雪音クリスは任務を終え、本部へと帰還する。
外傷は無いが正体不明の光線を一度受けたために精密検査を受けたのだが、結果は肉体に一切の異状無し。
帰宅が深夜になっただけだったなとため息を吐き、クリスは少しでも眠ろうとベッドで横になったのだが。
「……」
眠れない。
体がざわつくような感覚。
湧き上がる欲求は収まらず、火照った体がいつまでも冷めない。
「んっ、くぅっ、ふぅッ……!」
自然とクリスの右手は己の秘部へ向かい、深夜のベッドで独り己を慰めることになった。
翌日。
結局昨夜は三度絶頂を体験し、シーツを愛液で汚したというのに、クリスの性欲は収まらなかった。
授業を受け、後輩の誘いを断り一人で帰宅する。
仮にここでもう一度検査を受けていれば、遅効性の性欲増大という肉体の異常に気付き被害は食い止められたかもしれない。
しかし肉体的損傷は皆無であり、性欲……つまりは女がムラムラしているだけという気恥ずかしさが、彼女から周囲に相談するという選択肢を奪っていた。
「くっ……んっ、んぉっ、おぉッ!」
まだ日の光がある時間帯に、先日よりも激しく自慰を行うクリス。
左の袖を強く嚙み必死に声を抑えるが、漏れ出る声は誰かに聞かれていれば音声だけで自慰の材料になるほどに色っぽく淫猥であった。
「──ッ!」
絶頂し、噴き出した愛液が部屋を汚す。
先日より増大した性欲はその程度では収まらず、クリスは己がおかしくなってしまった自覚に身を震わせつつ衝動的に部屋を飛び出した。
数時間後。
最後の理性で近所を避け、遠出をして購入した商品をクリスは自室に並べる。
ピンクローター、イボ付きバイブ、電動マッサージ機に吸引機。
サングラスとマスクで顔を隠し自慰の道具を買い漁ったクリスは己の行動を振り返り、あまりにも変態的だと羞恥に顔を紅潮させる。
しかし本能に抗うことは出来ず、息を荒げながら早速自身の肉体で購入した商品を試すのだった。
「ふぅー、ふっー……!」
ピンクローターの振動で乳首を愛撫する。
バイブを濡れ切った秘部に挿入しスイッチを入れると、生き物のように動き回り膣内をかき回す感覚にクリスは声を失い絶頂した。
「おぉっ……! くぅっ……!」
欲求は収まらず、際限なく快楽を求めている。
電動マッサージ機を股間に当てる。
吸引機で陰核に未体験の刺激を経験させる。
「──ッ!」
本物そっくりに形作られたディルド相手に腰を振り続けるクリスの恰好は、とても客観的に見れたものではない。
両手で口を塞ぎ、パンパンと音を立てて愛液の水溜まりを作りながら、彼女は幾度となく絶頂を繰り返し続けた。
翌日。
休日の朝から、クリスの性欲は留まることを知らない。
クリスは体調不良で休むと学院に連絡を入れ、遠く離れた知り合いのいない路線の電車に乗り込んだ。
周囲の乗客が一斉に視線を向けるが、それも無理のないことだった。
黒いレースブラが透けて見える極薄生地のブラウスに、十数センチしか丈の無い腰巻と表現するべきスカート。
太股と二―ハイソックスに挟まれたピンク色のスイッチから伸びたコードは股間へと伸び機械による微細な振動音を響かせている。
サングラスとマスクで顔を隠しているとはいえ、立っているだけであちこちが丸見えの恰好で満員電車に乗り込む姿はアダルトビデオの撮影かと疑う光景だ。
クリスは行動だけは一般的に、吊り革を掴み立っているだけであった。
しかし当然というべきか、人混みの中でクリスの肉体に手が触れてくる。
初めは偶然を装ってすぐ離れ、確かめるように数度。
クリスが手をひねり上げないことを確認し、その表情が発情に赤く染まっていることを確認し。
「──ッ!」
ついに鷲掴みにされた尻の刺激に、クリスは股を濡らし両足を震えさせる。
咄嗟に出そうになった声を抑えたのは彼女の好判断ではあるが、その光景の色っぽさは痴漢の行動をエスカレートさせる格好の材料と化した。
下着の中に手を突っ込み、秘部に指を入れ、逆の手で胸を揉みしだく。
完全な痴漢行為は周囲に丸見えであったが誰もその行為を追求することは無く、むしろ『大丈夫なのか』と口実を与えることとなった。
周囲の股間を膨らませた雄たちは大喜びでクリスという雌の肉体に手を伸ばし始めたのだった。
「……やっちまった」
自室の自慰行為では満足できず、態々外に出て変態行為に興じたという事実。
羞恥と後悔が脳裏を駆け巡り、クリスは頭を抱え……。
「──へ?」
自然と股に伸びた手と今もなお濡れている秘部。
そして先程の光景を思い出し興奮しているという事実に己の業の深さを思い知る。
戻れない、戻りたくない。
ここで止めなければいけない。止めたくない。
相反する思いを抱えたまま、クリスは思い悩み、堕ちていく。
繁華街の地下。
男女比率九十九対一の未認可アダルトショップでクリスは店員に声を掛ける。
「あ、あの……これ、を……」
女子制服や体操服、下着などの買取を行っているコーナーで、クリスは顔を真っ赤にして指をさした。
店員も慣れた物で、必要な書類の準備や商品の受け取り準備、また写真を取れば買取査定が上昇することなどをクリスに説明していく。
「ああ、今用意するから……!」
そう言って、クリスは今着ているアメスク衣装を脱ぎ始めた。
店員は驚き、そして露になったクリスの爆乳に目を奪われ動けないでいる。
上着を脱いだ瞬間、たゆん、と乳房が揺れる。
スカートを外せば尻肉に食い込んだ黒のショーツが衆目に晒される。
下着も脱いで丁寧に床へと陳列するように広げ、撮影用のカメラを持って固まっている店員に向けてガニ股に足を開いて蹲踞の姿勢を取ったまま、クリスは左手で申し訳程度に顔を隠したまま右手でピースサインを作った。
「ほ、ほら……しっかり綺麗に撮ってくれよな……」
周囲の客が誘蛾灯に集まるように視線を向ける中、クリスは興奮に股を濡らしながらカメラのフラッシュを浴びる。
普段は一枚撮るだけの撮影音は十数度繰り返され、周囲の客も手持ちのスマホでクリスの痴態を無断撮影しているが、その行為を咎める者は誰もいない。
撮影のシャッター音を合図にするかのようにクリスは身を震わせ、湧き上がる羞恥と快感に震えていた。
クリスの欲求は日に日に増大していき、理性と常識は都合よく脳内で言い訳を形成する。
性欲込みの視線を浴びながら写真を撮られる行為の快感を覚えてしまったクリスはコスプレイベントに飛び入り参加した。
“快傑☆うたずきん!”のコスプレという体で参加しているが、その姿は雄の視線を集めるために特化している。
パニエは履いておらず、中が見えることを前提としたスカート丈では尻と秘部が丸見えとなっていた。
白いインナー生地は全て取り払われ、大きく空いた胸の谷間を隠すのは大きく赤いリボンのみ。
その他の要素が完璧であるが故に、原作ファンからは侮蔑と取られても仕方のない性的な恰好。
少女漫画の女児に向けた露出ゼロの可愛い恰好とは程遠い、クリスのトランジスタグラマー体形が生み出した背徳的なエロティシズムは、ただ歩くだけで周囲から隠し撮りされるほどだ。
理論武装でギリギリのラインを歩きながら正当化した野外露出を、クリスは興奮を隠せず股と太股を濡らしながら堪能した。
イベント終了後、クリスは一人のカメラマンに声を掛けホテルへと連れ込んだ。
オフパコ行為に選んだ相手が少年であったのは、クリスが小児性愛性癖に目覚めたわけではない。
純粋に作品を愛し初めてコスプレイベントに参加した子へ性欲をぶつける方が、背徳感による興奮を味わえるためである。
事実、衣装を着たままベッドの上でいやらしくポーズを決めている今もクリスの頭には“今ならまだ戻れるのではないか”などというあまりにも今更な理性による反発が発生しており、それを楽しんでいるかのように肉体は快楽を感じている。
少年の“いけないことをしている”という罪悪感と、雄の本能による興奮の混ざり合ったような視線に、クリスは我慢できず彼の両手を掴んでベッドへと押し倒す。
「何戸惑ってんだよ……流石にこんなところまで来て写真撮って終わりだなんて思ってた訳ねぇよなぁ……?」
言葉を発しようと震えている唇を奪い、クリスは舌を入れ少年の口内を犯し蹂躙する。
熱烈なディープキスは少年の四肢から力を奪い、多幸感と恐怖を同時に与えていた。
「ぷはっ……気持ちよさそうな顔してるし、うん、いいよな……お前もヤリたいんだから同意したってことだよな……!」
クリスは理性や常識という名のブレーキを外し、少年を容赦なく脱がせると己の秘部で少年の顔面を塞ぎ、露出された肉棒を一息に咥える。
玉と同時に口内へと収まるサイズであったそれは、未知の体験による恐怖が徐々に快楽へと変わっていくと共に膨れ上がっていき、彼の年齢を考慮すれば相当大きなサイズにまで膨張していった。
「じゅぷ、じゅるぅっ……んぷっ、じゅ、んぐぅっ……!」
荒い呼吸を秘部に受けながら、クリスは一心不乱に肉棒を吸い、舐め上げた。
何重にも良くないことをしているという背徳感はクリスの興奮を強く煽り、それだけで彼女の股を濡らしている。
「──ッ!」
ほとんど同時に両者は絶頂し、クリスは口内に溢れる精液を逃さぬよう一際強く肉棒を吸い、淫魔が精を貪るように喉を鳴らして精液を飲み下していった。
「ぷはっ……駄目、だめだこれ、癖になっちまう……」
ゾンビのようなふらふらとした様子で、クリスは呼吸も整っていない少年を襲い、時間一杯まで犯し続けたのだった。
後日。
味わった唯一無二の快楽を忘れられず、クリスは堕ちる快楽に身を委ね続ける。
日に日に増す性欲はもはや正常な方法では解消しきれず、変態的行為は毎日のようにエスカレートしていく。
「お、おい……よかったら一緒に遊ばねえか……?」
パツパツの女児服にランドセル姿で放課後の少年たちに声を掛けるクリスは、自分の人生が壊れていく感覚に自分でもどうしようもない破滅的快楽を感じながら涎を垂らし、少年たちの下半身に熱い視線を向けるのだった。