異世界転生したら、長身グラマラス女軍人なヒロインに死ぬほど愛されている件について 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
逆レされた後の軌道修正(王道への)
まだだ・・・。まだなろ〇風味になるはず・・・。
エドがルビー目当ての相手に絡まれる話より先に、
王道の学生トーナメントやるぞ。
え?サファイアと剣王はヒロインかって?
・・・・。
それでは、ご覧ください。
KEY(KBTIT)
『---さあ。ついに始まりました!!入学式後に行われる、
リーダス王立学院の祭典!!その名も、"Hell or Heaven"!!』
実況の熱い声にこたえるかのように、修練場が観客の声援で揺れる。
空気が震えるかのようにびりびりと圧がかかり、その熱狂さに呆然とする。
『実況を務めるのは、序列13位、"大怪盗"こと、アルセーヌ・ルパンと!!』
『・・・・序列14位、"義賊"、イシカワ・ゴエモン。よろ。』
待ちきれないといった様子の声と、明らかにやる気のなさそうな声が響く。
序列13位と、14位。十王ほどではないにしろ、彼らもまた、相当な実力者である。
だれる相方の脇腹を肘鉄し、実況用のマイクを握り締めるルパン。
『今年はまれに見る豊作の年!!去年は小粒ぞろい!!しかし、今年は違う!!
もしかすると、十王に匹敵するかもしれない逸材ばかりだーー!!』
『誰が小粒だごらぁっ!!』
観客から実況に向けてヤジが飛ぶ。
恐らく、去年入った新入生だろう。
が、そんなことも気にすることなく実況を続ける"大怪盗"。
メンタルが強いのか、面の皮が厚いだけなのか。
恐らく後者であるが、それにしても愉快な面々である。
『まずは、我がリーダス学院が誇る、"十王"!!
一番上の特等席で見ている憎いあんちきしょうどもだああああっ!!
・・・はやくその座を俺に渡せや。』
私情が混じった声と共に修練場の上を見てみると、十個の席が俺たちが今、
立っているフィールドを見下ろすかのように鎮座している。
学泉最強の10人。"十王"。その面々が座っている・・・はずだが・・・。
なぜかいくつかの席が空いている。
「うーいぃ。たくよぉ。こちらとちら"裏ギルド"対策でてんやわんやだっつーのにぃ。
聖騎士ぃ。おめえんとこも大変だったんだろぉ?」
「うむ。だが、心配無用でアール!!吾輩のギルドの騎士たちは、
それくらいでうろたえる奴らではないのでアール!!
・・・ところで。かわいい女のはいないでアールか?
吾輩、ちょっとスレンダーな女性のほうが・・・。」
『聖騎士。さすがに新入生の子に色目を使うのはどうかと、思う・・。』
「まさかのマジレス!?吾輩ショックなのでアール!!」
「・・・貴様ら。新入生が見ているんだぞ。少しは真面目にやれ。」
「・・・ふん。全員凍らせてやろうか?アホども?」
「「『冷血女は黙っていろ(いろぉ)(なのでアール)』」」
「・・・・コロス。」
---椅子に座っているのはなぜか6人で、後は空席になっている。
そこに座っている面々のやり取りに呆気にとられる新入生たち。
俺だって、事前にルビーから話を聴いていなければ同じリアクションを取っていただろう。
あれが、十王。
そして、そのうち一席に座るのは俺が良く知っている彼女。
燃えるような紅い髪。すらりと伸びた長い手足に175cmは以上ある高身長。
モデル体型のグラマラスボディに、黒の軍服を着た軍人姿の女性。
---序列4位、"紅蓮の悪魔"ことルビア・ファーガスがそこに座っていた。
・・・ただし、俺にねっとりとした何とも言い難い視線を向けてきながら。
彼女にまなざしを向けると、ぴくん、と彼女が動く。
にこにこと俺にだけわかるように少しだけ不機嫌そうな顔の口角をつり上げ、
こちらに手を振ってきている。
応援してくれているようだ。
『さあ!!愉快な芸人共の紹介が終わったことで、さっそくトーナメントを
始めていくぜ!!まずは!!Aブロック!!さっそく優勝候補が
紛れ込んでいるこの波乱のグループを勝ち残るのは誰だああああ!?』
『・・・・zz』
隣で寝ている"義賊"の頭を小突きながらそういう実況。
苦労しているなぁ、と考えていると俺が今立っている円形の修練場の上に立っている、
他のメンバーたちの紹介が始まる。
『優勝候補の一人!!北のリルド国家出身の傭兵!!ディック!!』
「・・・・・・。」
両腕を組んで、自分が持っている大剣を背中に背負ったまま、無表情で俺たちをじっくりと観察するように見てくるディークと呼ばれた青年。
青色の髪に、短く切りそろえられた髪型は硬派な印象である。
『対するは!!東のアルバーツ連邦から流れてきたという"侍"の家系!!
名刀、"ムラマサ"を所持するヨシツネ!!』
「あ。どうもどうもー。」
軽い調子でそう答えるのは、長い黒髪に、侍が着ているような袴、道着を着こむ女にしか見えない美形の少年。
その腰には、紫色の鞘に収まっている一本の刀が差してある。
『----後の紹介はめんどくせぇから省くぜ!!』
「「「「「「おいこらぁっ!!!」」」」」
実況の適当さに切れるAブロックの面々。
そりゃ、俺だってその他扱いされていい気はしない。
しかし、無情にも試合開始の合図が下される。
『---さあ、最後の2人になるまで戦え!!お前らぁっ!!
特にヨシツネぇっ!!てめえには金賭けてんだっ!!
絶対優勝しろよおらぁっ!!』
「はいはーい。・・・メンドクサイ身内だ事。」
試合開始のゴングが、カンと鳴らされた。
前日に、ルビーから教わったことを思い出していく。
◆
それは、トーナメントが始まる前日の事。
ルビーの部屋、というかほぼ強制的に彼女に
部屋に引きずり込まれ、ソファーで正面から
抱き着かれながら。
「---え?新入生だけの学生トーナメント?」
「そうだ。毎年恒例らしくってな。・・・まあ、
私は面倒だからぶっちしているが。」
「・・・・・。」
仮にも十王の一人なのに、それでいいのか・・・・と思ったが、
スルーして話の続きを聴くことにした。
「今年も絶対にあるであろう、この祭典。
勝てば"十王"の誰にでも優先的に挑める権利を得ることができる。」
「・・それって。」
「うむ。・・・私にも挑むことができるぞ?あ、夜の勝負だったら
いつでもぉ・・・♡」
「・・・。」
発情しかけている彼女に反応しないようにし、話の続きを促す。
「・・・それって、序列とかどうなるんだ?」
「ん?学生トーナメント『Hell or Heaven』で入賞すれば、
序列は一気にあがるぞ。・・・その直後、他の生徒から襲われることも多いがな。」
「・・・・。」
何の勢力も持たない優勝して一気に序列があがった新入生。
狙うには絶好の相手だろう。
「・・・で、エドはどうするんだ?」
「・・・・うーん・・・。」
特にこれといって考えていなかった。
村長や、両親の"もっと世界を知るべき"というアドバイスに従って、
リーダス王立学院に来た。
そういう意味では、自分がいた村以外の事を知るためにも、
戦ってみるのもいいかもしれない、けれど・・・。
「・・・・目立つのは、あまり得意じゃないんだ。」
前世でもそうしたことには縁がなかった。
人前で何かやるというのに気後れする。
そんな俺をいつくしむ様に、彼女が俺の手をそっと握ってきた。
「?ルビー?」
「・・・・出るも出ないも、手を抜くも、エドの自由だ。
・・・・目立たずに上手くやり過ごしたっていい。私は、
エドがいいなら、それでいいさ。」
「・・・っ。」
てっきり、出て優勝してほしいと言われるかと思っていた。
それだけにその言葉は衝撃的だった。
---きっと、彼女は俺のことを信じていてくれるのだろう。
俺の中で考えはまとまった。
(今、私すごいエドの嫁っぽかった♡・・・あ、やばい・・、
ペンダント越しじゃない温もりすごいぃ・・・♡)
---彼女がどう考えているか、知らないのは彼にとっては幸運だったのかもしれない。
◆
ごそごそと懐から"武器"を取り出す。
すぐ近くにいた人物たちからはバカにするような冷ややかな目線が飛んできた。
村長からもらった"籠手"。かれこれ数年の付き合いがある装備であり、
自身の体術にあった武装だ。
十王が座っている席からはメラメラという音も聴こえてきた。
『わちゃちゃちゃちゃちゃ!?なんで炎を出しているのでアールか?!
ぬおうっ!?反対側からは氷っ!?』
『・・・・・・。』
『・・・・・・・・。』
念じる。イメージし、武器に魔力を流し込む。
村長が渡してくれた、魔力の少ない俺でも扱える、
身体強化の効果を持つ武器。
『さあ!!戦いの火ぶたは切って落とされたあああぁっ!!』
戦いが始まった。
Hell or Hevean
新入生が参加する学生トーナメント。
勝って、天国に行くか、負けて地獄に行くかの
二択を示している。
かつて、十王たちもこのトーナメントに参加した経験がある。
今年は特に豊作であり、"傭兵"ディック、"サムライ"ヨシツネなどの逸材がいる。
エドはまだ無名。
ルビーは自分より立場が強くなれば、エドと四六時中くっついていても、
彼のことを悪く言うやつがいなくなると考え、密かになりあがらせようとしている模様。
本編でエドが好きにすればいい、と言っていたのは嘘ではないが、好きにさせるとは言っていない。愛なら仕方ない。
感想、くれ。
れ。
KEY(ドM)