口端に付いた陰毛を舌で舐め取り、火照って紅潮した顔で艶めかしく男を見つめている。
「んぶっ、れろぉっ……」
「ちゅっ、じゅるぅっ……」
マリアが口を離すと間髪入れず、翼と奏は男の肉棒を左右から舐めお掃除フェラを開始した。
付着した白濁液を唾液で上書きするような舌遣いはまさに完璧であり、たった今出したばかりの肉棒はあっというまに元気を取り戻す。
まだ満足していないのだろうと見透かした目をした三人に案内され、男はそのままベッドへと足を運んだ。
まだコースは始まったばかりだというのに、男の思考は幸福で溶けそうになっていた。
横になった男の肉棒は翼の秘部が騎乗位で咥え込み、マリアの柔らかな肉体は男の下で敷布団になり九十六センチのバストが枕になっている。
ベッドの横に視線をやれば、奏が秘部にローターを挿入しながら喘ぎ声交じりの生歌ライブを披露している。
都合のいい妄想、それを体現したような光景に男の思考は蕩けていく。
こちらが指示をしなくても、男の欲望を満たす内容を三人は向こうから提案・実行してくるのだ。
ポジションを入れ替わりながら四度の射精を終えた所で、ようやく男は冷静になった。
「現在の料金は百六十万だけど……どうしますかお客様? 私たちをイカせることができれば半額になるけど?」
タイミングを完全に見計らったマリアの挑発。
濡れ切った秘部を見せつけながらの囁きに、男は僅かに残った雄としてのプライドを示すため獣のように彼女へと襲い掛かる。
結果は敗北。
マリアの圧倒的な腰遣いと翼と奏によるアシストを受け天国に送られるような二度の射精を味わいながら、結局彼女たちを絶頂させることは出来ず支払い料金は六百四十万にまで膨れ上がったのだった。
このままでは料金を支払えない。
三人を一旦返し、男は鞄に入れた札束の位置に視線を向けどうしようかと考える。
しかし男の意識は中毒者のように小冊子に吸い寄せられ、いつの間にか新たなキャストを指名していた。
百戦錬磨の美女ではなく、経験の浅そうな少女を指名すればなんとかなると判断し、男は先程よりも年齢の幼い三人を指名する。
「「「ご指名ありがとうございます」」」
入れ替わるように入室してきたのは三人の少女。
スク水衣装の暁切歌、ブルマ衣装の月読調、スモック姿のセレナ・カデンツァヴナ・イヴに囲まれ、男の肉棒は暴走を開始した。
先程とはジャンルの違う、現実では実現不可能なシチュエーション。
理性は一瞬で溶け消え、セレナの腰を掴んで背後からそそり立った肉棒を突き入れる。
「おぉぉ……絵面が凄いことになってるデス」
「行動は完全に犯罪者だけど、気持ちよさそうですね」
切歌と調はそんな男の耳元で煽るように囁き、胸を押し付けながらカリカリと男の乳首を虐めている。
非難するような単語とは裏腹にその声は煽るようなトーンで、男の射精をサポートしていた。
湧き上がる欲求も不安も全て目の前の少女に吐き出すように、躊躇なくセレナの膣奥へと精液を注ぎ込んでいく。
「──ッ!」
ビクビクと震わせ、全てを出し切って男は肉棒を抜き取る。
合計七度目の射精。
いくら店に来る前に溜めてきたとはいえ、流石に全て出し切ったと虚脱感に包まれため息をついた瞬間、調が男の唇を奪い取った。
「んっ、じゅ、るぅっ……」
濃厚なディープキスと共に口移しで流し込まれた液体の正体を問う前に、全血液が下半身に集中するような感覚に襲われる。
「エルフナイン特性精力剤。大丈夫、材料は今の所合法なものしか使ってない……」
調は切歌を背後から抑え込み、彼女の秘部に指を這わせる。
切歌の着用しているスク水衣装は秘部の部分に切れ込みが入っており、衣服をずらすことなく挿入が可能なように改造されていた。
調の指によって押し広げられた切歌の秘部は濡れて光り、男を怪しく誘惑している。
血液が足りず朦朧とする意識ではその誘惑に抵抗することは出来ず、バキバキに復活した肉棒はあっという間に切歌の膣へと吸い込まれていった。
「んっ、ちゅ、ちゅ、ちゅぅっ……!」
調は男に見せつける様に切歌と唇を重ね、キスを繰り返す。
目の前で繰り広げられる絡みと艶めかしい吐息はドーピングのように男の興奮を煽り精液を過剰生産させる。
「──ッ!」
吐き出された白濁液は一週間溜めた後のように大量で、調の膣内を埋め尽くした。
そして放心しかけた男を逃がさぬよう、切歌がすかさずシックスナインの姿勢でお掃除フェラを開始する。
ブルマ越しに感じる秘部の感触と塞がれた視界。
その状態で舌による快楽だけを与えられ、唾液で掃除された肉棒は際限なく先走り汁で汚れていく。
クスクスという少女の笑い声を聞きながら、またしても男はキャストに精液を搾り取られた。
「「ご指名ありがとうございます」」
もう帰ろう。
男がそう決断し扉を開こうとした瞬間、指名していないはずなのに立花響と小日向未来が来訪した。
響はにっこりと太陽のような笑顔を見せると、男の手を掴んでベッドへと連行する。
「駄目ですよ? 今の支払い料金に足りていないので退店は許可できません」
いつの間にか未来は脱ぎ捨てた男の服から札束を取り出し、その枚数を数えていた。
男はベッドに押し倒され、薬の影響で今も勃起している肉棒へと視線を向けて響は笑う。
「大丈夫ですよ、時間は無制限にありますしまだまだ元気そうじゃないですか……」
快楽より恐怖が勝り、男はここから逃げ出そうと力を込める。
しかし響にがっちりと抑え込まれた両腕はびくとも動かず、そうしている間に未来が男の肉棒を咥え始めた。
「んっ……じゅるぅ……!」
響は男と唇を重ね、熱烈なディープキスを行う。
その構図は男を二人がかりで犯しているようであり、男の内心を考えればあながち間違いでもないだろう。
完全に逆転した立場のまま、男は精液を搾り取られ続けている。
何より問題なのは、与えられる快楽だけは本物であり抗うのが非常に難しいということだろう。
「まだまだ元気そうですし……追加指名します?」
なので、そんな風に妖しい笑みで問われてしまえば雄の本能が首を縦に振ってしまう。
緩やかな地獄に落ちていく事実を認識しながら、しかし体は快楽に正直に従ってしまうのだ。
「お客様、スペシャルコースはご満足いただけているでしょうか?」
マリアとクリスのダブルパイズリ奉仕を受けている男に、エルフナインはそう問いかけた。
調の顔面騎乗で視界と口を塞がれた男は返事もできず息を荒げているだけだが、その光景にエルフナインは満足そうに頷いている。
「二十四時間が経過しましたが満足いただけているようで何よりです。お食事とお風呂の準備が整いましたのでどうぞご自由に……何時間でも何日でも、何か月でも何年でもご堪能下さい……」
既に支払い料金は天文学的な額に達している。
永久にここから抜け出すことは叶わないままに、男はただ快楽だけを与えられ続けるのだ。
そんな未来を想像し、また男は白濁液を吐き出した。