異世界転生したら、長身グラマラス女軍人なヒロインに死ぬほど愛されている件について 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
とにかくルビー出したい。
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
「ああああああ!!糞が!!糞がああああ!!」
暗く閉ざされた部屋で、自分の足を両手で抑えながら絶叫する男。
右足は何かに踏みつぶされたようにひしゃげており、
痛々しいまでに傷を負っていた.
黒のフードに身を包んでいる男は、ごろごろと転がりながら喚き散らす。
「お、俺の足!!足をよくもおおお!!」
「----よう。負け犬。」
そんな痛む体でのたうち回る人物に対して声をかける、同じ黒フードを被った人物。
顔は見えないが、その声に喜びの感情が含まれているところから、笑っているであろう存在。
おかしくてたまらない、といった風にその人物は呪詛の言葉を吐き続ける同僚をあおる。
「仮にも、No.3のお前がそんな体たらくとは・・・。あー、受けるなぁ。」
「・・・笑ってんじゃねぇ!!糞アマぁっ!!」
男が吠えると、大気がビリビリと振動し揺れた。
しかし、そんな咆哮を受けても委縮する様子さえ見せずにケラケラと笑うもう一人の人物。
「いいや。笑っちまうね。一番強い個体を引き連れて学園にい行っておきながら、
実験体をみすみすと失い、逃げかえってくる。十王にでもやられたのか?くくく・・・。」
「・・・・・・。」
ぶちぶちぶち、と転がりまわる人物は堪忍袋の緒が切れたように、
とある名前をぼそり、とつぶやく。
「・・・アメジスト。ああ、アメジスト。いい名前だな?」
「-----。」
それまでけらけらと笑っていた女性はぴたり、と笑いを止め、
そして、跳躍して男の顔めがけて飛びけりを放つ。
ゴロゴロと転がってよけた男は下種な笑い声をあげる。
「げひゃひゃひゃひゃっ!!怒ったか?!怒ったかアメジストちゃん!!?
どこにも居場所のない、魔女っ!!ぎゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「・・・・・・。」
目の前の男を殺すため、手に紫色の魔力を込め、放出しようとアメジストと呼ばれた女性がしたその瞬間、手を何者かに掴まれた。
「・・・何を、している。」
「・・・・副リーダー。」
「・・・・・・。」
副リーダーと呼ばれた同じく、黒フードに身を包んだ人物は、
ぎろり、と紅く燃え上がる眼で二人をにらみつける。
それまで、壊れた人形のように同じ笑いを繰り返していた男は、
副リーダーと呼ばれた男の前に立っていた。
「・・・・お前も、だ。レイズ。いつまで、遊んでいる。」
「・・・はいはい。わーかーりーまーしーたーよっ、と。」
--スっと彼が手を足にかざすと、それまで陥没していた箇所が何事もなかったかのように戻っていた。
「ふん。せっかく、の希少属性同士。もっと、うまくやりあえんのか。」
「けっ。先に喧嘩売ってきたのは、こっち。俺はやり返しただけ。」
「・・・っち。ところで、何の用だい、副リーダー?」
アメジストと呼ばれた女性はフードを頭から外し、その紫色の髪をあらわにする。
ツインテールにまとめられた髪型は腰あたりまで伸びており、服によってボディラインが強調され、彼女のスタイル良さを引き立てている。
「・・・招集が、かかった。それも、我らがリーダーからのな。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
その言葉に、それまで緊張感のない表情を浮かべていた二人の顔つきが強張る。
彼らにしてみれば、そのリーダーは畏怖の対象である。
そうした反応も無理もないことだった。
「一体いつぶりだ?全員招集など。」
「なあに、ちゃっちゃと行けってこったろ?あの人、時間に厳しいからね。」
「・・・その、通りだ。では、行くぞ。」
副リーダーと呼ばれている人物が空中に手をかざすと、
人一人が入れるくらいの大きさの黒い円模様が発生した。
「本当にその能力、便利だよな。俺もほしいーー!!」
「いいから、さっさと行くぞ。」
---3人がその円の中に入ると、跡形もなく消え去り、後には誰も残らなかった。
◆
「----ふう。」
肩に担いでいた木材を降ろし、一息つく。
周りを見渡せば、だれもかれもが駆け回り、あわただしく動いていた。
「おーい!!」
「・・・・お。」
声がした方を見れば、闘技場で一緒に戦ったウルフとヴェルフェゴールが笑みを浮かべてこちらに歩いてくるのが見えた。
手を振って返す。
「いやぁ、こっちはようやく修練場の修復が終わったぜ。ま、この俺様にかかればちょちょいのちょいよー!!」
「そっちはどうだ?」
「・・・・見ての通り。」
肩をすくめて現状を示す。
校舎は先生たちが守っていてくれたらしく、無事だった。
しかし、実習訓練で使う校庭は、もろに被害を受けておりあちらこちらにクレーターができている始末。
生徒や教師が一丸となって治してはいるが、まだまだ時間がかかるだろう。
「そうか・・・。まあ、そうだよな・・・。ところで、お前、アレのパートナーは決まったか?」
「・・・いや。」
首を振って否定する。
彼が言っているアレ。それは今、俺にとって憂鬱な問題の一つである。
思い出すたびに、ふう、とため息が出てしまう。
「俺はこのあほ狼と組むが、お前も早く誰かと組んだ方がいいぞ。」
「だーれがあほだ!!この筋肉達磨がぁっ!!」
「いたっ!!おいこらぁっ!!爪はやめろや!!」
ぎゃーぎゃーと騒ぐ二人をしり目に、先日の襲撃事件、
そして、その顛末を思い返す。
それは襲撃事件から少し後のこと。
「---えーと。ということデ。そろそろギルドに行って、クエストを受けてもらおうかなーっテ。」
担任の先生が言っているギルドでのクエスト。
ルビーのお父さんから聞いた話を思い出していく。
『---エド。学園に行ったら、ギルドとはコネを作っておけよ?』
『え?なんでかって。・・いいか?将来何の職業に就くにしても、ギルドとは絶対にかかわりを持つ。』
『昔、俺が冒険者やってたことは前の時に話したろ?・・・紅蓮の騎士?
恥ずかしいから二度とその二つ名を言うんじゃねぇ!!』
『とにかくだ。副業にしろ、そうでないにしろ、冒険者としての籍は学園で作らされるはずだ。』
『あそこはな。生徒にタッグを組ませて、ギルドのクエストを受けさせる。』
『だから、うちのルビーかそれ以外の奴らに・・・。ル、ルビー?
いつからそこに・・・。ちょ、おいまてっ!!やめろっ!!そんなどでかい炎を俺にぶつけようとすんなっ!!・・・・エド!!お前からも・・!!いねぇっ!!
てめええええっ!!』
チリチリと髪の毛を燃やされたおじさん。
あの時から大分生え際が怪しくなっているが、見て見ぬ振りも優しさだろう。
頼みの綱のジョーは、いつの間にか可愛い女子と組んでいた。
えへへ、と鼻の下を伸ばしていたジョーのほっぺを引っ張ろうとしたが、
隣にいた少女からルビーと同じ感じがしたのでスルーした。
彼もこれから大変だろう。
ふう、とまたため息をつく。
目当ての相手はまだ決まっていない。
そう、タイムリミットはそろそろなのである。
本来なら、学園の修繕に手を貸している場合でもないだろうが、
そうも言ってはいられない。
現実逃避として、目の前の労働はピッタリである。
「お、おい!!大変だ!!お前らっ!!」
話し込んでいた俺たちの近くにやってくる青年、ジョー。
---そして、その後ろを無音でストーキングしている紫髪の美少女。
彼女と目を合わせないようにそらしながら、ジョーに話しかける。
「どうした?」
「慌ててんな。何かあったか?」
「ぐるるるる!!」
「---エド!!お前だよ!!お前!!早くこっち!!」
「??え?」
ぐいっと腕を引っ張られ、あれよという間に連れていかれた先は--。
「連絡板?」
学園で様々な連絡事項が伝達される場所。
魔法による通信ではなく、こうした形態をとっているのは、学園側曰く、
「生徒同士でのやり取りの場を残すため」だそうである。
ほへー、と見上げているとあたりがざわめきだす。
『おい・・。あいつ・・・。』
『ああ・・・。あいつだな・・・。』
周りの生徒たちの視線が一気に向けられ、鳥肌が立つ。
思わず、ジョーの背中に隠れようとするも、無駄だった。
「あそこ!!あそこ見ろって!!」
「あそこ?・・・・・え。」
ジョーが指さす先には、"十王の膝元"という、生徒の名前が記載されたプレートがあった。
確か、十王の座についている人物が使える"特権事項"の一つで、
気に入った生徒を自分が目をかけている、と周りに公表するシステムだったはず。
そして、紅蓮の魔女、ルビアの"膝元"にはこう書かれていた。
----"エド・マークス"と。
ジョーには素敵なヒロインができた。
やったね()
次回から、さらに波乱。
ルビーからすると、ひゃあ、もう我慢できねぇ!!だから。
エドの自由意志とは一体。
感想、くれ。
れ。
KEY(ドM)