「はぁ……」
キャロル・マールス・ディーンハイムは日々繰り返される襲撃にため息を吐いた。
超一流の錬金術師である彼女の研究成果を狙う輩は後を絶たず、片手間に抹殺できる実力差があろうとも対応するのは面倒極まりない。
今日もまた一人の男がキャロルの前に現れ、懐から取り出した奇妙なオブジェが眩い光を放った。
キャロルは一瞬目を細めたが、それだけだ。
一切の傷は無く、右手を軽く振るだけであらかじめセットしておいた糸が男の体を縛り上げ地面に縛り付ける。
「ふん、聖遺物の一種か? 恐らくは対象の精神に作用する洗脳術式に近い……貴様如きがどうしてそのような物を手に入れたか興味はあるな……喜べ、生き地獄を体験させてやる」
キャロルは不敵な笑みを浮かべて男に歩み寄ると、着ている衣服を唐突に脱ぎ捨て全裸になった。
両手を頭の上に乗せ足をガニ股に開くと、床に仰向けで横たわる男の頭上でへこへこと腰を振り始めた。
男は己の術式が正常に作動していることを確認し胸を撫で下ろすと、ニヤリと勝者の笑みを浮かべている。
キャロルはそんな様子にも得意げに微笑み、無様に腰を振り続けていた。
「ふふっ、恐怖で笑うことしかできんか……これから何をされるか想像できる程度の知能は持ち合わせているようだな……」
キャロルは糸を振るい、男の服を切り裂き全裸に剥く。
露出された肉棒へ向けてキャロルは腰を落とすと、騎乗位の姿勢で己の秘部に肉棒を挿入した。
「お゙、おぉッ……!」
子供体形の小さな秘部には不釣り合いな太さの挿入に、キャロルの喉から悲鳴じみた唸り声が漏れる。
感度も同時に弄られていたのだろう、秘部は愛液で濡れ、通常の数倍の快楽が一気にキャロルの脳へ叩き込まれた。
「な、中々やるな……だがこの程度ではオレは倒れんぞ……オレの攻撃をいつまで耐えられるかな……?」
そう言うとキャロルは両手を頭の上で組んだまま、腰を上下に動かしピストン運動を開始した。
一突きごとにどちゅどちゅといやらしく水音を鳴り響かせ、彼女の顔が快楽に歪んでいく。
「──ッ!」
男の射精と同時にキャロルは絶頂した。
ビクン、と肉体が震え、結合部から精液を溢れさせながら力の抜けたキャロルの体がどさりと男の胸へ密着する。
「ふぅっ、ふぅっー……こ、これで終わりだと思うなよ?」
そのままキャロルは男の唇を奪い、舌を入れながら腰降りを再開した。
それは熱烈なディープキスと献身的な性的奉仕に他ならないのだが、彼女の脳内では肉体的拷問によっていたぶっているという認識なのだ。
「じゅるぅっ……んじゅ、ちゅ、んぶっ……」
それは至福とも表現できる奉仕であったが、ただ受けるだけの男は贅沢にも退屈を感じていた。
両手でキャロルの尻肉を鷲掴みにすると、より激しく腰を降らせピストン運動を加速させる。
「ッ……! き、貴様、いつの間に拘束を……お、お゙ぉぉっ……!」
好守は完全に逆転した。
只人の幼子以下の戦闘力と化したキャロルは性人形のように弄ばれる。
「──ッ!」
キャロルが絶頂しても責めは終わらない。
涎と涙と愛液でその肉体を汚しながら、彼女は何度も何度も犯され続ける。
数時間後。
飽きたのか、それとも性が尽きたのか。
男はキャロルの体を投げ捨てると満足気に伸びをしキャロルに背を向けた。
それは勝利後の油断であり、慢心である。
キャロルはこの時を待っていたとばかりに最後の力を振り絞り男の持つオブジェを奪い取った。
「はははッ、時間が経ち効果が薄れればこの程度……! さて、今まで好き放題やってくれたな下種が……! よほど早く殺してほしいと見える、望み通り屈辱を数十倍にして返した後地獄へ送ってやろうッ!」
オブジェを突きつけ、殺意のこもった目つきで男を睨み、キャロルはそのまま──。
立ったまま噴水のように愛液を吹き出し絶頂した。
「……は?」
己の体に起きた事実を認識できず、キャロルは呆けた表情を浮かべている。
男はオブジェを奪われた際の対策として、一度目の使用では相手に、二度目の使用では使用者自身に効果が及ぶよう細工していたのだ。
結果的に二重に感度上昇と認識改変を受けたキャロルの肉体は薬物のオーバードーズに近い症状を引き起こし、本人の意志とは無関係に絶頂したのである。
「ま、待て、これは流石にッ……」
強気な態度も崩れ、キャロルは今がとてつもない窮地であることを認識する。
だが男にとって完全に計画通りに進んだ状況で躊躇する道理が存在するはずも無く。
男はキャロルのがら空きの腹部に拳を叩き込んだ。
「ッ~~!」
それは大した威力でもない手打ちの一撃。
だが感度が数十倍に増幅されたキャロルの意識を刈り取るには十二分な一撃であった。
キャロルが意識を取り戻すと、彼女の肉体は椅子に拘束されていた。
両腕は背後に、両足はM字に開かれたまま鎖でガチガチに固められ、身動き一つ取ることは許されていない。
「……まずは話を、そうだ、取引をしようじゃないか……」
そう下手に出るキャロルだが、その目には未だ反抗の意志が隠れていることを男は見抜いていた。
男は完全に彼女の心を折るため、懐から取り出したバイブをキャロルの秘部へと挿入する。
「──ッ!」
それだけで絶頂するほど、今のキャロルの体は敏感になっている。
だがそれで終わらず、乳首と陰核には吸引機が装着された。
「ま、待て、いや待ってくれ、待って下さい……! それを稼働されると──ッ!」
容赦なくスイッチは入れられ、キャロルの体が電流でも流れたかのように激しく震える。
そして機械の責めは男がスイッチを切るまで止まることは無く、その男はそのままニヤついた笑みを浮かべたまま部屋を後にした。
「ま、待て、止め、止めろ、お願いだから止めて下さいぃぃッ!」
数時間後。
休憩を終えた男が戻ってくると、キャロルはすっかり大人しくなっていた。
「ぅ、ぁ……ぁぁっ……」
小鳥の囀るような声量でうわ言を呟くのみで、反応は希薄。
足元には愛液の水溜まりが形成されていた。
スイッチを切り、男はキャロルの拘束を解く。
既に認識改変の効果は切れており、逆上したキャロルのことを考えれば自殺行為に他ならない行動であるのだが、男の想定通り既に勝敗は決していた。
「ひっ……!」
再びオブジェを見せ脅すまでもない。
男の姿を認識しただけでキャロルは怯えた表情を見せ、体を震わせながらカタカタと歯を鳴らしていた。
ふらふらと力の入らない肉体を動かし、潰れたように床に伏せてキャロルは頭を下げる。
降伏を示すため土下座した彼女の頭を、男は踏みつけ勝利を確信した。
「ふっ、ふっ……ど、どうですか、気持ちいいですか……?」
そして数日が経過した。
キャロルはあれから毎日男に媚びながら性的奉仕を繰り返している。
飽きられることのないように、手を変え品を変え体を重ね合う日々。
キャロルの乳首と陰核に装着されたピアスも、首輪や犬耳も、全ては男の欲求を満たすために彼女自身ができるだけ無様な恰好になるよう自主的に用意したものだ。
今はリードを引かれ首を絞められながら必死に相手をイカせようと騎乗位奉仕を行っている。
「は、はい! もっとおまんこ締めて気持ちよくします……、だからおしおきだけはご勘弁を……!」
心に刻み込まれた地獄が忘却されることは無く、恐怖から逃れるために誇り高き錬金術師は雌犬の立場に堕ちた。
男はそんなキャロルの姿を満足気に見つめ、いつものように彼女の体で性欲を発散するのだった。