異世界転生したら、長身グラマラス女軍人なヒロインに死ぬほど愛されている件について 作:KeI77777
KEY(ドM)と申します。
投稿だおらぁん!!
それではご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
何が起きたか気が付いたのは観衆だった。
エド・マークスの腹部に蹴りを入れた氷の女王。
吹き飛ぶ彼の姿を見てあがった声はない。
--氷の女王の頬が、ぴっ、とわずかに切れると同時に、
血が一滴わずかにだが、滴った。
それは、何が理由で、何が起こったのか。
その光景を認識した観衆は一瞬の静寂の後、
振り絞るように声を上げた。
◆
「・・・・・・・・・。」
「・・・・へー。」
「・・・・・ふむ。」
十王の座から戦いを見下ろす、十王たちはそれぞれ違う反応を示す。
あるものは、沈黙を。あるものは感嘆の声を漏らし、
あるものは顎に手をやり、考えるように眉間にしわを寄せる。
自分と同じレベルの人物に一撃入れた、エドを推し量るかのように。
それぞれが十王となった経緯は違う。
闘いによって打ち勝ち手に入れたものもいれば、
死んだ戦友から後を託され、その座を護るかのように、
鎮座し続けるものもいる。
ただ、一つだけ共通点があるとすれば、十王の座に手を伸ばすことは容易でも、
その座に座り続けることは簡単ではないということ。
氷の女王の強さを知っているからこそ、彼らは驚愕の表情を浮かべていた。
「・・・酒呑童子。今の、何が起こったかわかるでアールか?」
隣で酒を黙りながらぐびぐびと煽っている酒呑童子に、
聖騎士は尋ねた。
学園最強の身体能力を持つ酒呑童子にとって、何が起きたか知ることは、
容易い。
ピエールも把握はしているものの、確認をするかのように酒呑童子に語り掛けるのだった。
「あたりめぇだろぉ?・・・へっへっへ。おもしれーじゃねーか。
ヴェルフェゴールと、デビアスってやつをマークしてたんだがよぉ。
もう一人、ぶっ倒す相手が増えたなぁ?がっはっはっはっはぁ!!!」
豪快に、自分の脅威となりえるかもしれない小粒を目にして、
彼は楽しそうに笑う。
そんな彼の姿を見て、ピエールは嘆息する。
十王に君臨する前も、君臨した後も変わらないと。
「まあ、それでも氷の女王のほうが圧倒的に地力は上でアールな。」
「だな。まあ、一撃入れただけでも逸材だろぉ。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
パペットマスターはそんな二人の会話を聴いていないかのように、
ぶつぶつ、と小さな声で独り言をつぶやき続ける。
自分が両腕で抱えている、子犬のぬいぐるみを抱きしめながら。
「・・・あーあ。パペットのやつ、またいつものやつが・・・。」
「放っておくがいいでアールな。触らぬ何やらに祟りなし。」
「だなぁ。」
◆
----アリーナ、来賓席。
位置的には十王の座っている場所から少し離れた地帯。
各々の権力者、実力者たちが座るその一角にて。
怪しく目を光らせる者たちがいた。
リルド王国のファティマ学園に立ちはだかるは四人の聖者、"四聖"。
そのうちの二人、"聖剣"と"聖槍"。
金色の稲穂を思わせるブロンドヘアーをポニーテールにまとめた、
青年。右腰には、柄に宝石が埋め込まれた剣が差さっていた。
そんな彼の隣に座る、黒い髪を短く刈り上げている大男。
"聖剣"、アルス・シュトゥルム・ブレードベルグ。
"聖槍"、ランド・ベルツァルド・オームベルグ。
華奢で、女性と見紛う青年と、
大きな体躯の青年。
正反対の彼らは十王と同じく事の成り行きを見守っていた。
「・・・・ラドゥ。」
「・・・・・・・・・。」
ブロンドロングヘアーの青年が隣でじっと黙して語らない青年に語り掛ける。
しかし、彼はじっとアリーナ中央にて戦い続ける二人から目を離さず、
その動きを目に焼き付けている。
「ラードーゥ~」
「・・・・・・・・。」
眉間にしわが寄っているランドの顔を、人差し指でぷにぷに、とアルスはつっつく。
えへへへー、と楽しそうに、面白そうに笑いながら。
そんな彼の奇行に対してランドは黙りながら、
アルスのほうを向く。
「あの男の子、すっごく面白いねー。・・・ラドゥに傷をつけたあの女に、
一矢報いたんだよー?」
「・・・・・・・。」
アルスはあははは、と笑い続ける。
「・・・・茶化すな。アルス。戦士の戦いを。」
一喝。いや、叱るわけではないが、淡々と諭すように、
ランドはアルスに鋭いまなざしを向け、低い声でそうつぶやいた。
「・・・ふーん。相も変わらず、ああいう戦士が好きだねぇ、ラドゥは?
・・・・まるで、昔の自分を見ているみたいで?」
「茶化すな、といったはずだ。」
ゴァ、とランドの周りに紫色の魔力が立ち込めた。
それはまるで、蛾の鱗粉を思わせるかのような、
粉塵でもあり、瘴気のようにも見えた。
「ごめんごめん。・・・ふふふふ。ラードゥー♡
あいつ欲しい?欲しい???」
ちゃきり、と腰にある聖なる剣に右手をかけ、
ランドに狂気が混じった笑みを浮かべるアルス。
目には、黒い光が渦巻いている。
「----やめとけ。お前さん。」
---アルスの首元に、碧いナイフが付き蹴られていた。
網傘を被った黒い道着と袴をつけた、武士のような恰好の老人が、
アルスの後ろをいつの間にか取っていた。
それと全く同じタイミングで、ランドがその男の右手を
がっちりと握り止め、ナイフを振りぬけないよう、力で押さえつけていた。
「---何者だ?」
「ほっほっほ。なぁに、儂にとって子供のような子の勇姿を見に来たじゃけじゃよ。
・・・ふむぅ。しかし、強くなったのう。」
「-------。」
ランドの問いかけにもどこ吹く風。
そして、その顔の左側には、傷がつけられていた。
アルスは瞳孔が開いたまま、先ほどの柔和な笑みを引っ込め、
牙をむき出しにし、殺意を老人に浴びせる。
「ほっほっほ。・・・お前さん、噂の"聖人"か。
・・・しかし、隠すのが下手じゃな。アルスとやら?」
「・・・黙れ。糞ジジイ。私のラドゥに触れていいのは、
私だけだ。ぶち殺すぞ。」
「ほ?いいのか?・・・先ほどから、ここの教師陣が、
魔法でおぬしと、ランドとやらの首を狙っておるぞ?」
「・・・・・・アルス。大丈夫だ。」
「・・・でもぉ・・・・。」
「・・・案ずるな。お前だけは絶対に死んでも守る。」
老人の言葉がハッタリではないことを、
彼らはすぐに看破した。
そもそも、この老人が来たせいで、
彼らは目立ってしまったのだ。
ランドが老人の手を離すと、青い刀身のナイフを、
老人は懐にしまった。
「争う意思はない。」
「・・・今はまだ、じゃろう?」
「・・・・・・・。」
ランドは答えない。
誰を狙っているのか。
身元不明の人物に情報の断片を渡すほど、
彼は阿呆ではなかった。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「そろそろ退散するとしよう。
・・・エドとルビアの元気な顔が見れて、良かったわい。」
ほっほっほ、と笑い声を残し、老人は今度こそ音もなく消え去った。
「・・・・あんなレベルの男が、うろついているのか、ここは・・・。」
「・・・・・・・・ラドゥ!!」
全身に張っていた力が抜け、どさりと音を立ててまた座り込むランド。
そんな彼の膝の上に乗っかり、ぎゅううう、と抱き着くアルス。
「大丈夫!!?ケガしていない?!!気分は悪くない!!?
ちゅーする!!?というかしよう!!」
「・・・・・・・・。」
顔をそっと横に向け、
ランドはただ一言、ああ・・・とつぶやいた。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
(・・・・・・エドとか言ったか。
・・・・・。)
ちらり、とエドに熱視線を向けているルビアを盗み見るランド。
その目は、いつも自分が向けられている視線と全く同じあることを悟り、
心の中でつぶやいた。
(・・・どこも、恋愛事情は変わらないものなのだな・・・。)
これが、普通の恋愛なのだな、と恋愛経験がZEROな彼は思いっきり誤解したまま、
闘いの行方を見守るのだった。
"聖剣"、アルス・シュトゥルム・ブレードベルグ。
レベル 40
聖人4 聖剣"5" 魔力操作(光)4
"聖槍"、ランド・ベルツァルド・オームベルグ。
レベル67
聖人3 聖槍4 魔力操作(闇)4
ランドとアルスはファティマから来た生徒。
アルスはまだまだ伸びしろがあるっていう点で強く。
ランドはひたすら基礎を極めつくしたという点で強い。
戦士としての矜持も持っているけど、
"傭兵王"、ヴェルフェゴールみたいに、どんな手段を使ってでも
勝ちに行くこともできる柔軟さもあるクッソ厄介な戦士。
アルスは大器晩成やね。
まだまだ伸びしろが有り余っていて、
成長しきったら、マジモンの怪物になる。
二人とも、人物設定も、過去に何があって、
今の関係になったのかもあるけど、
外伝なのでここでは割愛。
アルスくんのランドくんを見つめる目が、ルビーと一緒だから・・・()
ホモではない(マジレス)
アルスくん、実は・・・・
たぶん、エドとランドは結構ウマがあうから、
味方にさえなれば、いい友達になれると思う。
設定的に性格の相性いいし。
老人・・・・一体どこの村の長老なんだ・・・(すっとぼけ)
この後、村の雑用ほっぽって、数日いなくなったことを、
無茶苦茶怒られた模様。
ぶつぶつ言ってるパペットパスターは触れないで差し上げろ
差し上げろ(震え声)
こいつ、ヤンデレとは別ベクトルのやべー設定持ちだからな・・・
そろそろエロとヤンデレ欲しくなってきたから、
どっかでエロい外伝話を投下するかナ
読者が求めているっぽいし
感想、くれ
れれれのれ
KEY(ドS)