キャロル・マールス・ディーンハイムは屈辱に震えていた。
「遅いぞ……」
デートの待ち合わせに二分遅刻した目の前の彼氏に怒りを覚えていた。
そして、手を握られただけで喜びが溢れ怒りが雲散霧消する自分自身の不甲斐なさに屈辱を覚えていた。
目の前の男によって好感度を操作されたのがつい一月前。
“己の心を支配する敵”であるという認識をしたまま、“決して離れたくない最愛の彼氏”であるとも認識してしまっている異常事態。
その矛盾した認識を抱えたままキャロルはこの一月生活を続けていた。
キャロルはピンク色を基調とした女児服を身に纏っている。
それは子供体形の彼女に似合う代物ではあるが、普段の彼女であれば絶対に袖を通すことがない服装だ。
ピンクのハート模様も、フリフリのリボン付きミニスカートも、羞恥心に耐えて着用する理由はただ一つ、目の前の彼氏に捨てられないために。
玩具兼セフレという扱いではあるが、彼氏はキャロルを気に入っている。
捨てる予定などないし、男は特別小児性愛者というわけでもない。
だがキャロルは彼に惚れ、堕ち、彼の為に全てを捧げてしまいたいとさえ考えている。
自分の肉体という武器を最大限生かそうとした結果が、この女児服を着ての幼子アピールなのだ。
「オレは二時間前から待機していたというのに……当然だ、既に二十時間もお預けされているんだぞ……!」
手を恋人繋ぎに絡ませ、身を寄せてキャロルは抗議する。
一日未満の放置で欲求不満を拗らせるほどに、彼女は身も心も調教されつくしていた。
映画館や喫茶店、その他デートの予定をキャンセルして、二人はラブホテルへと歩を進める。
近くの路地裏で人目を避けると、キャロルの肉体が光に包まれた。
ファウストローブを纏うことで幼子のような肉体は一瞬で大人の姿に変容し、衆目を集めかねない服装はコートで覆い隠す。
受付、料金の支払い、その全てを己の手で行いキャロルは息を荒げながらエレベーターへと乗り込む。
部屋までの僅か数分すら我慢できないという様子で頬は赤く染まり、太股を擦り合わせている。
飛び込むように部屋に入り鍵を閉めると、コートを脱ぎ捨てたキャロルの肉体は再び光に包まれた後幼子の姿に戻った。
「どうだ……? 幼児を連れ込む犯罪行為……普通では絶対に行えない行動には背徳感や興奮がつきものだ……」
幼児と呼べる年齢ではないが、こういうのは気分の問題である。
合法的に違法行為を行えるという特権を強調し、キャロルは己が彼女であることのメリットを伝えようと必死なのだ。
幼児服のまま跪き、キャロルは彼氏のズボンを脱がせる。
汗で蒸れた肉棒はこの部屋で行う行為を想像し既に勃起しているが、キャロルはこれがまだ本調子ではないことを知っていた。
「んっ……」
まずは亀頭にキスを落とす。
キャロルにとっては儀式のようなものであり、忠誠を誓う宣言でもある。
続いて肉棒、そして金玉に、何度も何度も啄むようなキスを繰り返す。
焦らすような口づけの繰り返しに、男の肉棒はより一層硬く勃起しピクピクと痙攣し始めていた。
「ふふっ……そろそろ限界か? この小さな体を押し倒して蹂躙したくなってきたか?」
キャロルは今すぐにでも犯されたいという欲望を恥ずかし気も無く晒し、懇願にも似た挑発を行う。
媚びるような視線は熱を帯び、触れてもいない秘部から垂れる愛液は下着をぐっしょりと濡らしていた。
「ッ……!」
しかし、彼氏も慣れたものだ。
毎回毎回彼女の言うとおりに犯し尽くすのも飽きが来ているという贅沢極まりない理由で、キャロルを組み伏せるのではなくシャワールームへと連行していった。
エアマットやローションが配置済みのシャワールームで、キャロルはするりと衣服を脱ぎ捨てていく。
全裸になった彼氏を前に股を濡らし、ストリップショーのようにゆっくりと時間をかけて全裸になると、手渡されたスクール水着に視界を落としクスリと笑う。
「なんだ、随分焦らすかと思えば今日はそういう気分か……いいだろう、オレがしっかりとご奉仕を──ッ!」
着用した瞬間、キャロルの全身に電流が流れたかのように震えた。
スクール水着の裏地はローションがたっぷりと付着したガーゼ生地になっており、着るだけでキャロルの全身は責め苛まれるように設計されていたのだ。
「こ、これ、はッ……鬼畜にも程があるだろう……!」
責めるような口調は、しかしそれだけだ。
吐息は熱く、視線は熱を帯び、キャロルは確実に悦んでいる。
全身に人肌へと温めたローションを被るとマットで横になった彼氏へ掛布団のように覆い被さった。
「どうだ、特殊性癖の変態ッ……これで満足か……? こ、こんっ、こんな幼子を感じさせながら奉仕させて……一発や二発程度で済むと思うなよ……?!」
スク水姿の幼女によるマットプレイ奉仕。
法に触れなければ実現不可能である絵面を視界に捉えさせながら、キャロルは彼氏の耳元で囁きを繰り返す。
ナメクジのように全身を這い回り、足を舐め尻を顔面に押し付け肉棒を腹で摩擦する。
それは至上の快感であり男の肉棒からは我慢汁が垂れ流されているが、しかしそれ以上にキャロルへと快楽が大きく襲い掛かる。
ローションガーゼによる全身愛撫は容赦なく彼女の乳首や陰核を擦り上げ、動く度に絶頂し愛液をローションと混ぜ合わせる羽目に陥っていた。
「んっ……」
キャロルはシックスナインの姿勢のまま、男の肉棒を咥え上げる。
絶え間ない快楽で体力が限界に近付いてきた以上、男を射精させ満足させることでしかこの責め苦が終わらないという判断だ。
「~~ッ!」
しかし、そんな逃げを黙って見ているほど男は生易しくはない。
目の前に差しだされた股へ手を伸ばし、スク水の隙間に滑り込ませるとぐしょぐしょに濡れた秘部へと指を挿入する。
子供体形で小さな割れ目は容易く指を受け入れ、水音を響かせながらキャロルを絶頂へと導いていく。
「んぐっ、じゅぷぅ……じゅる、じゅるぅ……!」
頬を膨らませながら、必死にキャロルは肉棒を咥え奉仕する。
目尻には涙が浮かび、早く射精してくれと懇願を交え分泌された我慢汁を舌で絡め取っていく。
「──ッ!」
男の我慢は限界に達し、キャロルの喉奥に多量の精液が流し込まれる。
同時にキャロルも限界を迎え、盛大に愛液を拭きだし絶頂した。
軽い休憩を挟み、二人はベッドへと移動した。
スク水から着替えたキャロルは横になる男の上で両足を広げて立ち、両手を頭の上で組んでいた。
兎耳と網タイツ、ハート型のニップレスという逆バニー衣装に身を包んだまま秘部を濡らし、ご主人様の指示を待っている状態だ。
それはキャロルが満足に奉仕できず気を失ってしまった罰であり、今すぐにでも腰を下ろし濡れ切った膣穴を犯してほしい欲求を抱えたまま彼女は真下で待機する肉棒の上で腰を無様に振っている。
男が満足し、腰を下ろす許可を口にするためにキャロルがするべきことは何か。
必死にキャロルは思考を巡らせ、辿り着いた答えを実践すべく彼女は顔を真っ赤に染めながら口を開く。
「ぴ、ぴょん…………オレ……否、キャロル・マールス・ディーンハイムはご主人様のおちんぽが欲しくておまんこ濡らしちゃう変態発情メスうさぎだぴょん……! どうか哀れで惨めでどうしようもない変態うさぎを、ご主人様の凶悪おちんぽでオナホみたいにハメ潰して躾けてくださいぴょん──!」
できるだけ無様に、そして滑稽になるように言葉を選んで犯してほしいと懇願する。
それは確実に正解を掴み取っており、男はひとしきり笑った後キャロルの細く小さな腰を両手で鷲掴みにすると一気に引き寄せ、己の肉棒で彼女の膣穴を貫いた。
「お゙ぉぉっ!」
獣のような喘ぎ声を大声で叫びながら、キャロルは一突きで絶頂した。
無論、それで男が満足するはずも無く。
「ぴ、ぴょん……びょん……!」
指示されるがままに、キャロルは己の意思で腰を振り騎乗位奉仕を繰り返す。
両手は頭の上に置いて兎耳を表現し、腰を下ろすたびに兎の鳴き真似を行い男に媚びる。
可愛くあざとい動きとは裏腹に水音は盛大に鳴り響き、交尾の勢いは獣のように激しい。
キャロルの表情は快楽に歪み、まさに雌と呼ぶに相応しい状態であった。
「──ッ!」
男が射精するまでの間にキャロルは何度絶頂を経験したのか。
それは本人にすらわからぬほどに彼女の肉体は快楽で満たされ、今だけは己が催眠によって遊ばれているという事実を忘れたまま肉欲に溺れていくのであった。