異世界転生したら、長身グラマラス女軍人なヒロインに死ぬほど愛されている件について 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
続き書いたので投稿。
つよきすの方、人気あって草生える。
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
「---それじゃ、まだ指名していないってことかぁ?」
「うむ。・・・このタイミングで指名をしてしまうと、
わがギルドの後輩たちの士気が下がるのでアール。・・・ゆえに、もうちょっと後にして、モチベーションアップの材料にするのでアール。」
「気ぃ使いすぎじゃねえかぁ?」
「こういうのは、いくら使いすぎても、足りないということはないのでアール。」
「あー。僕としてはどうでもいいけどね。人形たちが一緒にいるしー。
・・・・あ、キャラ付け忘れてた。」
『そうだにゃあ。いっつも君は演技を忘れるんだからしょうがないにゃあ。』
『おお・・・。私たちの影が薄くなっている・・・!!何といぬことに・・・!!』
「いや、無理やり犬に絡めなくってもいいから。」
---王立学園の一室。
限られた者だけが入ることを許される、"十"の椅子が鎮座している"王の間"。
その中にて、珍妙な格好をした集団が会話を進める。
学園序列7位、通称"聖騎士"。鉄壁の守りを誇る守護者。
序列2位、単純な身体能力なら最強クラスの"酒呑童子"。
序列6位、未知数の戦力を持つ、"ドール・マスター".
会議があるときには必ず出席している面々である。
とはいえ、真面目な性格の聖騎士以外は授業がサボれるので来ているだけである。
いつものようにコントをしている3人をしり目に、ピリピリとした空気をぶつけ合う者たちがいた。
「・・・・・・。」
両腕を組み、その豊かな胸を強調しながら不機嫌そうな表情で椅子に座る学園序列5位。
"氷結の魔女"。サファイア。
学園最強の氷魔法の使い手であり、どんなものだろうと一瞬にして凍らせてしまう、
恐ろしい魔法使いである。
ぎろり、と向けられた目線に思わず緊張する。
「・・・・。」
そんな彼女に大して、同じく殺気をむき出しにしながら勝ち誇った笑みを浮かべるルビー。
あおっている。間違いなくルビーはサファイアさんをあおっている。
まるで、"お前、まだ恋人もいないの?行き遅れ?"という感じに。
女子同士の争いに割って入りたくなかったので、何気なく目線をそらしつつ、
辺りを見ると、もう一人の十王と目が合う。
「・・・・・。」
俺の方をじっと見ながらニコニコと笑みを浮かべ、手を振ってくる"剣王"。
肩から背中にかけて流れるように束ねているポニーテールがまるで嬉しそうに揺れている。
馬の尻尾みたいである。
「----さてと。それじゃ、そろそろ議題に入るのでアール。」
聖騎士が、おほん、とせきをして取り仕切る。
---こうなったのもすべて、数日前にあの出来事がきっかけである。
その時のことを、椅子に座っているルビーに周りにばれないよう、
手をつながれながら俺は思い出す。
◆
十王の膝元指名から幾日か経ち、俺は"あの紅蓮がつばをつけている男"として学園の脚光を浴びる羽目となった。
ランキング順位をあげようと企む生徒たちに挑まれたりもした。
ちなみに、修練場での戦いが終わった時点で30位となっていた。
1年生で50位以内に入っているのはそんなにいないらしい。
「・・・おらぁっ!!」
「・・・・しっ。」
「ぐほぉっ!!」
現に今も、休み時間に乱闘を吹っかけてきた相手を誰もいない場所まで誘い込んで、
打ちのめしているところである。
胴体に魔力を込めたこぶしでボディーブローを繰り出すと、吹き飛んでいく生徒たち。
落としたランキングカードを拾ってみると、110位と書かれていた。
そんなに強くない相手である。
ルビアは「す、すまない・・・。エドのことを、みんなに自慢したくって・・・。
い、嫌だったか・・・?」と上目遣いで言ってきて、怒るに怒れずに、黙って彼女の頭を撫でた。
彼女が俺のことを思ってやったことなので、許さざるを得ない。
おかげで、彼女のような美女に目をかけられていることに嫉妬した生徒からも襲われてはいるが。
と、全員倒したので空き教室から出ようとすると突然目の前が真っ暗になる。
後頭部にふにゅんと柔らかな感触が伝わり、甘い匂いがしてくる。
「・・・・だーれだ。」
「・・・・ルビー。」
「正解だ♡エド♡・・ふ、ふふふ・・・♡ふふふふ・・・♡」
俺がそう答えると、真っ暗だった視界が元に戻り、
後ろを見れば彼女がおんぶされる形で俺に抱き着いていた。
意外と重い、と思ったのは内緒である。
怪しい笑みを浮かべながら、ご機嫌そうな様子で俺に話しかけてくる。
「まったく。エドがこの程度でやられるとも思わんが、目障りだな。
・・・燃やしていいか?」
しゅぼっ、と手に炎をまとって倒れている男子生徒たちに向けるルビア。
よく見ると、青筋が若干浮かんでおり、目の瞳孔は開きかかっている。
「・・・・やめときな。相手にするだけ無駄だから。
それに、ルビーの親御さんが悲しむ。」
「・・・・。」
不満げに火を消すルビア。
どうやら、幼馴染を殺人犯にしなくて済んだ。
「ああ、そうだ。そういえば今度な--。」
思い出したかのように彼女は言った。
----近々、自分の関係者として十王会議に出てもらうと。
で、今に至る。
こうして間近で見るとわかる。
見た目はふざけているように見えるが、誰も隙など見せてはいない。
時々こちらに殺気を飛ばしたりして、実力を測ろうともしている。
だてに、学園の頂点ではない。
1人1人がB級モンスターをまとめて相手にしても無双できるレベル。
ルビーもそうだが、とてつもない力の持ち主たちだ。
「・・・で、だぁ。そこのそいつは、誰なんだぁ?」
それまで、酒を飲んでだらけていた酒呑童子がぎろり、とその鋭い目つきで俺の方をにらんできた。
身長が2M以上の大男。
普通の人間であれば体がすくみ、指一つ動かせない。
「ふむ。確か、紅蓮の指名した生徒・・・だったでアールか?」
「・・・見たことない顔だねー。ま、どうでもいいけど。」
聖騎士とパペット・マスターも俺の方に視線を投げてくる。
誰だといわんばかりである。
「・・・・・・。」
そして、そんな俺に対して冷気と殺気を叩きつけてくる氷結の魔女。
ルビー曰く"この世で一番愛想のない女"だそうである。
(普段のルビーもかなり愛想がないと思うが。まあ、これは黙っておく。)
なぜ、お前みたいなのがここにいる、と思っているのだろう。
「で、紅蓮。そいつをお前は指名する、でいいんだなぁ?」
「ああ。・・・まあ、エドはお前たちよりも強いからな。」
「・・・・・・・。」
ルビーの言葉に目を細める酒呑童子。
目には怒りの炎がメラメラと燃えている。
真っ向から喧嘩を売られたのだ。無理もない。
「・・・そこまで。会議中の喧嘩厳禁。破ったら1週間禁酒だぞ?酒呑童子。
・・・ルビア。君は1週間反省室行きになるぞ?」
「っち。」
「・・・・・・。」
すんでのところで剣王が仲裁し、事なきを得る。
つう、と冷や汗が首筋を伝う。
いつもこんなピリピリとしているのか。
「・・・だが、まあ。言い分はわかる。私も彼の実力を知りたいところだからね。」
収まったはずの話は、続き、剣王が告げる。
つまり、それは・・・・。
「----君には、ギルド・クエストを受けてもらおう。それも、Bランク以上の。」
「!」
「・・・・。」
ギルドにてクエストを受ける実習授業が近々行われる。
そこで、Bランク以上のクエストをクリアして見せろということか。
おそらく、うちにも、外にも"十王"の膝元としてふさわしい力を示せ、ということだ。
目立つのは苦手だ。
だが、しかし、ここで逃げるという選択肢はあり得なかった。
後日、俺は十王の指定したクエストを受けることとなった。
----ルビーと一緒に。
聖騎士は貴族の家系だから政治もできる。
酒呑童子は脳筋。
サファイアは男嫌いの処女。
ルビーは(エド以外の)男嫌いの淫乱。
どうしてこうなった。
Bランク以上は一流の冒険者がチームを組んで達成できるかどうかというレベル。
十王ならクリアできる。
エドは・・・。
KEY(ドM)