クリスマスイブ。
少年は予約していたクリスマスプレゼントのゲームソフトを受け取りに街を早足で歩いていた。
サンタクロースがいないことを幼い年で理解していることについて、両親からは可愛げが無いが気楽なのは助かると複雑な感情を吐露されているが少年はプレゼントさえ貰えればそれでいい。
新作の人気ゲームを受け取り、帰宅の最中。
少年はサンタに出会った。
正確には、サンタの仮装をする美少女──雪音クリスに。
それが本物のサンタクロースではないことは理解していたが、真っ赤で暖かなサンタ衣装に身を包み子供たちにお菓子を配っている姿につい見惚れてしまう。
「メリークリスマス!」
クリスは少年に駆け寄ると、満面の笑顔でお菓子の詰め合わせ袋を手渡してきた。
ふと触れた手の柔らかさ、鼻腔をくすぐるほのかに甘い匂い、身長に似合わぬ豊満な乳房。
その全てが少年の目に焼き付き、帰宅して遊んだゲームの内容すらおぼろげになるほど熱に浮かされてしまう。
もう一度会いたい。
衝動は止められず、日が変わるころの深夜に少年は家を抜け出し、街へと駆け出した。
「……ん?」
クリスは出会った場所で変わらずサンタ服を着て立っていた。
まるで誰かを待つように。
少年は湧き上がる一目惚れという感情を自分でも理解できず、本能のままにクリスに抱き着いた。
クリスがいくら小柄な体躯でも、少年の小さな両手では抱き着くというよりもしがみつくような恰好になってしまっていたが。
「ったく、体冷えちまってるじゃねえか。こっち来な、暖かい所に案内してやる」
クリスに手を引かれ、少年は歩き出す。
路地裏を通り、ピンクネオンの看板を越えて人気の無いビルへ入り、大きなベッドだけが置かれた小さな個室に入った所で少年が違和感を抱くと。
「ブラックサンタって知ってるか?」
ガチャリ、という鍵を閉める音と共に、クリスは口を開く。
「いい子にプレゼントを渡すんじゃなく、悪い子にお仕置きするサンタのことだ」
クリスは今まで着ていたサンタ服を脱ぎ捨て、中に着ていた黒いサンタ服を少年に見せつける。
先ほどまでの温かみを一切感じない、聖夜ではなく性夜用のコスプレ衣装。
白い装飾を申し訳程度に付けてサンタを主張しているだけの、黒いマイクロビキニ姿であった。
「夜中に出歩いて、こんな簡単に知らない人に付いていく悪い子は、おしおき、されないとなぁ……!」
息を荒げてベッドへと押し倒され、ようやく少年は理解する。
クリスが深夜の街中で誰を待っていたのか。
それは自分のような獲物を捕らえるためだったのだと自覚した瞬間、助けを呼ぼうとした少年の口が塞がれた。
「んむぅッ、じゅるぅ……! じゅぷっ、んじゅっ……」
舌を入れ、貪るように行われる一方的なディープキス。
口内を犯すような激しい舌遣いに、少年の全身から力が抜けていく。
「ぷはぁっ」
たっぷり数分口内を蹂躙され全身の力が抜けた少年を見下ろし、クリスは手早く服を脱がせ全裸に剥いていく。
逃げなければいけないと少年の脳が警告音を発するが、抵抗する気力は一切湧いてこなかった。
「おらっ、悲鳴なんて上げさせねえぞ……覚悟しろよ……」
クリスは己の乳房で少年の顔を押し潰すように塞ぎながら、右手を少年の肉棒へと伸ばす。
排泄行為以外に一切使用されていない、年相応の小さな肉棒はクリスの指二本で簡単に摘まめるサイズだ。
皮を剥かれ、シコシコとゆっくり扱かれる感覚に、少年の奥底から形容できない未知の感覚が訪れる。
「──ッ!」
ビクンと少年の体が跳ねる。
小便ではない何かが排出される感覚。
未だ塞がれた視界の中未知の出来事が次々と発生し、満足そうに笑うクリスとは対照的に少年の心は不安に揺らいでいた。
「なんだ、泣きそうなのか? 大丈夫、お前は何も考えずに気持ちよくなればいいだけだからな……?」
子をあやす様な優しい声色。
完全なマッチポンプである今の状況でなければ天使のようにも見えただろう美声と笑顔が、少年には悪魔の囁きに聞こえて仕方がない。
クリスが体を起こしたことで少年の視界は再び開き、網膜に差し込んだライトの光に目を細める。
そして、深呼吸程度の猶予しか与えられず再度少年の視界は闇に包まれた。
クリスが姿勢を変え、己の股間を少年の顔面に押し付けたのだ。
マイクロビキニという薄布一枚を隔てて鼻腔へと押し寄せる雌の臭いに、少年の意識は再び陶酔の世界へと誘われる。
少年が酸素を求めて呼吸する度に、クリスはグリグリと己の秘部を押し付けていく。
生存本能と雄の本能が出したばかりの肉棒へと再び血流を送り、睾丸が精子を生産している。
「んっ……」
ピクピクと悲鳴を上げるように震える肉棒をクリスは咥えた。
小さな肉棒はいとも容易く根元まで咥え込まれ、舌で蹂躙されるように舐め回される。
生き物が這い回るような快楽に射精直後の敏感になった状態で耐えきれるはずも無く、我慢という概念すら脳裏に浮かぶ間もないままに少年はそのまま二度目の射精へと導かれた。
「んぐっ、んぅ……ぷはぁッ……!」
口内に注がれる精液を一滴残らず飲み下し、口端を涎で濡らしながらクリスは満足気に肉棒から口を離す。
連続の射精でぜいぜいと息を荒げる少年の顔を小悪魔のような微笑みで見下ろしながら、彼女は少年の肉棒へと己の腰を下ろす。
「ほら、休んでる暇なんかねえぞ……今度はもっと気持ちいいこと教えてやるんだからなぁっ……!」
マイクロビキニを脱ぎ捨て、完全に裸になったクリスは少年の尻穴に指を入れると前立腺を刺激し、強制的に肉棒を勃起させる。
ある程度の硬さを取り戻したことを確認すると即座に秘部へと挿入させ、騎乗位の姿勢で再び精液を搾り取ろうとピストン運動を開始した。
両手を恋人繋ぎでがっちりと固定された少年に抵抗することは許されず、ただされるがままだ。
「んっ、ちゅぅっ……!」
唇を重ね合わせ、クリスは口移しで精力剤を少年の喉へと流し込む。
“現在の日本ではギリギリ合法”な薬の力は絶大であり、少年の脳に回すはずである血液が全て下半身に回り思考能力の低下と引き換えに肉棒は硬さを取り戻していた。
「おらイケ、出せ、出しちまえッ……ずっとイキ続けて精液アタシのおまんこに垂れ流せ……!」
耳元で囁かれる命令の内容をかみ砕く思考能力すら、今の少年には残されていない。
暴力的に与えられる快楽に身を委ね、精液を垂れ流すだけの肉バイブと化したまま襲われ続けた。
日が変わるころ、ようやく少年は解放された。
意識を取り戻したのは自室のベッドの上で、母親と目覚まし時計が少年を日常に引き戻す。
あれは夢だったのかと疑うほどに日常は日常のままで、少年はいつも通りの授業を受けて放課後に友人と公園で遊び夕暮れに解散する。
そして少年の足は無意識にあの場所へと向かっていた。
夢であるのならそれでいい、そう思って誰も居ない路地裏に入り。
「──悪い子だなぁ……」
背後から聞こえる声に、少年は股間を膨らませて返事をする。
植え付けられた快楽からは逃げられないのだと自覚し、幽鬼のようにふらふらと少年はサンタに攫われていった。